RISE 8.28 後楽園ホール(レポ):花岡竜、政所仁にTKO勝ちし大崎一貴×風音の勝者とのスーパーフライ級王座戦熱望。門口佳佑がフェザー級王者に。ソンヒョン×緑川創はドロー。那須川龍心のTKO勝ちに天心大喜び
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RISE 161
2022年8月28日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
花岡竜、RISE 2戦目は政所仁を膝で切り裂きTKO勝ち。大崎一貴×風音の勝者との対戦熱望
第9試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
×政所 仁(魁塾/RISEスーパーフライ級2位、WBKF世界同級王者、元J-NETWORKフライ級王者)
○花岡 竜(橋本道場/RISEスーパーフライ級3位、元KNOCK OUT-BLACK同級王者、元INNOVATIONフライ級王者)
3R 0’21” TKO (ドクターストップ:左膝蹴りによる左まぶたのカット)
花岡は18戦16勝(6KO)1敗1分の18歳。今年1月のNO KICK NO LIFEで石井一成に勝利し、6月のRISE初戦では滉大に接戦の末に判定勝ちし、連勝を10に伸ばした。
政所は23歳。昨年のDoA-53kgトーナメント一回戦で田丸辰を下したが、9月の準決勝で優勝者の風音に敗れて以来のRISE登場。今年3月のRIZIN大阪大会での佐藤執斗戦は無効試合に終わっている。
1R、開始すぐから花岡がプレッシャーをかけて、政所をロープ際に詰め続け、スピードのある右ストレート、ロー等を当てて主導権。中盤、政所も前に出て左フックやバックスピンキック等を返すが、最後は花岡が左ボディを効かせてペースを取り戻す。記者採点は僅差だが花岡。
2R、政所が前に出て左フックを当て、パンチの連打で花岡を追い詰めるが、花岡が右フックをカウンターで当ててダウンを奪う。政所はダメージはさほど大きくなく、すぐ立って前に出て圧をかけ続けるが、花岡が的確にパンチを当て、やや優位な状態を維持する。
すると3R開始すぐ、花岡はフェイントを織り交ぜつつ前に詰めて左膝蹴りを放つと、組もうとした政所の顔面に当たり、政所は左まぶたをカットする。傷が深く、ドクターチェックが入るとストップがかかり、花岡のTKO勝ちとなった。
やや唐突なフィニッシュとなったが、花岡はしっかりダウンを奪い差をつけた上で勝利。マイクを持つと「前回3位の滉大選手に勝ち、今回2位の政所選手にKO勝ちしたんで、次、10月(15日・大田区総合体育館大会)にチャンピオンの大﨑一貴選手と1位の風音選手がタイトルマッチをやると思うんですけど、勝った方とタイトルマッチ、どうですか?」とアピールした。
バックステージでのインタビューで花岡はフィニッシュの膝蹴りについて「狙っていなかったですけど、頭が下がったので行ったら当たりました」と振り返った。アイシングしている左膝はその際に痛めたという。試合全体については「前の試合は20点ぐらいで今回は50点ぐらいつけてもいいですかね。ダウン取って飛び膝でTKOできたのは良かったですけど、最後までやってたらどうなっていただろうという声もあると思うので、次は失神させたいです」と評価した。今後については「(大﨑×風音の勝ったほうは)すぐ防衛しないと思うので、負けたほうとやってタイトルでもいいし、気長に待っています」と笑顔でコメントした。
RISEの伊藤代表は大会後の総括で「花岡選手は凄い。ルールにアジャストしている。橋本道場はRISEの黒船になる」と称えており、この夏からRISEに戻ってきた橋本道場勢の積極起用に意欲的だった。
門口佳佑、梅井泰成に判定勝ちしフェザー級王者に
第11試合 メインイベント RISEフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
×梅井泰成(Mouton/王者)※TEAM TEPPENから所属変更 ※初防衛戦
○門口佳佑(EX ARES/3位)
判定0-3 (長瀬46-50/佐藤46-50/豊永45-50)
※門口が王者に
梅井は3月大会での平野凌我との第4代RISEフェザー級王座決定戦で判定勝ちし王者となり、今回が初防衛戦。前回の試合後のマイクでは「ベルトを取ったのでMMAに挑戦したいです。バックボーンがレスリングなので自信があります」と話し、週2~3で練習していたが、現在はキックの練習に専念。MMAは来年デビューを見据え、公開練習では「MMA自体の試合を始動するのは早くて来年あたりになるのかなって。今年は正真正銘の日本一になりたい」「DEAD OR ALIVE(トーナメント)とか開催してそこでチャンピオンになれば日本一になれるんじゃないかな」と話していた。前回の試合の後にTEAM TEPPENを離れ、現在は渡辺理想代表のIDEAL GYMをはじめ、TARGET、BeWELL等でも練習している。現在5連勝中だ。チーフセコンドは渡辺氏が務める
対する門口は空手をベースとし、ABEMAの「VS那須川天心」のトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦があり、その後18年7月にRISEでプロキックデビュー。8勝1分の快進撃を続けたが、20年12月のフェザー級王座挑戦者決定戦で竹内将生に敗れ初黒星を喫した。最近では今年2月に小崎貴誠を1R KOしている。
1R、梅井がサウスポーでプレッシャーをかけ、門口はオーソドックスで構えて回る。門口がサウスポーに切り替えると、梅井は左のカーフキックを当てる。門口はオーソドックスに戻すが、またサウスポーに戻すと、じわじわとプレッシャーをかけて梅井をロープに詰め、左フックでダウンを奪う。梅井はダメージは小さくすぐ持ち直す。
2R、門口は時折オーソドックスに戻しつつ、サウスポー主体でプレッシャーをかけ、距離を支配し、左ロー、ミドル、ストレートを随所で当てる。梅井は連打をもらったりひるんだりまではいかないが、なかなか攻撃を返せない。記者採点は僅差だが門口。
3Rも基本的に同じ構図で、門口がサウスポー主体で圧をかけ続ける。左のカーフキックを随所で当てていると、次第に梅井はステップがぎこちなくなる。梅井の右ふくらはぎは赤く腫れている。すると終了間際、門口が詰めて左ストレートを当ててダウンを奪取する。梅井はカーフのダメージの蓄積との相乗で倒れた感がある。ダウンを取った門口だが、大会後のインタビューで「あれはダウンじゃないですね。滑っただけです。終わってから泰成にも申し訳ないと謝りました」と話しており、梅井は「あそこでコケた僕が悪い。対応できなかった僕が弱かっただけ」と反省している。
4R、門口が変わらずカーフを当て圧をかける。中盤、門口のバックハンドブローの前腕が当たってしまい、梅井にドクターチェックが入る。門口にイエローカードが出される。再開後も門口が前に出るが、さすがに攻撃は減ってしまう。だが梅井も攻撃を返せず、左ミドルを放てばスリップしてしまい、右足のダメージが隠せない。記者採点はイーブン。
5R、お互い頭か体をくっつけて打ち合う場面が続き、バッティングも増える。門口のパンチと膝がやや目立つ状態で終える。梅井もひるまず返すが、反撃につなげられず終了する。記者採点はイーブン。合計45-50で門口。門口が大差の判定勝ちで、プロ14戦目でRISEのベルトを巻いた。
門口は「23年格闘技をやって、ずっと応援してくれる人がいて幸せです。今日みたいな試合じゃ他の階級のチャンピオンに及ばないんで、原口選手、山田選手、鈴木選手に負けないチャンピオンになります。フェザー級強い選手一人ひとり相手にしていたら体がもたないんで、トーナメントで一番強い奴を決めてくれればと思います」とアピールした。なお、RISEの伊藤隆代表は大会後の総括で「まだ今年はトーナメントをやっていないですけど、フェザー級と60の間なのか、55とフェザー級の間なのか考えたいです」と話すに留まった。
敗れた梅井は大会後のインタビューで、MMA進出について「MMAの練習は続けますけど、このまま転向はできないですね。負けたら終わりと言っていましたけど、ここままじゃ終われないです。RISEさんまた試合を組んでください」と話し、リベンジに意欲を示した。
イ・ソンヒョン、緑川創を苦しめるもドロー
第10試合 セミファイナル ミドル級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
△イ・ソンヒョン(韓国/RAON GYM/RISEミドル級王者、元同ライト級王者、WKN世界ウェルター級王者)
△緑川 創(RIKIX/RISEミドル級5位、元WKBA世界スーパーウェルター王者、元新日本ウェルター級王者)
4R 判定1-0 (佐藤10-10/秋谷10-9/朝武10-10)
3R 判定0-1 (佐藤29-30/秋谷29-29/朝武30-30)
過去に裕樹、鈴木博昭、松倉信太郎にも勝っているミドル級王者・イ・ソンヒョンは、19年9月のシュートボクシングで海人に判定負けして以来3年ぶりの来日。現在31歳。新型コロナウイルス感染拡大予防の入国規制が緩和され、久々に日本で戦う。最近では昨年11月に北アイルランドで試合を行いWKN世界ウェルター級王座を獲得している。
緑川は05年デビューで現在35歳。昨年12月の後楽園大会でRYOTAROに判定負けして以来のRISE登場。その後は2勝1敗で、5月2のNO KICK NO LIFEのT-98戦で勝利後、来年2月のNO KICK NO LIFEでの引退を表明すると共に、引退までに戦いたい相手の一人としてソンヒョンの名を挙げていた。
1R、ソンヒョンが圧力をかけ続け、左ボディ、右ストレート、ロー、ミドルを随所で当て続け主導権を握る。緑川はなかなか手が出なかったが、連打を許さず、終了間際には顔面とボディにパンチを当て返し、しっかり印象を作って終える。記者採点はイーブンだが、ソンヒョンにつく可能性もある。
2R、ソンヒョンは前に出るものの、緑川もボディ、顔面にパンチを当てると、ソンヒョンは少し口が開くように。ソンヒョンはそれでも前に出て、右ローを当てて緑川を削りにかかるが、緑川はひるまず、終盤には左ボディフック、左膝を連続で当てて印象を作る。記者採点はイーブンだが、緑川につく可能性もある。
勝負所の3Rだったが、開始すぐに両者の頭がぶつかり、ソンヒョンは左まぶたを切り出血し、ドクターチェックが入る。再開後、ソンヒョンは前に出続け、ボディにパンチと膝を集中。さすがの緑川も少し口が開きしんどそうになり、ロープに詰められる時間が続く。中盤過ぎに緑川もボディと顔面にパンチを返し巻き返すが、終盤もソンヒョンが手数多く攻めやや優位で終える。記者採点はソンヒョンだが、イーブンの可能性もある。僅差のラウンドが続いたため採点はバラつき延長へ。
とはいえ延長Rは3Rの流れが続くように、ソンヒョン優勢に。ソンヒョンが前に出続け、右ロー、前蹴りも絡めつつ、ボディ、顔面にパンチを随所で強打し印象を作る。緑川は耐え、パンチを時折返すが、なかなか強打につなげられず、ヒット数で巻き返すことができず終了する。記者採点はクリーンヒットとアグレッシブさで上回ったソンヒョン。RISEの延長Rはマスト判定ではない。ジャッジは秋谷氏のみソンヒョンを支持したが、2者はソンヒョンを支持せず、ドローとなった。
実方拓海、ウェルター級に階級アップし判定勝ち
第8試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○実方拓海(TSK Japan/RISEスーパーライト級(65kg)2位、元WMC日本・ルンピニー日本・J-NETWORKスーパーライト級王者)
×中島将志(新潟誠道館/RISEウェルター級1位)
判定3-0 (秋谷30-25/長瀬30-25/豊永30-25)
実方は1月大会で森香津眞に延長(4R)判定負けして以来の試合。今回はウェルター級に上げての初戦となる。対する中島はRISEで海人と中野椋太に連敗していたが、7月のINNOVATIONでは橋本道場の風間大輝を2R KOしている。
1R、サウスポーの実方が序盤から左ボディ、ミドルを当てつつ、ワンツーからの左ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。その後も実方が前に出てボディ、顔面主体に攻撃を当て続けて圧倒する。
2R、中島がパンチを返し前に出る場面もあるが、大半の時間は実方が攻め続ける展開。左ハイやローを効かせる場面もあるが、中島は耐える。3Rも実方がパンチで中島を苦しめつつ、終盤に右のインローでダウンを奪い、点差を広げ判定勝ちした。
第7試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
×ねぎ魔神(ネイバーズキックボクシングジム/RISEミドル級10位、PRINCE REVOLUTION -70kg王者)
○鈴木清照(ドージョー☆シャカリキ)
2R 1’48” TKO (レフェリーストップ:右ストレートで2ダウン後)
ねぎ魔神は福岡でのRISE WESTでの活躍を経て、昨年、RISE WORLD SERIESに抜擢されたが、ベイノアと憂也に連敗。今年3月のRISE WESTでの谷将太戦、5月のPRINCE REVOLUTION大分大会での剛戦と連勝している。
鈴木は昨年8月にRISEに初参戦し康輝に1R KO負けして以来のRISE登場。今年2月のStand upでは風間大輝に判定負けしている。
1R、ねぎ魔神はがプレッシャーをかけ続け、随所でパンチを振るい主導権。ヒットは少ないが手数では差をつける。2R、ねぎ魔神が声を出しながら、パンチ、右ローの攻撃を増やし、鈴木を下がらせる。だがねぎ魔神の防御が甘くなったところで、鈴木が左ハイを当ててねぎ魔神をひるませ、コーナーに詰めてのパンチの連打でダウンを奪う。ねぎ魔神は立ったがダメージが大きく、最後は鈴木がコーナーに詰めて右ストレートで2ダウンを奪ったところで朝武レフェリーがストップした。マイクを持った鈴木は「康輝選手にリベンジするチャンスを与えていただきたいです」とアピールした。
第6試合 85kg契約 3分3R(延長1R)
○南原健太(極真会館/RISEヘビー級3位、極真会館・真正会 全日本体重別空手道選手権 男子軽重量級(90kg)優勝)
×ジェット・ペットマニーイーグル[Jet Petchmanee Eagle](タイ/矢場町BASE/元MAXムエタイ72kg級王者)
2R 2’59” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
南原は昨年7月のRISEでキックデビューし、佐野勇海、クワン・サックランシット、ミヤギンをKOしたが、今年4月の代々木大会ででカリュ・ギブレインに1R KO負け。6月の極真会館・真正会共催の空手の全日本大会で優勝し、キックに戻る。ジェットは愛知の矢場町BASEのトレーナーで現在25歳。戦績65戦52勝10敗3分。前日計量での体重は南原が84.5kg、ジェットは80.9kgで、南原が体格で上回る。
1R、南原が圧力をかけてロープに詰めてパンチ、ロー等を積極的に当て攻勢。2R、南原が左ボディを効かせると、パンチを当て続け追い詰める。途中バックスピンやハイといった大技の空振りも多くなり、ジェットの蹴りの反撃を許す場面もあったが、右フックを効かせダウンを奪取。最後はコーナーに詰めて右ストレートを連打したところで長瀬レフェリーがストップした。マイクを持った南原は「2日後親父が手術します。俺はKOしたから、親父負けるなよ」と話した。
那須川龍心のKO勝ちに兄の天心も大喜び
第5試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
○那須川龍心(TEAM TEPPEN)
×平山龍馬(サクシードジム team EXCEED)
3R 1’38” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
那須川天心の弟・龍心は今年春に高校生になり、4月のRISE代々木第1競技場大会では笠原直希に判定勝ちしたが、6月のTHE MATCH東京ドーム大会ではK-1代表の大久保琉唯との高校生対決で判定負けした。兄の知名度効果で大会場での試合が続いたが、3戦目でようやく身の丈に合った舞台での試合が用意され、プレッシャーも軽減されることだろう。対する平山は5月の後楽園大会でプロデビューし酒寄珠璃に判定勝ちしている。
龍心のセコンドには天心がつく。1R、サウスポーの平山が左ボディを強打する場面もあったが、龍心がプレッシャーをかけ続け、右ストレートを当て続けて効かせると、平山がフラついたところで顔面に右膝を当ててダウンを奪う。
2Rも龍心が圧力をかけ続け、何発もパンチ、蹴りを当てて平山を圧倒する。3R、龍心が平山をコーナーに詰めてパンチを当て続け、平山が防戦一方になったところで秋谷レフェリーがストップした。
勝った龍心は天心と共に大喜び。龍心は「次、10月の大田区総合体育館、お願いします」とマイクアピールした。
樋口知春、“与座キック”駆使しTKO勝ちし4連勝
第4試合 ライト級(63kg) 3分3R
○樋口知春(極真会館/極真会館全日本ウェイト制空手道選手権2018中量級優勝)
×中元優成(team Bonds)
3R 0’55” TKO (レフェリーストップ:右ローキック)
樋口は昨年5月のRISEでのキックデビュー以来3連勝中で、昨年12月に細野登弘に1R KO勝ちして以来の試合。今年6月には極真会館・真正会共催の全日本体重別空手道選手権大会の中量級 (80kg)で4位に入賞した。中元は16歳、プロ2戦2勝でRISE初参戦。8月14日のチャクリキ兵庫大会で竹添翔太に判定勝ちしたばかり。その試合は58kg契約で、今回は5kgも重い契約体重での試合となる。
1R、樋口が空手仕込みの右ロー、カーフを効かせるが、中元が左ボディ、アッパーを終盤に効かせると、コーナーに詰めてのパンチラッシュで樋口を追い詰める。記者採点は中元。
2R、樋口は奥足狙いの右インローでのカーフキックを効かせると、左フック、右ストレートも効かせ、コーナーに詰めてのパンチラッシュでダウンを奪う。その後もローとパンチを効かせ追い詰める。すると3R、パンチとローで攻め続け、奥足狙いの右インローカーフでダウンを奪ったところで、豊永レフェリーがストップした。
マイクを持った樋口は「極真の全日本決勝で戦った与座優貴がK-1で凄い活躍していて、僕は置いてけぼりなので、これから追いつきます」とアピールした。なお、奥足狙いの右インローは与座も使う技で、与座の所属するKRESTでは「与座キック」と呼ばれ、11日のK-1でも与座の同僚で空手出身の谷川聖哉がダウンを奪って話題となっていた。
第3試合 ヘビー級 3分3R
×針谷 耕(GOLDEN BROTHER’S)※EX7より所属名変更
○ミヤギン(team Bonds)
1R 2’46” TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)
1R、針谷が左ミドル主体で攻め左ハイも当てるが、ミヤギンが右ローを当てつつ、パンチ主体で攻め、次第に効かせると、終盤に詰めて左フックでダウンを奪う。針谷は立とうとするがフラつき、朝武レフェリーがストップした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
×HAYATO(CRAZY WOLF)
○白石 舜(TEAM TEPPEN)
判定0-2 (豊永29-30/秋谷29-29/朝武29-30)
1R、HAYATOが左ミドル、白石が右ストレート、ローを当てるが、まだ均衡状態。2R、白石が圧をかけ続け、右ストレートの連打でフラつかせ攻勢に。3R、HAYATOが左ミドル、膝を効かせて挽回するが、中盤以降のパンチの打ち合いでは白石の反撃を許す場面もあり、攻勢を維持できず終了。判定0-2となるが白石が判定勝ちし、プロ2連勝とした。
第1試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
○Novo(TARGET SHIBUYA)
×弾丸風太(TEAM KAZE)
3R 1’23” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打で2ダウン後)
両者ともRISE後楽園のナンバーシリーズ初登場。Novoは2月のRISE FIGHT CLUBでに長舩☆ライオンをわずか97秒でKOした21歳。177cmの長身が持ち味。弾丸は5月のRISE WESTで龍翔をKOし、4戦3勝1無効試合の19歳だ。
1R、真っすぐ前に出る弾丸に対し、Novoが右ストレートを当ててダウンを奪う。2R、弾丸が前に出続け、パンチと組んでの膝で挽回する。3R、弾丸がロープ際にNovoを詰めてパンチを出し続けるが、打ち合いで逆に被弾を続け、カウンターで右ストレートをもろにもらってダウン。最後もロープ際の打ち合いでNovoが弾丸をダウンさせたところで秋谷レフェリーがストップした。