シュートボクシング 9.28 後楽園ホール:海人、RISEミドル級王者イ・ソンヒョンに判定勝ち。笠原弘希、2階級制覇しスアレック戦熱望
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シュートボクシング協会「SHOOT BOXING 2019 act.4」
2019年9月28日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 メインイベント 69kg契約 3分5R(延長無制限R)
○海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝、SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
×イ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISEミドル級(70kg)王者)
判定3-0 (津山49-48/茂木49-48/若林49-48)
海人は4月大会でチャド・コリンズに判定負けし、パワー強化に取り組むため、6月大会では元Krush -70kg級王者・中島弘貴と69kg契約で対戦しKO勝ちした。今回も同じ69kg契約での試合で、松倉信太郎に2連勝したRISEの70kgの王者のソンヒョンを迎え撃った。
1R、海人が圧力をかけ、左右のローキック、カーフキック(スネ狙いのロー)、左膝を当てる。ソンヒョンはひるまず、時折コーナーに詰めて左ボディ、右フックをまとめる。記者採点はイーブン。ジャッジ1者がソンヒョンを支持する。
2Rもソンヒョンが詰めてパンチを当てるが、海人は右のロー、カーフ、組んでの膝をお返し。均衡状態が続く。記者採点もジャッジもイーブン。
3R、ソンヒョンはパンチを使いつつも左のテンカオを増やし、海人は膝蹴りを当てつつも、右ボディストレートも使い、削り合いの展開。中盤、ソンヒョンが左ボディを当てた直後、海人が右ハイを当てるが、すぐソンヒョンが持ち直す。終盤はやや海人の攻撃が多い。記者採点は海人。ジャッジ2者が海人につける。オープンスコアま3Rまでだ。
4R、首相撲に不慣れなソンヒョンに、海人が膝を当て続けていると、ソンヒョンは攻撃が減る。ソンヒョンは投げで打開を図るも、簡単に海人に防御される。海人は右のカーフキックも多用し、着実にダメージを与え、ようやく攻撃数差を明確にする。記者採点は海人。
5R、ソンヒョンは挽回を狙い、序盤からパンチのヒットを増やし、時折コーナーに詰めてまとめる。海人も膝、ローを返すが、4Rよりも減ってしまい印象が悪い。記者採点はソンヒョン。合計49-48で海人。ジャッジ3者も同様で、海人が苦しみながらも難敵から勝利を奪った。
◆海人「勝ちましたけど、内容は納得できないですね。SBのエースとしてメインを張っている立場で、しっかり締めないといけないのにダメでした。プレスが強いのはわかっていましたけど、実際に強かったですね。首(相撲)ができないのがやった瞬間にわかったんですけど、うまく距離を潰されました。
(今後やりたいのは?)ザカリア・ゾウガリー、チャド・コリンズにもリベンジしたいですけど、一番はやっぱりチャムアトーンですね。圧倒的に負けた相手なので。
(開催の決まった12月3日のTDCホール大会に向けて)しっかり12月までに69でも70でもできるよう体を作りたいです」
第9試合 SB日本スーパーフェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
×深田一樹(龍生塾ファントム道場/王者)
○笠原弘希(シーザージム/挑戦者、元SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
2R 1’42” TKO (3ダウン:左フック)
※笠原が王者に
32歳・37戦目のベテラン・深田は昨年9月に上田一哉に勝利し王座獲得。その後2連敗したが、8月の大阪大会では直也にKO勝ちした。対する笠原兄弟の兄で20歳の新鋭・弘希は小笠原裕典、内藤大樹相手に2連勝中だ。両者は17年11月に対戦し、深田が延長判定勝ちしているが、伸びしろ十分な弘希が2年分の進化を見せつける展開に。
1R、弘希がオーソドックスに構え、サウスポーの深田に圧力をかけ続け、右ボディ等を絡めつつ、左ローを的確に当てる。まだ深田は崩れないが若干劣勢で、ジャッジ1者は弘希を支持する。
すると2R、弘希がロー、ボディで慎重に攻めて下に意識を向けさせた後、右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。深田は立ち上がるが足取りがおぼつかず、弘希が左フックで再びダウンを奪う。深田は鼻血を出している。弘希はパンチラッシュで最後は左フックを叩き込んで3ダウン目を奪い、見事TKO勝ちでリベンジと2階級制覇を果たした。
ベルトを巻いた弘希は「深田選手に(4月のREBELSでの)対抗戦で勝ったスアレック(・ルークカムイ)選手、年末、戦ってください」とアピールした。
第8試合 64kg契約 3分3R(無制限延長R)
○西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級(62.5kg)王者)
×マサ佐藤(名護ムエタイスクール/中国英雄伝説64kg級アジア王者)
判定2-0 (津山29-29/茂木30-29/若林30-28)
佐藤は4月大会で村田聖明に判定負けしたが、ギロチンチョークでポイント1を獲得し、SBルールへの適性を印象付けた。西岡は同じ大会で不可思にシュートポイント1で差を付けて判定勝ち。続く6月大会では増井侑輝から左フックでダウンを奪って判定勝ちし、連勝を5に伸ばしている。
1R、西岡は左右のローを当てた後、フェイントやジャブを織り交ぜつつ、右ストレートを的確に当て続け主導権を握る。佐藤は崩れないが、攻撃がなかなか返せない。2Rも同様に、西岡が右主体のパンチを当て続け主導権を維持する。
3R、後の無い佐藤は、投げ狙いに切り替えるが、なかなかうまく投げられず。西岡は攻撃が減るが、もらう有効打はあまり無く終了。西岡が2Rまでのポイントを守る形で判定勝ちした。
第7試合 64kg契約 3分3R(無制限延長R)
○村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)1位、元SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
×山口裕人(山口道場/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)
5R 判定3-0 (北尻10-9/津山10-9/若林10-9)
4R 判定1-1 (北尻9-10/津山10-10/若林10-9)
3R 判定0-0 (北尻29-29/津山29-29/若林29-29)
村田は6月大会で町田光に判定負けして以来の試合。裕人は17年4月の鈴木博昭戦で敗れて以来、2年半ぶりのSB参戦。
1R、裕人がローを散らしつつ、顔面、ボディへのパンチをヒット。村田はやや攻撃数が劣るものの、打ち合いでパンチを返し、右ローも少しずつ返す。
2R、村田がボディ狙いの右の前蹴りを絡める場面もあるが、パンチ主体の攻防が続く。裕人はボディから顔面につなげようとするが、ブロックされる等してなかなかクリーンヒットにはならない。
3R、村田が左フックで少しひるませるが、裕人はパンチを返し続け、中盤過ぎには右フックをクリーンヒットする。ジャッジは3者とも29-29で延長Rへ。
4R、裕人が中盤まで右フックを随所でクリーンヒットし優勢。中盤過ぎ、村田が膝を返すが、その先が続かず。終盤には左まぶたをカットし、裕人に手数で劣る。だが裕人は意外にもジャッジ1者からしか支持されず、再延長へ。
5R、裕人は4Rで体力を使い切ったか?動きが落ち、村田が首相撲からの顔面への膝蹴りを当て続けて裕人をフラフラにする。裕人もバックハンドブローを返すが、挽回ならず終了。村田の逆転勝ちとなったが、裕人が好勝負を演出し、存在感を示す一戦だった。
第6試合 フェザー級(57.5kg)(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
○笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位)
×ポンチャン・ブレイブジム(タイ/ブレイブジム)
判定3-0 (30-28/30-27/29-28)
友希は14戦目にして初のタイ人との対戦。両者サウスポー。1R開始すぐから、ミドル、前蹴り、バックスピンキック等で圧倒し、終盤には右ボディからのパンチ連打で追い詰める。
2Rも友希が主導権。時折左右のボディをクリーンヒットするが、その先にまとめきれず、ダウンは奪えない。
3R、友希は汗の量が多く、やや動きが落ち、攻撃が慎重に。距離を取るポンチャンを攻めきれない。終了間際にはポンチャンの右フックをもらってヒヤリとさせる場面も。友希が文句無しの判定勝ちだが、詰めで課題を見せた。
第5試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
×坂本優起(シーザージム/元SB日本スーパーウェルター級王者、SB日本スーパーウェルター級3位)
○西川大和(PFC)
判定0-2 (津山29-29/若林29-30/北尻28-29)
坂本は6月のREBELSで日菜太に判定負けして以来の試合。SB初参戦の西川は北海道で山本喧一氏が主催するMMA大会「PFC」の推薦する16歳。山本氏は若手時代にシーザー武志SB協会会長に指導を受けていたことがある。
1R、西川が坂本の圧力をかわしながら、前蹴り、パンチのヒット&アウェーを続ける。だが少しずつスピードが落ちると、坂本が右ロー、右ボディのヒットを増やす。
2R、坂本が右ボディを随所で当てているが、西川も左右のローを返し続け、終盤には右のバックハンドブローで坂本をふらつかせ、好印象を残す。山本氏は「カーフも行けるぞ」と指示して西川も使っており、流行技も取り入れている。
3Rも西川がロー、左右の膝を当て続け、バックハンドブロー、前蹴りも絡め、最後までスタミナを切らさず攻め続け主導権を維持。ジャッジ2者も順当に支持し、西川が元王者撃破に成功した。
第4試合 53kg契約 3分3R(無制限延長R)
○伏見和之(シーザー力道場/SB日本バンタム級(52.5kg)2位)
×宮坂桂介(ポンムエタイジム/TENKAICHIバンタム級王者)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
1R、伏見がボディへのパンチ、右ローを散らしつつ、左ジャブ、右フックも当て続けて主導権。宮坂は時折左ミドルを強打するが攻撃が乏しい。2Rも主導権を維持し、終盤には右フックでひるませる。3Rはやや有効打が減るが、宮坂の反撃を許さず完勝した。
第3試合 CAESARS LEAGUE 2019&ランキング戦 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
○魁斗(立志會館/SB日本フェザー級3位)
×手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級4位)
判定3-0 (津山29-28/若林30-28/大村30-27)
2Rまで両者互角の攻防が続いたが、3R、中盤に魁斗が右ストレートで手塚をひるませると、終盤、ボディにパンチを効かせてからの左膝蹴りでダウンを奪い、最後に試合を決めた。
第2試合 女子48.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
○女神(TIA辻道場/SB日本女子ミニマム級(48kg)王者)
×イム・へヒャン(韓国)
2R 終了時 TKO (ドクターストップ:鼻骨骨折の疑い)
女神は16歳で今年プロデビューし、7月の浅草大会の王座決定トーナメントで2選手を下し優勝した。へヒャンは11戦7勝4敗の36歳。1R、女神が開始すぐから、ミドル、ロー、前蹴り、ストレートを何発も当て続け圧倒する。2Rも圧倒するが、攻撃の散らしが雑になり、なかなかフィニッシュに持ち込めない。だが3R開始前のドクターチェックで、鼻骨骨折の疑いがあると診断され、女神の勝利となった。
第1試合 女子63kg契約 3分3R(無制限延長R)
○未奈(秀晃道場/SB日本女子ライト級(62.5kg)1位)
×シン・ミンヒ(韓国)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
welcome SUPER FIGHT ヘビー級 3分3R(延長無制限R)
×内田ノボル(翔拳道/SB日本ヘビー級10位)
○三上大智(ボスジムジャパン)
1R 1’03” TKO (3ダウン:右フック)