RIZIN 7.27 さいたま(後半レポ):朝倉未来、クレベル・コイケの寝技封じ判定勝ちしリベンジ。野村駿太、パトリッキーに判定勝ちし9月にサトシのライト級王座挑戦。金原正徳、YA-MANに敗れ引退表明。井上直樹、福田龍彌との打撃戦制しバンタム級王座防衛

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超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り
2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ
中継 ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE(当日6,900円/アーカイブ4,400円)、スカパー(6,900円)
レポート&写真:井原芳徳 (フライ級&ヘビー級GP等の前半戦は別記事でお伝えします
朝倉未来、クレベル・コイケの寝技封じ判定勝ちしリベンジ
第15試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
×クレベル・コイケ[Kleber Koike](ブラジル/ボンサイ柔術/RIZINフェザー級(66kg)王者、元KSW・REBEL FC同級王者)
○朝倉未来(JAPAN TOP TEAM/元THE OUTSIDER 60-65kg級 65-70kg級王者)
判定1-2 (松宮=コイケ[D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]/豊永=朝倉[D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]/石川=朝倉[D 0-0/ A 0-0/ G 0-20])
RIZINは毎年7月末、さいたまスーパーアリーナ大会を開催することが恒例で、昨年は7月28日に同会場のスタジアムバージョンで超RIZIN.3が開催され、メインイベントの朝倉未来と平本蓮の一戦が大きな話題となった。今年5月の「RIZIN男祭り」東京ドーム大会ではRIZINフェザー級タイトルマッチ・クレベル・コイケ(王者)vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(挑戦者)、鈴木千裕×朝倉未来などが行われ、未来は千裕との再起戦を白星で飾った。今回、未来は2年連続でスタジアムバージョンのたまアリのメインイベントに立ち、前王者・クレベルとの4年ぶりのリベンジマッチに臨んだ。今回の主催者発表の観客数は43,965人で、昨年7月の超RIZIN.3の48,117人よりは少ないが、今年5月の東京ドーム大会の42,706人よりも多く、未来の圧倒的人気が今回も示された。
コイケは35歳。静岡在住の日系ブラジル人で、海外で2冠達成後、20年大晦日からRIZINに参戦。21年6月の東京ドーム大会で朝倉未来に2R三角絞めで一本勝ちし、今回4年ぶりに未来と再戦する。その後、22年10月に牛久絢太郎に2R裸絞めで一本勝ちし、6連勝でRIZINフェザー級王者となる。22年大晦日大会ではベラトール王者・パトリシオ・ピットブルに判定負け。23年6月の初防衛戦では計量オーバーし王座をはく奪され、鈴木千裕から1R腕ひしぎ三角固めでタップを奪ったが無効試合となる。9月には金原正徳に判定負けしたが、大晦日には元王者の斎藤裕に3Rダースチョークで一本勝ち。昨年6月にはフアン・アーチュレッタに1Rヒールフックで一本勝ちし2連勝とする。大晦日大会では千裕との死闘の末に判定勝ちし、王座奪還を果たしたが、5月の東京ドーム大会ではラジャブアリ・シェイドゥラエフに62秒でKO負けし、再びベルトを失った。
朝倉兄弟の兄・未来は33歳。23年7月、ヴガール・ケラモフとの第4代RIZINフェザー級王者決定戦で1R裸絞めで一本負け。11月のFIGHT CLUBではオープンフィンガーグローブ着用の肘無しキックの試合に挑戦したがYA-MANにわずか77秒でKO負け。昨年7月の超RIZIN.3では平本蓮に1R TKO負けし3連敗を喫すると、引退を表明した。その後、引退を撤回し、5月の東京ドーム大会では平本との再戦が組まれたが、平本の怪我により中止に。代役の鈴木千裕と対戦し、未来は寝技主体で主導権を握ると、3Rに左ストレートで千裕の左まぶたを切り裂きドクターストップでTKO勝ちした。
試合は未来が寝技での進化を印象付ける展開に。1R、未来はサウスポーで構え、コイケはサウスポーにも切り替えつつオーソドックス主体で戦う。コイケがオーソドックスでプレッシャーをかけると、下がった未来は右の前手でフックを放つが、コイケはそのタイミングでタックルを合わせテイクダウンを奪う。だがすぐに未来は返して上になり、下からコイケが足を登らせ腕を取ろうとしても対処し、立ってスタンドに戻す。同様のパターンを中盤にも未来は繰り広げ、上から首を抱え、パウンドも当て、観客を沸かせる。未来はスタンドで左ハイ、ミドル、ボディストレート、顔面へのストレート、右ジャブ、関節蹴りをヒットし、コイケも右ミドル、三日月蹴り、左前蹴り、ローをヒットするが、打撃の的確さではやや未来が上だ。
2R、コイケは変わらず組み付いてテイクダウンを狙うが、なかなか倒せない。コイケは引き込みに切り替えて下になっても、未来は対処し、パウンドを随所で当て、スタンドに戻し続けて優位に進める。スタンドでは未来が左ストレート、ミドルをヒットする。コイケが背後から引き込んでバックを取りかけても、すぐに未来は体をひねって向き直してトップポジションを取る。終盤、未来がトップキープし、コイケに下から密着されてパウンドの連打は当てられないが、一発右の肘を強打して印象を作る。コイケは背中をマットにつけたまま反撃に持ち込めず印象が悪い。
3R、これまで同様、コイケはタックルを仕掛け、振り回し続けて倒し、コーナー際で上から押さえる。だがここでも未来は立ち上がる。未来のほうが疲れているように見えるが、コイケに組みで攻められても焦らず的確に防御を続け、みっちり対策をして動きを体に沁み込ませきたことが伺える。中盤、コイケがコーナー際で下になり、体を起こした未来の顔面を蹴り上げつつ、足関節技を狙うが、すぐに未来は立って脱出する。終盤、未来はコーナーを背にしてコイケのタックルの防御を続ける。残り30秒。コイケの片足タックルを未来は潰して上になり、パウンドを連打し、最後は当たらなかったが立って踏みつけも放ち、差を印象付けて終える。
記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-0、ジェネラルシップ0-20、合計0-20で未来。RIZINルールの採点はダメージ(D/50%)、アグレッシブ(A/30%)、ジェネラルシップ(G/20%)の優先順で試合全体を評価し、D・Aは差が乏しければ0-0のイーブンにできるが、Gは必ず優劣をつけないといけない。記者は両選手ともD・Aのポイントを取るほどではないと評価し、Gで差をつけた。寝技の支配時間が長かったのはコイケだが、サブミッションを仕掛けても形を作れなかった。逆に未来は度々上のポジションを取り、打撃を随所で当て、スタンドの打撃戦でも若干優位だった。未来は支配時間は短いが、支配時間中にダメージ(D)を与えようとアグレッシブ(A)に攻める動きがコイケよりも目立ち、実質、試合を支配した濃度では上だったと評価した。ただし観客の大半が未来のファンで、未来が攻めたり反撃したりする度、大声援で会場が包まれたため、ジャッジの心理に影響を与えた可能性もある。(RIZIN公式サイトにはルールの概略が掲載されている)
ジャッジは割れたが、2者が未来を支持し、未来が判定勝ちでコイケへのリベンジを果たした。3者ともD・Aはイーブン、Gだけ差をつけていた。コイケはバックステージでのインタビューで「(勝ちを)盗まれた。絶対に負けてない」と判定に不満を述べた。
未来は「終わった時点では普通に3-0と思った。有効打もらっていないんで。RIZINの判定はダメージ優先なので。ただアグレッシブさはクレベルの方があったのかなという点で審判がどう取るかで、いいんじゃないですか」と評価し、最初にコイケに1票入った時は「ヤバいだろ、って言いそうになった」と梅野源治のフレーズを借りて話しマスコミを笑わせた。
RIZINの榊原信行CEOは「ジャッジ泣かせの試合だった。僕個人の意見で言えば、どっちに(軍配が)上がっても不思議じゃない。何百試合って目の当たりにして、1・2を争う判定の難しい試合だった」と評していた。
マイクを持った未来は「やったぞ。勝ったり負けたりだけど、あきらめず続けていたら、いいことありますね」と笑顔で喜びつつ「クレベル(戦績)1対1でしょ、またやろう」と呼びかけた。続けて未来は「注射の仮病ニキ、どこで何やってるかわからないけど、お前、一回、列並びなおせよ」と平本を挑発しつつ、「次、ケラモフやろうぜ」と、ケラモフに再戦を呼びかけ、最後は「年末また見に来てください。ありがとうございました」とアピールした。
なお、バックステージでのインタビューで未来は、次の相手の選択権があるなら誰を指名したい?と聞かれ「平本とやりたいですね。また怪我でできないんじゃないですか。復帰1回目で(勝っても)ああだこうだ言われても面倒なので、絶好調な時にやってやりたい。皆さんの意見を聞いてみたい。本当はチャンピオンに挑戦したい」とコメントしている。
榊原CEOは「勝っても負けても、次は大晦日だねっていう話は未来には伝えてました。(RIZIN)10thアニバーサリーの最後のビッグイベントとして、さいたまスーパーアリーナのスタジアムモードで締めくくりをしたいので、今日勝った朝倉未来はマスターピースだと思いますので、ベストオポネントを選びたいと思います。平本連とも話をしてますし、彼も避けて通れないということは理解はしてますので、それが大晦日に間に合うか、怪我の回復具合次第だと思います。未来の中で個人的には今日の(名前を出した)ケラモフにリベンジしていきたいという思いもあると思います。一番はやっぱりファンが何を望むのか。9月の(王者の)シェイドライフとコレスニックの試合(=タイトルマッチ)の結果によっては、未来にベルトにチャレンジしてほしいというような声になるかもしれません」とコメントしている。未来と3度目の対戦について榊原氏は「ないことはないと思いますね。いずれにしてもダイレクトっていうことはまずないと思います」と話している。
野村駿太、パトリッキーに判定勝ちし9.28名古屋でサトシのライト級王座挑戦決定
第14試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
×パトリッキー・ピットブル[Patricky Pitbull](ブラジル/ピットブル・ブラザーズ/元ベラトール・ライト級王者)
○野村駿太(BRAVE/DEEPライト級王者)
判定0-3 (豊永=野村[D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]/松宮=野村[D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]/石川=野村 [D 0-50/ A 0-30/ G 0-20])
ピットブル兄弟の兄・パトリッキーは39歳。05年にMMAデビューし、11年からベラトールに参戦。19年のRIZINライト級GPでは川尻達也、ルイス・グスタボをKOし、トフィック・ムサエフに判定負けし準優勝で終わった。21年11月、ベラトール・ライト級王者になるが、22年11月、ウスマン・ヌルマゴメドフに判定負けし王座陥落。23年7月の超RIZIN.2でのベラトール・ライト級GP1回戦では、緊急参戦のホベルト・サトシ・ソウザに3R TKO勝ちした。だが11月の2回戦でアレクサンドル・シャブリーに判定負け。ベラトールを吸収したPFLの昨年のリーグ戦では、クレイ・コラード、ブルーノ・ミランダに連敗し3連敗中だ。
野村は27歳。伝統派空手の全日本選手権5位入賞経験があり、21年にMMAデビューし10戦8勝2敗。昨年7月、泉武志に2Rまで寝技で攻め込まれたが、3R序盤から仕掛けてスタンドパンチでTKO勝ち。9月には過去1度敗れている江藤公洋に判定勝ちし、DEEPライト級王座を獲得した。3月の香川でのRIZIN初戦では、ルイス・グスタボと対戦し、3Rのバッティングにより負傷判定となるも判定勝ちした。
1R、お互い見合う状態が続き、野村が時折距離を詰めて右ストレート、左フックを当てる場面もあるが、まだ手数が少ない。パトリッキーは回転技から打開を図ろうとするが、空振りとなる。最後、パトリッキーが前に出てパンチを振るうが、クリーンヒットせず終わる。
2R、両者パンチ主体で攻撃の頻度が1Rよりは上がるが、見合う時間が長いこと自体は変わらない。どちらもなかなか強打が打てず、膠着した状態に。インターバル後、福田レフェリーは両選手にアグレッシブに攻めるよう注意を出す。
3R、序盤こそ見合う状態だったが、次第にようやく両者のパンチが増えると、野村のパンチでパトリッキーが左まぶたを切り出血し血だるまに。すると野村がパンチのヒットを増やし、連打でパトリッキーを追い詰める。パトリッキーにドクターチェックが入り再開すると、両者激しいパンチの打ち合いが続く。パトリッキーも返すが、野村も当て続けて反撃を許さない。残り1分を切り、パトリッキーも倒して踏みつけを放つが、最後は野村ががぶった状態から膝を頭に当てて終える。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-30、ジェネラルシップ0-20、合計0-50で野村。ジャッジ3者も野村を支持し、野村が判定勝ちした。
マイクを持った野村は「やったりました。怖かったんですけど、みんなの応援のおかげで勝てました。RIZIN、もう相手いないんじゃないですかね」と話すと、RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザがマイクを持ってリングに上がり「余裕です」と話しつつ「怪我がない?」と野村に呼び掛けた。野村が「大丈夫です」と答えると、RIZINの榊原CEOが「9月28日、タイトルマッチ決定です」と話し、名古屋IGアリーナ大会での王座戦を正式決定した。
金原正徳、YA-MANに3R逆転TKO負けし引退表明
第13試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
×金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA/元SRCフェザー級王者)
○YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISE OFGM -65kg級王者、RISEスーパーライト級(65kg)3位)
3R 2’51” TKO (レフェリーストップ:右アッパー→グラウンドパンチ)
金原は42歳。03年にMMAデビューし、09年に初代戦極(SRC)フェザー級王者となり、その年の大晦日に山本“KID”徳郁に判定勝ち。14~16年にはUFCで1勝2敗の成績を残した。20年2月にRIZINに初参戦し、ビクター・ヘンリーにKO負けすると、引退を表明したが、21年10月のRIZINで復帰。芦田崇宏、摩嶋一整、山本空良を下すと、23年9月には元フェザー級王者・クレベル・コイケとの寝技勝負を制して判定勝ち。昨年4月、フェザー級王者・鈴木千裕に挑戦したが、1R TKO負け。それ以来1年3か月ぶりの試合となる。金原は5月4日のRIZIN男祭りの前夜祭イベントでYA-MANに対戦を呼びかけ、YA-MANも承諾しこの一戦が組まれた。
YA-MANは29歳。RISEで活躍しつつ23年からMMAにも挑戦し、同年大晦日の2戦目では平本蓮に判定負け。昨年7月の超RIZIN.3では鈴木博昭に1R左フックでKO勝ち。昨年大晦日大会ではカルシャガ・ダウトベックに判定負けしたものの、真っ向からの打合いを繰り広げ、打撃の得意なダウトベックが打撃勝負を嫌う展開となり、YA-MANの株が上がった。RISEでOFGマッチも並行し、今年3月のRISEでは強豪のミゲール・トリンダーデと対戦するも3R KO負けしていた、
1R、YA-MANが左右のフックを当てると、金原はフラつくが、すぐに左フックを当て返し、YA-MANもフラつく。金原はタックルを仕掛けて倒しにかかるが、YA-MANは耐える。金原がYA-MANをコーナーに押し込み、テイクダウンをトライし続ける。終盤、ようやく金原がテイクダウンを奪い、ハーフで押さえ、少しパウンドを当て、優勢で終える。
2R、YA-MANが前に詰めてくるが、頭が下がると、金原は右飛び膝をYA-MANのアゴに当てる。YA-MANは少しのけぞるがすぐ持ち直す。金原はまたも組み付いて、テイクダウンを奪い、立たれてもしがみつき、主導権を維持する。このラウンドも金原は終盤、倒して上で押さえ、最後はマウントを奪うが、コーナー際の動きにくいポジションで、その先には行けないまま終わる。ここまで金原優勢だ。
だが3R、後の無いYA-MANは前に出てパンチを振るうと、度々ヒットし、金原は後退して防戦一方に。YA-MANはパンチを当て続けると、タックルで倒し、自らグラウンド勝負に行く。金原は下から足を登らせるが力が入らず、YA-MANは体を起こし、パウンドを当て追い詰める。少し膠着すると、YA-MANが立ちブレイクがかかる。YA-MANは引き続きパンチで攻めていると、金原はタックルを仕掛けてきたが、YA-MANはカウンターで右アッパーをクリーンヒット。真後ろに倒れダウンした金原に、YA-MANがパウンドを連打したところで、レフェリーがストップした。
マイクを持ったYA-MANは「金原さん、滅茶苦茶強かったです。勝ったけど負けた気分です。金原ジュニア、お父さんの敵討ち待ってるよ。平本(蓮)、いつまで休んでんだよ早く復帰しろ。年末、(鈴木)千裕、俺と殴り合って勝てるのか。みんな見たくないですか。お前が失神するところみんなに見せてやりたいから。この後(朝倉)未来さんがやってくれると思うので楽しみにしてください」とアピールした。
続けて金原がグローブを外した状態でマイクを持つと「YA-MAN、強いよ。指名して良かった。いい男だよ」と話すと「もう引退します」と表明。「一番怖かったのは(YA-MANのセコンドの)長南(亮)さんです。俺のことなんでも知ってるんで。YA-MAN、俺に勝ったんだから頑張って上に行けよ。格闘技デビューして20年ちょい、子供たちに頑張る姿を見せられたので、これをもって引退したいです。最後の相手がYA-MANで良かった。長い間ご声援ありがとうございました」等と語り、場内は拍手に包まれた。
秋元強真、赤田功輝を1Rで仕留め萩原京平を挑発
第12試合 MMA 68kg契約 5分3R
○秋元強真(JAPAN TOP TEAM)
×赤田功輝(KTT)※赤田プレイボイ功輝 改め。剛毅會から所属変更
1R 2’57” 裸絞め
秋元は19歳。中学卒業後にパラエストラ柏(現在のTHE BLACKBELT JAPAN)に加入し、22年にプロデビューし、昨年春、憧れの朝倉兄弟のいるJAPAN TOP TEAMに移籍。9月にRIZINに初参戦し、バンタム級で金太郎に1R TKO勝ち。11月にはフェザー級で鈴木博昭に判定勝ち。大晦日大会ではRIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦に抜てきされたが、元谷友貴に判定負けし、デビューからの連勝が7でストップした。5月の東京ドーム大会ではフェザー級で高木凌に判定勝ち。今回、YA-MAN、鈴木千裕ら相手にRIZIN 4連勝のカルシャガ・ダウトベックとのフェザー級戦が組まれたが、ダウトベックが練習中に首を負傷したため欠場することが大会6日前の21日に発表されていた。
ダウトベックの代役となる赤田は26歳。20年にKrushでプロキックボクサーデビューし7戦4勝(3KO)2敗1分。K-1 GROUPを離れ、平本蓮の練習仲間となり、昨年MMAに転向し、大晦日の雷神番外地でのプロデビュー戦では五明宏人から右フックでダウンを奪うも判定1-2で惜敗した。今年3月のRIZIN香川大会ではバンタム級で魚井フルスイングと対戦し判定負けしている。その後、平本の元を離れ、7月13日のBreaking Downに参戦すると、70kg契約のキックルールの一戦で、秋元の先輩の西谷大成に2R左ストレートKO勝ちしている。試合後、27日の超RIZIN.4への出場を希望していた。なお、秋元もダウトベックも赤田もサウスポーだ。
1R、両者サウスポーで構え、秋元が左ストレートを的確に当て続け、中盤には早速左ストレートでダウンを奪う。秋元はすぐ上になり、バックを奪うと、マウントと行き来しつつコントロールし、裸絞めで絞め上げてタップを奪い完勝した。
マイクを持った秋元は「腰抜け太田(忍)が逃げたにも関わらず試合成立してくれた赤田選手ありがとうございました。太田には興味ないんで、次、いつまでも未来さんに執着している萩原京平」と話すと、客席にいた萩原がすぐリングに上がる。萩原は秋元とにらみ合い、周りが制止すると、秋元は「大晦日、ダウトベック選手が間に合わなかったら、この雑魚相手します」と表明した。萩原もマイクを持つと「お前みたいなガキから誰逃げんねん」と言い返し、試合を承諾した。
井上直樹、福田龍彌との打撃戦で判定勝ちしバンタム級王座2度目の防衛
第11試合 MMA RIZINバンタム級(66kg)タイトルマッチ 5分3R
○井上直樹(キルクリフFC/王者)
×福田龍彌[りゅうや](MIBURO/挑戦者、DEEPバンタム級王者、元DEEP&修斗世界フライ級王者)
判定3-0 (石川=福田 [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]/松宮=福田 [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]/豊永=福田 [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0])
※井上が2度目の防衛
井上は28歳。21年のRIZINバンタム級日本GPでは準決勝で優勝者の扇久保博正に判定負け。22年大晦日の再起戦で瀧澤謙太で2Rアームロックで一本勝ち。23年5月の有明大会ではフアン・アーチュレッタに判定負け。昨年3月の神戸大会で佐藤将光に判定勝ちすると、9月のバンタム級王者決定戦でキム・スーチョルに1R TKO勝ちし、第7代王者となった。今年3月の香川大会では元谷友貴に判定勝ちし王座初防衛を果たしたばかりだが、早くも2度目の防衛戦が組まれた。
福田は33歳。修斗王者として活躍後、21年10月からDEEPに主戦場を移し、22~23年のDEEPフライ級GPでは優勝し同級暫定王者となる。昨年3月に正規王者に昇格。昨年3月のDEEPで1階級上のバンタム級に進出し雅駿介に1R TKO勝ち。9月のDEEPバンタム級王者決定戦では瀧澤謙太を1R KOしDEEP 2階級制覇を達成した。大晦日のRIZINでは芦澤竜誠を54秒左フックでKO。RIZIN東京ドーム大会の翌日の5月5日のDEEPでは元RIZIN&DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎に判定勝ちし、DEEPバンタム級王座初防衛に成功している。
挑戦者に福田を選んだ理由について、6月7日の記者会見でRIZINの榊原信行CEOは「ハードコアのファンからすると、うなるカードなんじゃないか。(5月の東京ドーム大会で太田忍にTKO勝ちしたダニー・)サバテロはキャリアの多い選手ですけど、まだRIZINで1試合しかしてないですし。福田自体はコアなファンにはしっかり届いてるし、彼の(最近)何試合かの結果を見ると、ふさわしい相手だと思う。直樹にとっては意外にやりにくい相手になるんじゃないか」と説明していた。
試合は井上が防御を含めた打撃スキルでレベルの差を示す内容に。1R、井上がサウスポーの福田に対し、プレッシャーをかけ続ける展開となる。井上は長身を活かし、伸びのある左ジャブを随所で当て、時折右ストレートにもつなげる。また井上のクリーンヒットはないが、福田はなかなか中に入れずほとんど攻撃を返せずに終わる。ここまで井上ペースだ。
2R、井上は変わらず左ジャブを主に当てつつ、右ミドル、ハイ、ストレートも当て、主導権を維持する。福田も中盤まで左フックを当てる場面もあったが、終盤は攻撃がほとんど出せなくなる。
3R、後の無い福田は圧力を強めて左フックを振るうが、井上はステップで距離を取り、ギリギリでパンチをかわし続け、自分の左ジャブ、右ストレートを当て続ける。福田は右まぶたから出血し顔と胸が血で染まる。福田の言うところヒリヒリした打撃戦が続くが、福田はなかなか攻めさせてもらえない。最後も井上が右ストレートを立て続けに当て、しっかり差を印象付けて終了する。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-0、ジェネラルシップ20-0、合計20-0で井上。ジャッジ3者も井上を支持し、井上が判定勝ちした。
ベルトを巻きマイクを持った井上は「ベルトを防衛しました。ありがとうございます。喧嘩祭りなんで、打撃で倒したかったんですけど、福田選手、なかなか距離がつかめなくて強かったです。ありがとうございました。オブリガード。はい、以上です」と話して観客を和ませた。
伊澤星花、体重オーバーのユジンに1R一本勝ち
第10試合 MMA 女子52kg契約(ストロー級相当) 5分3R
○伊澤星花(Roys GYM/JAPAN TOP TEAM/RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)王者、RIZIN同級トーナメント2022優勝、DEEP JEWELSアトム級&ストロー級王者)
×シン・ユジン[Shin Yoo Jin](韓国/ボン柔術ソンタン)
1R 2’24” 肩固め
※ユジンが計量0.85kgオーバーしレッドカード(減点50%)。ユジンが勝っても引き分けてもノーコンテストとなる。
伊澤は27歳。DEEP JEWELSでストロー級王座を獲得後、21年大晦日のRIZIN初戦で浜崎朱加に2R TKO勝ちし、22年4月の再戦でも浜崎に判定勝ちし、RIZIN女子スーパーアトム級王者となる。7月から大晦日の同級GPではラーラ・フォントーラ、アナスタシア・スヴェッキスカ、パク・シウを下し優勝。23年7月のクレア・ロペスとのRIZIN王座初防衛戦でも64秒フロントチョークで一本勝ちし、大晦日のRIZINでは山本美憂に2R裸絞めで一本勝ち。昨年9月のRIZINでは浅倉カンナの引退試合の相手を務め判定勝ち。昨年大晦日大会ではルシア・アプデルガリムに1R腕三角で一本勝ち。RIZINの間にDEEP JEWELSでも勝利を重ね、デビュー以来15戦全勝(1KO/8一本)の快進撃を続けている。大晦日、5月の東京ドーム、7月の今大会と、RENAとの防衛戦が計画されたが、RENAの怪我により実現しない状況が続いていた。
ユジンはMMA 4戦3勝1無効試合の21歳。子供の時からテコンドー、ボクシング、柔術を習い、ROAD FCのアマチュアで4連勝後、19年に15歳でプロMMAデビュー。22~23年は休養したが、昨年4月に復帰しイ・ユジンに勝利。12月、ROAD FC女子アトム級(47.6kg)暫定王座決定戦でパク・ソヨンと対戦したが、前日計量でオーバーし、51.25kg契約に変わり、ユジンが2R裸絞めでソヨンを仕留めたがノーコンテストで終わっていた。
伊澤がRIZIN内で敵なしの状態が続く中、今回はRIZIN初参戦のユジンとの防衛戦が組まれたが、ユジンがまたも減量に頓挫し、52kg契約のワンマッチに変更となった。さらにユジンは前日計量でも0.85kgオーバーし、実質3.85kgもオーバーしてしまう。大会前々日の会見で伊澤は「腕も折るし血も出させるし、ボコボコにしてやりたい」と怒りをあらわにしていた。
試合は伊澤が終始圧倒することに。1R、伊澤が開始早々、片足タックルからテイクダウンを奪う。伊澤はそのままサイドポジションを奪い、鉄槌を連打し、上四方に回ってアナコンダチョークを狙いつつ頭に膝を当てる。伊澤は最後、再び上で押さえ、サイドから肩固めを極めてタップを奪った。
マイクを持った伊澤は「なかなか相手が決まらない中、シン・ユジン選手、試合を受けてくれてありがとうございます。体重オーバーの件はリング上で蹴りがついたと思います。逆に試合に興味を持ってくれた人もいると思います。私は女子格闘技を盛り上げたくて。そのために、9月に北松戸にRoys GYM 2号店をオープンするんですけど、それに伴って、“伊澤星花チャレンジ”を始めたいです。私は格闘技では無敗ですが、レスリングと柔道では負け続けてくすぶっていました。格闘技をはじめてから素晴らしい舞台に立てたので、くすぶっている女子の皆さん、私と一緒に女子格闘技を盛り上げましょう」と話した。「朝倉未来1年チャレンジ」のような選手育成企画のようで、大会後の自身のXのポストには「住居完備/参加費無料/所属はRoysGYM」「YouTubeで成長記録も発信予定」と記されている。
安藤達也、RIZIN 2連続一本勝ちしバンタム級王座挑戦に名乗り
第9試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
×ヤン・ジヨン[Yang JiYong](韓国/チェジュ・チーム・ザ・キング)
○安藤達也(フリー/元修斗バンタム級世界&環太平洋王者)
2R 3’52” 裸絞め
ジヨンは29歳。キック12戦11勝1敗でWAKO韓国王座を獲得後MMAに転向し、ROAD FCで勝利を重ね、22年からRIZINに参戦し、昇侍を3R裸絞めで、魚井フルスイングを2R左ストレートでKOした。23年はROAD FCで5戦4勝1敗。昨年4月のRIZINでは倉本一真に判定1-2で惜敗。8月のROAD FC 63kgトーナメント一回戦ではアレクセイ・インデンコを35秒でKO。12月のキム・スーチョルとの決勝は1Rバッティングでノーコンテストに。3月の再起戦ではモンゴルのムングントシューズ・ナンディン・エルデンに1R TKO負けした。5月31日のRIZIN韓国大会では金太郎に3R TKO勝ちしている。
安藤は35歳。国士舘大学レスリング部出身で、MMAデビュー間もない15年のRoad To UFCに出場したが敗退。その後は修斗を主戦場とし、22年3月に岡田遼をKOし修斗バンタム級世界王座を獲得。23年3月のONEフライデーでアリ・モタメドに3R TKO勝ち。昨年5月、Road To UFCに1階級上のフェザー級で参加したが、ズー・カンジエに判定負け。その後、修斗の王座を返上。6月14日の札幌大会でRIZINに初参戦すると、マゲラム・ガサンザデに1R裸絞めで一本勝ちし、早くも次戦が組まれた。
1R、両者サウスポーで構え、コーナー際で両者左フックの相打ちとなり揃ってダウンする異例の幕開けとなるが、その後は両者組みの静かな展開に落ち着く。中盤、ジヨンが倒してトップキープし、ハーフ、トップと行き来するが、目立つ攻撃はないまま終わる。
2R、スタンドでのお見合いが続くが、中盤、安藤が一気に踏み込んで左フックをクリーンヒット。ジヨンがひるむと、安藤はすぐ組んで倒し、そのままマウントを奪うと、パウンドを連打してバックマウントを奪い、裸絞めで絞め落とした。
マイクを持った安藤は「ねえねえ、負けると思ったでしょ?でも最後勝ったのは俺なんだ。みんなありがとう。試合前、体調崩して、弱気なところ見せられなくて、なんとか合わせました。ヤン・ジヨン選手強かった。俺のこともっと見たかったら、タイトルマッチ推してよ。この後、勝ったほうとやりたいんだよね。みんな力貸してください」とアピールした。
榊原CEOは安藤のアピールについて「タイトルマッチをアピールするには十分結果としては説得力があるかなと思っています。9月の(ダニー・)サバテロと佐藤将光の結果も踏まえながら考えていきたいなと思います」とコメントしている。
須田萌里、NOELに一本勝ち
第8試合 MMA 女子スーパーアトム級(49kg) 5分3R
○須田萌里「もえり](SCORPION GYM)
×NOEL[のえる](AACC/修斗女子アトム級(47.6kg)世界4位)
2R 3’02” アームロック
須田は20歳。23年9月にケイト・ロータスに判定勝ち、11月に彩綺に1R腕十字で一本勝ち。昨年1月の韓国のBLACK COMBATではパク・シユンのBLACK COMBAT女子アトム級王座に挑戦し判定負けしたが、シユンのバッティングとグローブつかみの反則裁定を巡って物議を醸していた。昨年後半はDEEP大阪大会での試合が続き、9月にはイ・イェジに1Rアームバーで一本勝ちし、12月には上瀬あかりに2R腕十字で一本勝ち。今年3月のDEEP JEWELSでは浜崎朱加に1R 裸絞めで一本勝ちし、番狂わせを起こした。
NOELは17歳の高校2年生。小学生時代にムエタイを習い、12歳からMMAをはじめ、昨年修斗でプロデビューし3戦2勝1敗。昨年9月にパク・ソヨンに判定負けしたが、12月に平田彩音に1R裸絞めで一本勝ちしている。5月のRIZIN東京ドーム大会ではリング上で挨拶し、RIZIN参戦が発表されていた。
試合は須田の完勝に。1R、須田が開始すぐから前に出て組み付いて押し込み、テイクダウンを奪うと、あっさりとマウントを奪う。NOELが返して上になるが、須田は下から足を登らせ、三角絞めを仕掛ける。NOELは腰を上げて防御を続けて完全には極めさせない状態が続く。結局この体勢が3分以上続いてラウンドが終わる。
2R、須田は前に出て、NOELの左フックをもらっても詰めてコーナーに押し込む。須田はテイクダウンを奪い、サイドで押さえる。中盤過ぎには須田がマウント、バックマウントと移り、最後は脱出しようとして動いたNOELの腕をつかんで極めてタップを奪った。
マイクを持った須田は「1Rで極めれたところもあったんですけど、また練習したいです。女子格闘技盛り上げたいんで、皆さん応援してください」とアピールした。
RIZIN 7.27 さいたま(前半レポ):フライ級GPは神龍誠が山本アーセンを秒殺、ガジャマトフが征矢貴をKO。扇久保博正はトーレスに、伊藤裕樹はズールーに、元谷友貴はヒロヤに判定勝ち










































