DEEP 12.20 梅田ステラホール(昼/レポ):須田萌里、上瀬あかりに2R一本勝ち「そろそろベルトが欲しい」。鹿志村仁之介、RYUKIに1R一本勝ち。飴山聖也、松場貴志を29秒で粉砕。竹内龍吾、5秒TKO勝ちしDEEP最短タイ記録
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
DEEP OSAKA IMPACT 2024 4th ROUND
2024年12月22日(日)大阪・梅田ステラホール
レポート:井原芳徳
須田萌里、上瀬あかりに2R一本勝ち「そろそろベルトが欲しい」
第8試合 メインイベント DEEP JEWELS アトム級 5分3R
○須田萌里(SCORPION GYM)
×上瀬あかり(毛利道場)
2R 2’07” 腕ひしぎ十字固め
須田は大阪出身の20歳。柔術をベースとし、昨年9月にケイト・ロータスに判定勝ち、11月大会では彩綺に腕十字で49秒で一本勝ち。今年1月には韓国でのBLACK COMBATに参戦し、パク・シユンのBLACK COMBAT女子アトム級王座に挑戦し判定負けしたが、シユンのバッティングとグローブつかみの反則裁定を巡って物議を醸していた。9月の大阪大会ではイ・イェジ(韓国)と目まぐるしく攻防の入れ替わる寝技を繰り広げた末に1Rアームバーで一本勝ちしている。
上瀬は山口出身の20歳。柔道とレスリングをベースとし、23年2月にMMAデビューし、今年9月のDEEP JEWELSではサラに1R腕十字で一本勝ちし3試合連続一本勝ち中だ。上瀬と須田は揃ってアマチュア時代の19年12月のDEEP JEWELS大阪大会でのグラップリングマッチで対戦し、須田が判定勝ちしている。
試合は須田が5年前よりも差を示す内容に。1R、須田が前に出て、上瀬の右前蹴りをつかんで倒し、サイドポジションで押さえる。上瀬はもがき両足の中のガードに入れようとするが、須田は許さずサイドで押さえ続ける。中盤過ぎ、一旦須田は立ち、猪木アリ状態となるが、再び足を越えてサイドを取ると、すぐさま腕十字を仕掛ける。だが上瀬は対処して外しスタンドに戻す。終盤、今度は須田の右ミドルを上瀬がつかんで倒すと、須田は下から腕十字を仕掛け、外されても足をつかんで極めを狙う。須田はなかなか極めに持ち込めず膠着したが、上瀬もパウンドを少ししか返せず、劣勢のまま終わる。
2R、上瀬が左ミドルを放つと、これも須田がつかんで倒し、今度は金網際でトップポジションを取る。須田は立つと、上瀬の足をさばいてサイドを奪う。須田はすぐに片足を上瀬の顔に乗せて腕十字を仕掛ける。上瀬は返して上になり、空いた左手で鉄槌を連打するが、須田は右手をつかんだまま離さない。須田はじっくり動いて極めに近づき、最後は伸ばしきってタップを奪った。
マイクを持った須田は笑顔で大喜びし「今年入って1月に韓国でタイトルマッチしたんですけど、そこからなんか上手くいかなくて。でもこうやって2024年最後、笑顔で終われて良かったです。そろそろベルトが欲しいんで、タイトルマッチお願いします」と来年に向けアピールした。
鹿志村仁之介、RYUKIに1R一本勝ち
第7試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
○鹿志村仁之介(Battle-Box)
×RYUKI(フリー)
1R 1’25” 裸絞め
鹿志村は23歳。昨年、DJ.taikiと日比野“エビ中”純也を相手に2連敗を喫したが、11月の橋本ユウタ戦で1R一本勝ち。今年3月に秋元強真戦が組まれるも鹿志村が欠場。9月の復帰戦では力也に1R裸絞めで一本勝ちしている。
RYUKIは28歳。キックボクシングをベースとし、22年12月に平松翔に1R TKO勝ちして以来となるMMAの試合。昨年7月のRISE大阪大会ではイリアス・バニスに判定勝ちしている。
典型的なグラップラー対ストライカーの一戦は、グラップラーが完勝することに。1R、両者サウスポーで構え、鹿志村は右ジャブを振って前に詰めると、RYUKIの頭をつかみつつ、右の前足をRYUKIの前足に引っかけて倒し、金網際で上になる。RYUKIは金網を背にして立ちかけたが、鹿志村は両脇差しの状態を維持し、抱え上げて倒してサイドポジションで押さえる。鹿志村は肩固めを狙いながらマウントを奪うと、もがくRYUKIに合わせてバックを奪う。RYUKIはしばらく防御したが、鹿志村が裸絞めをガッチリ極めてタップを奪った。
三村亘が3連勝「DEEPのベルトのことしか考えていない」
第6試合 フェザー級 5分2R
○三村 亘(パンクラス大阪稲垣組)
×劉獅(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 1’21” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1R、三村が中央側で構え、左右のミドルを蹴る劉獅を少しずつ下がらせると、右のボディ打ちも絡めつつ右フックをヒット。足の止まった劉獅に三村が左右のフックを連発する。ひるんだ劉獅は組み付いて膝蹴りを放つが、三村は突き放すと、中央に戻ってリング中央を指さして打合いを要求し場内をどよめかせる。劉獅はうなずいて前に出たが、三村は引き続き左右のパンチを当ててダウンさせると、劉獅のタックルをがぶって潰して右の鉄槌を連打したところでレフェリーがストップした。
マイクを持った三村は「これでフェザー級3戦して3勝2フィニッシュでそれなりにやってきた人たちを倒してきたんで、来年はキャリアで一番の年にしたいです。DEEPのベルトのことしか考えていないんで、佐伯さん、来年大舞台お願いします」とアピールした。
飴山聖也、松場貴志を29秒で粉砕
第5試合 フライ級 5分2R
×松場貴志(パラエストラ加古川/元GRACHANフライ級王者)
○飴山聖也(ENCOUNTER)
1R 0’29” TKO (レフェリーストップ:右フック)
飴山はアマチュア時代、昨年3月のGLADIATORで平本丈に1R TKO勝ち。その後DEEPでデビューし、5試合とも1R決着。最初2試合は敗れたが、今年に入ってからの3試合は全てKO/TKO勝ちしている。今回は22~23年のDEEPフライ級GPに出場した松場を仕留める。
開始すぐから飴山がプレッシャーをかけると、松場のタックルのタイミングで右フックをクリーンヒット。ひるんだ松場は組んで防御しようとするが、飴山は突き放しつつパンチを当て続け、最後は右フックで後ろに吹き飛ばして松場が伸び、パウンドで追撃しようとしたところでレフェリーがストップ。自身最短の29秒でフィニッシュした。飴山は仕留めに行く途中のバッティングで鼻血を出したが、セコンドの前田吉朗氏と抱き合って大喜びした。松場は担架で運ばれた。
竹内龍吾、5秒TKO勝ちしDEEP最短タイ記録
第4試合 メガトン級 5分2R
○竹内龍吾(KING GYM KOBE)
×ブラックタイガー(KING CONNECTION)
1R 0’05” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
開始のゴングが鳴ると、竹内はすぐに前に出て、右のパンチを振う。これは空振りとなったが、2発目の右ストレートがアゴにヒット。ブラックタイガーも負けじと左ミドルを当てたが、竹内は引き続き右ストレートを振うと、ブラックタイガーの右のパンチのカウンターでクリーンヒット。倒れたブラックタイガーに竹内がパウンドで追撃したところでレフェリーがストップした。
わずか5秒での決着で、2002年9月の有明大会の長南亮、2020年12月のケンヤスキーのDEEP最短フィニッシュ記録と並んだ。
第3試合 フェザー級 5分2R
×三井俊希(reversal gym Osaka Anne)
○大搗汰晟[おおつき たいせい](POLAR GYM OSAKA)
2R 1’09” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
第2試合 ウェルター級 5分2R
○虎鉄(パラエストラ東大阪)
×ホドリゴ・ナカヤ(HERVEST)
1R 3’19” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第1試合 DEEP JEWELS フライ級 5分2R
―樹季(フリー)
―成本優良(POLAR GYM OSAKA)
1R ノーコンテスト (腕ひしぎ十字固め)
※樹季が計量1.5kgオーバー。減点3からスタート。成本が勝った場合のみ公式記録
DEEP 12.20 梅田ステラホール(夜/レポ):松田亜莉紗、韓国の選手に1R TKO勝ちし「来年、海外で挑戦してみたい」。日本拳法出身の新鋭・角野晃平、TRIBEの阿部光太に2R KO勝ち