DEEP 9.16 後楽園ホール(レポ):福田龍彌、瀧澤謙太を1R右フックでKOしバンタム級王座も獲得「元谷さん、後楽園で白黒つけましょう」。野村駿太、江藤公洋に判定勝ちでリベンジしライト級王者に
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宗明建設Presents DEEP 121 IMPACT
2024年9月16日(月/祝)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
福田龍彌、瀧澤謙太を1R右フックKOしバンタム級王座も獲得「元谷さん、後楽園でやりましょう」
第9試合 メインイベント 第11代DEEPバンタム級王者決定戦(5ジャッジ制) 5分3R
○福田龍彌[りゅうや](MIBURO/DEEPフライ級王者、元修斗世界同級王者)
×瀧澤謙太(Fired Up Gym)
1R 4’19” KO (右フック→グラウンドパンチ)
※福田が王者に
福田は修斗王者として活躍後、DEEPに主戦場を移し、22年夏から昨年5月のDEEPフライ級GPでは杉山廣平、安谷屋智弘、宇田悠斗、本田良介に判定勝ちし優勝すると共に、DEEPフライ級暫定王者となった。その後は昨年9月のRIZINで山本アーセンに3R TKO勝ちし、12月の中央アジアのカザフスタンのNaiza FCでディアス・エレンガイポフに判定負け。3月のDEEPでは1階級上のバンタム級で雅駿介と対戦し1R TKO勝ちした。3月末には神龍誠がDEEPフライ級王座を返上し福田が正規王者に昇格した。5月の後楽園大会では福田と元谷友貴によるDEEPバンタム級王者決定戦が組まれていたが、福田が練習中に左肩鎖関節を脱臼し、大会1週間前に欠場が発表されていた。元谷は5月大会で64kg契約で平松翔に2R裸絞めで勝利している。
瀧澤はパンクラスの王座戦線で活躍し、21年のRIZINバンタム級日本GPでは2回戦で元谷に1R TKO勝ちする番狂わせを起こしたが、大晦日の準決勝で朝倉海に判定負け。22年大晦日大会では同じく日本GPベスト4の井上直樹に2Rアームロックで一本負け。昨年7月の超RIZIN.2では太田忍に1R TKO負け。今年2月の佐賀大会では野瀬翔平に2R TKO負けした。7月のDEEPでは元DEEPバンタム級暫定王者のCOROに判定勝ちし、連敗を4で止めると「これからDEEPのベルトを取って、またRIZINにリベンジしに行きます」と表明しており、2戦目で王座挑戦のチャンスが巡って来た。
1R、福田はサウスポー、瀧澤はオーソドックス主体で時折スイッチしての打撃戦に。リーチで勝る瀧澤が右ミドル、ストレート、スイッチしての左ローを当てるが、福田も踏み込んで詰めて左フック、ストレートを当てる。緊張感あふれる打撃戦が続くが、終盤、突如フィニッシュが訪れる。瀧澤が右テンカオで詰めると、福田が前手での右フックを瀧澤のアゴにクリーンヒット。瀧澤が真後ろに倒れ、福田が追撃のパウンドをまとめたところで、レフェリーがストップした。
福田はDEEPのフライ級に続きバンタム級も制覇。客席に下りて子供を抱き、ケージに戻ってベルトを巻き、マイクを持った福田は「昨今、色々、話題上がったりする業界なんですけど、僕は面白いことあんま言えないんですよね。こうやって、スキルではその辺の人に負けへんのちゃうかなって思って、日々取り組んでいます。で、常にもっとチャレンジしてたいし、一回飛ばしちゃったんですけど、次、防衛戦するんやったら、元谷さん、後楽園で僕と、ちゃんとね、白黒つけましょう。お互い時期がどうとかあるんやったら、僕も違うところで試合したいし。こうやって後楽園で生で現地でリアルで共有できている人たちが大好きです。いつもありがとうございます。オブリガード。またひりひりさせます」と話し、元谷との防衛戦を希望した。
バックステージでのインタビューで福田は「いつも通りです。圧力かけたら(瀧澤が)距離離すみたいな感じになって、多少出させたほうが、向こうから近づいて来ると思って、そうなったら自分の踏み込みを混ぜていこうという。毎日やっていれば誰にでもできるようになります」「出させて観察するんですよ。どういう動きをする生き物なのかってね。インプット。次出して来たら合わせたろうって思うし」「今日もめっちゃ楽しみにしてた。(前回の元谷戦を)飛ばしちゃったから。ポーンと効いて、終わらせれる思って。でも、もう終わるの嫌やって思って、ブレーキかけてちょっと見ちゃったっすね」と、フィニッシュシーンについて京都弁で飄々とコメントした。倒す秘訣について聞かれると「こういう風に殴り飛ばしたら人が引くんやないかって考える時間が好きなんですよ。練習以外では。お客さんにも楽しみにしてほしいしね。面白いこといえへんけど、5分3Rの15分だけは面白いことを提供したいです」と話した。
2階級制覇したが、フライ級王座に関しては「フライのベルトは返そうと思っています。減量でしんどくなかったら、こうなるんですよ。これで(バンタム級)2戦目やから、わかってもらえたと思います。今日みたいに元気いっぱい戦っているほうが楽しいやないですか。雅戦でも今日でも」と語り、バンタム級での動きの手応えとバンタム級に専念したい考えを示している。
野村駿太、江藤公洋に判定勝ちでリベンジしライト級王者に「目標はUFCです」
第8試合 セミファイナル DEEPライト級タイトルマッチ(5ジャッジ制) 5分3R
×江藤公洋(和術慧舟會HEARTS/王者)※初防衛戦
○野村駿太(BRAVE/挑戦者)
判定0-5 (柴田27-29/植松28-29/内田28-29/橋本28-29/豊永27-30)
江藤は13年のデビュー時から17年までDEEPに上がり、ONE、修斗、RIZINでの試合を経て、22年11月に5年ぶりにDEEPに参戦し、北岡悟に判定勝ち。続く昨年5月大会で川名雄生に判定勝ちし、7月には野村駿太に判定勝ち。今年3月大会ではイ・ソンハに2R裸絞めで一本勝ちしライト級王座を獲得した。現在6連勝・DEEP復帰後4連勝中だ。
野村は伝統派空手の全日本選手権5位入賞経験があり、21年にMMAデビューし9戦7勝2敗。22年3月以降、泉武志、小金翔、川名雄生ら相手に4連勝したが、昨年7月、江藤に寝技で攻め込まれ判定負け。12月の再起戦では岩倉優輝を1R右ストレートでKO。7月の後楽園大会では泉武志に2Rまで寝技で攻め込まれたが、3R序盤から仕掛けてスタンドパンチでTKO勝ちした。マイクを持った野村は江藤の王座挑戦を希望し、江藤も承諾し、両者の王座戦が組まれた。
試合は野村がタックルへの適応力を前回対戦時より高めた成果を発揮する内容に。1R、野村が右ストレートを当てるが、右ローを放つと、江藤がタックルを仕掛けて押し込む。だがテイクダウンを奪えず、終盤に差し掛かり福田レフェリーがブレイクする。野村は引き続きフェイントを絡めつつ随所で右のパンチを当て、やや優位を維持する。記者採点は野村。
2R、野村が江藤のタックルを切り続け、距離を取りながら左ジャブ、右ストレートを的確に当て続け、主導権を維持する。最後は江藤のタックルに野村がカウンターの膝蹴りを合わせてひるませ、さらにパンチをまとめて終える。記者採点は野村。
3R、同様のスタンドの攻防が続くが、野村のパンチのヒットが減る。終盤、ようやく江藤がタックルでテイクダウンを奪い、バックを取り、裸絞めを狙い、鉄槌を当て追い詰めるが、野村は耐えきって終える。記者採点は江藤。合計28-29で野村。ジャッジ5者も野村を支持し、野村が判定勝ちで江藤へのリベンジを果たし、ベルトも奪取した。
マイクを持った野村は「最後、江藤選手の気迫に押されましたけど、勝つことができたので、もっと伸びしろがあると思います。これからもっと上に行くんで、僕についてきて下さい」とアピールした。
バックステージでのインタビューで野村は「練習通りの試合ができたと思いますけど、1・2Rでうまく戦えて、3Rはこのままいけば(勝てる)という弱さが出てしまいました」「ジムで組みのトップの選手とずっとやり合えていることが心の支えになり、落ち着いて戦えました」「完成度が高く、日本でも(ライト級)トップ3に入ると言われている江藤選手にこういう勝ち方ができて、自分も世界に行けると思いました。自分が日本のライト級を背負って戦えるとわかってもらえたと思います」「目標はUFCです。昨日のUFC(スフィア大会)を見てても、これ出れたら最高やなと思いました」とコメントした。
大成、ベテラン水野竜也を1Rで粉砕
第7試合 メガトン級(体重無差別) 5分3R
×水野竜也(フリー/元DEEPミドル級王者/104.55kg)
○大成(フリー/111.05kg)※関野大成 改め
1R 3’13” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
水野は42歳。かつてDREAMでミルコ・クロコップやセルゲイ・ハリトーノフといった世界の強豪と戦った経験がある。18年には奥野泰舗に勝利しDEEPミドル級王座を獲得し、21年にジョン・バチスタ・ヨシムラに敗れ王座陥落。その後は階級を上げ、昨年7月、酒井リョウに1R TKO負けしたが、11月大会ではSAINTを2R左飛び膝蹴りでKO。5月の後楽園ではANIMAL☆KOJIに判定勝ちしている。
大成は22年3月に酒井に判定負けして以来となるDEEP出場。昨年2月から韓国ROAD FCで3連勝し、4月にライトヘビー級王者のキム・テインとヘビー級王座を争ったが1RパウンドでTKO負けしている。
1R、両者サウスポーで構え、大成が開始間もなくから左のカーフキックを強打する。お互い左のパンチを当てるが、大成のヒット数が上回る。中盤、ダメージが蓄積してきた様子の水野は、タックルを仕掛け打開を図ろうとしたが、大成は切って潰して上になり、パウンドを当て続ける。水野を追い詰めると、大成は立ち上がってサッカーボールキックを強打し、さらにパウンドをまとめたところでレフェリーがストップした。
マイクを持った大成は「DEEPのメガトン級で勝てなくて、佐伯さんが韓国のROAD FCでチャンスを作ってくれたのに、負けたけど、今日はみんなの応援のおかげで勝てました。これからメガトン級が自分の時代になるよう、DEEPと韓国のベルト持って、RIZIN行きたいです。佐伯さんありがとうございます」と話した。
バックステージでのインタビューで大成は「水野さんは地元の先輩だし、セコンドに来てもらったし、オーストラリアに行ったときも見習わないとなという会話もあったり、そういう先輩に自分なりに敬意を表して出し切ろうと思っていました。ヘビー級らしい試合ができて良かったです」「(メガトン級王者の)ロッキー(・マルティネス)はやるべき相手ですし、打撃だろうが組みだろうが負ける気がしないです」と話した。
KENTA、引退から復帰の渡部修斗をニンジャチョーク葬
第6試合 フライ級 5分2R
○KENTA(K-Clann)
×渡部修斗(FIGHT LYNX/元Fighting NEXUS&PFCバンタム級王者)
1R 3’11” ニンジャチョーク
KENTAは34歳。柔道で全日本選手権ベスト16の実績があり、31歳だった22年3月にMMAプロデビュー。昨年、松岡疾人、杉山廣平、安谷屋智弘に判定勝ちし6連勝の快進撃を続けていたが、村元友太郎に判定2-1で敗れている。
渡部は35歳。RIZINでは田丸匠、内藤頌貴に一本勝ちしたが、井上直樹、朝倉海には1Rで敗れ、須藤拓真にも判定負け。以降はDEEPに上がり、22年7月には内山拓真に判定勝ちしたが、昨年2月の力也戦では27秒でKO負け。8月のNEXUSでの小倉卓也戦をもってMMAを引退し、10カウントゴングを聞いた。今年3月のPFC札幌大会では一日限定でMMAに復帰し、渡部戦を熱望した亀松寛都に1R一本勝ち。今回、DEEPに戻りフライ級でMMAに現役復帰する。
1R、渡辺はタックルを繰り返すが、KENTAは金網際で耐え、テイクダウンを許さず、時折パウンドも当てる。それでも渡辺はタックルを仕掛けて上になるが、KENTAは下から両足で渡辺を抱え上げてからリバースに成功すると、すぐさまニンジャチョークを極める。最後は渡部が落ち、KENTAの勝利となった。
涙を流しマイクを持ったKENTAは「もう一回連勝してチャンピオンになります。RIZINとか出れるように頑張ります」とアピールした。
関原翔、杉山廣平下し復帰後2連勝
第5試合 フライ級 5分2R
○関原 翔(K-PLACE)
×杉山廣平(THE BLACKBELT JAPAN)
判定2-1 (植松18-20/橋本20-18/福田○19-19)
関原は22年2月のDEEPで越智晴雄に判定勝ちし6連勝していたが、同年5月に伊藤裕樹に判定負けして以降、怪我の療養を経てグラップリングの試合を重ね、今年5月の後楽園大会でMMAに復帰し、マサト・ナカムラに判定勝ちしている。杉山は3月のニューピア大会で風我に判定勝ちして以来の試合。
1R、杉山が右フックを当て、中盤にはタックルで倒して上になるが、まもなく関原は立って押し返す。終盤、離れると、関原がタックルで倒すが、杉山は足関を狙ってからスタンドに戻す。最後、杉山は右のカーフキックを当てて終える。記者採点は僅差だが杉山。
2R、杉山がテイクダウンを奪うが、金網を背にして関原がギロチンで迎撃する。杉山はほとんどパウンドを打てない。スタンドに戻れば、関原が左フック、首相撲からの膝蹴りをボディと顔面に当て、打撃ではやや優位に進める。記者採点は関原。合計19-19でマスト判定で迷ったが関原。ジャッジは割れたが、2者が関原を支持し、関原が判定勝ちした。
相本宗輝、五明宏人との接戦制す
第4試合 フェザー級 5分2R
×五明宏人(JAPAN TOP TEAM)
○相本宗輝[かずき](ROOM)
判定0-3 (柴田19-19○/橋本19-19○/福田18-20)
五明は帝京大学卒で伝統派空手の天皇杯優勝経験者。プロMMA 4戦目の昨年2月フェザー級暫定王者決定戦に抜てきされたが、神田コウヤに組技で圧倒され判定負け。7月大会では極真空手がベースの海飛の右ハイ等の打撃に苦戦し判定負け。9月には劉獅に1R TKO勝ち。今年3月の木下カラテ戦では1R TKO負けしたが、5月には蹴り技を駆使し瀧口脩生に判定勝ちしている。
相本は7月の後楽園で太田将吾に1R TKO勝ちすると、「これで5戦5勝4KOで、そろそろ名前のある人とやらせてください」とマイクアピールし、早速五明との試合が組まれた。
1R、五明が左ストレートを当て、相本をひるませ、詰めてパンチを連打すると、相本は鼻血を出す。中盤過ぎ、相本が押し込んで倒すが、パウンドを空振りしたところで、五明は脱出しスタンドに戻す。最後も相本が倒し、パウンドを当てるが、五明も下から蹴り上げる。記者採点は五明。
2R、相本が右フックを当て、金網に押し込み、テイクダウンを奪うが、すぐに五明は脱出してオンブになり、裸絞めを狙って形勢逆転する。だが極めには至らない。最後、相本は押し込みバックを取り返し、パウンドを当てて終える。記者採点は僅差だが打撃の有効打のあった相本。合計19-19でマスト判定は五明。ジャッジは3者とも相本を支持し、相本が判定勝ちとなり、プロデビュー以来の連勝を6に伸ばした。
雅駿介×谷岡祐樹は1R無効試合に
第3試合 バンタム級 5分2R
―雅 駿介(CAVE/元ムエタイオープン・スックワンキントーン・WMC日本ライト級(61.23kg)王者)
―谷岡祐樹(パラエストラ加古川/元DEEP☆KICK -60kg王者)
1R 4’39” 無効試合
雅はムエタイで国内3本の王座を獲得後、21年にMMAに転向。22年12月に鹿志村仁之介に1R一本負けしたが、昨年は3月にボンサイ柔術の内山拓真の寝技をしのぎ判定勝ちし、7月の平松翔戦、11月の窪田泰斗戦では、寝技で主導権を握り判定勝ちした。今年3月の後楽園では福田龍彌のパンチに苦しみ1R TKO負けを喫している。
谷岡も元キックボクサーで、21年にMMAに転向し、大阪でのDEEPを中心に試合を重ねて来た。昨年11月の後楽園大会で東京進出したが力也に1R TKO負け。6月の大阪大会では切嶋龍輝を1R右ストレートでKOし、再び東京進出する。
1R、スタンドの打撃戦で、お互い当てるが、谷岡が長時間プレッシャーをかけ、随所で右ストレートをしっかり当て、やや優位に進める。雅はタックルを繰り返すが、谷岡は突き放したり逆に投げ飛ばしたりして対処する。すると終盤、偶発的なバッティングにより、雅の左まぶたがふさがり、ドクターチェックとなるが、ストップがかかった。まだ1Rが終わっていないためノーコンテストという扱いになった。
鹿志村仁之介、力也に1R一本勝ち
第2試合 バンタム級 5分2R
×力也(FIGHT FARM)
○鹿志村[かしむら]仁之介(Battle Box)
1R 2’14” 裸絞め
力也はレスリング全日本学生選手権2013グレコ60kg級優勝の実績があり、19年からMMAに転向。20年からDEEPに上がるとハイペースで試合をこなし、昨年は5戦2勝3敗だが、今大会にも出る渡部修斗と谷岡祐樹を1R KOしている。今年は3月の後楽園で小崎連に1R TKO負けしたが、5月のニューピア大会では山本有人に判定勝ちしている。
鹿志村は22年11月に雅駿介に一本勝ちするも、昨年はDJ.taikiと日比野“エビ中”純也に判定負けし2連敗を喫す。11月の橋本ユウタ戦で1R一本勝ちし、今年3月の後楽園では若手注目株の秋元強真との試合が組まれた。秋元戦の前日に大麻取締法違反で逮捕され、試合中止となったが、7月19日のXで不起訴処分になったと報告していた。
1R、開始すぐから鹿志村が両足タックルを仕掛けてテイクダウンを奪い、金網際で力也を押さえる。中盤には鹿志村がマウントを奪うと、パウンドを落としてバックを奪い、さらにパウンドと肘を当ててから、裸絞めを極めてタップを奪った。
復帰戦で完勝した鹿志村は「前回DEEPに迷惑をかけました。試合飛ばしました。あれからここまで頑張って良かったです。このチャンスをくれたDEEP佐伯社長ありがとうございます。今後もDEEPもしくはRIZIN、出してもらえないかなって。俺はグラップラーだから、寝技で極めてくMMA極めていこうと思っているんで、今後ともよろしくお願いします」とアピールした。
中務修良、DEEP初戦は判定勝ち
第1試合 ストロー級 5分2R
×多湖力翔[たご りきと](NEX SPORTS)
○中務修良[なかつかさ のぶよし](NOMAD/WARDOGストロー級王者)
判定0-3 (橋本17-20/福田17-20/柴田17-20)
多湖は4月の名古屋大会で鶴斗に2R裸絞めで一本勝ちし、6月の韓国BLACK COMBATでも韓国の選手に1R KO勝ちし6連勝中。中務は38歳のベテラン。22年7月のRIZINでは砂辺光久を1R KO。昨年11月は韓国の大会で韓国の選手を1R KOし、今年5月にはニュージーランドでKO負けしたが、今回約1年半ぶりの日本での試合でDEEPに初参戦する。
1R、スタンドでお互いパンチを当てた後、金網際で組み合う展開となる。膠着していると、中務の膝蹴りがローブローとなり、植松レフェリーはブレイクして再開する。中務は片足タックルからテイクダウンを奪い、金網際で押さえ続け、ボディ主体だがパンチをコツコツ当て続ける。多胡は足を登らせるが、極めには至らない。膠着状態が続いたがレフェリーはブレイクせず終わる。記者採点は中務。
2R、中務はまたもタックルで倒し、金網際で押さえ続け、中盤にはマウントポジションを奪う。終盤、多胡がブリッジで返して上になるが、中務は金網を背にして立つ。すると多胡の膝蹴りがローブローとなり中断する。中務のダメージが大きいため、多胡に減点1が科される、中務は規定の5分間しっかり休んで再開する。中務のタックルを多胡が切り、バックを取るが、最後は中務が落として上からパウンドを当てて終了。中務が2Rとも取り判定勝ちした。
オープニングファイト第2試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
○TAW(KING CONNECTION)
×菊川イサム(KATANA GYM)
判定2-1 (20-18/○19-19/18-20)
オープニングファイト第1試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
○佐々木耀(K-Clann)
×タイソンケイジ(THE BLACKBELT JAPAN)
1R 1’07” 腕ひしぎ十字固め