DEEP 7.2 後楽園ホール(レポ):松嶋こよみ、緊急出場の劉獅に1R TKO勝ち。酒井リョウ、水野竜也を秒殺
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skyticket Presents DEEP 114 IMPACT
2023年7月2日(日)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真:(C)DEEP事務局
松嶋こよみ、緊急出場の劉獅に1R TKO勝ち
第8試合 68kg契約 5分3R
○松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)
×劉獅[りゅうじ](KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 1’54” TKO (レフェリーストップ:右サッカーボールキック)
松嶋は30歳。子供時代から極真空手、レスリング等を学び、15年に修斗でプロMMAデビューしその年の新人王に。16~18年はパンクラスに上がり、16年には牛久絢太郎にアームロックで一本勝ちし、17年にはカイル・アグオンに判定勝ちし、ISAOともフェザー級暫定王座を争った(松嶋の反則負け)。18年~20年はONEに参戦し3勝2敗。19年8月にマーティン・ニューイェンのONEフェザー級王座に挑戦したが2R TKO負け。20年12月にゲイリー・トノンに判定負けした試合を最後にONEを離れた。昨年はROAD TO UFCフェザー級トーナメントに参戦し、一回戦でホン・ジュニョン(韓国)に判定2-1で勝利したが、10月の準決勝では一回戦でSASUKEを下したイー・ジャーに判定1-2で惜敗した。今年5月から始まったROAD TO UFCシーズン2には選ばれなかったが、引き続きUFCを目指し、所属先のパンクラスイズム横浜の北岡悟代表の主戦場でもあるDEEPでの試合機会を求めた。日本での試合は18年4月のISAO戦以来5年ぶりとなる。
とはいえ松嶋はRIZINの上位勢に即絡んでも文句の無いレベルの選手。DEEP事務局は国内外の対戦相手探しに難航し、1か月を切り、ようやくUFC 2戦2敗のガブリエル・シウバ(ブラジル)に決まった。ところが大会2日前、DEEPは「ガブリエル・シルバがブラジルからの飛行機に乗り遅れると共に体重が落ちないため試合に出ないと連絡がありました」と発表し、代役として劉獅の出場と、当初のフェザー級(65.7kg)より約2kg重い68kg契約への変更を発表した。DEEPの佐伯繁代表は大会中にケージに登場した際に、松嶋の相手の変更について観客に向けて謝罪した。
劉獅は27歳。15年12月のDEEPフューチャーキングトーナメントライト級で優勝後もDEEPに上がり続けている選手。今年初ファイトで昨年は4戦し2勝2敗。9月の試合では拓MAXに判定勝ちしたが、12月には狩野優に判定負けしている。
試合は1R、サウスポーの松嶋がオーソドックスの劉獅にプレッシャーをかけ、一旦オーソドックスに切り替え、サウスポーに戻しながら左ストレートを放つと、劉獅の右フックと交錯し、松嶋はスリップしてしまうが、すぐにスタンドに戻る。松嶋はオーソドックスに固定し、左の後ろ廻し蹴りを放って、かわした劉獅を金網際まで後退させると、すぐに詰めて右ストレートを当ててダウンを奪う。松嶋は金網際でそのまま押さえてマウントポジションを奪う。ここまでわずか40秒。下から抱き着いて防御する劉獅を解くと、右のパウンドを落として背中を向けさせるが、松嶋は乗り過ぎてしまい、劉獅は立ち上がる。
松嶋は左ストレートを放ちながら近づき、首相撲で劉獅を振り回す。離れた劉獅は左右のパンチを振り回しながら前進するが、松嶋は下がって対処してから、右フックをクリーンヒット。劉獅はうつぶせでダウンする。劉獅はそのまま両腕で頭を抱えて亀になり、内田レフェリーが止めようか躊躇すると、松嶋はDEEPの3Rの試合で有効なサッカーボールキックを2連打したところで、レフェリーがストップした。
マイクを持った松嶋は「DEEPファンの皆さん、初めまして。松嶋こよみです。近々で相手が変わってしまって、なんとも言えない気持ちだったんですけど、劉獅選手が受けてくれたおかげで試合が成立して良かったと思います。雑なところも多かったんで、また一から作り直して頑張るんで応援お願いします」とアピールした。
酒井リョウ、水野竜也を秒殺し初防衛
第9試合 DEEPメガトン級(体重無差別)タイトルマッチ(5ジャッジ制) 5分3R
○酒井リョウ(レンジャージム/暫定王者/108.75kg)
×水野竜也(フリー/挑戦者、元ミドル級王者/105.05kg)
1R 0’44” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※酒井が初防衛
酒井は36歳。昨年10月メガトン級暫定王者決定戦で赤沢幸典と対戦し、1R開始すぐに右フックからのパウンドでTKO勝ちした。現在3連勝中だ。
水野は現在41歳のベテラン。元々ミドル級だが近年は体重を増やし、最近2試合はメガトン級で試合をしていた。21年12月に誠悟を、昨年12月に稲田将を1Rで粉砕している。
両者は19年10月のDEEPで対戦したが、2Rに酒井がグラウンド状態の水野の頭部に膝蹴りを当てる反則を犯し、反則負けに終わっていた。
1R、酒井がオーソドックスで構え、サウスポーの水野にプレッシャーをかけ、左ローを打ちつつ、パンチにもつなげる。そして右ストレートを当ててから金網際に詰め、さらに素早く左右のフックを連打すると、ガードの隙間からもらった水野はダウンする。水野がうつぶせになり、酒井はサイドバックから押さえながら、左右のパウンドを連打したところで豊永レフェリーがストップした。
完勝の酒井は「2つだけ言いたいことがあります。さっき(9月18日の後楽園大会でDEEPの王者が)韓国(のBLACK COMBAT勢)と戦うと言っていましたが、メガトン級、足りていますかね?俺でいいですかね?(本部席の佐伯氏は「はい」と即答)僕も残り少ないんで、たぶん僕がDEEPでやるのはあと2回です。最後、一番強い奴と戦いたいんで。(パンクラス無差別級王者の)ジョシュ・バーネットとか呼んでください。韓国でこの間大将(=赤沢)がメガトン級で負けちゃったんで、僕が必ずやり返すんで、応援に来てください」とアピールした。
江藤公洋、野村駿太を寝技で完封
第7試合 ライト級 5分3R
○江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)
×野村駿太(BRAVE)
判定3-0 (内田30-27/橋本30-27/松宮30-26)
江藤は昨年4月にRIZINに初参戦し、雑賀“ヤン坊”達也に2R TKO勝ち。11月には5年ぶりにDEEPに参戦し、北岡悟に判定勝ち。5月7日の後楽園大会の昼の部では、川名TENCHO雄生に判定勝ちし4連勝中だ。ここ3試合はパンクラス・DEEP・修斗の元王者を連破している。
野村は伝統派空手の全日本選手権5位入賞経験があり、21年9月にMMAデビューし6戦5勝1敗。2戦目では宇佐美正パトリックに判定負けしたが、以降は4連勝中。昨年12月のDEEPではZSTライト級王者の小金翔を打撃で圧倒して2R TKO勝ちし、今年3月のニューピア大会では川名に判定勝ちしている。
試合は江藤が手堅いグラウンドワークでキャリアの浅い野村を封じる展開に。1R、野村がパンチを連打しつつ、左テンカオにつなげるが、江藤はそのタイミングでタックルを仕掛け、序盤からテイクダウンに成功する。江藤はすぐにバックマウントを奪い、パウンドを当て、裸絞めを狙い続ける。野村は防戦一方で終わる。記者採点は10-8で江藤。
2R、江藤が前に出て、野村は回って距離を取る展開が続く。野村はパンチを出すが江藤は頭を振ってかわし続ける。江藤はタックルのフェイントを織り交ぜ、野村は警戒しながらパンチを振う状態が続く。すると中盤過ぎ、江藤がまたもタックルでテイクダウンに成功する。江藤は金網際で中腰の野村をハーフガードの形で押さえつつパウンドを当てる。最後はまたもバックを取って終える。記者採点は江藤。
3Rは江藤が30秒足らずでテイクダウンに成功し、ハーフで押さえてからバックを奪う。2R終盤と似たような体勢でハーフをキープし、最後もバックから裸絞めを狙って終了する。記者採点は10-8で江藤。合計30-25で江藤。ジャッジ3者とも3~4点差をつけ江藤を支持し、江藤の完勝に終わった。
空手家対決はフルコン海飛が伝統派五明宏人に勝利
第6試合 フェザー級 5分2R
×五明[ごみょう]宏人(トライフォース赤坂)
○海飛[かいと](和術慧舟會HEARTS)
判定1-2 (内田18-20/橋本○19-19/松宮19-19○)
五明は帝京大学卒で伝統派空手の天皇杯優勝経験者。昨年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントのライト級で優勝。今年2月の後楽園大会での神田コウヤとのフェザー級暫定王者決定戦に抜てきされたが、神田に組技で圧倒され判定負けした。5月大会で青井人との試合が組まれたが、怪我のため欠場していた。
海飛は極真会館時代の15年に全日本高校生空手道選手権で優勝したことがあり、MMA転向後は21年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントのフェザー級で優勝。だが以降は勝ち負けを繰り返し、現在3連敗中。3月の窪田泰斗とのバンタム級戦では前日計量で500gオーバーし1R減点2となり、判定1-2で敗れた。今回はフェザー級に戻しての戦いとなる。
1R、両者サウスポーで構え、海飛がプレッシャーをかけるが、五明が伝統派らしい低めの構えからパンチを当て続ける。だが海飛もパンチのコンビネーションからの伸びのある右ハイを当てる。両者のスタイルの違う空手がはっきり出る幕開けに。海飛はパンチを狙いつつ、細かく左右のカーフキックを当てる。海飛が右肘を放つと、五明は組み付き、離れ際に左フックを当てる。パンチが交錯し、お互い被弾する展開になるが、終盤は海飛がコツコツとカーフを当て続け、五明のパンチにも対処するように。記者採点は僅差だが海飛。
2R、海飛は左右のカーフを当てつつ、右ハイも当てる。五明はパンチを返すが当たりは浅く、タックルを時折仕掛けるが対処され続ける。終盤、五明もワンツーで左ストレートを当てるが、攻撃数が少ない状態が続く。海飛は右ハイをクリーンヒットし、五明の頭がのけぞる。最後も海飛が組んで離れ際の右膝、右ストレートを当て、主導権を維持し終了する。記者採点は海飛。合計18-20で海飛。ジャッジは意外にも割れたが、2者が海飛を支持し、海飛が判定勝ちした。
窪田泰斗、力也のラッシュ封じ一本「必ずチャンピオンになります」
第5試合 バンタム級 5分2R
×力也(FIGHT FARM)※KING OF LIBERTYから所属変更
○窪田泰斗(Four Rhombus)
1R 3’27” アームロック
力也は日本体育大学レスリング部時代に全日本学生選手権で2度優勝した実績があり、最近は渡部修斗ら相手に4試合連続1R勝利していたが、5月の後楽園では元DEEPバンタム級暫定王者のCOROに得意の袈裟固めを対処され、三角絞めを極められ一本負けしている。
窪田は3月のニューピア大会で海飛に判定2-1で勝利したが、海飛は計量オーバーで減点2からのスタートだった。
1R、力也が序盤からタックルを仕掛け、抱え上げて倒し、バックをすぐに取り、裸絞めを狙う。窪田は防御し、力也はハーフガードで押さえる。膠着状態が続き、レフェリーがアクションコールを続けると、中盤過ぎにブレイクがかかる。
両者サウスポーで構え、力也が左ストレート当て、前進しながらパンチを振い、窪田を金網際に詰める。だが右膝を放った際ガードが甘くなり、窪田の左フックが命中し、力也はフラつく。すると窪田がさらに左フックを2連打し、力也はダウンする。窪田が上から押さえてパウンドを連打すると、力也は片足タックルで対処しようとしたが、窪田は倒れながら力也の左腕をつかんでアームロックを仕掛け、ガッチリと極めてタップを奪った。
マイクを持った窪田は「復帰から3連勝。3・4年休んでいたんですけど、その前にバンタム級で言ったら10連勝しているんで、次回また強い奴と組んでもらって、必ずチャンピオンになります」とアピールした。
泉武志、小金翔下し4連勝
第4試合 ライト級 5分2R
×小金 翔(UFC Gym Japan/元ZST王者)
○泉 武志(FIGHTER’S FLOW)
判定0-3 (橋本19-19○/松宮19-19○/内田18-20)
休止中のZSTで王座獲得実績のある小金は、ここ4試合DEEPに参戦し2勝2敗。昨年12月大会で新鋭・野村駿太にTKO負けして以来の再起戦だ。
レスリング全日本選手権グレコローマンで14年と16年に優勝実績のある泉は、昨年4月のRIZIN TRIGGERでデビュー後、野村ら相手に2連敗したが、以降はTOKYO IMPACTシリーズで3連続で判定勝ちし、ナンバーシリーズに1年ぶりに登場する。
1R、泉はタックルを仕掛けて金網に押し込み、2分近くかけてテイクダウンに成功する。金網際でハーフで押さえ、細かくパウンドを当て、肩固めのプレッシャーもかける。終盤になっても泉はインパクトのある攻めは乏しいものの、攻勢を維持する。記者採点は泉。
2R、挽回を狙う小金はプレッシャーをかけ、左ジャブを当ててから、右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。小金は上から追撃を狙うが、泉はすぐ立つ。小金は立ち際に首相撲のまま右膝蹴りを顔面に当てるが、離れてさらにパンチを振り回して前に出ると、今度は泉のカウンターの右フックが炸裂し、小金がフラつく。すると泉が金網際でボディに組み付くと、倒して背後に回り、鉄槌を落とし、バックマウントを狙う。小金は対処したが下になる。泉は1R同様にハーフで押さえ続ける。膠着状態になるとレフェリーからアクションコールが出るが、泉はその直後にパウンドを強打し、ブレイクを免れる。残り10秒にやっと小金は立つが、泉が押し込んだまま終了する。記者採点は泉。合計18-20で泉。ジャッジ3者も泉を支持し、泉が判定勝ちした。
元ムエタイ3冠 雅駿介、攻めの寝技見せ判定勝ち
第3試合 バンタム級 5分2R
×平松 翔(パラエストラ松戸)
○雅 駿介(CAVE)
判定0-3 (松宮18-20/内田18-20/橋本18-20)
平松は昨年12月のニューピア大会でRyukiにTKO負けしたが、4月の大阪大会では谷岡祐樹を1R右フックでKO。3試合連続で元キックボクサーとの試合となる。雅とは2年前に対戦予定だったが、平松の怪我で試合中止となっていた。
元ムエタイ3冠の雅は21年2月にMMAデビューし8戦5勝3敗。3月のニューピア大会ではボンサイ柔術所属の内山拓真の寝技をしのぎ判定勝ちしている。
入場では変わらずムエタイの飾りをつける雅だが、今回は守りだけでなく攻めの寝技も見せ、MMA選手としてのより一層の進化を印象づける展開に。1R、雅は両脇を差して組み付くと、自らテイクダウンを仕掛け上になる。平松は下から足関を狙うが、雅は対処してスタンドに戻す。雅は平松の蹴り足をすくいつつ右フックを当て、さらに左ジャブも当ててから、またも自らタックルを仕掛け倒し、金網際で上になる。すると雅は肩固めを仕掛け、長時間狙い続ける。平松は極めさせないものの防戦が続く。残り40秒、雅は肩固めをほどき、マウントを取ろうとする。これは対処され、最後の雅のタックルの後、平松が下から足関を狙うが、雅は防御して終える。記者採点は雅。
2Rも雅が自らタックルを仕掛け倒して上になる。またも平松が足を取ろうとするが、これも雅が脱出すると、金網際で背後に回り、バックマウントをキープする。平松がなんとか脱出すると、雅のタックルを平松が潰し、上からパウンドを当てる。雅はすぐ立つが、組み際にバッティングとなる。両選手とも攻撃を一時中断するが、レフェリーは続行する。終盤、雅がまたもタックルを仕掛けると、これはテイクダウンに成功すると、背中をあっさり向けた平松のバックマウントを奪い、裸絞めを仕掛ける。平松は防戦一方のまま終了する。記者採点は雅。合計18-20で雅。ジャッジ3者も雅を支持し、雅が判定勝ちした。
日比野“エビ中”純也、鹿志村仁之助を打撃で攻略
第2試合 バンタム級 5分2R
○日比野“エビ中”純也 (ISHITSUNA MMA)
×鹿志村仁之助(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
判定3-0 (内田○19-19/松宮○19-19/橋本20-18)
日比野は20年にMMAデビューし7戦5勝2敗の24歳。昨年は3戦3勝し、11月のRIZIN名古屋大会では吉田陸に2R TKO勝ちしている。
鹿志村も20年にデビューし8戦5勝3敗の21歳。昨年11月にDEEPに初参戦し雅駿介に1R裸絞めで一本勝ち。今年3月のDJ.taiki戦では得意の寝技を封じられ判定負けしている。
1R、サウスポーの鹿志村の左ローが序盤からローブローとなり中断する。十分回復時間を取って再開すると、日比野の右テンカオのタイミングで鹿志村がタックルを仕掛けるが、グラウンドでもつれ、日比野が上になる。鹿志村は下から抱えたり腕をつかんで関節技を狙うが、日比野は防御を続けチャンスを与えない。残り1分、鹿志村が日比野の足を取りかけるが、すぐに日比野は足を引き抜いてスタンドに戻す。日比野は待ってましたとばかりプレッシャーをかけ、右ミドルやインローや左フックを当て好印象で終える。記者採点は日比野。
2R、日比野が変わらずプレッシャーをかけ、右インロー、左フック、左右のハイをヒットしやや優勢。鹿志村は回り続け、得意の寝技に持ち込めない。終盤、鹿志村のタックルを日比野は切る。最後は時計を見た日比野が、離れたところから蹴りやパンチのフェイントをかけ続け、鹿志村を寄せ付けず終了する。記者採点は日比野。合計20-18で日比野。ジャッジ3者も日比野を支持し、日比野が判定勝ちした。
パラエストラ千葉ネットワークの17歳・秋元強真が1R一本勝ち
第1試合 60kg契約 5分2R
×朝比奈龍希(トライフォース赤坂)
○秋元強真(パラエストラ柏)
1R 4’08” 裸絞め
朝比奈は柔道の元全日本強化選手。昨年9月のデビュー戦では勝利したが、以降は11月にK-ClannのKENTA、今年3月に木下尚祐相手に連続で判定負けしている。
秋元は17歳。2月の後楽園で高柳京之介を左ストレートからのパウンドで仕留めプロ2連勝中。5月7日の後楽園大会の松岡疾人戦が決まっていたが、秋元の怪我により試合半月前に中止となっていた。
1R、朝比奈が片足タックルを開始から仕掛け、倒すが、すぐ秋元が立つ。それでも朝比奈は再び片足タックルを仕掛け、秋元を金網に押し込む。3分以上ほぼ同じ体勢で、どちらのアクションも乏しい膠着状態が続くが、植松レフェリーはブレイクをしない。すると残り1分近くになり、秋元が自ら引き込み気味に尻もちをつくと、すぐさま体を起こして朝比奈のバックに回り込み、首に手を回して裸絞めを仕掛ける。最後はバックマウントで捕獲しながら絞め上げると、朝比奈からタップを奪った。