DEEP 12.19 新宿フェイス:「朝倉未来1年チャレンジ」勢、平田直樹・原虎徹・高塩竜司のDEEP生え抜き勢に全敗も未来「いい経験になった」
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skyticket Presents DEEP TOKYO IMPACT 2020
2020年12月19日(土)新宿フェイス
レポート:井原芳徳 写真:井原芳徳(望遠)、DEEP事務局(リングサイド)
第9試合 フェザー級 5分2R
○平田直樹(K-Clann)
×畠山祐輔(トライフォース赤坂)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
2020年最後のDEEPには、今年2月のDEEPフューチャーキングトーナメントを制した平田直樹、原虎徹、斎藤龍之介が揃い踏みした。また、8月と11月の大会に続き、朝倉未来のYouTube企画「朝倉未来1年チャレンジ」から畠山祐輔、ヒロヤ、西谷大成が出場した。原、平田に加え高塩竜司のDEEP生え抜き勢と、未来チャレンジの選手が今大会のラスト3試合で激突したが、DEEP勢の全勝に終わった。
平田直樹はONEで活躍する平田樹の兄。妹同様に柔道をベースとし、11月大会のMMAデビュー戦で修斗新人王獲得実績のある星野豊に快勝。畠山も未来チャレンジで2連勝と勢いがあるが、平田が素質の差を見せつけることに。
1R、平田が序盤から組み付き、投げを狙いつつバックを狙うなどしてコントロールを続ける。畠山は途中にアームロックを狙い、トップキープをさせずスタンドに戻す。中盤、平田が押し込んだ際、膝蹴りがローブローとなり一時中断。再開後も平田がコーナーに押し込む中で、オンブからチョークを狙ったり、アームロックを仕掛ける等して、コントロールを続ける。
2R、畠山が平田の組み際に右フックを当て、一瞬平田がひるむが、平田はすぐ組み付いて倒して難を逃れる。平田はサイドで押さえ、もがく動きに合わせバックを奪い、立たれても組み付き続ける、畠山は防戦一方。最後は倒してバックマウントをキープし、パウンドを当て続け圧倒し判定勝ちした。
第8試合 バンタム級 5分2R
○原 虎徹[こてつ](CAVE)
×ヒロヤ(トライフォース赤坂)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
石渡伸太郎の後輩・原は、11月大会で1R TKO勝ちし好調のヒロヤと対戦。1R、ヒロヤがプレッシャーをかけて右ミドルを当てる、原は蹴り足をつかんで倒して上になる。ヒロヤがブリッジで脱出すると、原は左ミドル、左ハイを効かせ、好印象を残す。
2Rも原が序盤からテイクダウンに成功しトップキープする。セコンドの石渡のアドバイスを聞きながら、ハーフ、マウント、バックと移行しコントロールする。一旦ヒロヤは脱出するが、再び原がタックルで組み付き、オンブになりチョークを狙う。ヒロヤは対処し組み付くが、膝蹴りがローブローとなり、残り1分で中断する。再開後、原のタックルを潰し、ヒロヤが一瞬上になるが、すぐ原が立って押し込んで終了。グランドでもスタンドでも原が差を見せつけ完勝した。
第7試合 フェザー級 5分2R
○高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)
×西谷大成(トライフォース赤坂)
判定3-0 (20-17/20-17/20-17)
西谷は11月で樋口武大に一本負けし、未来チャレンジで1勝1敗に。高塩はその樋口とRIZINに上がった神田コウヤにKO勝ちしている、DEEP生え抜き勢の一人だ。
1R、序盤の打ち合いで西谷が右ストレートを当てて高塩をひるませる。西谷は上になりマウントを取りかけるが、キープが不安定で。脱出した高塩がテイクダウンを奪い返し、サイドをキープする。西谷が立とうとすると、ロープをつかんだため福田レフェリーが注意する。ブレイクで再開すると、パンチの打ち合いで西谷も当てるが、耐えた高塩が左フックを効かせてダウンを奪い、その後もバックマウントからのパウンドラッシュでレフェリーストップ寸前まで追い詰める。
2Rも高塩がパンチを効かせ、西谷はマウスピースを吐き出す。高塩が組み付いて倒しマウントを奪いキープする。バックマウントを狙うが、落ちてしまいスタンドに戻る。残り30秒、西谷の膝がローブローとなり中断。高塩は吐き気を催し相当苦しそうだが「やらせてください」と言い続け、5分の規定時間いっぱいに休んで再開する。西谷には減点1。西谷はパンチを振り回すが、空振りを続け、最後は高塩がタックルで倒して上になって終了。減点分抜きでも高塩が差をつけ完勝した。
この日の未来チャレンジ勢は3戦3敗。3人ともフルラウンドポイントを取られる完敗で、早くも壁にぶつかった。試合後のインタビューでは当然3人とも「悔しい」と口にし、畠山とヒロヤは涙を浮かべたが、畠山は「自分の得意な寝技や四つ組みももっと磨かないと」、ヒロヤは「まだ伸びしろしかない」、西谷は「補正する点が見えた」と話し、早くも前を向いていた。
未来も「コロナの影響で3か月ぐらい練習できなくて、実質半年ぐらいですが、強い選手を当ててくれて、いい経験になったと思う」と前向きなコメント。「(3人とも)テイクダウンディフェンスと立ち上がる力が課題ですね。でも僕にとっていい練習相手になりますし、ハングリー精神も感じられてありがたかったです」と話し、彼らの奮闘が刺激になっていることを明かした。1年チャレンジの期限は来年3月までの予定だったが、コロナの緊急事態宣言等の期間も考慮し、育成期間を延長する模様で、「(スポンサー等の)話があれば2期生も募集したい」と未来は話していた。
第6試合 ライト級 5分2R
×Street♡★Bob”洸助(ISHITSUNA MMA/LEGION TOP TEAM)
○ケンヤスキー(ALIVE沖縄SHIMAZILIANS)
1R 0’05” KO (左フック)
開始すぐ、ケンヤスキーがサウスポーに構えて圧をかけると、左ミドルを放ってからパンチを連続で放ち、伸びのある左ストレートをヒット。真後ろにダウンした洸助に、ダメ押しの左の蹴りも当て、豪快にKO勝ちした。
ケンヤスキーは「県外で初めての試合で、会場やPVで見てくれる人がいたので、ド派手な試合がしたかったので、こういう試合勝てて良かったです。これからもDEEPを主戦場に、バンバン試合を組んでもらって、上を目指したいです」とアピールした。
第5試合 フライ級 5分2R
×鮎田直人(CAVE)
○渋谷カズキ(高本道場)
1R 0’59” ヒールホールド
両者は16年3月にパンクラスで対戦し鮎田が1R KO勝ちしている。序盤からスタンドの組みの展開となると、渋谷が引き込んで足関を狙う。鮎田は動いて防御を続けるが、渋谷がしぶとく足をつかみ、ヒールホールドを極めると、鮎田は悲鳴を上げタップ。リベンジに成功した渋谷は雄たけびを上げ大喜びした。
マイクを持った渋谷は「僕はフライ級の選手全部極めれるんで、フライ級のタイトルマッチ、やらせてください」とアピールした。
第4試合 バンタム級 5分2R
○力也(フリー)
×三好マヒロ(BRAVE)
1R 4’32” フロントネックロック
1R、スタンドの打撃戦で力也が左ストレートを効かせ、グラウンドでもトップキープ。スタンドに戻り、大振りのパンチの打ち合いで被弾しつつも、最後はコーナーに詰め、首を抱えてネックロックを極めてタップを奪った。
第3試合 フェザー級 5分2R
×斎藤龍之介(パラエストラTB)※KRAZY BEEから所属変更
○山本歩夢[あゆむ](パラエストラ柏)
1R 2’11” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
両者ともプロデビュー戦。フューチャーキングトーナメント優勝者の斎藤を投げ倒すと、そこからバックを狙う。斎藤は立って脱出するが、片腕でつかみつつ、右のパンチを連打すると効き目を発揮。効いた斎藤は防戦一方となり、そのまま山本がパウンドを当て続けTKO勝ちし、インパクトを残した。
第2試合 バンタム級 5分2R
×岩木 啓(フリー)
○高橋謙斗(BRAVE)
判定1-2 (豊永18-20/福田○19-19/五十嵐19-19○)
1R、お互いテイクダウンで上になり、岩木が右のパウンド、高橋がバックマウントでやや好印象を残す。2R、高橋が下からの三角を狙い続ける展開。ジャッジは割れたが順当に2者が髙橋を支持した。
第1試合 ストロー級 5分2R
○キンタ・ジ・エンド(KIBAマーシャルアーツクラブ)
×飯田ヒカル(パラエストラ柏)
判定3-0 (○19-19/○19-19/○19-19)
1R、飯田がタックルで倒し、グラウンドでもバックを奪い、レスリング技術を活かし主導権を握るが、終盤、タックルの際にキンタが右フックを合わせて飯田をふらつかせて好印象を残す。
2Rは飯田がグラウンドコントロールを続けてポイントを五分に戻す。だがパウンドが弱く、1Rのキンタの右フック以上の効果は残せず。キンタがマスト判定で3者から支持され勝利が宣告された。