DEEP 11.1 ニューピアホール:元谷友貴、新鋭・米山千隼を1R完封一本。阿部大治、元DEEP王者・悠太を1Rで粉砕
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skyticket Presents DEEP 98 IMPACT / skyticket Presents DEEP 99 IMPACT
2020年11月1日(日) 東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:DEEP事務局
DEEP 99 IMPACT(夜開催)
第9試合 バンタム級 5分3R
○元谷友貴(フリー/元DEEPバンタム級&フライ級王者)
×米山千隼(マルワジム横浜)
1R 4’59” 腕ひしぎ十字固め
元谷は昨年、ビクター・ヘンリー、扇久保博正、パトリック・ミックスに3連敗したが、今年は3月にDEEPで大塚隆史、8月10日のRIZINで魚井フルスイング相手に2連勝中だ。
対する米山は24歳の新鋭。17年からGRACHANで坂巻魁斗、中村謙作ら相手に4連勝後、18年12月からパンクラスに上がり、後藤丈治、ジョーイ・ボーイ相手に2連勝。昨年10月にDEEPに初参戦し、DEEPの王座に挑戦実績のある石司晃一に飛び膝で1R TKO勝ちし、現在7連勝中の注目株。石司戦の後、「UFCに行くまで負けません。誰でも強い選手とやりたいです。厳しいオファー待っています」とアピールし、願ったりかなったりの相手が用意されたが、厳し過ぎる結果が待っていた。
1R、元谷が金網に米山を押し込み、1分過ぎにテイクダウンに成功すると、トップでガッチリ固め、じっくりチャンスを伺い、ハーフ、マウントと移行する。米山はもがくが、元谷のマウントは崩れない。元谷はじっくり足を登らせ、マウントのまま三角絞めを極める。元谷は下になりつつも三角を外さず、時間内に極まらないと判断すると、腕十字に移行し、残り1秒でタップを奪った。
新鋭・米山に何もさせず、得意の寝技で完勝した元谷は「米山選手が勝つという声が多かったけど、しっかり勝てて良かったです。次、年末あると思うんで、短いですけどまた頑張ります。次、(来年2月に)DEEP 100なんで」とアピールした。
第8試合 フェザー級 5分3R
○白川“Dark”陸斗(志道場)
×オーロラ☆ユーキ(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 2’00” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
白川はDEEPの上位戦線で活躍し、8月のRIZINで萩原京平に3R TKO負けして以来の試合。RIZINの試合での名前の表記は「白川陸斗」だったが、DEEPでは“Dark”が付く表記に戻っている。ユーキは9月のRIZINで矢地祐介に判定勝ちした大原樹里の兄。
1R、白川が序盤からプレッシャーをかけ、パンチを積極的に振るう。1分過ぎからはインローやミドルも織り交ぜる。ユーキも右ミドルで応戦するが、白川の圧力は落ちず、右ストレートでひるませてから、金網に詰め、左右のフック、右アッパーのラッシュでユーキをマットに沈めた。
白川は「8月RIZINで期待を裏切りましたが、腹くくり直してとことん行くとこまで行きます。怪我も無いんで、11月(21日)、僕の地元の大阪のRIZIN、間に合いますかね?面白いと思いません?出れる準備はバッチリします」とアピールした。
第7試合 63.5kg契約 5分2R
×和田教良(ガイオジム)
○東 修平(AACC)
1R 1’52” 裸絞め
東はミャンマーラウェイの試合で活躍後、久々のMMA復帰。和田は山本聖悟の負傷欠場で、大会1週間を切ってから階級を上げて緊急出場。1R、序盤から和田が押し込んでテイクダウンを奪い、東が立っても押し込む展開を繰り返す。だが東が押し返し、和田が逃れようとして体をひねって背中を見せてしまうと、隙を逃さず東が裸絞めを極めタップを奪った。
第6試合 フェザー級 5分2R
○神田コウヤ(パラエストラ柏)
×鬼山斑猫(KRAZY BEE)
2R 1’49” TKO (ドクターストップ:膝蹴りによる額のカット)
1R、スタンドの攻防が続き、中盤過ぎ、サウスポーの神田に鬼山が右のインローを放ったところで、神田が足をつかみながらテイクダウンを奪う。神田はハーフで押さえ続け、時折パウンドと肘を当て印象を残す。
2Rは神田が序盤からタックルでテイクダウンに成功。パウンドを落とすと、鬼山は立つが、神田は金網に押し込む。離れると、鬼山がタックルを仕掛け、神田が突き放してから左膝を当てると、鬼山は額をカットし、傷が深くドクターストップ。神田は勝ったものの、突然の決着に不満げな表情を浮かべていた。
第5試合 フライ級 5分2R
○加藤瑠偉(KRAZY BEE)
×桜井宇宙(COMRADE)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
加藤はABEMAの『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR」にも出場経験のある選手で、8月のDEEPでのプロデビュー戦では敗れている。
1R、加藤がパンチを振るってタックルを仕掛けて倒し、金網際でトップキープ。終盤、ブレイクでスタンドに戻り、加藤は桜井の右ミドルをもらいながらも、そのまま組んで倒しマウントを奪って終了する。
2R、加藤が右フックで桜井をひるませ、その後タックルで倒そうとするが、桜井は潰し、ケージ中央付近でトップキープする。だが膠着しブレイクがかかり、またも加藤がタックルでテイクダウンに成功する。一旦立たれるが、加藤はまたも倒し、袈裟固めで押さえ続け終了。加藤が2Rともポイントを取り、判定勝ちでプロ初白星をもぎ取ると涙を流した。
第4試合 バンタム級 5分2R
×平松 翔(パラエストラ松戸)
○日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
1R、日比野がタックルで倒すと、平松が下から腕十字を狙うが、日比野は防御して上四方で固める。日比野はその後も立とうとする平松を倒し続け、マウントを再三奪う。
2R、日比野のタックルのカウンターで、平松はニンジャチョークを狙うが、日比野は極めさせずスタンドに戻す。中盤、またも日比野が上になり、サイド、マウント等でコントロール。最後は立たれるがまたも倒して終了し、ポイントを重ね完勝した。
日比野は勝ち名乗りの後、「安本彩花ちゃんがんばれ!!」と書かれたタオルを掲げ、悪性リンパ腫で休養中の「私立恵比寿中学」のメンバー・安本彩花さんを激励するアピールを繰り広げた。
第3試合 フェザー級 5分2R
×ザック・バスケープ[Zac Buscape](フランス/和術慧舟會HEARTS)
○DJマルコ(フリー)
1R 4’52” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
マルコはTHE OUTSIDERに参戦経験があり、DEEPには初参戦。1R開始すぐ、タックルで抱え上げて倒すと、バスケープの下からのギロチンを防御し、パウンドを当てる。バスケープが立とうとしても再び抱えて倒し、金網際で押さえ続け、右パウンドでダメージを与えると、連打を続けてレフェリーストップ勝ちした。
第2試合 キックルール 63kg契約 3分3R
×我謝真人(Y&K MMA ACADEMY)
○ラックチャイ・GTジム(タイ/GTジム)
判定0-3 (27-28/27-28/27-29)
第1試合 ストロー級 5分2R
×サイモン・シェ[Simon Tse](アカデミア・アーザ)
○竜己(KRAZY BEE)
判定1-2 (20-18/19-19○/19-19○)
DEEP 98 IMPACT(昼開催)
第7試合 ウェルター級 5分3R
×悠太(ALLIANCE/元DEEP王者)
○阿部大治(フリー/元パンクラス王者)
1R 4’17” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
前回8月のニューピア大会に引き続き、UFC・ONEの海外の試合から戻って来た元パンクラス・ウェルター級王者の阿部大治が出場。前回は元修斗同級環太平洋王者の佐藤洋一郎に判定勝ちしたが、今回は元DEEP同級王者の悠太と対戦した。
1R、阿部が回って距離を取りながら、左ジャブ、右ストレートを的確にヒット。悠太は早くも左まぶたから出血し、視界が定まらない様子だ。阿部は右アッパーからの連打で追い詰め、悠太の出血が激しくなると、中盤にドクターチェックが入る。再開後も阿部はパンチを連打。悠太はタックルから打開を図るが、阿部は突き放し、パンチと右ミドルを当て続ける。終盤、再びドクターチェックが入るが再開。すると阿部が右アッパーと左フックの連打で悠太をダウンさせ、鉄槌を連打しレフェリーがストップ。2度のドクターチェックがあったが、最後は阿部が自らの力で試合をきっちり終わらせた。
完勝の阿部は「2つだけ言いたいことがあって。あと1試合を残してライト級に転向します。誰とは言わないけど、俺との試合断って逃げて相手選んで他の試合に出た選手、2月は覚悟しとけよ、住村(竜市朗)。あとダメージ無いんで、年末のRIZINでライト級の強い選手とやりたいです」とアピールした。
住村はDEEPウェルター級王者で、11月21日のRIZIN大阪大会でのレッツ豪太との地元関西勢対決を控えている。DEEPでは20周年&ナンバーシリーズ100回記念大会を来年2月に計画しており、両者とも怪我が無ければその大会でのタイトルマッチ実現が濃厚となった。阿部は不満を述べたが、住村がRIZINの大舞台でかつ地元での試合を優先するのは無理もなく、タイトルマッチの舞台としては2月のDEEPの記念大会が妥当だろう。
第6試合 ミドル級(ノンタイトル戦) 5分3R
×水野竜也(フリー/DEEPミドル級王者)
○ジョアンオ・バティスタ・吉村[ジョン・バチスタ・ヨシムラ](ブラジル/TOP 1 FITNESS GYM)
2R 4’44” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
吉村はパンクラスのライト級で戦っていたが、16年12月の試合の計量で10.8kgオーバーし試合が中止に。9月のHEATでの復帰戦ではウェルター級で菱沼郷に1R TKO勝ちし、今回はさらに1階級を上げ、悠太戦以来11年ぶりにDEEPに登場した。
ケージの中で向かい合うと、やはり水野が一回り大きい。1R、両者サウスポーに構え、お見合いが続くが、吉村は着実に右ローを当てる。すると3分過ぎ、吉村が右フックを連打。水野は押し込んで休む。離れると、今度は水野の右ストレートが炸裂し、吉村がひるむ一進一退の展開に。しかしまた離れると、吉村は左ローを水野にふくらはぎに効かせ、水野は痛そうにする。
2Rも吉村が慎重にローを水野の前足に集中。水野は足取りが重く防戦一方に。すると終盤、吉村が左ストレートを効かせ、パンチ連打で下がらせると、左ストレートでダウンを奪い、パウンドを連打してフィニッシュした。試合後のマイクではダニロ・ザノリニをはじめチームメイトに感謝の言葉を述べた。
第5試合 フェザー級 5分2R
×星野 豊(和術慧舟會HEARTS)
○平田直樹(K-Clann)
2R 3’59” 腕ひしぎ十字固め
平田樹の兄・直樹はプロデビュー戦で、2017年のプロ修斗の新人王・星野豊と対戦した。直樹は樹同様、柔道をベースとし、寝技で強さを発揮する。
1R中盤、直樹がバックマウントを奪うと、裸絞めで追い詰め、肩固め、腕十字と次々と技を仕掛ける。2R、今度は星野が上になるが、直樹は脱出して押さえ込むと、中盤にはまたもバックマウントへ。最後は腕十字をガッチリと極め、星野は耐えたが、レフェリーがストップした。
デビュー戦ながらマイクを渡された直樹は「これから勝ち続けてチャンピオンになります」とアピールした。
第4試合 ライト級 5分2R
×佐々木大(トライフォース赤坂)
○石塚雄馬(AACC)
2R 1’41” 裸絞め
8月のニューピア大会に続き、今回も朝倉未来のYouTubeの「朝倉未来1年チャレンジ」から4選手(トライフォース赤坂所属)が参加し、第1~4試合に登場した。セコンドには未来もつく。
1R、石塚が序盤からタックルで佐々木を倒すが、佐々木はスタンドに戻す。お互い慎重ながら、石塚は右ロー、右ストレートを着実に当てる。
2Rも石司が序盤からタックルで倒すと、トップをキープする。腰を上げてパウンドを連打してから、パスガードして素早くバックマウントを奪い、裸絞めを極めて完勝した。
石塚は約10年前の戦極で徳留一樹に敗れ、オーストラリアの試合で後にUFCで活躍するダン・フッカーに敗れた過去がある。7年ぶりの試合だったが、佐々木相手にレベルの違いを見せつけた。
第3試合 フェザー級 5分2R
○樋口武大(骨法烏合會矢野卓見道場)
×西谷大成(トライフォース赤坂)
1R 3’24” アンクルホールド
1R、西谷が圧をかけ続け、パンチで攻め込むと、樋口はタックルで倒すが、西谷は引っ繰り返して上になる。すると樋口は、7年前のTHE OUTSIDERで未来を仕留めたアンクルホールドを仕掛ける。西谷はパウンドを当てながら脱出を図るが、樋口は耐えてガッチリと極めてタップを奪った。西谷は8月からの連勝とはならなかった。
第2試合 バンタム級 5分2R
○ヒロヤ(トライフォース赤坂)
×力也(KRAZY BEE)
1R 3’27” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
前回8月は橋本優大に判定負けしたヒロヤが、今回はしっかり結果を残す。1R、サウスポーの力也に対し、ヒロヤが圧をかけ、右フックを当てるが、力也がタックルから押し込み耐える。全日本学生レスリング選手権2連覇の実績もある力也は、ジャーマンスープレックスでテイクダウンを狙うも、ヒロヤは体をズラして逆に上になることに成功。ヒロヤはハーフガードから右肘を効かせた後、力也の動きが一瞬止まったタイミングを逃さずパウンドをラッシュするとレフェリーがストップした。
第1試合 フェザー級 5分2R
○畠山祐輔(トライフォース赤坂)
×健吾(F3)
2R 1’57” 裸絞め
1R開始すぐから畠山が両足タックルで倒し、中盤にはバックマウントを奪い、グラウンドコントロールを続け圧倒。2Rも序盤に投げ倒し、上四方、バックと動き、裸絞めを極め快勝した。畠山は前回8月に続き2連勝となった。
この日の未来チャレンジからの参加選手の戦績は2勝2敗の五分だった。
アマチュアキックルール 58kg契約 2分2R ※メインイベント終了後に実施
○木村琉音[りお](K-Clann)
×大島広也(JORKERジム)
判定2-0