UFC 10.31 ラスベガス:王座10度防衛のアンデウソン・シウバ、引退戦はユライア・ホールに壮絶TKO負け
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UFC Fight Night 181 : Hall vs. Silva
2020年10月31日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス・UFC APEX
レポート:井原芳徳
第11試合 メインイベント ミドル級 5分5R
○ユライア・ホール
×アンデウソン・シウバ
4R 1’24” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
45歳のアンデウソンは引退試合。19年前の2001年、修斗で桜井“マッハ”速人に勝利しミドル級(現在のウェルター級)王座を獲得すると、翌年からPRIDEで先輩のヴァンダレイ・シウバらと共に活躍。06年からUFCに参戦すると、2戦目でリッチ・フランクリンをKOしミドル級王座を獲得し、ダン・ヘンダーソン、デミアン・マイア、チェール・ソネン、ヴィトー・ベウフォート、岡見勇信ら相手に10度の防衛を果たし、UFC歴代2位の防衛回数記録を作った。13年7月にクリス・ワイドマンに敗れ王座陥落後は敗戦が続き、今回、ランキング10位のホールとの一戦で最後のオクタゴンに立つ。本来なら故郷のブラジルでの引退試合で大歓声を浴びていたはずだが、コロナ禍の影響でラスベガスでの無観客での試合となった。
1R、アンデウソンはサウスポーに構え、中央からじわじわ詰めるホールを左回りでかわし続ける。お互い慎重に蹴りを出す状態が続いたが、中盤、アンデウソンが右ボディをきっかけに、顔面につなぐパンチを当て、連打につなぐ。終盤にはバックスピンして右のカーフキックを当て、トリッキーな動きでも彼らしさを示す。記者採点はアンデウソン。
2Rもアンデウソンは距離を取りつつ、1Rよりフェイントの動きも細かくなり、関節蹴りやミドルを出すが、手数が多いとは言い難い。ホールも終盤に左ジャブ、右ストレートを当てるが、まだ慎重だ。僅差だが記者採点はやや積極的なアンデウソン。
3R、ようやくホールがパンチを振るう頻度を上げると、距離が詰まり、アンデウソンもパンチの比重を上げる。すると終盤、アンデウソンが左フックで前進した後、ホールが左手で突き放しながら右フックをクリーンヒットし、アンデウソンはダウン。足にしがみつくアンデウソンに、ホールはパウンドを連打し、アンデウソンの動きが止まりそうになる。ハーブ・ディーン・レフェリーは躊躇しつつも止めず、ラウンド終了のブザーを待つ。記者採点はホール。10-8とついても不思議では無い。
すると4R、アンデウソンは負けじと左右のパンチを振って前に出るが、ホールが下がりながらも右フックをアゴに当て、アンデウソンはまたもダウン。ホールが立った状態から右のパウンドを連打し、アンデウソンの意識が飛ぶと、今度はディーン・レフェリーが割って入りストップ。アンデウソンはディーン・レフェリーの足に無意識でしがみつき、壮絶な最期の後もファイターの魂は尽きていなかった。
試合後、両者とも正座して対面して頭を下げ、ホールは「Thank you very much.」、アンデウソンは「I love you.」と声をかけ、抱き合い称え合った。
ユライア・ホールの強打を受けてノックダウンを喫したアンデウソン・シウバ・・・
オクタゴンでのフィナーレは飾れずとも「幸せだった」☺#UFCVegas12 pic.twitter.com/IaHfLY5yRd
— UFC Japan (@ufc_jp) November 1/2020
アンデウソン・シウバへの尊敬があふれ、思わず涙するユライア・ホール
「申し訳ない。今でもこれからもずっとあなたは自分の中で最強であり続ける」と語りかけたホールに、シウバは耳元で思いを告げる
最後まで王者らしい姿を見せてくれたシウバに感謝を込めて🙏#2人だけの秘密#UFCVegas12 pic.twitter.com/JTV9X3LgMd
— UFC Japan (@ufc_jp) November 1/2020
第10試合 セミメインイベント フェザー級 5分3R
○ブライス・ミッチェル
×アンドレ・フィリ
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)
第9試合 ヘビー級 5分3R
×モーリス・グリーン
○グレッグ・ハーディ
2R 1’12” TKO
第8試合 ミドル級 5分3R
○ケビン・ホランド
×チャーリー・オンティベロス
1R 2’39” TKO
第7試合 ライト級 5分3R
×ボビー・グリーン
○ティアゴ・モイゼス
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第6試合 ライト級 5分3R
×クリス・グレッツェマーカー
○アレクサンダー・ヘルナンデス
1R 1’46” KO
第5試合 バンタム級 5分3R
○エイドリアン・ヤネス
×ビクター・ロドリゲス
1R 2’46” KO
第4試合 ミドル級 5分3R
○ショーン・ストリックランド
×ジャック・マーシュマン
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
※マーシュマンは計量1.5ポンドオーバー
第3試合 ウェルター級 5分3R
×コール・ウィリアムズ
○ジェイソン・ウィット
2R 2’09” 肩固め
※ウィリアムズは計量4.5ポンドオーバー
第2試合 ライトヘビー級 5分3R
○ダスティン・ジャコビー
×ジャスティン・レデット
1R 2’38” TKO
第1試合 バンタム級 5分3R
○マイルズ・ジョーンズ
×ケビン・ナティブダド
3R 2’51” KO