RIZIN 6.14 札幌(レポ):ケラモフ、木村柊也に判定勝ちも王座挑戦に榊原CEOは慎重姿勢。ノジモフ、コレスニック、堀江圭功、中島太一、安藤達也が1R勝利。後藤丈治、鹿志村仁之介に判定勝ち
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RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO
2025年6月14日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)RIZIN FF
中継 ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE(前売5,000円/当日5,500円/アーカイブ3,300円)、スカパー(5,500円)
ケラモフ、木村柊也に判定勝ちしシェイドゥラエフのフェザー級王座挑戦へ
第15試合 メインイベント MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○ヴガール・ケラモフ[Vugar Karamov](アゼルバイジャン/オリオンファイトクラブ/元RIZINフェザー級王者)
×木村柊也[しゅうや](BRAVE)
判定3-0
橋本 貴/赤・ケラモフ [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
石川喬也/赤・ケラモフ [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
内田龍介/赤・ケラモフ [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]
RIZINの北海道大会はクレベル・コイケと鈴木千裕が初対決した23年6月の大会以来2年ぶりとなる。前回はナンバーシリーズだったが、今回はLANDMARKシリーズのため、試合場はケージとなる。
ケラモフは33歳。23年11月のアゼルバイジャン大会でのフェザー級王座初防衛戦で鈴木千裕にわずか88秒でKO負けし王座陥落。その前日計量での関係者同士のトラブルの影響で、海外に出られない状況が続いたが、昨年11月の名古屋大会での1年ぶりの試合では摩嶋一整に28秒でTKO勝ちした。大晦日大会で千裕はクレベル・コイケと防衛戦を行うため、ケラモフは試合が待てないことから、1階級上のライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザに挑戦したものの、1R三角絞めで一本負けした。大晦日に千裕からコイケに王座が移動したが、5月の東京ドーム大会でラジャブアリ・シェイドゥラエフに王座が移った。
木村は25歳。3歳から日本拳法を習い、明治大学時代に全日本大会で2度優勝。23年12月、GLADIATORでプロMMAデビューし、GLADIATORで4戦とも1R KO勝ち。今年3月の香川大会でRIZINに初参戦すると、柔術ベースの横山武司を右ストレートからのパウンドでわずか54秒で仕留め、2戦目で元フェザー級王者との試合に抜てきされた。
試合はコンディションが冴えなかったケラモフが、少し危ない場面がありつつも、手堅い試合運びで勝利をつかみとる展開に。1R、ケラモフは開始すぐからタックルを繰り返し、最初は切られたが、2度目は金網際でオンブになる。ケラモフはフェイスロックを仕掛ける。ケラモフはケージを蹴ってバックマウントのままグラウンドに持ち込む。ケラモフは足4の字ロックを解除すると、木村は向き直し、上からパウンドを連打する。ケラモフは大きなダメージは負わず、蹴り上げ等で応戦して追撃を封じる。木村が立って猪木アリ状態になると、豊永レフェリーはブレイクしスタンドに戻す。終盤、ケラモフはタックルを仕掛け、またも背後からしがみついて倒すが、ここでも木村が向き直して脱出する。ケラモフが押し込み、膠着すると、残り20秒のタイミングでレフェリーがブレイクするが、残り時間が少ないため、お見合いのまま終わる。
2R、ケラモフはパンチを振いながら前に出て、タックルを仕掛けて倒し、立てれてもしがみつき、背後から捕まえてグラウンドに引き込む。ケラモフはバックマウントを取るが、ここでも木村が向き直し、立ち上がって猪木アリ状態とし、レフェリーはブレイクする。終盤、ケラモフはタックルを仕掛け、またもバックに回って押し込む。木村はキムラロックを仕掛けようとするが、ケラモフは許さず、しつこく組み付いて、押し込んだまま終わる。
3R、またもケラモフが序盤から倒すと、すぐさまバックを奪い、裸絞めを狙う。アゴの上からでも強引に絞めようとする場面も。中盤、木村が立ち、ケラモフが引き続き押し込み、膠着するとブレイクがかかる。終盤、ケラモフがタックルを仕掛け、またも押し込むが、木村は離れる。だが木村が右フックを放つと、ケラモフはタックルを仕掛け、金網に押し込んだまま終わる。
記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-0、ジェネラルシップ20-0の合計20-0でケラモフ。木村の1Rのパウンドはダメージ、アグレッシブネスをつけるには不十分だと判断した。ジャッジ3者もケラモフを支持し、ケラモフが判定勝ちした。
1週間前の記者会見でRIZINの榊原信行CEOは、この試合の勝者が7月27日の超RIZIN.4埼玉大会でのシェイドゥラエフの王座挑戦の「第1候補」となると語っていた。ケラモフはダメージは無い様子で王座挑戦は問題なさそうだが、榊原氏は「求められたのは圧倒的な勝利だったと思います。これで7月はケラモフ対シェイドゥラエフでタイトルマッチ行きますという気持ちには正直なっていないです。落ち着いて判断して、別のファイターも視野に入れて考えたいです」と慎重姿勢だった。
ケラモフは試合後のインタビューで「ベストコンディションなら1Rで倒せました」「インフルエンザにかかっていました。日本に来る前、高熱で体調が悪かったです」と語り、本調子ではなかったことを明かしており、これも榊原氏の判断材料となるだろう。
この日はビクター・コレスニックが修斗王者のSASUKEを1R KOしRIZIN 4連勝とし、同じタイガームエタイ所属のイルホム・ノジモフも新居すぐるを1R KOしRIZIN 2連勝とした。コレスニックは武田光司戦、ノジモフは萩原京平戦を希望したが、KO勝ちのインパクトを考えれば、第2・第3の王座挑戦候補に浮上しそうだ。
堀江圭功、1年4か月ぶり復帰戦は西川大和に1R TKO勝ち
第14試合 MMA ライト級(66kg) 5分3R
○堀江圭功[よしのり](ALLIANCE)
×西川大和(西川道場/元修斗世界ライト級王者)
1R 4’50” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
堀江は30歳。パンクラスのランキング戦線で活躍後、21年からRIZINに参戦し、関鉄矢、佐々木憂流迦、中田大貴に3連勝。21年11月の中田戦で右拳を骨折し、23年4月の大阪大会で約1年半ぶりに復帰したが、後にフェザー級王者となるウガール・ケラモフに2R裸絞めで一本負け。9月の埼玉大会でのスパイク・カーライル戦からライト級に階級を上げて判定勝ち。昨年2月の佐賀大会ではルイス・グスタボに判定負け。その試合での右拳の骨折の療養を経て、1年4か月ぶりの試合の臨む。
西川は地元札幌出身の22歳。21年9月、川名TENCHO雄生にTKO勝ちし修斗史上最年少の18歳で世界王座を獲得。22年6月の修斗札幌大会で勝利後、RIZINでのストラッサー起一戦を希望していた。9月に修斗で草・MAXに判定勝ちした後、10月のUFCへの参戦が発表されたが、修斗を主催するサステインとの契約トラブルにより試合中止となる。23年4月・6月とPFLライト級リーグに参戦したがいずれも判定負けし予選敗退。その後はタイのプーケットで練習を続け、現地のムエタイの試合に出場。昨年12月のDEEPニューピア大会での1年半ぶりのMMA、2年ぶりの日本での試合では、宇佐美正パトリックに判定2-1で勝利。今回ついにRIZINに初参戦した。
試合は堀江の完勝に。1R、西川がサウスポーで構え、左ミドルを放つと、堀江は蹴り足をつかんで倒して上になる。堀江は中央付近でハーフで押さえ続け、体を起こしてスペースを作って右のパウンドを随所で当て、左の肘も絡める。ナチュラルウェイトで戦っている西川はパワー面でも押されている感があり、防戦が続く。堀江は自軍近くで上をキープし、セコンドの髙阪剛氏のアドバイスを聞きながら的確に打撃を当て続ける。すると終盤、堀江がパウンドと肘のヒットをじわじわ増やすと、足を抜いてマウントに移行する。堀江がパウンドと肘を当て続け、最後は左手で西川の両腕とマットに押さえつけて動けなくしつつ、右のパウンドを連打したところで、豊永レフェリーがストップした。
マイクを持った堀江は「久々にKOできて最高です。とにかく感謝の気持ちを伝えたいです。西川選手もありがとうございました」とシンプルなメッセージを発した。
ノジモフ、新居すぐるを1R KOし萩原京平に対戦要求
第13試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○イルホム・ノジモフ[ナジモフ][Ilkhom Nazimov](ウズベキスタン/タイガームエタイ)
×新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/元パンクラス・フェザー級王者)
1R 2’09” KO (右顔面前蹴り)
ノジモフは15年にMMAデビューし、18~22年に7連勝。昨年3月のUAEウォリアーズではカザフスタンの選手にわずか8秒でKO負けしたが、11月のRIZINアゼルバイジャン大会では蹴り技主体でカメルーンの選手を苦しめ判定勝ち。昨年4月のRIZINで初来日し、山本空良を打撃で圧倒し2R TKO勝ちしている。膝の怪我の療養を経て、対戦拒否が続く中、1年ぶりの試合となる。
新居は北海道の余市町出身。23年6月のRIZIN札幌大会では飯田健夫(たてお)に1R KO勝ち。9月のパンクラスで亀井晨佑に2R一本勝ちしパンクラス・フェザー級王者となる。大晦日のRIZINでは弥益ドミネーター聡志に2R右フックでKO勝ち。昨年7月の超RIZIN.3では摩嶋一整に2R裸絞めで一本負け。大晦日の武田光司戦は3R負傷判定負けし2連敗中だ。
1R、長身のノジモフが開始すぐからプレッシャーをかける。新居は前に出て右フックを当てて組み付くが、ノジモフは離れる。ノジモフは右カーフキックを随所で当て、右のバックスピンキックも当てる。新居は時折前に出て右フックを振うが、次第にノジモフはかわすように。すると中盤、新居が左の前手でフックを放つと、ノジモフがスリップしてしまうが、立つとすぐに前に出て、右の前蹴りを下から突き上げるようにして新居のアゴにクリーンヒット。これ一発で新居は伸びた状態になり、すぐさま長瀬レフェリーがストップした。
マイクを持ったノジモフは「戦いたい相手がいます。萩原(京平)、カムヒア」とアピールした。
鈴木博昭、山本空良の組み技封じ判定勝ち
第12試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
×山本空良(パワーオブドリーム札幌/元Fighting NEXUS&PFCフェザー級王者)
○鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM/元シュートボクシング世界スーパーライト級(65kg)王者)
判定0-3
橋本 貴/青・鈴木 [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]
石川喬也/青・鈴木 [D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]
内田龍介/青・鈴木 [D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]
山本喧一氏の次男・空良は24歳。一時はRIZINで3連勝したが、22年7月にウガール・ケラモフに判定負け。同年11月にFighting NEXUSで横山武司に判定負けし、NEXUSの王座から陥落。昨年4月のRIZIN代々木大会では金原正徳に判定負け。6月の地元札幌大会は怪我のため出場を回避。昨年4月のRIZINではイルホム・ノジモフに打撃で圧倒され2R TKO負けし、1年ぶりに復帰する。
鈴木は40歳。シュートボクシングの主力として活躍し、ONEでの5戦を経て、21年10月のRIZINでMMAデビュー。23年6月の札幌大会では西谷大成に左フックからのパウンドで56秒TKO勝ち。昨年2月の佐賀大会では芦田崇宏に1R TKO勝ち、だが以降は3連敗で、7月の超RIZIN.3ではYA-MANに1R左フックでKO負け。11月の名古屋大会では秋元強真に判定負け。大晦日には安井飛馬に判定負けしている。
試合は鈴木がMMA選手としての進化を印象付ける内容に。1R、鈴木がサウスポーで構え、プレッシャーをかけ、左右のローを時折当てる。中盤過ぎ、鈴木が詰めて来ると、山本はタックルを仕掛けて倒す。鈴木がすぐ立つと、山本は首相撲で膝を連打してから離れる。終盤、鈴木が前に出て左フック、ボディを当てると、山本はタックルを仕掛けるが、潰され下になる。スタンドに戻り、最後も組んで山本が倒そうとしたが、鈴木はここでも倒れず終わる。打撃で鈴木が印象を作るラウンドに。
2R、山本はタックルを切られると、下になってすぐ足を登らせようとするが、鈴木は対処する。山本は立ち、両足タックルから金網に押し込む。山本は倒すが、すぐ鈴木が立ち離れる。鈴木はプレッシャーをかけ続け、山本は回る状況が続く。終盤、山本が倒し、立たれても倒す展開を繰り返す。最後、山本が金網際で押さえ、マウントから右肘を連打して終える。ここまで僅差だ。
3R、鈴木は変わらず前に出て、右のハイを空振りさせてから、左ストレートを当てる。このラウンドも山本が倒すが、鈴木が金網を背にして立つ。鈴木がパンチを当てると、山本はタックルを仕掛けるが、力が入りきらず、鈴木が潰して上になる。鈴木がパウンドを落とすと、山本はスタンドに戻す。終盤、山本が下になる展開が繰り返され、サブミッションを狙うが、鈴木は対処する。鈴木は立ち、猪木アリ状態から飛んで踏みつけを当て、最後は上からパウンドを当て、いい形で終える。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-30、ジェネラルシップ0-20の合計0-50で鈴木。ジャッジ3者も鈴木を支持し、鈴木が判定勝ちした。
コレスニック、SASUKEを1R左ボディで粉砕しRIZIN 4連勝
第11試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○ビクター[ビクトル]・コレスニック(ロシア/タイガームエタイ/クズニャ/セルビアンBC&ロシア・オープンFCフェザー級王者)
×SASUKE(マスタージャパン東京/修斗世界フェザー級王者)
1R 4’43” TKO (レフェリーストップ:左ボディフック)
コレスニックは29歳。13年にMMAデビューし、ロシアやセルビアの大会で5連勝後、23年5月にRIZINに初参戦し、ライト級で岸本篤史をカーフキックで倒しTKO勝ち。10月の名古屋大会ではフェザー級で高木凌を打撃で圧倒して判定勝ち。昨年4月の有明大会では中原由貴に判定勝ちし、RIZIN 3連勝中だ。10月の名古屋で武田光司戦が組まれていたが、コレスニックが感染症を罹患し緊急手術を行い全治4週間と診断され欠場していた。
SASUKEは30歳。21年に工藤諒司に判定勝ちし修斗世界フェザー級王座を獲得し、飯田健夫(たてお)をKOし初防衛すると、Road To UFCに22年、23年と連続出場したが、いずれも初戦敗退した。その後は修斗で3戦とも勝利し、23年12月に田中半蔵をKOし王座2度目の防衛、昨年は5月に中国のパン・ジョングウェンにスロエフストレッチで1R一本勝ち。今年3月に椿飛鳥を2R 裸絞めで仕留め3度目の防衛。UFCを目指していたが、今回RIZINに初登場する。
1R、コレスニックがプレッシャーをかけ、右バックスピンキックを放つと、SASUKEが蹴り足をつかんでタックルを仕掛けるが、倒せず離れる。SASUKEは右の前蹴りを当てつつ、カーフキックにつなげる。中盤、SASUKEが右カーフを当ててから、両足タックルを仕掛け、金網に押し込むが、これもコレスニックが倒れず離れる。コレスニックは前に出て、右のバックスピンキック、ストレートを当てる。さらに二段式の左ハイも絡める。SASUKEのこの後のタックルも、コレスニックは突き放す。終盤、コレスニックは右カーフ、ストレートを変わらず当てる。SASUKEはKO勝ちしたことのある右のバック肘を放つが、距離が遠く空振りする。
すると残り30秒、コレスニックが右ローを当ててから、サウスポーにスイッチし、左ボディをクリーンヒット。うずくまったSASUKEに、コレスニックが右サッカーボールで追撃したところで、福田レフェリーがストップした。マイクを持ったコレスニックは「武田、ユーアーネクスト(次はお前だ)」とアピールし、昨年10月の名古屋大会で自身の欠場で流れた武田戦を希望した。
ヘビー級GPはソルダトキンが準決勝へ
第10試合 MMA RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120kg)トーナメント1回戦 5分3R
○アレクサンダー・ソルダトキン[Aleksandr Soldatkin](ドイツ・ロシア/スピットファイヤージム・ベルリン/クロアチアFNC推薦)
×プリンス・アウンアラー[Prince Aounallah](フランス/フリーファイトアカデミー/ヘキサゴンMMAヘビー級王者)
判定3-0
内田龍介/赤・ソルダトキン [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
橋本 貴/赤・ソルダトキン [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
石川喬也/赤・ソルダトキン [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
ソルダトキンは32歳。MMA 19戦15勝(10KO/2一本)4敗。ロシアの大会で11連勝後、UFCのトライアウトのDWCSでは反則となるグラウンド状態での膝蹴りを放ち失格となる。当初、5月4日の東京ドーム大会でのヘビー級GP一回戦でイズラムベック・ベクティベック・ウルー(キルギス)と戦う予定だったが、ウルーの負傷欠場により、6月の札幌大会に試合がスライドし、相手も変わった。
新たに参戦の決まったアウンアラーは33歳。MMA 32戦20勝(10KO/4一本)12敗。フランスのヘキサゴンMMAのヘビー級王者で、昨年6月、荒東“怪獣キラー”英貴に1R右ストレートからのパウンドでTKO勝ちし王座2度目の防衛を果たし、今年2月の3度目の防衛戦では4R裸絞めで一本勝ちし2連勝中だ。
1R、ソルダトキンがプレッシャーをかけ、積極的にパンチを振う。中盤、ソルダトキンが右フックでダウンを奪う。アウンアラーはタックルを仕掛けて難を逃れようとしたが、ソルダトキンは潰してパウンドを当て、スタンドに戻す。終盤、アウンアラーがタックルを仕掛けるが、これもソルダトキンは突き放す。インターバル中、アウンアラーの右まぶたが腫れているため、ドクターチェックが入るが再開する。
2R、ソルダトキンが左ジャブを当てると、アウンアラーは左まぶたをカットし、一旦中断してドクターチェックが入る。ソルダトキンは着実にパンチを当て続け、右ハイも絡める。だが1Rのような強打は出ず、少ししんどそうに。終盤、アウンアラーが右ボディを当てると、ソルダトキンが後退する場面も。最後の方はアウンアラーの手数が上回って終わる。
3R、打撃戦は五分の状態が続き、終盤、アウンアラーがタックルを仕掛け、そのまま倒して上になるが、その先に持ち込めず、ソルダトキンがスタンドに戻す。すると今後はソルダトキンが片足タックルを仕掛けて倒し、立たれても金網に押し込み、最後は離れて終える。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0でソルダトキン。ジャッジ3者もソルダトキンを支持し、ソルダトキンが判定勝ちした。ソルダトキンは7月27日の埼玉大会のヘビー級GP準決勝に進出した。
後藤丈治、鹿志村仁之介の極め封じ判定勝ち
第9試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
○後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA/パンクラス・バンタム級4位)
×鹿志村仁之介(Battle-Box)
判定3-0 (石川=後藤/橋本=後藤/内田=後藤)
内田龍介/赤・後藤 [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
橋本 貴/赤・後藤 [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]
石川喬也/赤・後藤 [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
後藤は地元札幌出身の29歳。パンクラス、修斗のランキング戦線で活躍し、23年6月のRIZIN札幌大会ではトレント・ガーダムに、10月の名古屋大会では日比野“エビ中”純也に、いずれも2Rツイスターで一本勝ちしている。昨年5月、ONEフライデーファイツでイリアス・エジエフに3R裸絞めで一本負け。12月のDEEPではマンド・グディエレスに判定1-2で惜敗。今年3月のパンクラスでは合島大樹を1R左フックでKOしている。
鹿志村は23歳。22年のRoad to UFCでは初戦敗退。その後はDEEPで6戦4勝2敗。昨年3月に秋元強真戦が組まれるも鹿志村が欠場。9月の復帰戦では力也に1R裸絞めで一本勝ち。12月の大阪大会ではRYUKIに1R裸絞めで一本勝ちし3連勝し、今回RIZINに初出場する
試合は後藤が鹿志村得意の極めを封じ打撃で主導権を握る展開に。1R、両者サウスポーで構え、後藤がプレッシャーをかけ、左カーフキックを随所で当てる。中盤過ぎには後藤が左ボディを強打する。後藤は組まれるのを警戒して前に出過ぎず、左カーフを変わらず当てる。終盤、後藤は左フックを当てると、鹿志村はスリップするが、後藤は追撃せず、鹿志村はすぐ立つ。最後、後藤が左ボディを当ててから、右のハイにつなげると、鹿志村は蹴り足をつかんで倒し、腕十字を狙うが、後藤が防御して終える。
2R、後藤はヒット&アウェーを徹底しつつ、左カーフ、右ボディを当てる。中盤過ぎ、鹿志村がタックルを仕掛けると、ダースチョークを仕掛けるが、後藤は極めさせずスタンドに戻す。終盤、後藤は変わらず左カーフ、ボディを的確に当て続ける。
3R、後の無い鹿志村はプレッシャーを強めると、後藤の左フックのタイミングでタックルを仕掛けて倒す。だが後藤はマットに背中を付けず、金網際で立ち上がる。中盤、鹿志村は引き続き押し込むが、後藤は離れて打撃戦に戻す。終盤、鹿志村が片足タックルを仕掛けるが、これも後藤が切って立つ。鹿志村が寝転んだままの猪木アリ状態が続き、残り1分、豊永レフェリーはブレイクする。後藤は左フックをヒット。鹿志村がタックルを仕掛けるが、すぐ後藤は離れ、サッカーボールキックを当てる。最後も猪木アリ状態をレフェリーがブレイクし、スタンドに戻って終わる。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0で後藤。ジャッジ3者も後藤を支持し、後藤が判定勝ちした。
シナ・カリミアン、MMAデビュー戦は判定勝ち
第8試合 MMA ヘビー級(120kg) 5分3R
○シナ・カリミアン[Sina Karimian](イラン/SINA ARMY/元K-1クルーザー級(90kg)王者)
×荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組/GRACHAN無差別級王者)
判定3-0 (豊永=カリミアン/石川=カリミアン/内田=カリミアン)
内田龍介/赤・カリミアン [D 0-0/ A 30-0/ G 20-0]
豊永 稔/赤・カリミアン [D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
石川喬也/赤・カリミアン [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
カリミアンは身長200cm。初代・第3代のK-1クルーザー級(90kg)王者。昨年10月のクラウディオ・イストラテ戦、12月14日のK-1の木村太地戦と、2戦連続でノーコンテストとなる等、試合で波乱が続いている。4月のオランダでのGLORYヘビー級トーナメント一回戦ではトーマス・モズニーに判定負けしたが、ブレイク後のパンチで相手をダウンさせ、減点を宣告される一幕もあった。RIZINでは安保瑠輝也、皇治といった大幅に階級が下の相手とボクシング形式で戦っているが、いずれもエキシビションマッチに近い内容だった。今回は37歳にしてMMAに初挑戦する。
荒東も37歳。23年10月、RIIZNに初参戦し、貴賢神に2R TKO勝ち。昨年7月、フランスでヘキサゴンMMAヘビー級王者のプリンス・アウンアラーに挑戦したが、1R TKO負けし、プロMMA 11戦目で初黒星を喫する。その後は今年2月のGRACHANで大場慎之助に2R TKO勝ちしている。なお、荒東を下したアウンアラーは、今大会でのヘビー級GP一回戦の試合に出場する。
試合はカリミアンが手堅くも打撃技術で差をつける内容に。1R、カリミアンは左ジャブで距離を取りつつ、右ローをコツコツと当て、荒東が前に出れば右ストレートを当てる。終盤、カリミアンは右テンカオも当てるように。カリミアンは金網に詰め、パンチをまとめる場面もあるが、基本的には距離を取っての慎重な試合運びを続ける。
2R、カリミアンはK-1では使えない左の縦肘も織り交ぜる。荒東はようやく組んで押し込み、テイクダウンを狙うように。荒東は倒せないが、右手で抱えつつ左手で細かくパンチを当てる。残り1分、ようやくカリミアンは離れ、右の回転肘を当てる場面もあるが、攻撃は少ないまま終わる。
3R、スタンドの打撃戦が続き、カリミアンが右ストレート、テンカオを当て、荒東も左右のフックを返す。中盤以降、カリミアンは随所でパンチを当て、手数では上の状態をキープし、倒せなかったが優位をキープして終わる。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0でカリミアン。ジャッジ3者もカリミアンを支持し、カリミアンが判定勝ちした。
万智、ソルトを寝技で攻め続け判定勝ち
第7試合 MMA 女子52.5kg契約(ストロー級相当) 5分3R
×ソルト(マルスジム/パンクラス・ストロー級王者、修斗同級世界7位)
○万智(67ジム)※フリーから所属変更
判定0-3
内田龍介/青・万智 [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]
橋本 貴/青・万智 [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]
石川喬也/青・万智 [D 0-0/ A 0-30/ G 0-20]
ソルトは地元札幌在住の34歳。23年6月の前回の札幌大会では大島沙緒里に76秒Vクロスアームロックで一本負けしている。その後は修斗とパンクラスで4戦2勝2敗。昨年9月のパンクラスでは修斗のストロー級王者の藤野恵実に判定勝ちしパンクラス同級王座を初防衛。今年3月の修斗ではパク・ボヒョンに判定負けしている。
万智は22歳。柔道をベースとし、22年11月にMMAデビュー。23年10月のRIZIN初戦では修斗女子スーパーアトム級世界王者の渡辺彩華に判定勝ち。その後、DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦に2度挑むが、松田亜莉紗、パク・シウに判定負けした。その後、9月にスーリ・マンフレディ、11月にアム・ザ・ロケットに一本勝ち。今年3月の香川大会で1年半ぶりにRIZINに参戦すると、パク・ソヨンに2R TKO勝ちし、「RIZINストロー級でベルトを作ってもらえるよう頑張ります」とアピールしていた。
試合は万智がグラウンドで圧倒する内容に。1R、万智がサウスポー、ソルトがオーソドックスで構える。ソルトが右の前蹴りを当てると、万智は蹴り足をつかんで組み付き、払い腰で倒してサイドポジションを奪う。中盤過ぎ、万智はバックを取ろうとし、バランスが崩れるが、一旦立ちつつ倒して動き、ハーフバック、ハーフ、サイドとポジションを移動しつつコントロールを続ける。その過程で万智はパウンドや膝を細かく当て印象を作る。
2R、またも万智が組み付き、首を抱えつつ足を掛けて倒す。万智はハーフで押さえ、肩固めを狙いつつマウント奪う。ハーフに戻り、中盤過ぎ、万智は肩固めを解除し、パスガードしてサイドで押さえる。終盤、万智は意外にもヒールフックを狙うが、長身のソルトは万智の顔面を蹴って応戦する。万智は金網際で立とうとするソルトにしがみついて終える。ここまで万智ペースながら、顔面蹴りでソルトも印象を作る展開に。
3R、ソルトが開始すぐ、右顔面蹴りを当てるが、万智はすぐ組み付いて倒し、あっさりと上になる。万智はサイド、バックとコントロールし、立たれても組み付いて金網に押し込み、足を掛けてグラウンドに戻す。万智はハーフで押さえ続け、終盤にはサイドに移り、頭に膝を当て、鉄槌も当てる。だがソルトも下から肘や膝を返す場面も。最後も立ったソルトを倒すが、猪木アリ状態でソルトが蹴り上げを当てるが、流れは変えられず終わる。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-0、ジェネラルシップ0-20で万智。ジャッジ3者も万智を支持し、万智が判定勝ちした。
中島太一、COROを94秒KOし佐藤将光戦熱望
第6試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
○中島太一(ロータス世田谷/元パンクラス・バンタム級王者)
×CORO(JAPAN TOP TEAM/ Roys GYM/元DEEPバンタム級暫定王者)
1R 1’34” KO (左フック→グラウンドパンチ)
中島は36歳。23年4月、パンクラスで田嶋椋に判定勝ちしパンクラス・バンタム級王座を防衛。9月のRIZINでは元修斗同級世界王者の岡田遼に判定勝ち。11月にパンクラスの王座を返上し、昨年4月のRIZINでのキム・スーチョル戦に臨んだが2R TKO負けした。その後はグラップリングの試合が続き、4月のDEEPでの1年ぶりのMMAではハルク大城に2R TKO勝ちした。
COROは36歳。23年5月、力也に1R 三角絞めで一本勝ちしたが、11月には元谷友貴に2R TKO負け。昨年7月には瀧澤謙太に判定負け。12月にはUFC参戦経験もある韓国の実力者・ソン・ジンスに1R裸絞めで一本負けし3連敗中だ。
両者はデビュー間もない12年4月のパンクラス・ネオブラッドトーナメント・バンタム級1回戦で対戦し、中島が判定勝ちし、トーナメントも優勝している。
試合は中島の完勝に。1R、長身の中島が距離を取りつつ、右のカーフキックを的確に当てる。COROは前に出続けるが、中島はステップでかわす。すると1分過ぎ、COROがパンチを振り回して出て来たところで、中島はスウェーして下がりつつ、左フックをクリーンヒット。ダウンしたCOROに、中島がパウンドを連打したところで、松宮レフェリーがストップした。中島はパンクラス時代のように、ケージの外に出て大喜びした。
マイクを持った中島は「俺だってやりゃあできるんだよ。ナメんじゃねえ。泣かない。今日は青木(真也)さんとしっかりテーマ決めて、やるって決めて、勝負した。やればできるんだよ。ナメんな。強い奴やらせろ。元谷?佐藤?13年前、佐藤将光選手とやって勝ってるんで。ランキング無いけど上にいるのかわからないんで、佐藤将光選手とやらせてください」と話し、13年2月のパンクラスで判定勝ちした相手である佐藤との試合を希望した。
「俺がRIZIN変える」安藤達也、RIZIN初戦でガサンザデを1R裸絞め葬
第5試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
×マゲラム・ガサンザデ[Magerram Gasanzade](アゼルバイジャン/チーム・アルファメール)
○安藤達也(フリー/元修斗バンタム級世界&環太平洋王者)
1R 3’33” 裸絞め
ガサンザデは29歳。同郷のケラモフの練習仲間。フリースタイルレスリングでアゼルバイジャン王者となり、19年にMMAデビューし12戦11勝(5KO)1敗。ロシアのAMCを主戦場に試合を重ね、昨年11月の名古屋大会でのRIZIN初戦では白川ダーク陸斗を寝技主体で翻弄し判定勝ちし現在4連勝中だ。
安藤は35歳。国士舘大学レスリング部出身で、MMAデビュー間もない15年のRoad To UFCに出場したが敗退。その後は修斗を主戦場とし、22年3月に岡田遼をKOし修斗バンタム級世界王座を獲得。23年3月のONEフライデーファイツではアリ・モタメドに3R TKO勝ちしたが、その後、ONEとの本戦契約は無かった。昨年5月、Road To UFCに1階級上のフェザー級で参加したが、ズー・カンジエに判定負けした。その後、修斗の王座を返上し、1年ぶりの試合が初のRIZINとなる。
1R、ガサンザデはオーソドックスで前に出て、安藤はサウスポーで構え距離を取る。お互い慎重に距離を測る状況が続く。すると中盤、安藤がノーモーションでの左すトレートを当てる。ガサンザデは組み付いて安藤を金網に押し込んで追撃を封じる。離れると、安藤は潜り込んでの左フックを当てる。すると中盤過ぎ、安藤がまたも左ストレートを当てると、止まったガサンザデに右フックを当てて倒す。安藤は上からパウンドを連打する。ガサンザデが背中を向けると、安藤はバックマウントを奪い、裸絞めを極めタップを奪った。
マイクを持った内藤は「RIZIN初参戦、皆さんどうですか。アゼルバイジャンの破壊神、がっつりやっつけたでしょ。1Rで早く終わったけど、俺、こんなもんじゃないから。ここからバシバシやるんで。皆さん力貸してください。俺がRIZIN変えるんで」とアピール。最後は「俺が負けると思った奴。ファックユー」と、エンセン井上を思い出させるセリフで締めくくった。
第4試合 キック(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 64kg契約 3分3R
○上野空大[くうと](kickboxing gym SHINYUUKI+)
×ファーパヤップ・GRABS[Farphayap Grabs](タイ)
判定3-0
松宮智生 30-23 (1R 10-7/ 2R 10-9/ 3R 10-9)
石川喬也 28-25 (1R 10-7/ 2R 9-10/ 3R 9-10)
豊永 稔 29-24 (1R 10-7/ 2R 10-9/ 3R 9-10)
※ファーパヤップが前日計量0.90kgオーバーしレッドカード1枚(減点2)。上野が負けるか引き分けた場合ノーコンテスト
1R、サウスポーのファーパヤップに、上野が右ボディを随所でヒットし、やや優位に進める。終盤、ファーパヤップの左ミドルのカウンターで、上野が左フックを合わせてダウンを奪う。終了間際にも上野が左ストレートの連打でひるませて倒し、2ダウンを奪う。10-7で上野が取る。
2R、上野は右ストレート、左ジャブ等を随所で当てるものの、攻撃が減る。ファーパヤップも左ミドルを随所で当て、五分に戻す。記者採点はマストでつけるならファーパヤップだがイーブンに近い。
3R、ファーパヤップが前に出て、左ミドル、ストレートをを随所で当て、やや優位に進める。だが倒せず終了。記者採点はファーパヤップ。減点2含め合計28-25で上野。1Rに点差を広げた上野が判定勝ちしたものの、課題の露呈する内容となってしまった。
第3試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○遠藤来生[らいき](パワーオブドリーム札幌/パンクラス・フェザー級7位、元PFCバンタム級王者)
×ザーシバーディン[Zhaxibading](中国/拳風破浪総合格闘技)
判定3-0
松宮智生/赤・遠藤 [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
石川喬也/赤・遠藤 [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
橋本 貴/赤・遠藤 [D 50-0/ A 30-0/ G 20-0]
遠藤は23年6月のRIZIN札幌大会で関鉄矢に敗れている。最近では今年3月のパンクラス横浜大会で木下尚祐に判定負けしている。
ザーシバーディンは中国の青海省チベット族自治州出身の25歳。キックボクシングでは武林風で6戦全勝。柔術の試合も重ね、アマチュアMMAで7戦5勝2敗の成績を残した後、プロデビューし1勝。昨年10月のChinese MMA Super League(CMSL)で判定勝ちし、2戦目でRIZINに初参戦した。
1R、金網際で組む展開が続き、ザーシバーディンが脇を差した状態から倒すが、一回転してしまい、遠藤が上になり、すぐマウントポジションを奪う。ザーシバーディンは金網際まで動いて立とうとしたが、遠藤はバックマウントに移る。一旦マウントに移り、終盤にはバックマウントに戻り、裸絞めを狙って追い詰める。
2R、遠藤が組んでテイクダウンを狙いつつ、時折パンチも連打すると、ザーシバーディンは鼻血を大量に出す。3R、遠藤がマウントを奪い、裸絞めを狙い、バックマウントからも攻め圧倒。フィニッシュはできなかったが遠藤が完勝した。
第2試合 キック(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 55kg契約 3分3R
×としぞう(サイガジム)
○鵜澤悠也(RIKI GYM)
判定0-3
松宮智生 28-29 (1R 10-9/ 2R 9-10/ 3R 9-10)
石川喬也 27-30 (1R 9-10/ 2R 9-10/ 3R 9-10)
豊永 稔 28-29 (1R 9-10/ 2R 9-10/ 3R 10-9)
第1試合 キック(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 61kg契約 3分3R
○上野奏貴[かなた](kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1甲子園2023 -60kg優勝)
×山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/RISEフェザー級(57.5kg)8位)
判定3-0
豊永 稔 29-26 (1R 10-7/ 2R 9-10/ 3R 10-9)
長瀬達郎 30-25 (1R 10-7/ 2R 10-9/ 3R 10-9)
松宮智生 28-27 (1R 10-7/ 2R 9-10/ 3R 9-10)
第1試合はK-1とRISEを主戦場とする北海道勢の戦いが組まれた。奏貴は第4試合の上野空大の弟で18歳。山川は31歳。地元札幌での大会・BOUTでも主力として活躍してきた選手だ。
1R、上野がオーソドックス、山川がサウスポーで構える。蹴りの応酬から始まるが、中盤、上野の右ストレートが当たり出すと、上野が前に詰めて左の前手でフックを当てダウンを奪う。終盤、上野はさらに左フックでダウンを奪う。だが上野は詰め所で空振りが増えてしまうと、山川が右ストレートをクリーンヒットして持ち直す。10-7で上野がポイントを取る。
2R、上野は奥足狙いの右ロー主体で攻め、随所で右ストレートを効かせ、じっくりと山川にダメージを与える。記者採点は上野。
3Rも上野が右ロー、ミドル、ハイで攻め続けるが、なかなか倒せず。最後、山川も前に出てパンチを当て、底力を見せ終了。記者採点は上野。合計30-25で上野。ジャッジ2者は意外にも山川にポイントを振るラウンドもあったが、2ダウンを奪った上野が判定勝ちした。
オープニングファイト第4試合 MMA フライ級(56kg) 5分2R
×鈴木嵐士(JAPAN TOP TEAM)
○早坂優瑠[すぐる](CORE QUEST KUSHIRO)
1R 3’41” アンクルロック
オープニングファイト第3試合 MMA バンタム級(61kg) 5分2R
×小林大希(D-SPIRAL/ATS-34)
○森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘/PFCバンタム級王者)
1R 0’53” 肩固め
オープニングファイト第2試合 キック(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 52.5kg契約 3分3R
×西島恭平(ELEVEN)
○林 修斗(GRABS)
判定0-3
長瀬達郎 27-29 (1R 9-10/ 2R 10-9/ 3R 8-10)
橋本 貴 27-29 (1R 9-10/ 2R 10-9/ 3R 8-10)
松宮智生 27-29 (1R 9-10/ 2R 10-9/ 3R 8-10)
オープニングファイト第1試合 MMA ウェルター級(77kg) 5分2R
×成田佑希(TEAM ZEKE)
○能登 崇(GO ONE GYM)
2R 4’50” 腕ひしぎ十字固め