修斗 6.5 札幌イーワンスタジアム(レポ/写真Up):西川大和、地元凱旋試合で1R5分ジャストKO勝ち「RIZINでストラッサー起一選手、やりましょう」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
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サステイン主催「プロフェッショナル修斗公式戦 北海道大会」
2022年6月5日(日)サッポロ・イーワン・スタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN
第13試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
○西川大和(西川道場/修斗ライト級世界王者)
×チェ・ジウン[Choi Jiun](韓国/ROAD GYM WONJU MMA)
1R 5’00” KO (レフェリーストップ:グラウンドでのパンチと肘打ち)
西川は2年前から修斗に上がっているが、それ以前は地元札幌のPFCを主戦場に10戦以上経験しており、北海道での試合は約2年半ぶり。昨年9月、修斗史上最年少の18歳で世界王者となった階級はライト級だが、今年3月の試合では1階級上のウェルター級で山田崇太郎に勝利し、試合後のマイクではRIZIN参戦を希望していた。
今回もウェルター級の試合で、西川が韓国の3戦2勝1敗の20歳・チェを圧倒する内容に。1R、序盤から西川がパンチ、右ミドルを当てつつ、両足タックルでテイクダウンに成功し、金網際で押さえる。チェは下から肘で応戦し、西川のような攻めを見せるが、西川もパウンドをお返し。西川が立ち上がると、チェ長い脚を活かして蹴り上げを狙うが、西川がかわしてパスガードしサイドで押さえると、観客は拍手。西川は押さえ続けて肘と膝を当てる。チェは西川の胸元を蹴り上げて立ち上がるが、西川はスイッチすると、ニータップの形で倒し、またもサイドで押さえアームロックを狙う。チェは防御したが、西川は逆サイドに移ってからマウントを奪取。すぐさま西川はパウンドを連打し、肘も絡めてチェを追い詰める。西川はチェの胸元に座るハイマウントで、チェの両腕が動きにくい状態に追い詰め、ガードの隙間から的確にパウンドと肘を当て続けると、チェの動きが止まり、ラウンド終了と同時に片岡レフェリーがストップした。
西川は持ち前のじわじわ自分の有利な状況を手繰り寄せるクレバーなファイトを今回も繰り広げ、最後はエグさも見せつけ濃厚な5分間を展開。西川はマイクを持つと「これが本物の格闘家なんですよ。日本のチャンピオン、ナメてんじゃねえよ。俺を倒したかったら韓国のチャンピオンを連れて来いよ。俺は何もないところから実力だけで這い上がってきました。でもここまでたくさんの方に何不自由なく育てていただいたことに感謝しています。ありがとうございます。次、RIZINでストラッサー起一選手、僕とやりましょう。やってください、僕と」と話し、昨年11月・今年3月とRIZINに出場している元HEATウェルター級王者・起一を指名した。続けて「僕はお金や知名度のためにやっているんじゃないんですよ。この世界で一番強い男になりたくてやってるんですよ。だから何でもやります」と力強く宣言した。
第12試合 インフィニティリーグ2022女子アトム級 5分2R
○中村未来(マルスジム/修斗女子スーパーアトム級(50kg)世界5位/勝ち点2→4)
×加藤春菜(NASCER DO SOL/勝ち点0)
判定3-0 (吉田20-18/小林20-18/宇部20-17)
札幌在住の中村が、地元の仲間に成長を見せるファイトを繰り広げる。1R、サウスポーで構える中村に対し、加藤は細かくステップしつつ、時折距離を詰めて右ストレートを当てる。だが中盤、加藤の動きが少し落ちると、中村がパンチの連打、右ミドルを返し、中盤には組みついて足を掛けて倒す。中村はサイドで押さえ、アームロックを狙う。加藤が防御すると中村はバックで押さえる。終盤、加藤は脱出しスタンドに戻すが、中村が押し込んで終える、記者採点は中村。
2R、中村は開始すぐからテイクダウンに成功し、ハーフで押さえる。中盤にはサイドに移り、またもアームロックを狙い、肘も当て攻め続ける。バックを取ってから終盤、ギロチンを仕掛けて一本を狙うが、キャッチには至らず、加藤は防御を続けて終える。記者採点は10-8で中村。合計20-17で中村。ジャッジも中村を支持し判定勝ちし、勝ち点2を加算し4点とした。
中村は「今、初代女子アトム級王者を決めるリーグ戦に参戦しています。地元北海道で3戦目を迎え、勝ち方が納得行かなかったので、次の最終戦を前にいろいろやり直します。また応援お願いします」とアピールした。
なお、大会の開会式では中村が選手を代表してあいさつした。6年ぶりに北海道で開催された今回のプロ修斗には、元修斗王者の中井祐樹氏とエンセン井上氏、元ボクサーの内山高志氏が訪れた。
第11試合 2022年度新人王決定トーナメント 一回戦 ストロー級 5分2R
○泰斗(MMA Ranger Gym)
×丸山大輝(マルスジム)
1R 4’38” 裸絞め
第10試合 フェザー級 5分2R
×阿仁鬼[あにき](マルスジム)
○竹原魁晟[かいせい](パラエストラ松戸)
1R 0’34” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第9試合 女子ストロー級 5分2R
○ソルト(マルスジム)
×和田千聖(毛利道場)
判定3-0 (宇部20-18/小林20-18/山本20-17)
第8試合 バンタム級 5分2R
×秋山 翼(毛利道場)
○田中智也(fit)
1R 1’36” アームロック
第7試合 グラップリング 58kg契約 5分1R
○ハワード颯真(マルスジム)※鈴木颯真 改め
×竹内直矢(ベラトレオ)
2’20” 腕ひしぎ十字固め
第6試合 キックボクシング 72kg契約 3分3R
○畑中健太(TEAM SPIRIT)
×サッシス(カンボジア)
判定2-0 (30-27/29-29/29-28)
第5試合 ライト級 5分2R
×磯部鉄心(パラエストラ松戸)
○安海[あずみ]健人(ALMA FIGHT GYM BASE)
2R 4’04” KO (右バックハンドブロー)
第4試合 バンタム級 5分2R
○NφB-force(毛利道場)※倉信洋一郎 改め
×GEN(マルスジム)※源浩宗 改め
1R 2’17” 裸絞め
第3試合 58kg契約 5分2R
×平塚亮介(大道塾札幌南支部)
○佐々木健吾(ノースキングスジム)
判定0-3 (小林18-20/吉田18-20/山本18-20)
第2試合 トライアウト フェザー級 3分2R
○磯城嶋一真[しきじま かずま](MMA Ranger Gym)※木下一馬 改め
×鹿野太雅(マルスジム)
判定3-0
第1試合 アマチュア特別ルール 女子50kg契約 3分2R
×山内絵里(マルスジム)
○高田暖妃[あつひ](AACC)
判定0-2