DEEP JEWELS 3.23 ニューピアホール(レポ):20歳の新鋭・須田萌里、元RIZIN王者の浜崎朱加に1R裸絞めで一本勝ち
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DAYS Presents DEEP JEWELS 48
2025年3月23日(日)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)DEEP事務局
第11試合 メインイベント 49kg契約 5分3R
×浜崎朱加(AACC/元RIZIN女子スーパーアトム級王者、元INVICTA世界アトム級(47.6kg)王者、元JEWELSライト級(52kg)王者)
○須田萌里(SCORPION GYM)
1R 2’28” 裸絞め
浜崎は42歳。MMAでは2014年大晦日のDEEP DREAM IMPACTのV.V Mei戦以来10年ぶりにDEEPの大会に出場する。近年の浜崎は22年4月、伊澤聖花に判定負けしRIZIN女子スーパーアトム級王座から陥落。7月の同級GP一回戦ではジェシカ・アギラーに判定勝ちしたが、9月の準決勝ではパク・シウに判定負けした。シウ戦で左腕を骨折し、昨年11月のRIZIN名古屋大会で2年ぶりに復帰し、シン・ユリと対戦し、1Rはユリのパンチでダメージを負うも、2Rにアームロックで一本勝ちしている。
須田は20歳。23年9月にケイト・ロータスに判定勝ち、11月に彩綺に49秒腕十字で一本勝ち。昨年1月の韓国のBLACK COMBATではパク・シユンのBLACK COMBAT女子アトム級王座に挑戦し判定負けしたが、シユンのバッティングとグローブつかみの反則裁定を巡って物議を醸していた。昨年後半はDEEP大阪大会での試合が続き、9月にはイ・イェジに1Rアームバーで一本勝ちし、12月には上瀬あかりに2R腕十字で一本勝ちしている。
グラップラー同士の戦いだったが、新世代の須田が進化を示し、浜崎越えを果たすことに。1R、浜崎がサウスポー、須田がオーソドックスで構え、須田が右ミドルキックを放つと、浜崎は左手で蹴り足をつかみつつ、右手で肩口をつかんでテイクダウンを奪う。浜崎はハーフガードから足を抜こうとしたが、須田は下から浜崎の足と腕をつかんでひっくり返しつつ、両足で浜崎の足を挟んでヒールフックを狙い反撃する。浜崎は足を引き抜きつつ立ち、須田も立って、すぐに浜崎を金網に押し込む。須田は足を掛け、そのままハーフで押さえる。須田は足を抜きつつ背後に回り込み、金網際でバックマウントを奪うと、裸絞めを仕掛ける。するとこれがガッチリと極まり、浜崎からタップを奪った。
勝った須田は大喜びし、マイクを持ち「試合が決まってから1か月、毎日しんどい練習をしてきたんですけど、それが楽しくて楽しくて、早く試合がしたくて待ち遠しかったです。浜崎選手、対戦していただきありがとうございました。浜崎選手がいたから今日まで来れました。こんな素晴らしい大会メインで試合させてもらってありがとうございました。皆さん応援ありがとうございました」と話した。
第10試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
○東よう子(リバーサルジム新宿Me,We/DEEP JEWELSフェザー級王者)
×MANA(blooM)
2R 3’48” TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
東は39歳。柔道の元全日本強化選手。パンクラスを主戦場にした後、21年6月のDEEPでKINGレイナに勝利し、22年5月のDEEP JEWELSでの再戦でも勝利し、DEEP JEWELSフェザー級王者となる。23年はPFLのフェザー級リーグに参戦したが、マリナ・モクナトキナに2R TKO負け、オレーナ・コレスニクに判定負けし、予選突破できなかった。昨年6月Invictaミズーリ大会ではテイラー・ガルダードに1R裸絞めで一本負けしたが、ガルダードはバンタム級リミットを0.63kgオーバーしていた。今回日本で約2年半ぶりに試合をする。
MANAも東同じく柔道をベースとする選手で22歳。昨年9月大会で百湖に判定負け。11月大会では熊谷麻理奈を相手に払い腰からのVクロスアームロックで一本勝ちしている。
試合は世界で戦った東が格の違いを見せる展開に。1R、東が序盤からテイクダウンを奪うと、金網際でバックコントロールし、立たれてもすぐ倒してパウンドを当て追い詰める。中盤過ぎ、東が上になると、MANAは下から腕十字を狙うが、終盤、東は脱出する。MANAは下から蹴り上げたが、その隙に東はバックに回り、最後は裸絞めを狙って終える。
2R、東が右と左のフックを立て続けに当てると、MANAはダウンする。すぐに東はバックに回りコントロールする。東はパウンドをコツコツ当て続ける。中盤過ぎ、東はトップに戻りつつ、金網際で押さえ随所でパウンドを当て追い詰める。最後は一旦立ってから、再び上になり、素早くマウントを奪うと、パウンドを連打し、MANAが抵抗できなくなったところで福田レフェリーがストップした。
マイクを持った東は「今日は2年半ぶりぐらいの日本での試合に応援に来てもらってありがとうございました。今日は教え子がたくさん来ているんで、今後の指導に影響出ると思うんで頑張りました。アメリカで勝てていないんですけど、ベルトを狙ってやっていきたいと思います。ベルトをたくさん取って引退したいと思うので、これからもベルト取るまで応援お願いします」とアピールした。
第9試合 49kg契約 5分2R
○青野ひかる(FIGHT LYNX)
×彩綺(和術慧舟會HEARTS)
判定3-0 (島田20-18/中原20-18/植松20-18)
第8試合 ミクロ級 5分2R
○山崎桃子(坂口道場一族)
×ジャカ季美香(SONIC SQUAD)
判定2-1 (中原○19-19/植松19-19○/福田○19-19)
第7試合 ミクロ級 5分2R
×ちびさいKYOKA(SAI-GYM)
○古林礼名(リバーサルジム新宿Me,We)
2R 4’18” TKO (レフェリーストップ:バックマウントパンチ)
第6試合 49kg契約 5分2R
○須田美咲(リバーサルジム立川ALPHA)
×SAAYA(VICTORY GYM)
判定2-1 (橋本20-18/植松19-19○/中原○19-19)
第5試合 63kg契約 5分2R
×ぽちゃんZ(パラエストラ東京/レグルス池袋)
○エレナ(和術慧舟會HEARTS)
2R 4’50” TKO (レフェリーストップ:パンチによる右まぶたの負傷)
第4試合 ストロー級 5分2R
×堀井かりん(クロスポイント・パラエストラ拝島)
○横瀬友愛(BELVA)
2R 1’10” アナコンダチョーク
第3試合 49kg契約 5分2R
○横瀬美久(BELVA)
×横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)
1R 2’25” 裸絞め
第2試合 キックルール ストロー級 2分2R
×島村優花(KRAZY BEE越谷)
○中村サキ(レンジャージム)
判定0-2 (18-20/19-19/18-20)
第1試合 アマチュアSルール ストロー級 3分2R
×せりな(JAPAN TOP TEAM)
○あきぴ(ABLAZE八王子)
1R 1’01” 裸絞め