RIZIN 9.25 さいたまスーパーアリーナ(レポ):堀口恭司、1R金太郎のストレートでダウンも2R肩固めで一本勝ち。女子スーパーアトム級GP、伊澤星花と浜崎撃破のパク・シウが大晦日の決勝へ。扇久保博正、スーチョルに判定負け
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2022年9月25日(日)さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳
ベラトール2連敗の堀口恭司、金太郎の左ストレートでダウンも2R一本勝ち
第7試合 MMA バンタム級(61kg)(ノンタイトル戦) 5分3R
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級王者、ベラトール同級5位・元王者、元修斗世界同級王者、元UFCフライ級3位/60.80kg)
×金太郎(パンクラス大阪稲垣組/元パンクラス・バンタム級3位/60.95kg)
2R 2’59” 肩固め
堀口は20年大晦日のRIZINで朝倉海を1R KOし、海へのリベンジとバンタム級王座奪還を果たして以来、1年9カ月ぶりの日本での試合となる。その後は昨年12月のベラトールでベラトール・バンタム級王者・セルジオ・ペティスに挑戦し、4Rにペティスの右のバックハンドブローで逆転KO負け。今年4月、ベラトール・バンタム級GP一回戦でパッチー・ミックスの寝技につかまり5R判定負けし2連敗中だ。現在も引き続きフロリダのアメリカン・トップチーム(ATT)を練習拠点にしている。
金太郎はパンクラスのバンタム級王座戦戦で活躍後、20年からRIZINに上がり2勝3敗。昨年のバンタム級日本GP一回戦で伊藤空也に判定勝ちしたが、9月の準決勝で井上直樹に判定負け。大晦日のリザーブファイトでは元谷友貴に寝技で攻め込まれ判定負けして以来の試合となる。
1R、堀口はグローブタッチを求めるが、金太郎は応じず飛び膝を放ち、堀口は離れ、不穏なスタート。金太郎はサウスポーで構え、堀口に左ストレートを放ち、堀口の右の飛び蹴りのタイミングで左ストレートを合わせて倒してダウンを奪い、場内はどよめく。
堀口はすぐ立ち、ダメージは小さい様子。金太郎の飛び膝をかわし、堀口が倒してマウントを取るが、金太郎は脱出。終盤、お互いミドルを蹴り合い、最後は堀口が右フックから押し倒して上になって終える。
2R、堀口は序盤から両足タックルでテイクダウンに成功し、上をキープする。堀口はハーフで押さえ続け、中盤にはマウントを取る。すると右手でパウンドを落としてから、左手で枕を作り、右手も絡めて足をサイドに移し、肩固めを極める。金太郎は耐えたが脱出できず、最後は落ちたところでレフェリーがストップした。
堀口は金太郎の打撃に手を焼きながらも、アドバンテージのある寝技で見事一本。マイクを持つと「ひやひやさせてしまって、金太郎選手強かったです。ありがとうございます。格闘技、こういうことがあるので、生の音は違うんで、会場に来てください」とアピールした。
大会後のインタビューで堀口は1Rのダウンについて「ダメージはなくてフラッシュですね。一瞬意識が無くなってすぐ戻って、焦りは無かったですけど、(セコンドの)マイク・ブラウンに『何やってんだ。最初からテイクダウンに行け』と怒られました。相手も研究していてタックルに行き辛かったです」とコメントした。
とはいえベラトールの2連敗、今回のダウンも、パワー差で押された感も拭えない。堀口は帰国後の会見でも階級について話していたが、大会後のインタビューでも「体重が軽いので1階級下げようかなと思います。もうちょっと落とせるので次から落としたいです」と発言した。RIZINの榊原信行CEOは大会後の総括で「フライと落としてやってみるのがいいのかなと思います。ベラトールのスコット・コーカーCEOもフライ級を作ろうかなと言っていたので、今日の勝利で一歩前進すると思います」と話し、ベラトールの環境整備含め、UFC時代と同じフライ級への復帰を後押しする方針を示している。
女子スーパーアトム級GP、伊澤星花がスヴェッキスカを、パク・シウが浜崎朱加を破り大晦日の決勝へ
第6試合 MMA RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級(女子49kg)トーナメント準決勝 5分3R
○伊澤星花(フリー/RIZIN女子スーパーアトム級王者、DEEP JEWELSストロー級(52.2kg)王者)
×アナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ/サブハンター/パンチャーファイトクラブ)
2R 4’56” 腕ひしぎ十字固め
女子スーパーアトム級GPは7月31日のRIZIN.37で8選手による一回戦4試合が行われ、9月は準決勝を行い、大晦日のさいたま大会で決勝を予定している。賞金は優勝700万円、準優勝300万円の合計1千万円。準決勝の組み合わせは未定だったが、榊原CEOは7月大会後の総括で「チームAACCのこととか、ここまでの対戦の状況も含めて普通に考えて、伊澤×RENA、浜崎×パク・シウでいきたい」と発言していた。
RENAは7月の一回戦でスヴェッキスカとの打撃戦を制し判定勝ちしたが、試合で左目を負傷し「左眼窩内側壁(がんかないそくへき)骨折 全治2カ月」と診断された。9月6日の会見で榊原氏は「伊澤選手にも提案し、10月の大会にスライドする案もありましたが、回復が間に合わないので、9月にアナスタシア選手と伊澤選手の準決勝を行うことになりました」と説明した。
伊澤はレスリング、柔道の全国大会で活躍後、2年前にMMAを始め、プロ3戦目でDEEP JEWELSストロー級王座を獲得。昨年10月のDEEPではパク・シウに判定勝ち。大晦日のRIZIN初戦で浜崎に2R TKO勝ちし、4月の再戦でも浜崎に判定勝ちし、RIZIN女子スーパーアトム級王座を奪った。7月のGP一回戦ではラーラ・フォントーラに1Rフロントチョークで一本勝ちしている。スヴェッキスカはアマチュアMMAのIMMAFの19年世界選手権優勝者。RIZINの前にはプロで2戦2勝していた。
1R、開始すぐにスヴェッキスカの右ローに合わせ、伊澤がタックルを仕掛けて倒して上になる。スヴェッキスカは足を登らせて三角絞めや腕十字のチャンスをうかがいつつ、時折右の肘やパウンドも当てる。伊澤は危ない状態とはならないが防戦が続く。最後は足の取り合いとなり、伊澤が下から腕を取ったところで時間切れに。
2R、伊澤の蹴り足をスヴェッキスカがつかんでから、背後に回り込むが、伊澤はスヴェッキスカの左腕をつかみながら振りほどいて下に落とす。スヴェッキスカは組んだままで、すぐ上になるが、伊澤はお返しとばかり三角絞めを仕掛ける。伊澤は肘も連打しつつ三角絞めを深くしようとするが、ポイントがずれ、オモプラッタの形になり、そこからリバースして上になる。伊澤は上四方に回り、腕十字、ヘッドシザースを狙う。最後は三角絞めの体勢に再び持ち込むと、三角は浅かったが、腕を極めるとスヴェッキスカはタップ。伊澤が時間はかかりながらもしっかり一本を取った。
スヴェッキスカは一回戦のRENA戦の時同様、試合後はウクライナの国旗を持ち、伊澤と抱き合った。マイクを持った伊澤は「アナスタシア選手、大変な中頑張ってて、試合中怖かったです。やっている中で、初めて相手と通じ合える気がして、またMMAが好きになりました」と話した。さらに弟の風我、夫のCORO、K-Clannの横田一則代表をアピールした。
第5試合 MMA RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級(女子49kg)トーナメント準決勝 5分3R
×浜崎朱加(AACC/元RIZIN女子スーパーアトム級王者、元INVICTA世界アトム級(47.6kg)王者、元JEWELSライト級(52kg)王者/48.85kg)
○パク・シウ(韓国/KRAZY BEE)
判定0-3 (豊島=パク/片岡=パク/柴田=パク)
浜崎は昨年3月の名古屋大会で浅倉カンナに判定勝ちし王座初防衛し、9月に藤野恵実に判定勝ち。だが大晦日大会で伊澤に2R TKO負けし、4月のベルトを懸けての再戦でも判定負けした。7月のGP一回戦では米国の40歳のベテラン、ジェシカ・アギラーに判定勝ちした。
シウはDEEP JEWELSを主戦場とし、一昨年末より韓国から日本に移住し、山本美憂のいるKRAZY BEEに移籍。富松恵美、青野ひかるに勝利し、大島沙緒里とは1勝1敗。昨年10月のDEEPでは伊澤に判定負けしたが、大晦日のRIZIN初戦ではRENAと接戦を繰り広げ判定勝ちした。7月のGP一回戦では浅倉カンナを打撃・寝技ともに圧倒して判定勝ちし、成長を印象付けた。
1R、浜崎はサウスポー、シウはオーソドックスで構え、見合う状態が続く。中盤、浜崎がタックルで倒すが、すぐにシウは立ち離れる。終盤も両者見合うが、シウの右ストレート、フックが立て続けに当たりやや好印象に。
2Rもスタンド主体の攻防。シウは浜崎に組ませず距離を取り突き放し、自分の右ストレート、フックを随所で的確にヒットする。浜崎は口から少し出血している様子。序盤こそ右のカーフを連打したが、中盤以降は読まれ、打撃が返せなく印象が悪い。
すると3R、シウがプレッシャーをかけ、右ストレートで浜崎をダウンさせる。浜崎はすぐ立つが、苦しそうな表情。その後もシウがスイッチを織り交ぜながら右ストレート、ミドル等を随所で当て主導権を維持し終了する。記者採点もジャッジ3者もシウで、シウが元王者・浜崎を完封し決勝に駒を進めた。浜崎は試合後にインタビュースペースに登場すると、左腕を三角巾で吊った状態で登場し「2R序盤に折れたと思う」とコメントしており、右ミドルをもらった際に痛めた模様だ。
バンタム級日本GP覇者・扇久保博正、韓国ROAD FC 2階級制覇のキム・スーチョルに判定負け
第4試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
×扇久保博正(パラエストラ松戸/RIZINバンタム級日本GP 2021優勝、元修斗フライ級&バンタム級世界王者)
○キム・スーチョル(韓国/ROAD FCフェザー級王者、元同バンタム級王者、元ONE同級王者)
判定0-3 (柴田=キム/豊島=キム/片岡=キム)
扇久保は昨年6月から大晦日にかけて行われたRIZINバンタム級日本GPで春日井“寒天”たけし、大塚隆史、井上直樹を下して決勝に進み、かつてKO負けした相手・朝倉海に判定勝ちでリベンジし、優勝賞金1千万円とRIZINバンタム級王者・堀口への挑戦権を獲得し、フィアンセへの公開プロポーズも成功させた。連戦のダメージを抜き、9か月ぶりにリングに復帰する。
スーチョルは30歳。ONEとROAD FCに並行して上がり、12年にONEでバンタム級初代王者となり、対日本人では佐藤将光、手塚基伸、中原太陽、田村一聖らに勝利。15年大晦日に一度だけ、旗揚げ間もないRIZINに上がり、マイケ・リニャーレスに判定勝ちしている。17年に一度引退し途中2年のブランクがあったが、以降はROAD FCにのみ参戦。昨年9月、4年ぶりのMMAの試合はフェザー級に上げてのROAD FC王座決定戦で、パク・ヘジンに1Rギロチンで一本負けしたが、今年5月の再戦では2R KO勝ちし、ベルトを獲得している。
7月30日のRIZINでの扇久保×スーチョルが計画されていたが、扇久保の怪我で流れ、今大会にスライドした。批判の多い堀口×金太郎のマッチメイクについて、会見で扇久保は「堀口選手と金太郎選手の試合が決まったことについて何とも思わなかったです。まずはスーチョル選手に勝ちたいです」とコメント。それだけ集中しないといけない相手で、扇久保はスーチョルの打撃に苦しむことに。
1R、スタンドの打撃戦で、序盤こそスーチョルの右ストレートをもらった扇久保だが、次第に右ストレート、ミドルを立て続けに返し優位に。押し込んで離れてからもパンチを連打する。中盤、スーチョルは素早いタックルで倒すが、すぐ扇久保は立ち突き放す。終盤は打撃戦と扇久保が押し込む展開が繰り返される。扇久保も打ち合いで被弾するが、主導権は握り続けている。
すると2R、序盤の打ち合いで扇久保が被弾して下がると、スーチョルがコーナーに詰めて左フックでダウンを奪う。がぶってから頭に膝も連打し、扇久保を苦しめる。スタンドに戻り、扇久保は鼻血を出し左まぶたを腫らしており、ドクターチェックが入る。再開後も打撃戦が続き、スーチョルがやや優位。終盤にはスーチョルがタックルでのテイクダウンを繰り返し、立ち際にもサッカーボールキックも当て、主導権を維持する。
3Rもスーチョルが開始すぐからタックルで倒す。扇久保はギロチンチョークで迎撃するが、スーチョルは外してトップをキープする。スタンドに戻ると、扇久保は何度か組み、テイクダウンを狙うが、スーチョルは防御を続ける。スーチョルはパンチを被弾する場面もあるが、危ない状態には陥らず終了する。記者採点はスーチョル。ジャッジ3者もスーチョルを支持し、スーチョルの判定勝ちとなった。
この日のメインで堀口は金太郎に勝利したが、堀口はフライ級転向の意向を示していることから、今回敗れた扇久保の堀口との3度目の対戦はより厳しい状況となった。
シビサイ、RISEで2連勝のギブレインを裸絞め葬
第3試合 MMA ヘビー級(120kg) 5分3R
○シビサイ頌真[しょうま](パラエストラ東京/巌流島/110.45kg)
×カリュ[カルリ]・ギブレイン[Callyu Gibrainn](ブラジル/ブラジリアン・タイ/GLADIATORヘビー級王者、元HEAT同級王者/110.30kg)
1R 1’48” 裸絞め
シビサイは昨年大晦日に関根“シュレック”秀樹と対戦し、途中まで優位に試合を運ぶもスタミナが切れ2R TKO負けしたが、4月のRIZIN.35ではリバーズ・ビギスにわずか96秒でTKO勝ちしている。
RIZIN初参戦のギブレインはMMA 7戦6勝(6KO)1敗、キック 2戦2勝(1KO)の35歳。ブラジルで試合経験を重ね、18年から日本で試合を重ね、19年に石井慧に一本負け。MMAと並行しつつ4月からRISEにも上がり、南原健太、MAX吉田に連勝している。
1R、開始すぐにギブレインが左フックを立て続けに当てる。シビサイはアゴを叩いて挑発してから、タックルを仕掛けて倒す。シビサイは鼻血を出しているが、ハーフで押さえて肘を当ててから、素早くバックと移行。ギブレインは寝技がほとんど対応できない様子で、シビサイが裸絞めを極めてタップを奪った。
鈴木千裕が一本勝ちで3連勝。萩原京平は3連続一本負け
第2試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
×萩原京平(SMOKER GYM)
○鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者)
2R 2’14” 裸絞め
萩原は昨年10月のRIZIN LANDMARKで朝倉未来に判定負け。11月のRIZIN TRIGGERでは昇侍に、大晦日には鈴木博昭に勝利し、同じストライカータイプ相手だと強味を発揮した。だが3月のRIZIN.34では弥益ドミネーター聡志に1R腕ひしぎ三角固めで一本負け。5月のRIZIN LANDMARKでもクレベル・コイケに1R裸絞めで一本負けし、グラップラー相手に2連敗中だ。
鈴木は18年にパンクラス・ネオブラッドトーナメントで優勝し、昨年7月にキックのKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者になると、MMA復帰とキックとの“二刀流”を宣言。昨年9月のRIZINでのMMA復帰戦では、昇侍にわずか20秒でTKO負けしたが、11月のRIZIN TRIGGERでは山本空良に判定勝ち。1月のKNOCK OUTではタップロンを1R KO。3月のRIZIN LANDMARKでは平本蓮に判定勝ち。この試合での拳の怪我の療養を経て半年ぶりに出場する。
なお、鈴木は8月1日に詐欺容疑で逮捕された大阪府寝屋川市議・吉羽美華容疑者との同棲疑惑が広まり、その後否定していた。吉羽容疑者は昨年11月から始まったRIZIN TRIGGERシリーズのスポンサーでもあり、RIZINの榊原CEOはTRIGGERシリーズを「一旦ストップする」と話している。8月末のハワイでの会見で萩原は「ママ活問題大丈夫?」「そういうことをやっている格闘家はシンプルにカッコ良くないんでぶっ飛ばします」と鈴木を揶揄したことでも話題を呼んでいた。
1R、鈴木はパンチ、ハイを放つが、やや距離が遠め。萩原は左右のカーフキックを鈴木の前足に当てていると、鈴木の足が流れる。鈴木は中盤、右フックを振りながらタックルを仕掛けて押し込んで倒す。鈴木は萩原の下からのギロチンを防御して外し、ハーフで押さえ続ける。萩原が脱出し立つと、下から鈴木は顔面への蹴り上げ連打する。最後は鈴木が立った状態で押し込み、ジャーマンスープレックスを放って終える。ここまでほぼイーブンか。
2R、鈴木はまたも組み付いて倒し、そのまま倒してすぐバックを取る。マウントに移行し、パウンドを当てた後、再びバックを取ると、裸絞めを極めてタップアウト。萩原は今回も寝技の展開で撃沈した。
鈴木はこれでRIZIN 3連勝。マイクを持つと「THE MATCHが終わって、僕は格闘技界に新時代を作りに来ました。二刀流を馬鹿にされていますが、ここでチャンピオンになるんで、俺についてこいよ」と話しつつ、「僕の最大無料広告、平本君、どんどん宣伝してください」と、ママ活疑惑をTwitterでネタにし続ける平本を挑発した。
グスタボ、矢地に続き8連勝中の大原樹理を粉砕
第1試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
×大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ/DEEPライト級王者)
○ルイス・グスタボ(ブラジル/エヴォルサオ・タイ)
1R 1’22” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
大原は20年8月以降、鈴木琢仁、矢地祐介、北岡悟ら相手に8連勝中。3月のRIZIN大阪大会でアキラに判定2-1の僅差で勝利し、7月のDEEPでは石塚雄馬を相手にDEEPライト級王座の防衛戦を行い80秒でKO勝ちした。
グスタボは18年8月のRIZIN.12で初来日し、矢地祐介に2R KO勝ち。翌19年4月に朝倉未来に判定負けし、その年のライト級トーナメント1回戦では上迫博仁にTKO勝ちしたが、大晦日の準決勝のパトリッキー・フレイレ戦では1R TKO負けした。4月のRIZIN TRIGGERでそれ以来2年半ぶりに試合をし、矢地に2R右フックからのパウンドでTKO勝ちし、成長ぶりを印象付けた。今回の勝者はライト級王者・ホベルト・サトシ・ソウザへの挑戦に大きく近づくだろう。
大原は日本の実力者をことごとく下しており、久々の国際戦で真価が問われたが、グスタボの壁は厚かった。1R、開始すぐから、前に出る大原に対し、右ロー、ミドル、ストレートを的確に当て続ける。大原は前に出続け、右ストレートを軽く当てるが、グスタボはひるまず距離を詰めて来ると、右ストレート、組んでの左膝を当て、大原をひるませると、ロープに詰めて左右のパンチを連打。大原はダウンし、パウンドで追撃したところでレフェリーがストップした。マイクを持ったグスタボは「次はベルトを取りたい」とアピールした。
超RIZIN 9.25 さいたまスーパーアリーナ(レポ):メイウェザー、4年ぶり日本でのエキシで朝倉未来を2R右フックで沈める