RISE 4.12 テクスピア大阪(レポ):山田貴紀、JINに1R KO勝ち。久津輪将充、拳剛に判定勝ち。近藤大晟、ライト級で龍翔を2R KO。聖愛が引退式

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RISE EVOL OSAKA 2
2026年4月12日(日)テクスピア大阪
記事提供:RISE EVOL OSAKA実行委員会(文・三野龍生/写真・石本文子)
RISEへの登竜門、昨年8月に初開催となった「RISE EVOL OSAKA」シリーズ。4月12日(日)大阪・テクスピア大阪にて2度目の開催となる『RISE EVOL OSAKA2』が行われた。
今大会では第6代RISEライト級王者である原口健飛より特別KO賞が贈られることが発表されると、その効果もあってか10試合中6試合がKO決着という激闘の連続に。
そして大会中には初代RISE QUEENバンタム級王者・聖愛の引退セレモニーが行われ大きな拍手を巻き起こすなど、第1試合からメインまで途切れることのない大歓声が選手たちを包んだ。
山田貴紀、JINに1R KO勝ち
第10試合 メインイベント バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○山田貴紀(山口道場/10位)
×JIN(楠誠会館/スーパーフライ級8位、MA日本バンタム級王者、JAPAN CUP KICKバンタム級王者)
1R 2’04” KO(右ハイキック)
KO決着が続いた今大会でも、BEST KOは間違いなく山田貴紀の一撃だろう。
2度目となるRISE大阪シリーズ、そのメインイベントを担ったのは2連勝中と勢いに乗る山田貴紀と、“なにわの髙木三兄弟・長男”JIN。山田は一昨年11月のRISE参戦以降、強豪相手に実績を重ね現在バンタム級10位。対するJINも2本のベルトを手にした実力者であり、前節である昨年8月のRISE EVOL OSAKA大会では弟・礼司がメインで勝利を収めているだけに「兄として勝たないといけない」と強い覚悟でこの一戦に臨んだ。
会場には多くの山田・JINのファンが駆けつけており試合前には両者のコールで会場が埋め尽くされる。
1R、互いに軽やかなステップから左を軸に主導権を狙いあう。山田がジャブにフック・ボディと散らしながら右に繋げば、JINは鋭いジャブとローで応戦する。中でもJINのジャブが光る。山田の顔面を何度も捉え流れを引き寄せるが、山田も蹴りを交え簡単には主導権を渡さない。
そんな左の刺し合いが繰り広げられていく中、試合は突如として終幕を迎える。JINのストレートに対しカウンター気味に放たれた山田の右ハイキックが顎を打ち抜くと、糸が切れたように崩れ落ちたJINを見てレフェリーは即座に試合を止めた。1R2分4秒、会場の空気を切り裂く衝撃の一撃を見舞った山田が実に約2年ぶりとなるKO勝利を掴んだ。
ダメージの深さは明らかで、JINはすぐには立ち上がれない。それほどまでに完璧なタイミングで振り抜かれた一撃だった。
試合後、山田はマイクで関係者へ感謝を述べると、「僕はRISEの55kgのベルトを狙って、これからも上位のやつらを倒していこうと思ってます」と宣言。これで3連勝、まだまだ成長が止まらない大阪の雄がタイトル戦線へ確かな存在感を示した。
久津輪将充、拳剛に判定勝ち
第9試合 セミファイナル フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×拳剛(誠剛館/8位、元DEEP☆KICK-55kg王者)
○久津輪将充(RMC/9+nine plus lab./14位)
判定0-3(29-30/28-30/29-30)
ひと際大きな黄色い声援に包まれたセミファイナル、拳剛と久津輪将充のフェザー級ランキング戦はタフな1戦に。
拳剛は今回が1年3か月ぶりの試合も、愛弟子である長谷川海翔がスーパーフライ級王座決定戦に抜擢される活躍を見て次は俺だと息巻いているところだ。対する久津輪は現在2連敗中、一時期は5連勝と波に乗っていただけに再起を誓う思いは強いだろう。ここで上位ランカー食いとなるか。
1R、互いにロー・インローで探り合う。その中で序盤は拳剛がリーチを活かしたストレートに左フックでペースを掴むと、後半には久津輪が左フックの2連打に上下の打ち分けで主導権を奪い返す。続く2Rには距離を詰めて上下の打ち分けに蹴りと走らせる久津輪、拳剛は前蹴りを交えながら左フックを軸に返していくなど、所々で主導権を握る両者だがここまでは明確な差がない印象。
3R、ここを獲りたい両者はゴングと同時に果敢に攻め入る。中で互いに左フックを中心に打ち込んでいくと徐々にペースを握ったのは久津輪だった。拳剛がロープを背負わされる展開が増えていくと久津輪はここを逃さまいと左フックにボディ・膝をどんどんと打ち込んでいく。拳剛も固まらず打ち返していくがヒット・ダメージの差は歴然。ラウンド終盤にはスタンディングダウンを奪うかという所まで拳剛を追い詰めた久津輪を3者共に支持し結果、久津輪が判定勝利で再起を果たした。
試合後、久津輪はマイクにて「どうでした?僕の試合面白いでしょ」とファンに放つと「前回、2連敗した時にお父さんが泣きながら格好良かったって電話くれて、それがホンマに悔しくて、(俺は)何しとんねんって思いました。なのでまずはお父さんに言いたい、勝ったよ!唯一、親孝行できるのが僕は格闘技だと思っているので、絶対に上に上がっていきます」と父親への感謝と共に、更に上を目指すことを約束した。今回の勝利でランキングアップは確実。ここから再びの連勝街道突入となるか、久津輪の続報にも要注目だ。
聖愛 引退セレモニー マイク抜粋
小学校4年生からキックボクシングを始めて、高校1年の冬にムエタイでプロデビューしました。RISEには高校3年の時に参戦して、春の興行で出場させていただいて、ここまで20戦戦わせていただきました。
アマチュアでもベルトを取ったことがなくて、名前が挙がるような選手でもなかったですし、プロでも人を惹きつけるようなことができる選手ではなかったと思います。でも、そんな自分がここまで続けてこられた理由を、引退を決めてから考える時間がありました。
一つは、百花ちゃんの存在です。小学校の頃からずっと指導してもらって、アマチュアの試合も全部セコンドについてくれていました。何度も辞めようと思ったことがあったんですけど、そこでも一緒に公民館を借りて練習した日々があったからこそ、今のこの私がいると思っています。
もう一つは、魁塾の存在です。練習は本当にきつくて、何回泣いたかわからんし、何回も嫌になることもあったんですけど、それでも朝でも夜でも練習に付き合ってくれる林塾長や、厳しいけどたまに優しい先輩がたくさんいて、このジムだったから続けてこられたと思っています。
勝てなかった時期も、スポンサーの方や応援してくださる皆さんに支えていただきましたし、どんな時でも会場で温かい言葉をかけていただいて、本当に力になりました。減量や試合前でしんどい時も、母親が支えてくれました。
本当にたくさんの方に支えられて、この競技人生を終えることができたと思っています。ありがとうございます。
今はもう1つの夢だった中学校の保健体育の教師として働いています。今年からは2年生の担任も持たせていただいています。最初は少し怖がられていたんですけど、それでも今は楽しくやっています。
その道にチャンピオンはないですけれども、教師として胸を張れるように頑張っていきたいと思っています。
最後に、これまで関わってくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。
近藤大晟、ライト級で龍翔を2R KO
第8試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○近藤大晟(及川道場/スーパーフェザー級9位、Stand up King of Rookie 2023 -60kg級優勝)
×龍翔(BLACK☆Jr)
2R 1’12” KO(右ストレート)
スーパーフェザー級9位の近藤大晟がライト級でもその実力をいかんなく発揮、KO決着で好発進を切った。
ライト級の1戦では互いに前戦では敗北を喫しており今回が復帰戦となる同士、Stand up King of Rookie 2023 -60kg級優勝のタイトルを持つ近藤大晟と4年ぶりにRISEのリングとなる龍翔が激突。
1R、じっくりと観察しながら蹴りを放つ龍翔に近藤は圧を強めていきツーフックにストレートと右を中心にヒットを重ねていく。中でもかぶせ気味の右が良い、印象的なヒットを続々と奪っていく。
2Rでもその展開は変わらない、カーフキックで打開を狙う龍翔だったが、近藤は左フックを効かせたところにストレート一閃。そのままコーナーに崩れ落ちた龍翔は遂に立ち上がることは叶わず10カウント。2R1分12秒、上階級でも変わらぬ強さを魅せた近藤がKO勝利で再起を飾った。
試合後、近藤はマイクを握ると「復帰戦をKOで飾れてよかったです、これからベルト目指していきます」とファン達に宣言。2週間後「RISE197」で行われるライト級王座決定戦、そこで誕生する王者を脅かす存在と成りうるか。
第7試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○愛翔(Kickboxing Academy Sapporo/10位)
×狂介(道化倶楽部/元AJKN日本ウェルター級王者)
1R 1’11” KO (パンチ連打)
※狂介が計量オーバーで減点2。愛翔が勝利した場合のみ公式記録となる
北海道の雄が初の大阪の地でも爆発、1R1分11秒で狂介をマットに沈めた。
その狂介は前日計量にて200gのオーバー、追加計量でも50gのオーバーで減点2とグローブハンデ、そしてRISE公式ルールに則り愛翔が勝利した場合のみ公式記録となるという契約のもと試合が行われた。
それも相まって前に行くしかない狂介はコングと同時に猛進、愛翔に飛び掛かっていくも愛翔は至って冷静。膝で対処していくと、流れでオーバーハンド気味の右フックでファーストダウンを奪う。
計量失敗もあり息も絶え絶えな狂介、それでも一矢報いるために歩を強めていくが愛翔には届かなかった。最後は強烈なワン・ツーを撃ち抜き狂介が倒れ込んだところでレフェリーストップ。愛翔が初となる大阪の舞台でも圧巻の実力を披露し、「北海道の愛翔、ここにあり」と存在感をアピールした。
第6試合 ライトヘビー級(90kg) 3分3R
○ミヤギン(team Bonds/HOOST CUP日本ヘビー級王者)
×鞠谷貴大(魁塾/皇鷹塾)
2R 0’21” KO(バックハンドブロー)
これぞ重量級!積み重ねのダメージではなく、一撃で勝負が決まるライトヘビー級の醍醐味をミヤギンが見事に体現した。
空手着をまとい入場してきた皇鷹塾館長の鞠谷貴大と、HOOST CUP日本ヘビー級王者・ミヤギンの1戦は近距離での押し合いで始まる。そこから互いに離れ際を狙い合うと、ラウンド中盤にはミヤギンがストレートにフックなどパンチを狙っていく中、鞠谷はジャブにローで印象を掴んでいく。そのまま鞠谷の蹴りが目立っていくも急転、ミヤギンが左フックでファーストダウンを奪う。
続く2Rには膝で逆襲を狙う鞠谷だったが、突如として放たれたミヤギンのバックハンドブローがクリーンヒットし倒れた所でレフェリーが即座に試合をストップ。2R21秒、「重量級のバックハンドブロー」という聞くだけで恐ろしい技を炸裂させたミヤギンが、インパクト抜群のKO勝利を勝ち取った。
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○翔磨(TEAM-ANOTHER/元DEEP☆KICK-55kg王者、HOOST CUP日本バンタム級王者)
×藤井海人(EX ARES)
判定3-0(30-27/30-27/30-27)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○荒川ルシファー大夢(心将塾)
×嘉武士(健心塾)
判定3-0(29-28/30-28/29-28)
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R
○田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM/RKSバンタム級王者)
×善家智哉(FORWARD GYM/AJKNスーパーバンタム級王者)
2R 0’27” KO(左フック)
第2試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
△小野田琉己(team Bonds)
△スホン(ESPERANZA)
判定1-0(28-28/29-28/28-28)
第1試合 女子46.5kg契約 3分3R
×永野美早姫(TEAM TEPPEN)
○綾芽(楠誠会館)
1R 2’58” KO(左ハイキック)









