DEEP JEWELS 11.23 ニューピア(レポ):中井りん、1R TKO勝ちし12連勝、渡辺華奈戦を希望。万智、アムに一本勝ちし「大晦日柔術マッチに出させてください」
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DAYS Presents DEEP JEWELS 47
2024年11月23日(土/祝)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:DEEP事務局
第8試合 メインイベント 58kg契約 5分3R
○中井りん(修斗道場四国/DEEP JEWELSフライ級王者、元パンクラス女子バンタム級王者、元代VALKYRIE無差別級王者)
×鈴木“BOSS”遥(SAI-GYM)
1R 3’32” TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)
中井は22年のDEEP JEWELSフライ級GP(王座決定トーナメント)で藤田翔子、Te-a、杉山しずかにフィニッシュ勝利し優勝。昨年2月、栗山葵に2R裸絞めで一本勝ち。今年5月大会ではHIMEと対戦し、3Rフロントチョークで一本勝ちし、連勝を11に伸ばした。前回に続き今回も58kg契約で戦う。
鈴木はフライ級とバンタム級で戦っている選手。DEEP JEWELSのアマチュアで3戦経験後、昨年2月にプロデビューし4戦2勝2敗。最初は2連敗したが、今年3月にフライ級で谷山瞳に、9月にバンタム級でte-aに判定勝ちし2連勝中だ。
試合は中井がスタンド勝負だけで大差をつける横綱相撲に。1R、中井がプレッシャーをかけ、右フックを振いつつ前に出て組み付く。鈴木は離れると右ローを当てるが、中井は蹴り足をすくってスリップさせる。中井は前に出続け、左ボディ、ロー、ミドル、右ストレート、ボディを当てる。鈴木も右ローを当ててからすぐ足を引き、蹴り足をつかませない対応ができるようになったが、中井の圧力は落ちない。
中井はスイッチも織り交ぜつつ、右フック、左ボディ等を当て続け、主導権をキープすると、終盤、鈴木が右ローを当てた直後、左フックをクリーンヒット。ダウンした鈴木に、中井がパウンドを連打したところで、植松レフェリーがストップした。中井はこれで連勝を12に伸ばした。
マイクを持った中井は紙を見ながら「皆様、本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。佐伯代表、輝美さん、私を出場させてくださって、ありがとうございます。『JEWELSで何回勝っても何もならない』と言う人がいて、JEWELSはこんなに素晴らしい大会なのに。私は渡辺華奈より強いし上だと思っているんですが、何回も試合を申し込んでも断られたと聞いていて、逃げずに私と試合をしてください。どこの興行でもいいんで組んでください」とアピールした。
渡辺は19年末から米国のベラトールにレギュラー参戦し、王座目指してランキング戦線で戦い続けており、昨年ベラトールがPFLに買収されると、今年はPFLのリーグ戦で2戦している。うち2試合は日本でRIZINが協力した大会だったが、渡辺はベラトールの選手と戦っており、基本的には中井がベラトール・PFLと契約しない限り、渡辺と戦えない状況だった。
万智、アムに一本勝ちし「大晦日柔術マッチに出させてください」
第7試合 セミファイナル ストロー級 5分3R
○万智(フリー)
×アム・ザ・ロケット[Amp The Rocket/Suwanan Boonsorn](タイ/フリー/元DEEP JEWELSミクロ級(44kg)王者)
2R 2’27” ヒールフック
万智はMMA 7戦5勝(3一本)2敗の21歳。柔道をベースとし、22年11月にプロMMAデビュー。HIME、キム・ユジョンらに1R一本勝ちしし、昨年10月のRIZINでは修斗女子スーパーアトム級世界王者の渡辺彩華に判定勝ち。昨年11月のDEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦では松田亜莉紗に判定2-3で惜敗。その後、松田が暫定王座を返上し、5月の暫定王者決定戦ではパク・シウ相手に健闘するも判定1-4で敗れた。9月大会ではスーリ・マンフレディに2R肩固めで一本勝ちし連敗をストップした。
アムはムエタイでWMC、WPMFの世界ミニフライ級(47.63kg)王座を獲得し、14年にMMAデビュー。19年にRIZINに上がり浜崎朱加に1R腕十字で敗れ、山本美憂に判定負け。昨年5月の3年ぶりの復帰戦では伊澤星花に49kg契約で1R一本負け。昨年9月のDEEP JEWELSミクロ級(44kg)王座防衛戦では村上彩に判定負けしている。今回は52.2kgのストロー級まで階級を上げて参戦する。
1R、 万智がサウスポーで構え、右に回りつつ、随所で左ミドルを当てる。ムエタイベースのアム相手に距離を支配している様子だ。すると中盤、アムが左ローを当てると、万智は前に出て蹴り足をすくいつつ倒して上になる。万智は胸をつけてハーフで押さえ、パスガードを狙おうと腰を上げるが、アムは両足のガードの中に入れる。だがそのまま万智は立って持ち上げ、スタンドに戻す。アムは引き続き組んでいたが、万智は振り回して倒して再び上になる。だがその先の攻めがお互いに無く膠着し、福田レフェリーはブレイクをかける。終盤、スタンドの攻防が続き、距離が遠いまま終わる。記者採点は万智。
2R、万智が左インローを当てると、すぐにアムが前に出て右ストレートをお返しする。さらにアムは前進して右の蹴りを放つが、万智は下がりながらも蹴り足をつかんで倒して、自陣営近くの金網際で上から押さえる。万智はセコンドの声を聞きながら、体を起こしてパウンドを当てる。アムは両足を伸ばして来たが、万智は足をつかんでヒールフックを仕掛ける。アムも負けじとばかりに足を取るが、万智がヒールフックを極めタップを奪った。
マイクを持った万智は「今回、打撃でKOする気まんまんだったんですけど、まさかの足関で一本を取りました。大晦日(MMAの)試合じゃなくて良いので、柔術マッチに出させてください」と笑いながらアピールした。
MANA、“あやかロック”で一本勝ち
第6試合 バンタム級 5分2R
×熊谷麻理奈(Trister Gym)
○MANA(blooM)
1R 1’08” Vクロスアームロック
MANAは22年11月のMMAプロデビューから3連勝していたが、前回9月大会で百湖に判定負けした。前回は柔道での実績で勝る百湖に敗れたが、今回はストライカーの熊谷相手に、柔道技で差をきっちり示すことに。
1R、MANAがタックルを仕掛けて金網に押し込んでから、足を掛けて倒す。熊谷に立たれても引き続き押し込む。熊谷は離れようとしたが、MANAは熊谷の腕を絡めとって捕まえた状態から、払い腰で高く抱え上げて倒して、すぐさま袈裟固めに。そのままMANAは両足で熊谷の腕を挟んでVクロスアームロックを極めてタップアウト。三浦彩佳の得意とする“あやかロック”の流れで勝利をもぎ取った。
百湖、ゆりなを圧倒し3連勝
第5試合 バンタム級 5分2R
○百湖[ももこ](リバーサルジム横浜グランドスラム)※斎藤百湖 改め
×ゆりな(OOTA DOJO)
2R 4’14” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
百湖は国士館大学柔道部時代に全日本学生選手権3位になった実績のある選手。EXFIGHTから今のジムに移っての5月の初戦では59kg契約でTe-aに2R TKO勝ちし、9月に60kg契約でMANAに判定勝ちし、今回バンタム級で出場した。
試合は百湖が立っても寝ても差を示すことに。1R、百湖がゆりなを金網に押し込み、両足タックルで倒し、金網際で押さえ、ハーフからパスガードして肩固めを仕掛ける。終盤、立たれても、百湖が組んで膝をボディに当て続ける。
2R、百湖が右のクリンチアッパー、組んでの膝蹴りを当て、中盤にまたも押し込んで倒す。百湖はハーフで押さえ、パウンドで削り、マウントポジションに移ってパウンドを何発も当て続ける。最後は植松レフェリーがストップしたが、あと15秒ぐらい早いほうが良かっただろう。
第4試合 アトム級 5分2R
○サラ(FIGHT BASE都立大)
×横瀬美久(BELVA)
判定2-1 (石川19-19○/内田20-18/橋本○19-19)
第3試合 ストロー級 5分2R
○SAAYA(VICTORY GYM)
×堀井かりん(クロスポイント・パラエストラ拝島)
2R 3’09” 三角絞め
第2試合 ストロー級 5分2R
×横瀬友愛(BELVA)
○ののか(FIGHTER’S FLOW)
1R 4’06” 裸絞め
第1試合 アマチュアSルール ストロー級 3分2R
○吉川桃加(JAPAN TOP TEAM)
×あきぴ(ABLAZE八王子)
2R 1’01” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
オープニングファイト第2試合 アマチュアキックルール ストロー級 2分2R
○島村優花(KRAZY BEE越谷)
×須山はな(Roys GYM)
判定3-0
オープニングファイト第1試合 アマチュアSルール 49kg契約 3分2R
○横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)
×須山ゆな(Roys GYM)
2R 1’21” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)