UFC 11.23 マカオ(レポ):ピョートル・ヤン、フィゲイレードに判定勝ちしバンタム級王者ドバリシビリとの再戦希望。ヤン・シャオナン、再起戦は判定勝ち。元DEEP王者ユ・スヨン、GLADIATOR出場チェ・ドンフンがRoad To UFC優勝
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UFC Fight Night: Yan vs. Figueiredo
2024年11月23日(土/現地時間)中国・マカオ:ギャラクシーアリーナ
レポート:井原芳徳
第13試合 メインイベント バンタム級 5分5R
○ピョートル・ヤン(3位、元王者)
×デイブソン・フィゲイレード(5位、元フライ級王者)
判定3-0 (50–45/50–45/50–45)
ヤンは22年4月、アルジャメイン・スターリングとのバンタム級王座統一戦、同年10月のショーン・オマリー戦、昨年3月のメラブ・ドバリシビリ戦と3連敗していたが、今年3月にソン・ヤドンに判定勝ちしている。
フィゲイレードは4月のUFC 300の第1試合で元バンタム級王者のコーディ・ガーブラントに2R裸絞めで一本勝ち。8月のアブダビ大会ではマルロン・ヴェラに判定勝ちし、バンタム級転向後の連勝を3に伸ばした。

MACAU, CHINA – NOVEMBER 23: (L-R) Petr Yan of Russia punches Deiveson Figueiredo of Brazil in their bantamweight fight during the UFC Fight Night event at Galaxy Arena on November 23, 2024 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
1R、フィゲイレードは開始すぐから組み付いて足を掛けて倒す。ヤンが立とうとすると、フィゲイレードはバックを取るが、ヤンはその先の攻めを許さず、体をひねって上を取り返す。ヤンはトップキープし、時折スペースを作ってパウンドと肘を当てる。最後、フィゲイレードが立つが、ヤンにプレッシャーをかけられて回って距離を取って終わる。
2R、お互いスイッチを繰り返し、ヤンはプレッシャーをかけ、右のストレートやミドルや関節蹴りを当てる。フィゲイレードも右ミドルやバックスピンキックを返すが、やや攻めあぐねている様子だ。終了間際、ヤンは左ミドルを当ててから、大外刈りで倒して上になり、場内を沸かせる。
3R、フィゲイレードはタックルで倒すが、すぐにヤンはスタンドに戻す。フィゲイレードはまたも組みに行くが、ヤンはカウンターで右アッパーを当てて、フィゲイレードを倒して上になる。フィゲイレードは金網を背にして立つ。ヤンは接近戦で左右のアッパーや飛び膝を当ててダメージを与える。
4R、ヤンはこれまで同様スイッチを繰り返し、左ミドル、膝蹴り、アッパー、右ミドル等を当て続け、主導権をキープする。最後、フィゲイレードが右ストレートを当ててヤンをダウンさせ、場内を沸かせるが、ヤンはすぐ立ち、パンチを返し、タフさを印象づける。フィゲイレードにポイントがつく可能性もあったが、ジャッジは3者ともヤンにつける。
5R、フィゲイレードは前に出てパンチを振うが、疲れは隠せず、なかなか詰め切れない。ヤンも疲れてはいるものの、ステップワークや細かいパンチやミドルで反撃を封じる。ヤンはバックスピンキックや二段蹴りといった大技を絡め、強打はならないが場内を沸かせる。フィゲイレードも打撃のヒットを増やしたが、ヤンが上回る状態をキープし終了。結局5Rともヤンがポイントを取り、ヤンが判定勝ちした。
完勝のヤンはオクタゴンでのインタビューで「試合前(バンタム級王者の)メラブ(ドバリシビリ)は『デイブソンがタイトルファイトの第一候補だ』と言っていた。メラブ、私がこの階級のナンバーワンを倒した今、何と言う?メラブと再戦がしたい」とアピールした。
ヤン・シャオナン、地元での再起戦で判定勝ち
第12試合 コーメインイベント 女子ストロー級 5分3R
○ヤン・シャオナン(2位)
×タバサ・リッチ(10位)
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)
シャオナンは35歳。17年、中国人女性として初めてUFCデビュー。6連勝後、元王者のカーラ・エスパルザにTKO負けし、マリナ・ロドリゲスに判定1-2で惜敗し2連敗となったが、22年10月にマッケンジー・ダーンに判定勝ちし、昨年5月に元王者のジェシカ・アンドラージに1R TKO勝ちして2連勝。4月のUFC 300で女子ストロー級王者のジャン・ウェイリーに挑戦したが判定負け。今回は地元中国での再起戦となる。
リッチは日本の格闘技イベント・SEI☆ZAに出場するため1年日本に住んでいたことがある。その後18年にMMAデビューし、21年からUFCに上がりUFC 8戦6勝2敗。最近では5月にティーシャ・トーレスに、8月にアンジェラ・ヒルに判定勝ちし2連勝中だが、王座戦を経験したシャオナンの壁は高かった。

MACAU, CHINA – NOVEMBER 23: (R-L) Yan Xiaonan of China punches Tabatha Ricci of Brazil in their women’s strawweight fight during the UFC Fight Night event at Galaxy Arena on November 23, 2024 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
1R、オーソドックスで構えるシャオナンが、サウスポーのリッチに対して、左の前蹴りやジャブで距離を取りつつ、叫びながら右ストレート、三日月蹴り、インローを時折当てて主導権を握る。終盤、リッチはオーソドックスに切り替えるが、流れは変えられない。
2R、シャオナンが右ストレートを当てると、すぐにリッチが組み付いて倒すが、バックを取ろうとすると、シャオナンは振り落とし、立ち際にも右フックを当てる。中盤にはシャオナンがマット中央を指差し、打ち合いを求める余裕も見せる。終盤、リッチはサウスポーに戻すが、シャオナンは変わらず自分のパンチを当て、主導権を維持する。
3R、リッチは逆転を狙い前に出るが、シャオナンは距離を取りながらも自分の右ストレートや左ボディストレートを当て続け、反撃を許さないまま終了。3Rともポイントを取り、シャオナンが完勝した。試合後のインタビューでシャオナンは、王者ウェイリーへの中国大会での再挑戦を希望した。
第11試合 ウェルター級 5分3R
×ソン・ケナン
○ムスリム・サリコフ
1R 3’45” KO
第10試合 女子フライ級 5分3R
×ワン・ツォン
○ガブリエラ・フェルナンデス
2R 3’49” 裸絞め
第9試合 ライトヘビー級 5分3R
×ヴォルカン・オーズデミア(8位)
○カーロス・アルバーグ(10位)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第8試合 ライトヘビー級 5分3R
○ジャン・ミンヤン
×オジー・ディアス
1R 2’25” TKO
元DEEP王者ユ・スヨン、GLADIATOR出場チェ・ドンフンがRoad To UFC優勝
第7試合 Road To UFC バンタム級トーナメント決勝 5分3R
×バーエゴン・ジェライスー
○ユ・スヨン(元DEEPバンタム級王者)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
※ユが優勝

MACAU, CHINA – NOVEMBER 23: (L-R) SuYoung You of South Korea punches Baergeng Jieleyisi of China in their bantamweight RTU Tournament Final fight during the UFC Fight Night event at Galaxy Arena on November 23, 2024 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
第6試合 Road To UFC フライ級トーナメント決勝 5分3R
×キルー・ シング・サホタ
○チェ・ドンフン
1R 2’36” KO (右フック)
※チェが優勝

MACAU, CHINA – NOVEMBER 23: (R-L) DongHun Choi of South Korea punches Kiru Singh Sahota of England in their flyweight RTU Tournament Final fight during the UFC Fight Night event at Galaxy Arena on November 23, 2024 in Macau, China. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
#RTU3 フライ級トーナメント決勝をKOで締めくくり、UFC契約を勝ち取ったチェ・ドンフン
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第5試合 Road To UFC 女子ストロー級トーナメント決勝 5分3R
○シー・ミン
×フォン・シャオツァン
3R 0’46” KO (右ハイキック)
※シーが優勝
#RTU3 女子ストロー級トーナメント決勝
シー・ミンのヘッドキック炸裂#UFCMacau
@UNEXT_fight & #UFCFightPass#GalaxyMacau #GalaxyArena pic.twitter.com/rvY9miDlqz— UFC Japan (@ufc_jp) November 23, 2024
第4試合 フライ級 5分3R
×ニャムジャルガル・トウメンデムベレル
○カルロス・ヘルナンデス
判定1-2 (29–28/28–29/29–28)
第3試合 フライ級 5分3R
○ロニー・カヴァナ
×ホセ・オチョア
判定3-0 (30–27/29–28/29–28)
第2試合 バンタム級 5分3R
○シャオ・ロン
×クアン・レー
3R 1’28” KO
第1試合 ライト級 5分3R
×マハシャテ
○ニコラス・モッタ
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)