RISE 6.6 EBARA WAVE大田(レポ/ワンマッチ):大﨑一貴、那須川龍心との延長戦制す。RWSとの対抗戦は宇佐美秀メイソンが1R KO勝ち、コリンズと麻火佑太郎は接戦制す

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OURO presents RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO -GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT Final-
2026年6月6日(土)東京・EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)RISE
大﨑一貴、那須川龍心との延長戦制す
第12試合 セミファイナル バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○大﨑一貴(OISHI GYM/RISE世界スーパーフライ級(53kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53.5kg)王者、元WMC&ルンピニー日本フライ級王者)
×那須川龍心(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級(53kg)王者・元フライ級(51.5kg)王者、ISKA K-1ルール世界ストロー級(51.5kg)王者)
4R 判定3-0 (朝武10-9/大澤10-9/北尻10-9)
3R 判定1-1 (朝武29-30/大澤29-28/北尻29-29)
大﨑一貴はRISE世界スーパーフライ級(53kg)王者で、那須川龍心は世界の付かないほうの同級王者。9月19日の大田大会で開幕し、12月20日のKanadevia Hall(TDCホール)大会にかけて行われる、1階級上のバンタム級(55kg)の世界トーナメントの出場枠を争う試合となる。
大﨑兄弟の兄・一貴は29歳。24年6月、政所仁に判定勝ちし、RISEスーパーフライ級王座2度目の防衛に成功し、10月に返上。12月、昨年3月と海外勢に連勝し、5月でコーリー・ニコルソンに5R KO勝ちし初代RISE世界スーパーフライ級王者となる。8月、タイ人のラニャゲーオとのOFGマッチで3R TKO勝ちし、連勝を7に伸ばす。12月、タイのラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)に参戦し、ラジャダムナン認定バンタム級王者のジャルンスックに挑戦した。約6年ぶりの肘有り・首相撲制限無しのルールだったが、肘と膝で圧倒され5Rともポイントを取られ判定負けした。今回、半年ぶりの試合はRISEに戻り、1階級上のバンタム級(55kg)でのRISEの頂点を目指す。
那須川天心の弟・龍心は20歳。昨年3月、タイの強豪クマンドーイを2R KO。6月にはハマダ・アズマニに判定勝ちしISKA世界ストロー級王座を獲得すると、スーパーフライ級(53kg)への階級アップを表明した。8月の同級初戦は1位の政所仁に判定勝ち。10月のGOATではチャラームダムを1R右バックスピンキックでKO。今年1月のRISEでは上村雄音に1R右ストレートでKO勝ち。3月28日の両国大会では長谷川海翔に5R逆転KO勝ちしRISEスーパーフライ級王者となり、連勝を15に伸ばした。
1R、一貴は開始すぐから重心を低くして前傾姿勢でプレッシャーを懸けて来るが、龍心は想定していた様子で、リング内を大きく回って距離を取り続ける。一貴は随所で左ボディを当てるが、龍心も右アッパー、左ボディ、ジャブを返す。お互いパンチ主体で蹴りはほとんど出ない、ボクシング的な展開に。最後、一貴は右カーフを当て、左フックも当てるが、すぐに時間切れとなる。記者採点はイーブン。龍心を支持するジャッジがいても不思議ではないが、この差で龍心を支持するなら、少なくとも3Rは一貴につけないといけないだろう。
2R、一貴は変わらず前に出て、左インローを増やし、右テンカオも絡めるように。龍心は足を止めてフック、アッパーを返すが、一貴はブロックして対処し、左ボディ等のパンチを返す。終盤、一貴は変わらず左インローを当て、首相撲からの左膝蹴りも当てる。龍心はややステップでかわすスピードが落ち、自分のパンチを返す頻度も落ち、若干だが印象を悪くする。残り30秒、バッティングで龍心がダメージを負い、20秒ほどで再開する。再開後、龍心は素早いパンチのコンビネーションの中で右アッパーを当て、持ち直して終える。記者採点はイーブンだが一貴につけるか迷った。
3R、一貴はこれまで同様に前に出て、左インロー、ボディ、右ストレート、ローを当てる。中盤、一貴が右ローを当てると、龍心は足が流れる。さらに一貴は右ボディ、左膝蹴りもヒットし、龍心を消耗させる。終盤も一貴が左右のパンチを細かく当てる。龍心は苦しそうだが、最後のパンチの打合いで当て返し、大差はつけさせず終わる。記者採点は一貴だがイーブンもありうる。合計29-30で一貴。僅差のラウンドが続いたせいもあり、ジャッジは29-30・29-28・29-29で三者三様となり延長へ。
延長Rも3Rからの流れで、一貴が主導権を握り、変わらず前に出ると、パンチの打ち合いでカウンターの左フックを当てて、龍心をひるませる。龍心は前のめりになり、一瞬マットに右手をついたようにも見えたが、すぐに立ったせいか、小川レフェリーはダウンとみなさない。とはいえ一貴ペースなのは変わらず、一貴がパンチを振るい、龍心は自ら組んで攻撃を封じがちになる。組まれれば一貴は左膝を当てたり、崩しも絡め、差を印象付ける。終盤、一貴が左膝を強打すると、すぐにレフェリーがブレイクに入るが、龍心は前傾姿勢のままで苦しそうだ。結局最後まで一貴が攻め続けて終える。記者採点は一貴。ジャッジ3者も一貴を支持し、一貴が判定勝ちした。
マイクを持った一貴は「本当はもっと圧勝する予定だったんですけど、やっぱり龍心選手、強くて、やり辛くて、気持の強い選手で、延長で勝てたのは、自分の気持ちの強さだけで、相手に絶対負けたくないという思いで、最後まで戦い抜けました。これも沢山の方が応援してくれたおかげだと思っています。ありがとうございました。なんとかなんですけど、世界チャンピオンとして勝てたのは大きいと思います。まだまだ直さないといけないところもあるので、このスタイルを進化させて、皆さんに強い姿を見てもらえるよう、練習から頑張ります」と謙虚にコメントした。
最後に一貴は6月27日のRWSでラジャダムナン・スーパーバンタム級王者のペッシラーに挑戦する弟の孔稀について言及し「僕は負けてしまったんですけど、孔稀なら必ず取ってくれると思うので、皆さん応援をお願いします」とアピールした。
RISE×RWS 3対3は宇佐美秀メイソンが1R KO勝ち、コリンズと麻火佑太郎は接戦制す
第11試合 RISE×RWS 3対3 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
○チャド・コリンズ[Chadd Collins](オーストラリア/ストライクフォース/RISE世界スーパーライト級(65kg)王者、WMC・WMO・WBC・Rebellionムエタイ世界同級王者)
×キムルアイ・ワンコンオーム[Kimluay Wankhongohm](タイ/ワンコンオーム/ラジャダムナン認定スーパーライト級4位)
判定2-0 (大澤29-29/朝武30-29/小川29-28)
今回の大田大会ではRISE×RWS 3対3対抗戦と題する3試合が組まれ、RISEの主力勢がタイのラジャダムナンスタジアムのランカーと対戦する。
コリンズは30歳。日本で19年から不可思、海人、中野椋太、直樹、笠原弘希に勝利し、23年12月のRISEではペットパノムルンに判定勝ちし第2代RISE世界スーパーライト級王者となる。24年3月のRISEではミゲール・トリンダーデに95秒でKO負け。9月の麻火佑太郎戦はKO勝ち。12月のRISEのRISE×GLORY 65kgトーナメント一回戦でエイブラハム・ヴィダレスに判定勝ちしたが、準決勝でトリンダーデに62秒でKO負け。昨年8月、原口健飛に判定勝ちしRISE世界王座を防衛した。昨年6月に開幕したGLORY×RISE 65kgトーナメントは一回戦シードで、11月の二回戦でYURAと戦う予定だったが、コリンズが怪我により欠場。今年4月、RISE代表としてタイのRWSに乗り込み、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者・ダム・パルンチャイに挑戦したが、大差の判定負けを喫した。今回、RISEに戻り、ラジャの同級4位のキムルアイとRISEルールで対戦した。
キルムアイは70戦50勝(14KO)18敗2分の23歳。3月・5月とラジャのギャットペット主催大会でタイ人選手と戦い、いずれも3R判定勝ちしている。
キルムアイの構えは前回コリンズが戦ったダムと同じくサウスポーで、今回もコリンズがサウスポーのタイ人に手を焼くことに。
1R、コリンズがオーソドックスで構え、サウスポーのキムルアイにプレッシャーをかける。キムルアイは左ミドルを放つが、右の軸足が崩れがちで、ステップも少しぎこちなく、蹴り数は多いものの的確なヒットにはなかなかつなげられない。逆にコリンズも前に出てパンチと蹴りを出すが、まだクリーンヒットが乏しい。記者採点はイーブンだが、キムルアイについても不思議ではない。
2R、キムルアイは1R同様に左ミドルを当て続ける。蹴り数は増え、膝蹴りも絡め、休まず攻め続ける。コリンズは前に出続け、中盤まで顔面への左右のパンチを当てる場面があったが、単発止まりで、終盤はパンチの空振りが増えて印象が悪い。記者採点はキムルアイだが、イーブンとつく可能性もある。
3R、コリンズが執拗に前に出るが、キルムアイはリードしていると思っている様子で、ステップで距離を取りつつ、時折ミドルと膝を当て、随所でクリンチして時間稼ぎをする。ムエタイではセオリー通りの最終ラウンドでの試合運びだが、RISEのジャッジには印象を悪くしそうだ。コリンズも時折パンチを当てるものの、ひるませられず終わる。記者採点はイーブンだがコリンズにつく可能性もある。合計29-30でキルムアイ。ジャッジは1者がイーブンとしたが、2者はコリンズを支持し、コリンズの判定勝ちとなった。
マイクを持ったコリンズは「1Rに右足首を痛めてしまい、思うように戦えませんでしたが、できる限りのことはしました。日本のファンの皆さんに感謝しています」とコメントした。
第10試合 RISE×RWS 3対3 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○宇佐美秀メイソン(team VASILEUS/RISEウェルター級(67.5kg)王者、元ISKAユニファイドルール・インターコンチネンタル・ウェルター級(67kg)暫定王者)
×ピーマイ・ポーゴップクー[Peemai Por.kobkuea](タイ/ポーゴップクー/ラジャダムナン認定ウェルター級13位)
1R 0’43” TKO (左膝蹴り)
メイソンは25歳。フルコンタクト空手をベースとし、ボクシングでも西日本U15大会で準優勝。MMAで先にプロデビューし、22年12月のINOKI BOM-BA-YE×巌流島でキックデビューしアルバート・クラウスに判定勝ち。KNOCK OUTで2連勝、K-1で2連勝後、24年6月の大阪大会でRISEに初参戦し中野椋太と負傷判定ドロー。12月。ウェルター級王座を懸け實方拓海と対戦し判定勝ち。昨年冬、team VASILEUSに移籍。3月、ジェラルド・ヴィーラーデに2R KO勝ち。5月のRIZIN韓国大会ではジョ・サンへに右アッパーでダウンを奪われ引き分け。11月のRISE両国大会での再戦では判定2-0で勝利。今回、キック11戦目で初めてタイ人と対戦する。
ピーマイは65戦47勝(21KO)18敗の28歳。ボクシング元WBCアジアウェルター級王座獲得の実績もある。RWSでは2月・4月と同じイタリア人選手に連敗している。
試合は短時間決着に。1R、メイソンがサウスポーで構え、ピーマイがプレッシャーをかけ、右ミドルを当てる。するとメイソンは左右の顔面狙いのパンチを振いつつ、横に動いて距離を取ってから、左のボディストレートをクリーンヒットする。ピーマイは負けじと前に出て右ミドルを振い、空振りすると、ボディが効いていた様子で、すぐさまガードを固め、メイソンはすかさずパンチと蹴りのラッシュで襲い掛かる。するとピーマイをロープ際に詰め、左のテンカオをクリーンヒットすると、ピーマイはダウンする。ピーマイは立とうとしたが崩れ、和田レフェリーがストップした。
メイソンはセコンドの武尊氏と抱き合って喜び、マイクを受け取ると「3R戦う予定で進めていたんですけど、早く終わっちゃって、言うこと考えていなかったんですけど、いい勝ち方できて良かったです。皆さん応援ありがとうございました」とシンプルにコメントした。
第9試合 RISE×RWS 3対3 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
○麻火佑太郎(PHOENIX/RISEスーパーライト級(65kg)3位)
×チャーンスック・ペッティンディーアカデミー[Changsuek Petchyindee Academy](タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナン認定スーパーライト級14位)
判定2-0 (小川30-29/秋谷29-29/和田30-29)
麻火(あさひ)は26歳。22年12月から6連勝するが、24年9月にチャド・コリンズに1R KO負け。12月の65kgトーナメントのリザーブファイトでヤン・カッファを3R左飛び膝蹴りでKO。昨年3月のスーパーライト級王座決定戦では白鳥大珠に判定負け。8月の65kgトーナメント一回戦ではエドゥアルド・カタリンを3R左ハイでKO。11月の二回戦ではイ・ソンヒョンに判定負け。今年2月、木村“ケルベロス”颯太に判定勝ち。今回、24年のセクサン、フランクちゃんとの2連戦以来2年ぶりにタイ人と戦う。
チャーンスックは126戦115勝(55KO)10敗1分の20歳。最近ではRWSでロシア、イランの選手に勝利している。
1R、麻火がサウスポーで構えてプレッシャーをかける構図で、お互いミドルを当てる。麻火の積極性がやや上だが、チャーンスックも随所で鋭い右ミドルを返す。終盤、麻火はパンチも増やすが、長身のチャーンスックの中に十分入ることができない。記者採点はイーブン。
2R、チャーンスックはロープを背負いつつも、なかなか麻火に入らせず、五分に近い状態をキープする。麻火の左ストレートが当たる場面もあるが単発止まり。チャーンスックも右ミドルを随所で返すが、慣れないルールのせいもあってか、戦いにくそうな状態が続く。記者採点はイーブン。
3R、チャーンスックも差が無いことを意識してか前に出るようになる。チャーンスックは右ミドル、麻火は左ストレートがやや目立つが、お互い攻撃は出しても、なかなかクリーンヒットにつなげられない状態のまま終わる。記者採点はイーブン。合計30-30でイーブン。ジャッジ1者は29-29でイーブンとしたが、2者は麻火を支持し、麻火の判定勝ちとなった。
麻火は涙を流して勝利を喜び「2-0というギリギリで勝ったんですけど、すみません。チャーンスック選手、115勝10敗とか凄い戦績で、正直怖くて、RISE代表として勝ちたくて、いつもと違うスタイルでギリギリになっちゃったんですけど、これから絶対強くなります」とマイクアピールした。
安本晴翔、中国の選手に判定勝ち
第8試合 58kg契約 3分3R(延長1R)
○安本晴翔[はると](橋本道場/元RISEフェザー級(57.5kg)王者、シュートボクシングS-cup 2025世界フェザー級(58kg)優勝、元WPMF世界・WBCムエタイ日本・KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
×ゼ・ワリロ[Ze Waliuo](中国/White Shark Fight Gym/初代IPCC東アジア・キックルール-60kg級王者)
判定3-0 (北尻30-27/秋谷30-27/和田30-27)
安本は26歳。INNOVATION、WBCムエタイ、REBELS、KNOCK OUTの元王者で、22年7月からRISEに参戦し、24年10月、門口佳佑に判定勝ちしRISEフェザー級王座を獲得。昨年1月にワン・シャンチン(中国)に判定勝ち。5月に國枝悠太を1R左ハイでKOしRISE王座初防衛。8月にシュートボクシング(SB)でペットフアヒンに判定勝ち。11月のSB両国大会でのS-cup世界フェザー級(58kg)トーナメントでは川上叶に判定勝ちし、山田虎矢太と彪太朗の双子を連続KOして優勝した。RISE’s PRIZE 2025 MVPに選ばれ、3月のRISE両国大会では前K-1王者の寺田匠に判定勝ちし8連勝。マイクでは「RISE、K-1、KNOCK OUT、シュートボクシング、全部制覇しました。キック界初の快挙だと思います。僕が日本一です。世界の強豪をぶっ倒します。RISEを背負って世界進出します」とアピールし、今回、中国の選手との試合が組まれた。なお、安本は今大会の前日の計量をクリアした後の記者会見で、RISEフェザー級王座の返上を発表している。
ワリロは46戦38勝(12KO)6敗2分の23歳。RISEのプレスリリースでは「非常にタフネスな選手で、サウスポースタイルから回転力の高いパンチを武器に武林風やRWSで勝利を重ね」「安本のテクニックを壊すほどの強引なプレッシャーと得意のインファイトに持ち込み初来日での大物喰いを狙う」と紹介されている。
試合は大方の予想通り安本の圧勝に。1R、オーソドックスのワリロに対し、安本は珍しくサウスポー主体にしつつ、時折オーソドックスに戻す。どちらの構えでも安本は自在に蹴りを当てる。ワリロはパンチの空振りが多い。中盤過ぎに安本はバックスピンキックをボディにクリーンヒットすると、ワリロは顔をしかめる。終盤、安本はオーソドックス主体となり、右カーフも効かせて着実に追い詰める。記者採点は安本。
2R、ワリロは前に出て、コンパクトに右のパンチを振うと、安本の顔面を捉えるように。とはいえ次第に勢いが落ちると、安本が距離を取って左ミドル、ハイ、右カーフ、左ボディを的確に当てるようになり、あっさりと主導権を取り返す。記者採点は安本。
3R、ワリロが前に出るが、安本はロープを背にしつつ右ハイを当て、ワリロをひるませる。ワリロもこれまでより右のパンチのヒットを増やして底力を見せるが、安本がステップワークでワリロをかわしつつ、随所で左右のミドル、左フック、ボディなどを当て、反撃を封じて終える。記者採点は安本。合計30-27で安本。ジャッジ3者も同じ採点で、安本を支持し、安本が判定勝ちした。
マイクを持った安本は「世界に向けての一戦で、こんなに苦戦するとは思っていませんでした。KOできずすみません。何喋るか忘れちゃいました。もっと僕は強いと思っているので、強い?強豪の選手と戦っていきたいです」と、たどたどしくなりながらも今後に向けてアピールした
玖村将史、フィリピンの選手を1R KO
第5試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○玖村将史(999/元Krushスーパーバンタム級(55kg)王者)
×ジョマール・ガラザ[Joemar Gallaza](フィリピン/Team Silent Philippines/Excalibur FT)
1R 1’23” KO (3ダウン:左三日月蹴り)
玖村は26歳。14年にNJKFでデビューし、18年1月からK-1 GROUPに参戦し、19年2月に軍司泰斗に判定勝ちしKrushスーパー・バンタム級王者となる。22年2月、K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント決勝で金子晃大に判定負け。同年6月のTHE MATCHでは志朗に判定勝ち。23年3月にはRISEの鈴木真彦に判定勝ちし、対RISE勢相手に2連勝した。同年9月、金子の持つ王座に挑戦するも延長判定負け。その後、国際戦で2連勝。24年9月のK-1 -55kg世界トーナメント準決勝では大久保琉唯に判定負け。昨年5月からK-1を離れ、8月にRISEに初参戦し、志朗のRISE世界バンタム級(55kg)王座に挑戦したが、計3度のダウンを奪われ判定負けした。その後、引退も考えたが、今年に入ってからTEPPEN GYMで練習するうちに復帰を目指す気持ちが高まり、9月19日のの大田大会から始まるバンタム級の世界トーナメント参戦を目指し、RISEのリングに再登場する。
初来日のガラザはキック48戦32勝(4KO)16敗の36歳。MMAも並行しており、Sherdogでは9戦4勝5敗で、Tapologyでは9戦5勝4敗。
試合は大方の予想通り玖村の圧勝に。1R、サウスポーで小柄なガラザに対し、玖村がプレッシャーをかけ、右ミドルを当てつつ、踏み込んで前手の左フックを当ててダウンを奪う。玖村はさらに左の三日月蹴りで2ダウン目を奪う。ガラザはダメージが大きく、さらに左三日月蹴りでダウンを奪いKO勝ちした。
マイクを持った玖村は「僕のファンの皆さん、お待たせしました。やっと勝てました 2年間勝てて無くて、自信が無くなり辞めようかと思うこともありましたが、支えてくれたみんなのおかげでここまで戻って来ることができました。ホンマにありがうございました。いい感覚がつかめたので、これからTEPPEN GYMで世界一になります。志朗選手にリベンジしたいですし、大﨑(孔稀)選手も強いけど、絶対チャンピオンなるんで、これからも応援お願いします」とアピールした。
序盤戦は髙橋聖人・髙木覚清がKO勝ち
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○髙橋聖人[きよと](TRIANGLE/2位、元NKBフェザー級王者)
×ACHI(ONE LINK/TARGET/5位)
3R 2’23” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
髙橋は昨年5月の金ちゃん戦まで3連続KO勝ちしていたが、7月のONEフライデーファイツでウザイル・イスモイルジャノフに1R TKO負けし、11月のRISEでは下位ランカーの奥山雅仁に判定負けし、王座戦線から後退した。
ACHIは昨年10月、北井智大戦で11年ぶりに復帰し判定勝ち。今回上位選手との試合が組まれたが、大差をつけられることに。
1R、髙橋がガードの低いACHIに対し、右フックを連打してひるませる。髙橋は右ローも絡めてじっくりと削る。記者採点は髙橋。
2Rも髙橋優勢で、ACHIのボディに左ミドル、三日月蹴りを集中しつつ、右ロー、左ハイも当て、ダウン寸前まで追い詰める。記者採点は髙橋。
3R、髙橋が右ローを度々当て、右ストレートもクリーンヒットする。ACHIは防戦状態が2Rから続いており、最後は中盤、髙橋が右ストレートを当てて、ACHIがのけぞってフラついたところで、ようやく和田レフェリーがストップした。
第3試合 ミドル級(-70kg) 3分3R(延長1R)
○髙木覚清[かくし](RIKIX/3位)
×翔真(SEED GYM/7位)
3R 0’54” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
髙木は昨年5月に基康(モトヤスック)に判定勝ちし、8月に憂也に判定負けしたが、今年3月の両国大会では稲井良弥に判定勝ちしている。
翔真はRISE WESTを主戦場とし、23年7月の大阪大会で憂也に判定負けして以来となる本戦よりも上のシリーズ登場で、最近では2月にONEフライデーファイツでロシアの選手に3R KO 負けしている。
試合は上位の髙木が順当に完勝する。1R、高木が終始プレッシャーをかけ、左ミドルを主体に攻めつつ、時折パンチやローも絡め、手数差をつける。翔真は後手に回り続け、終盤にはRISEでは反則となる関節蹴りを出したため、北尻レフェリーから注意を受ける。記者採点は高木。
2R、高木が変わらず前に出て先手先手でパンチやミドルを当てて主導権を維持する。高木は左右のボディフックの頻度を高める。終盤には左ハイもヒットし追い詰める。翔真は防戦一方だ。記者採点は高木。
3R、高木が左ボディ、三日月蹴りを効かせ、翔真を詰めてパンチを当て続ける。翔真が亀の状態で防御を続け、抵抗できなくなったところで、北尻レフェリーはストップし、高木のTKO勝ちとなった。
第2試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○琉樺[るか](タイガームエタイ/LA GYM/8位)
×愛翔(Kickboxing Academy Sapporo/10位)
判定2-0 (北尻29-29/秋谷30-28/和田30-28)
17歳の琉樺は1月のGACHI!! ウェルター級トーナメント決勝で和田哲平に判定負け。タイの名門・タイガームエタイで練習し、今回から所属も「タイガームエタイ/LA GYM」となっている。
愛翔は24年1月、1R序盤の藤橋光のローブローによりドクターストップがかかり無効試合となって以来となるRISE参戦で、当時より7.5kg上の階級で戦う。
1R、琉樺がサウスポー、愛翔がオーソドックスで構え、お互い慎重なファイトで、パンチを当てるが単発止まりで相手に与えるダメージは小さい。記者採点はイーブン。
2Rも同様で、両者攻撃が少ない。愛翔が強引に詰めてフックを当てる場面もあるが、その後に続かない。終盤、琉樺が左テンカオ、ミドルを当てるが単発止まり。長身のため伸びがあり、見栄えはするが、愛翔を追い詰めるほどにはならない。記者採点はイーブン。
3Rもお互い決め手に欠く状態が続く。終盤になってようやく琉樺が積極的になり、左ミドル、膝、フック、ストレートをまとめて、好印象を作って終える。記者採点は琉樺。合計30-29で琉樺。ジャッジ1者はドローとしたが、2者は2ポイント差をつけて琉樺を支持し、琉樺が判定勝ちした。
第1試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
△中澤風希(戦ジム)
△西島恭平(ELEVEN)
判定1-1 (29-29/28-29/30-29)
プレリムファイト3 フライ級(51.5kg) 3分3R
○水野夢斗(TEAM TEPPEN/12位、Stand up King of Rookie 2024 -51.5kg級 優勝)
×松田虎之介(TARGET/元INNOVATIONフライ級王者)
1R 0’42” TKO ((レフェリーストップ:左ストレート)
プレリムファイト2 ライト級(62.5kg) 3分3R
×浅野裕雅(Y’ZD GYM/12位、Stand up King of Rookie 2025 -63kg級 優勝)
○金沢ごりちゅう光輝(AXGYM)
2R 2’44” TKO (レフェリーストップ:右ハイキックと右フックの連打)
プレリムファイト1 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
×木下悦志(KICK LAB)
○小野琥大(TARGET)
判定0-3 (28-30/27-30/27-30)
RISE 6.6 EBARA WAVE大田(結果):原口健飛、ペットパノムルンに延長判定勝ちし65kgトーナメント優勝。大﨑一貴、那須川龍心に延長判定勝ち

























