RWS 12.27 ラジャダムナン(レポ):RISE世界王者 大﨑一貴、ラジャ王者 ジャルンスックの膝と肘に苦しみ全ラウンドの点を取られ判定負け

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2026年12月27日(土)タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
レポート:井原芳徳
セミファイナル ラジャダムナン認定バンタム級(53.52kg)タイトルマッチ 3分5R
○ジャルンスック・ブーンラナームエタイ[Jaroensook BoonlannaMuaythai](タイ/王者)
×大﨑一貴(OISHI GYM/2位、RISE世界スーパーフライ級(53kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53.5kg)王者、元WMC&ルンピニー日本フライ級王者)
判定3-0 (50-45/50-45/50-45)
※ジャルンスックが初防衛戦
大﨑兄弟の兄・一貴は28歳。昨年6月の大阪大会で政所仁に判定勝ちし、RISEスーパーフライ級王座2度目の防衛に成功し、10月に返上。12月、3月と海外勢に連勝すると、5月の地元名古屋大会でコーリー・ニコルソンに5R KO勝ちし初代RISE世界スーパーフライ級王者となる。8月の大田大会ではタイ人のラニャゲーオとのOFGマッチで3R TKO勝ちし、連勝を7に伸ばした。
RISEは11月2日の両国国技館大会の途中、タイのラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)との提携を発表し、その最初の目玉として、RISE世界王者の一貴がラジャの王者に挑むことになった。
一貴は元々ムエタイ指向で、プロデビュー戦も14年のWINDY Super Fight名古屋大会での酒井柚樹(当時、はまっこムエタイジム所属)との試合だった。一貴はWMC日本とルンピニー日本のフライ級王座を獲得し、ラジャ、ルンピニーでも積極的に試合を行い、18年6月にはルンピニーで王座に挑み判定負け。その2か月後から旧体制のKNOCK OUTに参戦し、肘有り5Rのムエタイ同様のルールで試合を重ねていた。同様のルールでの試合は20年1月の野良犬祭でコンイサーンに1R TKO勝ちしたのが最後で、以降はRISEのみで戦い続けていた。
ジャルンスックは23年12月のRISE両国大会で一貴と対戦し、一貴が延長判定2-1で接戦を制している。ジャルンスックは当時17歳で現在もまだ19歳。今年6月のRWSではRISEでも活躍したクマンドーイ相手にジャッジ3者とも46-49とつける完勝。8月のRWSでは2022年ムエタイMVPのチャラームダムと空位のラジャダムナン認定バンタム級王座を争い、1Rにサウスポーからの左フックでオーソドックスのチャラームダムをKOしている。一貴戦は初防衛戦となる。
両選手入場前にはRISEの伊藤隆代表もリングに登場し、ラジャダムナンスタジアム80周年を祝福した。選手が登場し、ワイクルーを踊った後、試合がスタートする。
1R、ジャルンスックはサウスポーで構え、開始すぐから前に出て、パンチ、肘、膝を積極的に放つ。ラウンドマスト制でKOボーナスもあるRWSではタイ人選手も1Rから積極的に攻める傾向が強い。一貴は下がり気味ながら、右インロー、左ボディ、膝を返す。だがジャルンスックの圧力は落ちず、攻撃数が上回る状況が続くと、中盤過ぎ、ロープ際に詰めての左の縦肘で一貴をひるませる。終盤、一貴は持ち直し、右肘、左ボディ、右インローを当てるものの、ジャルンスックの膝や肘のヒットが上回る状態が続く。一貴は眉間をカットしている。記者採点はジャルンスック。ジャッジ3者もジャルンスックにつける。
2R、ジャルンスックは一貴のインローを警戒してか?開始すぐから一貴を首相撲で捕まえ、膝蹴りを連打して、肘も絡め主導権を握る。一貴は捕まる前にパンチと肘を当てるが、ジャルンスックは構わず前に出続け、首相撲で捕まえ引き続き膝を連打する。一貴は首相撲の防御ができず印象が悪い。終盤、一貴が右インローでジャルンスックをスリップさせる場面もあるが、その後もジャルンスックが膝を当て続け、肘のヒットも増やし、流れを変えさせない。記者採点はジャルンスック。ジャッジ3者もジャルンスックにつける。
3R、ジャルンスックは変わらず首相撲勝負を貫く。ジャルンスックが膝を当て続けていると、さすがの一貴も消耗が激しくなる。ジャルンスックが左の縦肘で一貴をひるませる場面が中盤と終盤に1度ずつある。一貴は2Rよりも差を付けられてしまう。記者採点はジャルンスック。ジャッジ3者もジャルンスックにつける。
4Rもジャルンスックペース。組んで膝を当て続ける。3Rほどの威力や勢いは無いが、主導権は握り続ける。一貴も中盤に右の顔面前蹴りを当て、場内を沸かせるが、流れを変えるほどにはならない。記者採点はジャルンスック。ジャッジ3者もジャルンスックにつける。
最終の5Rもジャルンスックは首相撲からの膝主体のファイトを貫く。ジャルンスックは途中、時計も見ながら、首相撲を繰り返し、膝の頻度は下げつつも、一貴に反撃の糸口をつかませないまま終わる。記者採点はジャルンスック。ジャッジ3者もジャルンスックにつける。合計50-45でジャルンスックが判定勝ちし、RISEでの敗戦の借りを返すとともに、王座防衛に成功した。一貴は完敗に終わった。
試合後のリングでのインタビューで一貴は「今日は日本からタイに来てくださった皆さん、日本で応援してくださった皆さん、すみませんでした。ムエタイルールでジャルンスック選手が強いとわかっていて、気合入れて練習したんですけど、ジャルンスック選手、強かったです」と、肩を落としながら話した。ジャルンスックは100万バーツ(約500万円)のボーナスを獲得し、敗れた一貴も奮闘を讃えられ40万バーツ(約200万円)を獲得している。

