極真会館 12.27-28 東京(レポ):コバレンコ、西村界人を決勝で破り全日本大会男子2連覇・3度目の優勝。女子はカルポワが宮本神を決勝で破り初優勝

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!

GYM VILLAGE [→おすすめジム一覧]
センチャイムエタイジム錦糸町
最強のムエタイで最高の“美Body”を目指す!初心者の方、女性の方、大歓迎。見学無料!
極真会館(松井章奎館長)「日本赤十字社 災害義援金チャリティー 第57回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2025年12月27日(土)・28日(日) 東京・日本空手道会館
レポート&写真:井原芳徳
直接打撃制(フルコンタクト)空手の極真会館が主に東京体育館で毎年秋開催してきた体重無差別のトーナメント・全日本空手道選手権大会だが、今年は年末の別会場での無観客での開催となった。東京体育館は11月下旬、デフリンピック(聴覚障害者による国際スポーツ大会)で使用されたため、1組織・年1回に使用制限され、春の世界体重別大会で使用した極真会館は、都内の別会場を探したが、適した会場を確保できなかったという。そのため伝統派空手の全日本空手道連盟の協力を得て、全空連の本部である日本空手道会館(東京都江東区辰巳)の大道場を試合場に使用した。初日はYouTubeで無料配信、2日目は「KYOKUSHIN ONLINE」でPPV(ペイパービュー)配信された。
今年は男子70名、女子20名がエントリー。昨年は男子89名、女子30名で、人数も絞り込まれた。初日は男女とも1回戦~3回戦が行われ、2日目には男子ベスト16、女子ベスト4が残った。試合の間の演武や表彰は無く、選手の休憩時間は短く、2日目の試合は決勝まで約2時間で終わった。
トーナメント表は極真会館公式サイトの大会ページ参照。(編集部注:海外の選手の極真会館の公式表記は姓・名の順ですが、当記事では一般的な名・姓の順としています。国名表記もI.K.O.RUSSIAといった公式表記ではなく、ロシアといった国名としています)
男子:コンスタンティン・コバレンコ、西村界人を決勝で破り全日本大会2連覇・3度目の優勝
※3回戦まで本戦2分・延長2分・体重判定10kg差・再延長2分。4回戦以降は本戦3分・延長2分・再延長2分・試割り及び体重判定10kg差・再々延長2分
4回戦
[Aブロック]
○西村界人(東京城北支部/2025世界重量級2位、2023全世界2位、2022(秋)(春)全日本優勝)
×エフゲニー・ユラソフ(ロシア/2024全日本重量級4位)
本戦4-0
男子4回戦は2連覇を目指す在日ロシア人・コンスタンティン・コバレンコをはじめ、ロシア勢が半数の8名を占め、8試合中7試合が日本対ロシアの構図となった。コバレンコの対抗馬として最も期待されるのが西村界人だ。4回戦はお互いローを蹴り合う展開が続き、終盤、突きの打ち合いでも接戦となるが、最後に連打をまとめた西村が支持され判定勝ちした。
×髙田悠一郎(東京城西支部/2025全日本中量級優勝)
○ラシャド・グセイノフ(ロシア/2025世界軽重量級優勝、2024全日本5位、2023全ロシア軽重量級優勝)
本戦0-5
お互い激しく突き合う展開が終盤続いたが、グセイノフが不意打ちの左ハイで技有を奪い、優勢勝ちした。
[Bブロック]
×谷川蒼哉(総本部道場/2025世界中量級4位、2024全日本7位、2024全日本中量級2位)
○マクシム・ベロフ(ロシア/2025全ロシア4位)
本戦0-5
体格で勝るベロフが、終盤、谷川の左ミドルをつかんでから、足を掛けて倒しての下段突きで技有を奪い、優勢勝ちした。
○西村大河(東京城北支部/2024全日本重量級優勝、2024全日本重量級3位、2023全日本軽重量級4位、2022全日本軽重量級3位)
×マクシム・エキモフ(ロシア/2025世界重量級3位、2024全日本3位、2023全世界7位)
本戦5-0
リーチで勝るエキモフがロー、ボディを的確に当てる展開が続く。だが終盤、西村が圧を強め、突きのヒットを増やして終える。僅差ながら審判は5者とも西村を支持した。
[Cブロック]
○ダニル・ゴリウシキン(ロシア/2024全日本4位)
×田水春樹(東京城西支部/2025全日本重量級2位)
本戦5-0
ゴリウシキンは序盤から足掛け下段突きで技有を奪う。その後も距離を取り、ローやバックスピンキックを的確に当て、反撃を許さず判定勝ちした。
×ムラド・アフメドフ(ロシア)
○大秦稜司(京都支部/2025世界中量級優勝、2024全日本中量級4位、2022(秋)全日本3位、2022全日本中量級優勝)
本戦0-4
頭一つ大きいアフメドフが序盤こそ優勢だったが、中盤から大秦のローが当たり出すと、アフメドフは攻撃が減り、審判4名から大秦が支持され勝利した。
[Dブロック]
×飯塚 翼(東京城北支部/2025世界中量級2位、2024・2023全日本中量級優勝、2022全日本軽量級優勝、2022全日本8位)
○アレクセイ・フェドシーフ(ロシア/2025全ロシア優勝、2023全世界8位)
本戦0-4
フェドシーフが体格差を活かして前に出続け、突きとローを終始多く当てて主導権を維持し勝利した。
×アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン/2025世界軽重量級3位、2013世界軽重量級優勝、2012全日本優勝)
○コンスタンティン・コバレンコ(ロシア/総本部道場/2025世界重量級優勝、2024全日本優勝、2023全世界6位、2022(秋)全日本2位、2022全日本重量級優勝、2020全日本優勝)
本戦0-5
49歳のナヴァロは前に出続け果敢に攻めるが、コバレンコは回って距離を取りながら、突きとローを的確に当て続け、終盤にはより手数差を広げ本戦で勝利した。
準々決勝
○西村界人(東京城北支部/2025世界重量級2位、2023全世界2位、2022(秋)(春)全日本優勝)
×ラシャド・グセイノフ(ロシア/2025世界軽重量級優勝、2024全日本5位、2023全ロシア軽重量級優勝)
延長4-0 本戦1-0
グセイノフが序盤から積極的な攻めを見せ、西村も中盤から左ローのヒットを増やして持ち直す。終盤の突きの打ち合いはほぼ互角で延長へ。接戦が続くが、グセイノフが終盤、ローのダメージで崩れがちになり、西村が優勢勝ちした。
×西村大河(東京城北支部/2024全日本重量級優勝、2024全日本重量級3位、2023全日本軽重量級4位、2022全日本軽重量級3位)
○マクシム・ベロフ(ロシア/2025全ロシア4位)
本戦0-5
ベロフが序盤から左ミドル、ローを的確に当て、中盤から突きも増やし、優位に進める。終盤には西村が押され続け場外に出る展開が増え、ベロフが完勝した。
○ダニル・ゴリウシキン(ロシア/2024全日本4位)
×大秦稜司(京都支部/2025世界中量級優勝、2024全日本中量級4位、2022(秋)全日本3位、2022全日本中量級優勝)
本戦4-0
中盤まで大秦も左ハイを当てるなど健闘したが、終盤、ゴリウシキンが圧を強め突きの手数を上げ差を示し勝利した。
×アレクセイ・フェドシーフ(ロシア/2025全ロシア優勝、2023全世界8位)
○コンスタンティン・コバレンコ(ロシア/総本部道場/2025世界重量級優勝、2024全日本優勝、2023全世界6位、2022(秋)全日本2位、2022全日本重量級優勝、2020全日本優勝)
本戦0-5
コバレンコが4回戦同様、ステップワークからのロー、突きを当て続け、膝も絡め、終盤には手数差を広げ完勝した。
準決勝
○西村界人(東京城北支部/2025世界重量級2位、2023全世界2位、2022(秋)(春)全日本優勝)
×マクシム・ベロフ(ロシア/2025全ロシア4位)
延長5-0 本戦0-1
序盤はローと突きの削り合いで互角だったが、中盤からベロフが胸への突きを増やし、やや優位に。だが差は小さく延長へ。すると中盤、西村の右インローが効き目を発揮し、終盤は何発も当たり、差を示し判定勝ちした。敗れはしたがベロフについて、松井館長は「今回出たロシア人で才能がピカ一だ」と称えた。
×ダニル・ゴリウシキン(ロシア/2024全日本4位)
○コンスタンティン・コバレンコ(ロシア/総本部道場/2025世界重量級優勝、2024全日本優勝、2023全世界6位、2022(秋)全日本2位、2022全日本重量級優勝、2020全日本優勝)
反則
ゴリウシキンは足と拳のダメージの蓄積があったか?準々決勝までのような勢いが無く、コバレンコが距離を取りつつロー、突きを的確に当て、やや優位に進める。終盤、逆転を狙うゴリウシキンはつかみの反則が増え、注意が繰り返され、減点2となり、終了間際に反則負けとなってしまった。
3位決定戦
×マクシム・ベロフ(ロシア/2025全ロシア4位)
○ダニル・ゴリウシキン(ロシア/2024全日本4位)
本戦0-5
ゴリウシキンが序盤から積極的な攻めを見せる。ベロフも中盤、突きを増やし巻き返すが、終盤、ゴリウシキンが膝蹴りを効かせつつ、ボディへの前蹴りで下がらせ、技有を奪い、判定勝ちした。
決勝
×西村界人(東京城北支部/2025世界重量級2位、2023全世界2位、2022(秋)(春)全日本優勝)
○コンスタンティン・コバレンコ(ロシア/総本部道場/2025世界重量級優勝、2024全日本優勝、2023全世界6位、2022(秋)全日本2位、2022全日本重量級優勝、2020全日本優勝)
本戦0-5
※コバレンコが優勝
決勝は春の世界体重別重量級と同じ顔合わせに。コバレンコが次第に右ローのヒットを増やし、左ローも絡めて優位に進め、西村は下がりがちに。西村は序盤こそ左ミドル等を当てていたものの、最後まで攻撃が増えず。コバレンコが審判5名から支持され完勝し、全日本2連覇と3度目の優勝を達成した。
優勝したコバレンコは日本語で「めちゃくちゃうれしいですけど、色々問題あるので、これから練習しないといけないと思います。これから1週間ぐらい休んで練習します。次の試合、早いんで」と話した。
松井館長は大会後の総括で、西村について「彼の体格が彼を苦しめている部分があるのでは。大きい体をいかに扱い、稽古に取り組み、組手をするかを考えないと。(再来年の27年秋の)世界大会で決勝まで上がれるか不安要素を見た内容だった」と厳しく評価した。
優勝 コンスタンティン・コバレンコ(ロシア/総本部道場)
準優勝 西村界人(東京城北支部)
3位 ダニル・ゴリウシキン(ロシア)
4位 マクシム・ベロフ(ロシア)
5位 ラシャド・グセイノフ(ロシア)
6位 大秦稜司(京都支部)
7位 アレクセイ・フェドシーフ(ロシア)
8位 西村大河(東京城北支部)
技能賞 谷川蒼哉(総本部道場)、大秦稜司(京都支部)
試割賞 ダニル・ゴリウシキン(ロシア)28枚
新人賞 マクシム・ベロフ(ロシア)
女子はエカテリーナ・カルポワが宮本神を決勝で破り初優勝
※3回戦まで本戦2分・延長2分・体重判定5kg差・再延長2分。準決勝は本戦3分・延長2分・再延長2分・体重判定5kg差・再々延長2分。3位決定戦・決勝は本戦3分・延長2分・再延長2分・体重判定5kg差・再々延長2分
準決勝
×小城[こじょう]みなみ(千葉北支部/2025世界中量級優勝、2024全日本4位、2024全日本中量級優勝)
○エカテリーナ・カルポワ(ロシア/2025全ロシア重量級優勝、2025世界重量級3位)
本戦0-5
体格で勝るカルポワが圧をかけ続け、左ミドル、ハイ等を的確に当てて先手を取る。終盤にはカルポワが膝や突きも増やし、度々小城を場外に押す展開を見せ、差を広げ判定勝ちした。小城は顔面殴打の反則を受けたダメージにも苦しんだ。
×森岡優海(東京城西国分寺支部/2025・2023全日本軽量級優勝、2025世界軽量級4位)
○宮本 神[じん](本部直轄浅草道場/2025世界重量級2位、2024全日本2位、2025・2024全日本重量級優勝)
本戦0-5
体格で勝る宮本が序盤から前に出て、突きを度々当て、左右のミドルも絡めて圧倒する。森岡も終盤は五分に近い状態で打ち合うが、差は埋められず、宮本が決勝に進んだ。
3位決定戦
×小城[こじょう]みなみ(千葉北支部/2025世界中量級優勝、2024全日本4位、2024全日本中量級優勝)
○森岡優海(東京城西国分寺支部/2025・2023全日本軽量級優勝、2025世界軽量級4位)
本戦0-3
準決勝のダメージもあってか、精彩の欠く小城に対し、森岡が終盤、前に出て突きの手数を上げ、差を示し判定勝ちし3位となった。軽量級ながらも健闘した森岡は技能賞も獲得している。
決勝
○エカテリーナ・カルポワ(ロシア/2025全ロシア重量級優勝、2025世界重量級3位)
×宮本 神[じん](本部直轄浅草道場/2025世界重量級2位、2024全日本2位、2025・2024全日本重量級優勝)
本戦5-0
※カルポワが優勝
両者は春の世界体重別重量級準決勝で戦い、宮本が勝利している。序盤は宮本がハイ、ローを当て、いい滑り出しだったが、中盤からカルポワは突きと蹴りを増やし、終盤には左ミドルを当てて下がらせ、優位に進めて判定勝ちし、リベンジを果たすとともに優勝した。
優勝 エカテリーナ・カルポワ(ロシア)
準優勝 宮本 神(本部直轄浅草道場)
3位 森岡優海(東京城西国分寺支部)
4位 小城みなみ(千葉北支部)
技能賞 森岡優海(東京城西国分寺支部)




























