RISE 11.2 両国国技館(レポ/後半):中村寛、エン・ペンジェーに延長判定勝ちし61.5kg世界トーナメント優勝。笠原弘希、65kg世界トーナメント二回戦で白鳥大珠に延長判定勝ちし原口健飛との次戦へ。YURA、緊急OFGマッチで伊藤澄哉を1R KO

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RISE WORLD SERIES 2025 FINAL
2025年11月2日(日)両国国技館
レポート:井原芳徳 (前半戦は別記事に掲載します)
中村寛、エン・ペンジェーに延長判定勝ちし-61.5kg世界トーナメント優勝
第13試合 メインイベント RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 決勝 3分3R(延長1R)
○中村 寛[かん](BK GYM/RISEライト級(63kg)王者、元DEEP☆KICK -60kg王者)
×エン・ペンジェー[Yuan Pengjie](中国/仏山温拿拳館)
4R 判定3-0 (賀数10-8/朝武10-8/北尻10-8)
3R 判定1-0 (賀数29-28/朝武30-30/北尻29-29)
※中村が優勝
「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」は8選手が参加し、3月の両国大会で一回戦、6月の横浜BUNTAI大会で準決勝が行われ、今回決勝を迎える。優勝賞金は1千万円。
中村は29歳。一回戦でチャンヒョン・リーを豪打で追い詰め判定勝ち。準決勝ではシュートボクシングの笠原友希と延長の末に左ハイでKO勝ちしている。
ペンジェーは23歳。一回戦でレダ・ベラーセンに判定勝ち。準決勝では常陸飛雄馬に判定勝ちした。ペンジェーは1月に常陸に判定負けしていたため、リベンジを果たす。中村には昨年9月に延長判定負けしており、決勝もリベンジマッチとなる。決勝は元々8月に行われる予定だったが、両者のコンディションを考慮し、11月に行われた。
前日計量後の会見で、中村は「巧さか、強さか、どっちがベルトを巻くべきかは、明日わかること」と話し、エンは「相変わらずのマジックスタイルで戦いますが、さらにレベルアップしているので楽しみにしていて下さい」とコメントしていた。
1R、両者サウスポーで構え、中村が左カーフキックを随所で当て、右ジャブも当てるが、セコンドからの「行かんでええぞ」という声に従い、まだその先まで深追いしたり攻撃を増やしたりはしない。ペンジェーも左ストレートを当てる場面もあるが攻撃が少ない。記者採点はイーブン。
2R、中村の圧力が強まるが、ペンジェーは動き続け、なかなか的を絞らせない。ペンジェーも左膝やジャブを当てるが、攻撃が増えない。終盤、ペンジェーが右フックを当ててひるませるが、すぐに中村は持ち直し、前に出て左ボディ、ローを返し、差をはっきりつけさせない。記者採点はイーブンだが、ペンジェーについても不思議ではない。
3R、中村が前に出続け、ペンジェーが回る構図が続き、お互い強打に持ち込めずなかなか均衡が崩れない。終盤、ペンジェーが左ミドル、フック、右前蹴りを当て、やや優位になるが、最後、回って流し気味のペンジェーに対し、中村も左フックを立て続けに当て、巻き返して終える。記者採点はペンジェー。RISEルールではダウン、ダメージ、クリーンヒット、アグレッシブネス、ジェネラルシップの順で評価され、ダウン、ダメージの差は無く、クリーンヒット、ジェネラルシップで若干ペンジェーが上で、アグレッシブネスは中村が上という印象で、普段の実際のルール運用と照らし合わせてみれば、イーブンになっても不思議ではない。記者採点合計29-30でペンジェー。ジャッジ1者は意外にも中村を支持するが、2者はイーブンで延長へ。
延長R、ペンジェーが回って距離を取りつつ右ジャブ、左ストレート、右アッパー等を細かく当て続ける。中村は口から出血し息苦しそうだ。だが残り1分を切り、中村も前に出て必死にパンチを振るい、ロープ際に詰め左ボディを効かせると、左ハイでダウンを奪う。その後も中村がパンチを当てて攻め続け終了。このダウンが決め手となり、中村が判定勝ちでトーナメントを制した。
優勝記念のベルトを巻き、優勝賞金1千万円を獲得した中村は「しょっぱい試合しました。まだまだ未熟な世界チャンピオンですけど、これから世界の常設のベルトを作ってもらったり、GLORY、ONE、RIZIN、色んな団体の好きな奴らを倒しに来れるような団体にRISEをします。知名度だけ先行している格闘技界を、それぞれ正解があっていいですけど 僕の正解の格闘技業界じゃないんで。全額格闘技に突っ込んで、めちゃくちゃ進化して戻ってきます。もっと凄いメインイベントを期待してください」とアピールした。
本戦の判定について、RISEの伊藤隆代表は「判定について色々な話が出ていますけど、僕の中では2Rがペンジェー、3Rが中村で29-29です。30-30は違うかなと思っていますが、延長で合ってるんじゃないかと」とコメント。敗れたペンジェーは「3Rが終わって勝ったと思いました。延長は気持ちが緩んで、ハイキックでダウンを取られました。中村選手にリベンジしたいです」と話していた。
YURA、緊急OFGマッチで伊藤澄哉を1R KO
第12試合 セミファイナル オープンフィンガーグローブマッチ 66kg契約 3分3R
×伊藤澄哉(戦ジム/RISEスーパーライト級(65kg)4位、ライト級(62.5kg)2位)
○YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級(65kg)5位、BreakingDownフェザー級(66kg)王者)
1R 1’46” KO (左ジャブ)
YURAは22歳。昨年10月のFIGHT CLUBでのOFGマッチでは木村“ケルベロス”颯太を3R左フックでKO。BreakingDownにも並行参戦しタイトルを獲得。大晦日のRIZINの雷神番外地では元K-1ライト級王者の朝久泰央に判定負けし、キック15戦目で初黒星を喫した。今年3月のRISE両国大会でのOFGマッチでは山口裕人を1R KO。8月のGLORY×RISE 65kgトーナメント一回戦ではコン・デシャンを1R KO。11月の両国での二回戦で強豪・チャド・コリンズと戦う予定だったが、コリンズが負傷欠場。YUTAはトーナメント勝ち上がりとなるが、今大会で伊藤とOFGマッチを行うことが、大会4日前に発表された。
伊藤は29歳。22年4月のRISEでのOFGマッチではYA-MANとダウンの応酬の末に1R KO負けしている。その後はOFGとボクシンググローブの試合を並行し、昨年6月の山口裕人とのOFGマッチでは2R KO勝ち。今年に入ってからはボクシンググローブでの試合が続き、4月に石田迅を1R KOしたが、6月にペトル・モラリに判定負けし、最近では10月19日にライト級(62.5kg)で塩川琉斗に判定負けしたばかりだが、ダウンは無く、2週間隔でRISEのビッグイベントに急きょ参戦した。
試合はYURAの完勝に。1R、距離を取って静かな立ち上がりだったが、中盤、YURAがカウンターの左ジャブを当てると、伊藤はダウンする。伊藤は左目を気にし、ダメージも大きかったようで、再びYURAが左ジャブでダウンを奪ったところで、大澤レフェリーがストップした。
GLORY×RISE 65kgトーナメント二回戦 笠原弘希、白鳥大珠に延長判定勝ちし原口健飛との次戦へ
第11試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65kg)STANDING TOURNAMENT 二回戦 3分3R(延長1R)
×白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEスーパーライト級(65kg)王者、元ライト級(63kg)王者、RISE -61kgトーナメント2019優勝)
○笠原弘希(シーザージム/シュートボクシング日本ライト級(62.5kg)王者、元スーパーフェザー級&フェザー級王者)
4R 判定0-3 (小川7-10/賀数7-10/秋谷7-10)
3R 判定1-0 (小川30-29/賀数30-30/秋谷29-29)
RISEとGLORYが共同で開催する24選手参加の65kg契約トーナメント「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT」は今年6月から来年6月までの1年間に渡って開催される。6月の横浜大会、8月の大田大会で一回戦4試合ずつ計8試合が行われた。勝った8選手がシードの8選手と、10月と12月のGLORY、11月2日のRISE両国国技館大会で二回戦を行う。来年3月28日のRISE ELDORADO両国大会で準々決勝、6月に準決勝と決勝を1大会で行う。準決勝まではRISE勢同士、GLORY勢同士の対戦構図となり、決勝ではRISE代表とGLORY代表が戦う。今回、ジャッジの採点はRISEと同じで、ラウンドマストは採用されていない。
白鳥は29歳。昨年12月の幕張大会での65kg世界トーナメントではペットパノムルンとの一回戦で、バッティングとローブローのダメージも災いし判定負け。今年3月の両国大会では麻火佑太郎に判定勝ちし、第5代RISEスーパーライト級王者となる。8月の大田大会ではアンディ・ターランドに1R左三日月蹴りでKO勝ちしている。
シュートボクシング(SB)代表の弘希は25歳。昨年12月SBでのOFG着用肘有りマッチでタイ人のジャックに延長判定負けしたが、4月の再戦では同じルールで延長判定勝ち。6月のRISE横浜大会でのGLORY×RISE 65kgトーナメント一回戦ではロンペットに判定勝ち。8月のSBでのSB日本スーパーライト級タイトルマッチでは王者イモト・ボルケーノに挑むが、イモトの左ジャブによる額のカットで3R終了時にTKO負けしている。
1R、白鳥がサウスポー、弘希はオーソドックス主体でサウスポーにも時折スイッチする。白鳥の左フック、ミドル、インロー等の蹴り数がやや上だが、弘希も攻撃を返し続け、差は乏しい。終盤、白鳥がひるむ場面もあるが、自ら突っ込んでのバッティングによるものだ。記者採点はイーブン。
2R、両者足を止めてパンチが交錯する場面が増え、その中で弘希の左ストレート、フックのヒットがやや目立つ。白鳥はパンチをもらって頭がのけぞる場面も。白鳥もパンチを当てるが、ほとんど蹴れなくなり、攻撃自体も減り印象が悪い。記者採点は弘希だがまだイーブンの可能性もある。
3Rもパンチ主体の攻防だが、白鳥の左ストレート、右ジャブ、ボディのヒットが増える。弘希はもらった後にアゴを叩いたり、ノーガードで挑発する場面もあるが、自分のパンチ自体はヒットが減り、印象が悪い。記者採点は白鳥だが僅差のためイーブンもありうる。合計29-29でイーブン。ジャッジは1者が白鳥を支持するが、2者がイーブンで延長へ。
延長R、お互い引かないパンチ主体の攻防が続く。だが中盤過ぎ、弘希のカウンターの右ストレートが炸裂すると、白鳥は足元がふらつき、背中を向けて後退し、大澤レフェリーはダウンを宣告する。その後も弘希が攻め続け、終了間際、白鳥が右バックハンドブローを放ちバランスを崩して倒れると、スリップに見えたが、レフェリーは再びダウンを宣告する。その後すぐ終了。弘希が差をはっきりつけて判定勝ちした。
マイクを持った弘希は「トーナメントで僕が一番ハートを持っていると思います。次、僕が2年3年、戦いたいと言っていた原口選手、熱い試合しましょう」とアピールした。
第10試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65kg)STANDING TOURNAMENT 二回戦 3分3R(延長1R)
○イ・ソンヒョン[Lee Sunghyun](韓国/RAON/RISEスーパーライト級(65kg)1位、元RISEミドル級&ライト級王者)
×麻火佑太郎(PHOENIX/RISEスーパーライト級(65kg)2位)
判定3-0 (大澤29-28/秋谷29-29/小川30-28)
麻火は26歳。テコンドーをベースとし、昨年4月のONEではセクサンからダウンを奪って判定勝ち。7月のRISEではフランクちゃんを2R KOし、連勝を7に伸ばしたが、9月の横浜大会ではチャド・コリンズに1R KO負け。12月のRISEとGLORYの合同の65kgトーナメントのリザーブファイトでGLORY同級5位のヤン・カッファを3R左飛び膝蹴りでKO。今年3月のRISE両国大会でのスーパーライト級王座決定戦では判定負け。8月の65kgトーナメント一回戦ではエドゥアルド・カタリンを3R左ハイでKOした。
ソンヒョンは34歳。昨年は白鳥大珠、中野椋太に連勝し、12月の65kgトーナメントでは一回戦でベルジャン・ペポシに判定勝ちしたが、準決勝ではペットパノムルンに判定負け。3月の原口健飛とのワンマッチでは判定負け。昨年トーナメントベスト4のため、今回のトーナメントはシード枠となっている。
1R、オーソドックスで前に出るソンヒョンに対し、麻火はサウスポーで構えてステップで距離を取りながら、左のミドル、奥足狙いのロー、右前蹴り、右ジャブ、左ストレート、等を当て続け、手数差をつける。ソンヒョンも時折右のパンチを当てるが、ヒットが少ない。記者採点は麻火。
2R、麻火は同じような攻撃パターンで、ジャブ、ミドル等を当て続ける。だがソンヒョンは前進を止めず、終盤にはコーナーに詰めてパンチのヒットを増やし、若干優位な印象で終える。記者採点はソンヒョンだがイーブンでも不思議ではない。
3R、麻火はバックスピンキック、バックハンドブローを当てる場面もあるが、ヒット自体は減る。ソンヒョンも膝を当てる場面もあり、終盤には膝蹴りで少し下がらせるが、なかなかヒットが伸びず、接戦のまま終わる。記者採点はイーブンだがソンヒョンにつく可能性もある。合計29-29でイーブン。ジャッジ1者もイーブンだったが、2者がソンヒョンを支持し、ソンヒョンが判定勝ちした。
第9試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(65kg)STANDING TOURNAMENT 二回戦 3分3R(延長1R)
○原口健飛[けんと](FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA K-1ルール世界ライトウェルター級(65kg)王者、元RISEライト級(63kg)王者)
×ペトル・モラリ[Petru Morari](モルドバ/キックボクシング・フェアレス/RISEウェルター級(67.5kg)2位)
1R 2’25” KO (3ダウン:左インローキック)
原口は27歳。昨年7月にオランダでペットパノムルンの持つGLORYフェザー級王座に挑戦したが判定負けし、対ペットパノムルン3連敗となる。12月のRISE幕張大会での65kgトーナメント一回戦でミゲール・トリンダーデに1R KO負け。今年3月の両国大会ではトーナメントベスト4のイ・ソンヒョンから2R左ハイでダウンを奪い判定勝ち。8月の大田大会でのRISE世界スーパーライト級タイトルマッチでは王者のチャド・コリンズに判定負けしている。今回のトーナメントは一回戦シードで二回戦から参加する。
モラリは27歳。RISEで中野椋太に勝利し、白鳥大珠、實方拓海に判定負けしているが、6月の65kgトーナメント一回戦では伊藤澄哉に判定勝ちしている。
試合は原口の完勝に。1R、原口はサウスポーで構え、蹴りを出し続け、中盤には左三日月蹴りをクリーンヒットしダウンを奪う。原口は引き続き左の三日月蹴りを連打して再びダウンを奪う。原口は左のミドル、三日月を当て続け、最後は左インローを連打し、モラリが背中を向けて戦意喪失状態となり、原口のKO勝ちとなった。
マイクを持った原口は涙を浮かべつつ「勝って素直にうれしいです。ペッチに負けるまで、自分が一番強いと思っていたんですけど、最近勝つって難しいと思うし、勝つって素晴らしいと思うようになりました。背負い過ぎた部分もありましたが、今日は自分らしく戦おうと思い、それが結果的に報われてホンマ良かったです。必ず頂点に立ちたいです」と話した。
セミファイナルのワンマッチでYURAが勝利した後、トーナメントのベスト4に残った選手がリングに上がった。来年3月28日のRISE ELDORADO両国大会でのRISEサイドの準々決勝の組み合わせは原口健飛×笠原弘希、イ・ソンヒョン×YURAに決まった。
◆原口健飛「笠原君と白鳥選手、一ファンとして面白かったです。笠原選手が原口選手とやりたいと言ってくれていたので、戦えるのも何かの縁かと思います。熱い試合ができるよう頑張ります」
◆笠原弘希「日本一強いと思っていたのが原口健飛選手という男なので、勝って次に進めたらと思います。熱い試合しましょう
」
◆イ・ソンヒョン「YURA選手は22歳で、僕は35歳で、僕からすれば彼は赤ちゃんですが、実力は赤ちゃんではないのを知っています。韓国に戻ったら準備したいです」
◆YURA「ソンヒョン選手は打ち合いが強くて前に出てくる選手なので、打ち合いになると思うので楽しみにしてください。KOします」
南原健太、GLORYミドル級ランカーに判定勝ち
第8試合 85kg契約 3分3R(延長1R)
○南原健太(TARGET SHIBUYA/RISEライトヘビー級(90kg)王者)
×フランジス・ゴマ[Frangis Goma](フランス/COCパフォーマンス/GLORYミドル級(85kg)5位)
判定3-0 (朝武30-29/北尻29-28/賀数30-28)
南原は27歳。23年4月、カリュ・ギブレイン相手に初黒星を喫したが、6月と8月の第2代RISEライトヘビー級王座決定トーナメントで入田和樹とコントゥアラーイをKOして王座を獲得した。その後、12月にビクター・デ・コニングに延長KO勝ちし、昨年6月にジェシー・アスティルに3R KO勝ち。今年5月31日付けで極真会館を離れ、TARGET SHIBUYAに移籍。7月の後楽園大会では韓国MAX FC王者のジョン・ソンジクにダウンを奪われるも延長に持ち込み判定勝ちした。
今回、南原は体重を絞り、GLORYミドル級(85kg)のランキング入りを目指し、5位のフランス人選手・ゴマと戦う。ゴマは28戦22勝(10KO)6敗の36歳。
1R、お互い右ローを当てつつ、南原は左ボディ、右ハイにもつなげる。時折カカトで足を蹴る右のヴァレリーキックも絡める。ゴマも右ミドル、前蹴り、右アッパー、左ミドル、インロー等を返す。お互い多彩な技で削り合う展開に。最後、南原の右ローで少しゴマが下がるが時間切れに。記者採点はイーブン。
2Rも似たような技での削り合いに。ゴマは右アッパーは減るが、変わらずパンチと蹴りを出し続ける。南原もひるまず右ロー、ヴァレリーキックを当てるが、ゴマも耐える。記者採点はイーブン。
3R、南原はサウスポーにスイッチし、左奥ロー、三日月蹴りを当てると、さらに顔面への左膝蹴り、右フックにつなげてゴマをひるませる。ゴマも持ち直してパンチを返すが、南原は変わらず攻撃を返し、最後はパンチをノーガードで受けて観客を沸かせて終える。記者採点は南原。合計30-29で南原。ジャッジ3者も3R目を確実に取った南原を支持し、南原が判定勝ちした。






















