UFC 2.1 シドニー(レポ):ヴォルカノフスキー、ディエゴ・ロペスを判定勝ちで返り討ちしフェザー級王座防衛。中村京一郎、地元選手に3R左膝蹴りで逆転TKO勝ちしROAD TO UFCフェザー級優勝
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UFC 325: Volkanovski vs. Lopes 2
2026年2月1日(日)オーストラリア・シドニー:クドス・バンク・アリーナ
レポート:井原芳徳 Photos by Zuffa LLC
ヴォルカノフスキー、ディエゴ・ロペスを判定勝ちで返り討ちしフェザー級王座防衛
第13試合 メインイベント UFCフェザー級タイトルマッチ 5分5R
○アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(王者)
×ディエゴ・ロペス(2位)
判定3-0 (49-46/49-46/50-45)
※ヴォルカノフスキーが初防衛
ヴォルカノフスキーは37歳。23年2月と10月、ライト級王者・イスラム・マカチェフに2度挑戦しいずれも敗れる。24年2月、フェザー級王座6度目の防衛戦でイリア・トプリアに2R KO負けし王座から陥落する。トプリアはヴォルカノフスキーからフェザー級王座を奪取し、1度防衛した後、階級アップのため王座を返上し、昨年4月のUFC 314マイアミ大会での王者決定戦で、ヴォルカノフスキーがディエゴ・ロペスに判定勝ちし、王座に返り咲いた。今回、地元オーストラリアで初防衛戦をロペス相手に行う。
ロペスは23年5月のUFC初戦でモフサル・エフロエフに判定負け。だが同年8月から24年9月までハイペースで試合をこなし5連勝する。24年9月、3位のブライアン・オルテガに判定勝ちし、13位から一気にジャンプアップし、昨年4月の王座決定戦に辿り着いたが、ヴォルカノフスキーに判定負けした。9月のメキシコ独立記念日興行のメインイベントでは10位のジェアン・シウバに2R右回転肘打ちからのパウンドでTKO勝ちし、上位をキープし、王座再挑戦につなげた。
1R、長身のロペスが中央側に立ち、ヴォルカノフスキーが距離を取り、お互い攻撃が少ない状況が続く。終盤に入り、ヴォルカノフスキーが前に出返すと、タックルを仕掛けて金網に押し込むが、倒せず離れる。ヴォルカノフスキーは左ジャブ、肘打ちをヒットする、最後、ロペスがサウスポーに切り替え、左ミドルを当てて終える。記者採点はヴォルカノフスキーにつけたが、差が乏しいため割れても不思議ではない。ジャッジは3者ともヴォルカノフスキーにつける。
2R、ロペスは最初こそサウスポーだったが、攻めにつなげられず、オーソドックスに戻す。変わらずお互い攻撃が少ないが、中盤過ぎからヴォルカノフスキーが右フックを立て続けに当て、場内が湧き上がる。残り40秒、ロペスがタックルを仕掛けると、ヴォルカノフスキーは飛びついてギロチンチョークを仕掛ける。極まりは浅く、ヴォルカノフスキーが下に落ち、ヴォルカノフスキーの立ち際にロペスはオンブになるが、その先に持ち込めず終わる。記者採点はヴォルカノフスキー。ジャッジは2者がヴォルカノフスキー、1者がロペスにつける。
3R、打撃戦の中で、ヴォルカノフスキーは中盤、右ストレートとフックを連続で当て、一瞬ロペスに腰が落ちる。だが終盤、ロペスがサウスポーに切り替え、ヴォルカノフスキーが右ストレートで突っ込んでくると、ロペスが右の前手のフックをアゴに当て、一瞬ヴォルカノフスキーはマットに手を付けてしまう。ヴォルカノフスキーはすぐ立ち、問題なさそうにステップする。記者採点はロペス。ジャッジは2者がヴォルカノフスキー、1者がロペスにつける。ジャッジの位置によってはヴォルカノフスキーのダウンは評価されず、割れても不思議ではない。
4R、ロペスはオーソドックスに戻し、中盤からサウスポーに切り替えるが、1分ほどしてオーソドックスに戻す。ヴォルカノフスキーは回り続け、的を絞らせない。ヴォルカノフスキーの右ストレート、左ジャブが若干目立つとはいえ、お互いヒットが少ない状態が続く。残り1分、ヴォルカノフスキーの左ローがローブローとなり一時中断する。再開後、ヴォルカノフスキーがクリーンヒットにはならないがパンチを当て続け、やや優位な状態を維持する。記者採点はヴォルカノフスキー。ジャッジ3者もヴォルカノフスキー。
5R、ロペスは左ミドルを空振りさせると、右足をひねったか?ステップがぎこちなくなる。ヴォルカノフスキーはタックルを仕掛け倒すが、すぐにロペスは立つ。再び組みになると、ヴォルカノフスキーが足を掛けて倒し、立たれてもすぐ組み付く。ロペスがテイクダウンを奪うと、立ったヴォルカノフスキーに対してオンブになる。ロペスは足のロックが不十分で、ヴォルカノフスキーは振りほどく。終盤、ヴォルカノフスキーは背後からしがみついて金網に押し込み、ロペスはアームロックを狙いながら倒す。金網際で下になったロペスは腕十字を狙って逆転勝ちを狙うが、ヴォルカノフスキーは解くと場内は大盛り上がりに。ヴォルカノフスキーは背中を相手に向ける形でマウントポジションを奪い、片手を上げて観客を煽る。最後はロペスが下から足関を狙うと、ヴォルカノフスキーが平然とした表情を浮かべて外し、右のパウンドを一気にまとめて終える。記者採点はヴォルカノフスキー。ジャッジ3者もヴォルカノフスキー。記者採点合計49-46でヴォルカノフスキー。ジャッジ3者もヴォルカノフスキーを支持し、ヴォルカノフスキーが判定勝ちでロペスを返り討ちし、王座初防衛を果たした。前王者時代を合わせると通算6度目の防衛となった。
中村京一郎、地元選手に3R左膝蹴りで逆転TKO勝ちしROAD TO UFCフェザー級優勝
第2試合 ROAD TO UFCシーズン4 フェザー級決勝 5分3R
○中村京一郎[けいいちろう](EXFIGHT/GRACHANフェザー級1位、ABEMA格闘技代理戦争フェザー級トーナメント2024優勝)
×セバスチャン・サレイ[Sebastian Szalay](オーストラリア)
3R 3’48” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り)
※中村が優勝
UFCのトライアウト・トーナメント「ROAD TO UFC」の過去3回では、日本から参戦した中村倫也、風間敏臣、鶴屋怜がUFCとの契約を勝ち取った。2025年5月から始まったCシーズン4は男子4階級、各階級8選手で争われ、日本からは各階級2選手ずつ、全8人がエントリーした。5月22日・23日の2日間に渡って一回戦が行われたが、日本勢8人のうちフェザー級の中村京一郎の1人だけ、8月の準決勝に勝ち残り、さらに決勝に残った。今回からアジア勢に加えオセアニア勢が参加し、よりレベルアップし、全階級でオセアニア勢が1人ずつ勝ち残り、アジアの日本・韓国・中国・モンゴルの選手が対抗する構図となった。一回戦と準決勝は上海で行われたが、決勝がオーストラリアでのナンバーシリーズのプレリムに組み込まれたのもそういった勢力図の変化があったからだろう。

SYDNEY, AUSTRALIA – JANUARY 30: Keiichiro Nakamura of Japan poses on the scale during the UFC 325 Ceremonial Weigh-in at Qudos Bank Arena on January 30, 2026 in Sydney, Australia. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
中村は北海道出身の27歳。22年にMMAデビューし初戦は敗れたが以降は7連勝し8戦7勝(6KO)1敗。24年3月から5月に行われたABEMA「格闘代理戦争 THE MAX」のフェザー級トーナメントに岡見勇信&中村倫也推薦で出場し優勝する。昨年5月のROAD TO UFCフェザー級トーナメント一回戦でパク・オジン(韓国)と対戦し、2R、オジンのタックルのカウンターで左膝蹴りをアゴに当ててKO勝ち。9月の準決勝ではリー・カイウェン(中国)に判定勝ちした。
サレイはオーストラリア・パース出身の31歳。MMA戦績11戦10勝(2KO/1一本)1敗。19年にMMAデビューし、地元オーストラリアでのEternal MMAで24年8月にフェザー級王者となり、昨年2月に初防衛する。5月のRTU一回戦ではバーエゴン・ジェライスー(中国)に判定勝ち。8月の準決勝では格闘代理戦争出身のユン・チャンミン(韓国)をわずか47秒、左フックからのパウンドで仕留め、決勝に進み、自身の連勝も9に伸ばした。
試合は中村の劣勢が続くが、3R終盤、大逆転を果たすことに。1R、長身の中村がサウスポーからの左インローを開始早々当てると、すぐにサレイはオーソドックスからサウスポーにスイッチする。サレイはプレッシャーをかけ、距離を縮め、中村は蹴りにくくなる。サレイが左右のボディを連打すると、中村は離れる際に少しスリップしてしまう。場内はホームのサレイへの歓声で包まれる。終盤、サレイの積極性が上回る状態が続き、ガードの上からでもパンチを当て、ボディにもつなげる。中村は最初のロー以外にあまり攻撃を出せないまま終わる。記者採点はサレイ。
2R、サレイが変わらずサウスポーで構えてプレッシャーをかけ、左フックをアゴにクリーンヒットし、中村はダウンする。中村はすぐ立つが、1Rよりも差をつけられることに。中盤、バッティングで中村がダメージを負い、一時中断する。再開後もサレイが積極的にパンチを振い続ける。終盤、サレイの圧が少し落ち、中村も中央付近で戦えるようになるが、まだ正味の攻撃は少ない状態が続く。記者採点はサレイ。
3R、ポイントリードのサレイは逃げ切りを狙ってか?前に出るだけでなく距離を取ってのステップも使うようになり、その中で随所でジャブや前蹴りを当て、アクション自体は多い状態が続く。中村は前に出る時間が増え、左肘、右テンカオがようやく当たるようになる。サレイは右まぶたから出血する。だがサレイは足を止め、ボディと顔面にパンチをまとめ、すぐに悪印象を帳消しにする。ところが終盤、中村が右テンカオを当てると、組んできたサレイを突き放し、サレイが左フックを振って前に出て来たタイミングで、今度は左のテンカオをアゴにクリーンヒットする。不意を打たれたサレイは、うつぶせでダウンし、中村が背後からパウンドをまとめたところで、ハーブ・ディーン・レフェリーがストップした。トーナメント一回戦と同じアゴへの左膝蹴りで中村が大逆転勝ちを果たすと共に、トーナメントを制しUFCとの契約を獲得した。
大喜びした中村は、勝利者インタビューで観客や日本のファンに向けて「サンキュー」と叫び、英語で「ROAD TO UFCの優勝は始まりに過ぎません。これからUFCのベルトを目指します」とアピールした。なお試合後、中村は途中に左拳を負傷したことを明かしている。
ブノワ・サン・デニ、ダン・フッカーを2Rで粉砕し4連勝
第12試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
×ダン・フッカー(6位)
○ブノワ・サン・デニ(8位)
2R 4’45” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
ニュージーランド人のフッカーは24年8月のUFC 305オーストラリア大会のマテウス・ガムロット戦まで3連勝していたが、昨年11月のカタール大会でのアルマン・ツァルキヤン戦で2R肩固めで一本負けした。フランス人のサン・デニは11月のベニール・ダリウシュ戦でわずか16秒でKO勝ちし3連勝中だ。
1R、サン・デニがタックルを仕掛けると、フッカーはニンジャチョ=クで迎撃するが、サン・デニは離れる、サウスポーのサン・デニに対し、フッカーはオーソドックスでプレッシャーをかけつつ、右の三日月蹴りを的確に当て続け、ハイにもつなげ、優位に進める。だが終盤、柔道ベースのサン・デニは払い腰で倒し、サイドで押さえ、アームロックを狙う。フッカーが立つが、サン・デニは首相撲から膝と肘を連打する。サン・デニは前に出続け、フッカーのパンチをもらっても組み付いて倒し、最後はハーフで押さえつつ肘を連打して終える。フッカーは頭から出血している。記者採点はサン・デニ。ジャッジは2者がサン・デニだが、1者はフッカーにつける。
2R、フッカーがタックルからテイクダウンを狙うが、横に投げようとして崩れてしまうと、サン・デニがストレートでマウントを奪い、アームロックを狙う。サン・デニは肘打ちを連打してから、肩固めを仕掛ける。サン・デニは肩固めを解除してマウントに戻り、肘を連打すると、フッカーは出血が激しくなる。サン・デニはパウンドを当て続ける。フッカーは両腕でブロックして耐え続けるが、最後はハーブ・ディーン・レフェリーがストップした。これで4連勝のサン・デニは試合後のインタビューで「BMFベルトが欲しい」と話した。
第11試合 ライト級 5分3R
×ラファエル・フィジエフ(9位)
○マウリシオ・ルフィ(14位)
2R 4’30” TKO
第10試合 ヘビー級 5分3R
×タイ・トゥイバサ(12位)
○タリソン・テイシェイラ(15位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第9試合 ライト級 5分3R
○クイラン・サルキルド
×ジェイミー・ムラーキー
1R 3’01” 裸絞め
第8試合 ライトヘビー級 5分3R
×ジュニア・タファ
○ビリー・エレカナ
2R 3’18” 裸絞め
第7試合 ミドル級 5分3R
○キャメロン・ラウストン
×コーディ・ブランデージ
2R 4’08” TKO
第6試合 ミドル級 5分3R
○ジェイコブ・マルクーン
×トレス・フィニー
判定3-0 (30-27/30-26/30-26)
第5試合 ウェルター級 5分3R
○ジョナサン・ミケイレフ
×オーバン・エリオット
2R 3’31” 裸絞め
第4試合 フェザー級 5分3R
○カーン・オフリ
×イー・ジャー
判定2-0 (29-28/28-28/29-28)
第3試合 ROAD TO UFCシーズン4 ライト級決勝 5分3R
×キム・サンウク
○ドム・マー・ファン
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
※マー・ファンが優勝
第1試合 ROAD TO UFCシーズン4 バンタム級決勝 5分3R
×スーランランボ
○ローレンス・ルイ
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
※ルイが優勝
ROAD TO UFCシーズン4 フライ級決勝 5分3R
―アーロン・トウ
―ナムスライ・バトバヤル
中止 (バトバヤルは計量クリア。トウが計量4ポンドオーバー)

