KNOCK OUT 8.29 後楽園ホール(レポ):軍司泰斗、元ルンピニー王者の肘打ちでキャリア初のKO負け。ゴンナパー、下地奏人を3R KO。古村匡平、ONEフライデーのメインイベンター・プンルアンを3R KO。松嶋こよみ、初のUNLIMITEDルールで中国の選手に判定勝ち

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MAROOMS presents KNOCK OUT.56 ~NEW BEGINNING~
2025年8月29日(金) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
今回のKNOCK OUTは通常の四角形のリングではなく、福島のKNOCK OUT TRAINING CAMP常葉でのREBELSシリーズと同じ八角形のリングを採用する。通常の後楽園でのナンバーシリーズよりも出場選手・演出をグレードアップし、「これからのKNOCK OUTはこういうものだよというものを見せていくプレゼン的な大会(KNOCK OUTの山口元気代表)」とすることから、大会名には「NEW BEGINNING」とのサブタイトルが加わっている。
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
軍司泰斗、元ルンピニー王者の肘打ちで初のKO負け
第10試合 メインイベント RED 59kg契約 3分3R(延長1R)
×軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/ISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者、元K-1フェザー級(57.5kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
○ゲーオガンワーン・ソー・アムヌワイデッー[Kaewgangwan Sor.amnuaydes](タイ/元ルンピニー・プロムエタイ協会・True4Uスーパーフェザー級王者)
1R 2’42” KO (左肘打ち)
軍司は26歳。フルコンタクト空手をベースとし、高校入学後にK-1ジム総本部に移籍。15年にKrushでプロデビューし、17年9月に第2代Krushバンタム級王者となり、21年12月にK-1フェザー級王者となる。22年は5戦5勝(2KO)の好戦績を残しK-1 AWARDS 2022 MVPに選ばれる。23年3月にヴューに判定勝ちしK-1王座初防衛。昨年3月にはRISEフェザー級王者の門口佳佑に延長判定勝ちし、13連勝となったが、続く9月の寺田匠とのK-1王座2度目の防衛戦で延長判定負けした。10月、JMAEXPO横浜大会でクリスチャン・ボグダンに判定勝ちしISKAタイトルを獲得。半年試合が組まれない状況が続き、今年4月いっぱいでK-1との契約が満了。5月、KNOCK OUT参戦が発表され、軍司は「僕の第2章はOFGムエタイ」と表明した。6月のKNOCK OUT代々木大会では、実質OFGムエタイのREDルールで、元ラジャダムナン王者のペットルンルアンを1R左ボディでKOし、OFGでのパンチの破壊力の高さを印象付けた。試合前のインタビューでは前回使えなかった肘で倒すことに意欲を示していた。
ゲーオガンワーンは30歳。構えはサウスポー。15年12月、ルンピニースタジアム設立記念興行でスーパーレックを下しルンピニー&プロムエタイ協会のスーパーフェザー級王座を獲得。昨年6月のムエタイスーパーファイト名古屋大会では65kg契約で大和哲也と対戦し判定勝ちしている。
1R、サウスポーのゲーオガンワーンは左ミドルを主体にしつつ、インロー、ストレートも絡めて、攻撃数で上回り先手を取る。首相撲では崩しも決める。中盤、軍司はゲーオガンワーンをロープ際に詰め、左フックを見せると、右ストレートのフェイントからの左フックを当て、ゲーオガンワーンをひるませる。だがゲーオガンワーンは首相撲を繰り返して休みつつ回復し、次第に膝蹴りも当てて流れを変える。
すると決着が突然に訪れる。残り30秒のコールの後、軍司がプレッシャーをかけ、右インローを軽く当てる。ゲーオガンワーンは後退しロープに当たるが、すぐ前に出て左肘打ちをクリーンヒット。不意を打たれた軍司は真後ろに倒れてダウンする。軍司はダメージが大きく、センチャイレフェリーがすぐさまストップした。軍司はこれでプロ戦績35戦27勝7敗1分となったが、KO負けは初めてだ。
マイクを持ったゲーオガンワーンは「日本に来たのは2度目です。また来たいです。8月6日に息子が生まれました。息子のために勝ててうれしいです」とコメントした。山口元気代表はゲーオガンワーンと複数試合契約を結ぶ考えを示していた。
敗れた軍司はバックステージでのインタビューで「肘は打ってきてたんで、狙われてるのは分かってたんですけど、若干は見えたんですけど、今までやったことなかったんで、その経験の浅さが出たなって思います。ムエタイの難しさを味わった感じですね」「組み(首相撲)の展開になってミスをしました。僕がフックを当てた時点で相手が首に変えたっていうのは分かっていたので、そこでもらってしまったという感じです」「ここから先、相手が強くなって、組みの選手や肘の強い選手がどんどん出てくるんと思うので、しっかり対策して次に活かせればと思います」とコメント。初のKO負けについては「KO(の経験)がないので記憶がないのかなと思っていたんですけど、記憶もありますし、僕は立てると思っていたので、立とうと思った時にもレフェリーが止めたので、そこはしょうがないなと思いました」と話した。
ゴンナパー、下地奏人をKO
第9試合 セミファイナル RED ライト級(62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
×下地奏人(フリー)※RIOT GYMから所属変更
○ゴンナパー・ウィラサクレック[Kongnapa Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/KNOCK OUT-REDライト級王者、元K-1&Krush同級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
3R 0’32” KO (左ストレート)
ゴンナパーは32歳。ムエタイで活躍後、16年からK-1 GROUPに参戦し、山崎秀晃、卜部功也、佐々木大蔵、安保瑠輝也らに勝利。20年12月、林健太を下しK-1ライト級王座を獲得。21年7月の初防衛戦で朝久泰央に敗れ王座陥落。22年6月のTHE MATCHではRISEの白鳥大珠を、8月のK-1では岩崎悠斗をKOした。以降はタイに戻り休養していたが、昨年4月のKrushで復帰し、塚本拓真に判定勝ち。7月のK-1では与座優貴に1R KO負け。9月のKrushでは上野空大に3R TKO勝ちしたが、ライト級(62.5kg)リミットを1.65kgオーバーしてしまった。今年2月、KNOCK OUTに初参戦しREDルールで古村匡平に判定勝ち。6月の代々木大会では重森陽太を3R右フックでKOし、REDライト級王座を奪取した。
KNOCK OUTでは今大会でのゴンナパーの相手を募集したところ、1階級下の下地が名乗りをあげた。下地は14戦12勝(4KO)2敗の20歳。昨年8月のKNOCK OUTで髙橋亨汰に延長判定勝ち。12月のKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメントでは初戦でロムイーサンを1R右ハイでKOしたが、決勝では久井大夢の首相撲につかまり判定負けした。今年4月、優翔戦が組まれていたが、網膜裂孔でドクターストップがかかり欠場していた。今回からRIOT GYMを離れフリーで戦う。
1R、サウスポーのゴンナパーに対し、オーソドックスの下地は序盤こそ左のパンチを当て、印象を作るが、中盤からゴンナパーが前に出て左ミドルを当て続けると、首相撲で左膝を連打してから、スペースを作り、右肘を当ててダウンを奪う。その後もゴンナパーが左フック、右肘で優位に進める。8-10でゴンナパーが取る。
2R、ゴンナパーは変わらず前に出て、左ミドル、組んでの左膝、右肘で1R同様に攻め続け、下地を苦しめる。記者採点はゴンナパー。
すると3R、ゴンナパーが前に出て下地を下がらせると、右ボディのフェイントからの左ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。下地は意識はあるが、大の字で倒れたまま立てず、ゴンナパーのKO勝ちとなった。
ゴンナパーは娘を肩に担ぎながらマイクを持ち「タイから娘と妻も来ていて、勝ててうれしいです。タイに来たときはウィラサクレックジムに遊びに来てください」とアピールした。
古村匡平、ONEフライデーのメインイベンター・プンルアンを3R KO
第8試合 RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○古村匡平(FURUMURA-GYM/大和ムエタイ・スーパーライト級王者)
×プンルアン・バーンランバー[Pungluang Banramba](タイ)
3R 0’18” KO (左フック)
古村は26歳。昨年2月のRIZIN佐賀大会ではREITO BRAVELYに1R左ストレートでKO負け。5月のオーストラリアでのISKAムエタイ世界ライトウェルター級(65kg)王座決定戦ではアルフィー・スミスに判定負け。9月のKNOCK OUT福岡大会ではREDルールでタイ人のムァンコーンに1R右ストレートでKO勝ち。11月のカンボジアでの試合では現地の選手に判定負け。今年2月のKNOCK OUTではゴンナパーに判定負けしている。
プンルアンは25歳。かつて日本でも活躍し、KNOCK OUTの山口元気代表が現役時代に戦ったランバー・ソムデートM16の教え子。ONEフライデーファイツにレギュラー参戦し12戦7勝(3KO)5敗。当初6連勝し、以降はメインイベントの試合が続いたが、ジャオスアヤイ戦に1R KO負け、サミンダンに判定勝ち、ヨードレックペット、アキフ・グルザダ、ナックロップに3連続でKO負け。前回の6月の試合ではセミファイナルに下がり、ポンペットにKO負けし4連続KO負け。7月上旬にもONE以外の試合でルンピニーのリングに上がり敗れ5連敗中だという。
1R、プンルアンは序盤から左膝、肘を当て、その後も左ミドル、組んでの膝等、攻撃の的確さで上回る。古村も中盤からパンチを返すようになり、ほぼ五分に近い状態に持ち込むが、強打は打てない。記者採点はイーブンだがプンルアンにつく可能性もある。
2R、プンルアンは左ミドル、組んでの膝を当て、崩しも随所で絡め、主導権を維持し、差を広げる。だが終了間際、古村も右カーフを効かせてスリップさせる。プンルアンは両手を広げ効いていないとアピールする。記者採点は長時間支配したプンルアンだが、古村が最後反撃したため、イーブンもありうる。
すると3R、古村は開始すぐからプレッシャーをかけ、プンルアンを後退させると、プンルアンが右ローを当てた後、ひるまず前進し左フックをクリーンヒット。プンルアンが伸びた状態でダウンすると、すぐさまレフェリーがストップした。
マイクを持った古村は「正直、拳は折れてます。ゴンナパーに勝って重森に勝って久井君に勝って、地獄のライト級の王になるためにに戻ってきました。半年ぶりのKNOCK OUTの最高の舞台でKOで勝ててめちゃくちゃうれしいです。プンルアン選手、強かったですけど、みんなのおかげでここまで戦うことができました。ゴンナパーを絶対に倒し、ライト級の魔王になります」とアピールした。
ぱんちゃん璃奈、アム・ザ・ロケットに3R TKO勝ち
第7試合 BLACK 女子ライトフライ級(49kg) 3分3R(延長1R)
○ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級(47.5kg)&アトム級(46kg)王者)
×アム・ザ・ロケット[Amp The Rocket/Suwanan Boonsorn](タイ/エリート・ファイトクラブ/元WMC・WPMF世界ミニフライ級(47.63kg)王者、元DEEP JEWELSミクロ級(44kg)王者)
3R 0’47” TKO (レフェリーストップ:右膝蹴りでダウン後)
ぱんちゃんは31歳。昨年4月に収録された巌流島でのルシア・アプデルガリム戦で判定負けし、デビュー以来の連勝が17でストップ。6月の代々木大会ではアイリン・ゴンザレスに判定勝ち。10月には美伶に判定勝ち。今年2月には山田真子と延長ドロー。6月の代々木のビッグイベントにも出場せず、音沙汰の無い状況が続いていたが、半年ぶりのリングへ。今回のカード発表会見冒頭、ぱんちゃんは「ラスト1年で引退します」と表明した。
アムは1996年6月14日生まれの29歳。WMC・WPMFの世界タイトルも取ったムエタイの実力者で、14年にMMAデビュー。19年にRIZINに上がり浜崎朱加に1R腕十字で敗れ、山本美憂に判定負け。23年5月の3年ぶりの復帰戦では伊澤星花に1R一本負け。23年9月のDEEP JEWELSミクロ級(44kg)王座防衛戦では村上彩に判定負け。昨年11月の万智戦では2Rヒールフックで敗れている。
ぱんちゃんは3年前にTHE MATCH 2022の那須川天心 vs.武尊のサイン入りポスターを偽造して販売した詐欺容疑で逮捕され、昨年は東京都知事選のN党のポスタージャック騒動に起用され批判を浴び、今回の試合前もアムの見た目等を揶揄するXのポストをし、KNOCK OUTの主力の龍聖、元RIZIN王者の浜崎朱加ら、多方面から批判を浴びていた。
1R、長身のぱんちゃんがプレッシャーをかけるが、アムがスピードのある右フック、カーフを当てて優位に進める。ぱんちゃんはパンチをもらうとクリンチを繰り返し、北尻レフェリーから警告を受ける。さらに偶発的だが、ぱんちゃんが前に出ると左の前腕がアムの顔面に当たる。肘打ちではないが腕のグローブ以外の部位での攻撃は反則となるため、注意の累積で減点1が宣告される。記者採点はアムで減点込みで8-10に。
2R、ぱんちゃんは変わらずプレッシャーをかけ続ける。アムは少し疲れてきた様子で、攻撃が減る。ぱんちゃんもなかなか攻撃をまとめられないが、随所で前蹴りを当て、最後は右ストレートと右膝を当て、好印象で終える。記者採点はぱんちゃん。
3R、ぱんちゃんが序盤、右ストレートを効かせると、アムは集中力が切れた様子で、ロープ伝いで後退する。ぱんちゃんはコーナー際で首相撲で捕まえ右膝蹴りを顔面に当ててダウンを奪う。アムはコーナー際で座ったまま立ち上がれず、ぱんちゃんのTKO勝ちとなった。アムは左足を伸ばした状態で座っており、左足の甲あたりを痛めた様子で、ぱんちゃんの攻撃によるダメージで戦意喪失したようだ。
松嶋こよみ、初のUNLIMITEDルールで中国の選手に判定勝ち
第6試合 UNLIMITED 68kg契約 3分3R
○松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)※imaginaryから所属先名変更
×ジャン・チャオ[Zhang Chao](中国/中山拓武ジム/CFP/LONGSAN FIGHTフェザー級王者)
判定3-0 (長瀬29-28/豊永29-28/柴田30-27)
松嶋は32歳。15年に修斗でプロMMAデビューし、パンクラスで活躍後、18年~20年はONEに参戦し5戦3勝2敗で、19年8月にはマーティン・ニューイェンのONEフェザー級王座に挑戦し2R TKO負け。ONEを離れるとUFCを目指し、22年のROAD TO UFCフェザー級トーナメントでは準決勝でイー・ジャーに判定負け。昨年1月のTOP BRIGHTSではカルシャガ・ダウトベックに1R TKO負け。昨年7月のGLADIATORのフェザー級王座挑戦者決定トーナメント準々決勝でソドノムドルジ・プレブドルジに2R左テンカオでTKO勝ち。その後、UFCに多数輩出している米国のLFAと契約しトーナメント準決勝を辞退したが、ビザの関係でなかなか試合が決まらない状況が続いていた。トレーナーでKNOCK OUTの元王者でもある良太郎が松嶋をKNOCK OUTに推薦し、今回のUNLIMITEDルールでのKNOCK OUT初参戦が決まった。
KNOCK OUTでは肘有り・オープンフィンガーグローブ(OFG)着用のREDルールをベースとしつつ、倒れた相手に対してのパウンドやサッカーボールキックも認める、オリジナルのUNLIMITEDルールの試合を23年12月から実施している。6月の代々木大会では、RIZINにも出場しているMMA選手の倉本一真が、キックボクサーの栗秋祥梧に判定勝ちし、UNLIMITEDスーパーフェザー級(60kg)初代王者となる等、MMA・キックの実力者が次々とこの新ルールに挑戦している。
対するチャオは27歳。身長178cmで構えはオーソドックス。MMA戦績9戦7勝(3KO)2敗。中国のLONGSAN FIGHTフェザー級王者で、2019年中国ボクシング連盟71kg級王者という実績もある。
1R、松嶋が右カーフキックを随所で当てて効かせ、スイッチも織り交ぜながらインローや左右のミドルも当てる。終盤、松嶋はチャオをコーナーに押し込み、首相撲からの膝蹴りを当て、さらに肘打ちにつなげ、最後は左フックを当てて追い詰めて終える。チャオは右フックを時折強振するが当たらない。記者採点は松嶋。
2R、松嶋は変わらず右カーフを当てつつ、組んでの膝、右肘、離れてのパンチを当てる。中盤過ぎ、チャオが松嶋をがぶって押さえるが、松嶋はチャオを抱え上げ、背中からマットに叩きつけ、場内を沸かせる場面も。記者採点は松嶋。
3R、開始すぐこそチャオが左フックで松嶋をダウンさせ、パウンドで追い詰めたが、松嶋は脱出する。中盤以降は松嶋がタックルで倒してマウントとバックからパウンドと肘を当てて挽回する。松嶋はその後も組んでの膝、肘で攻め、左ハイも当て、主導権を維持する。最後、松嶋は胴廻し回転蹴りで倒れ、チャオが上から押さえて鉄槌を当てて終える。記者採点は松嶋。ジャッジは割れ、2者がチャオ、1者が松嶋につける。記者採点合計30-27で松嶋。ジャッジ3者とも松嶋を支持し、松嶋が判定勝ちした。
第5試合 UNLIMITED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○カルロス・モタ[Carlos Mota](ブラジル/元LFAフライ級(56.7kg)王者)
×中村悠磨(和術慧舟會HEARTS)
判定3-0 (柴田29-28/長瀬29-28/豊永29-28)
モタはMMA 10戦8勝(4KO)2敗の30歳。22年8月、米国のMMA大会・LFAで王者となり、10月にUFCに初参戦し判定負けした。だが試合後のドーピング検査で禁止薬物のメルドニウム(持久力向上薬)の陽性反応が出たため、ネバダ州アスレチックコミッションから2年の出場停止処分を受ける。処分が明け、昨年12月、KNOCK OUT横浜大会にUNLIMTEDルールで初参戦し、キックボクサーの栗秋祥梧から度々テイクダウンを奪いパウンドで攻め判定勝ち。6月の代々木大会ではBLACKルールで古木誠也と対戦し1R KO負け。今回UNLIMTEDルールに再挑戦する。倉本一真のUNLIMITEDスーパーフェザー級(60kg)王座挑戦も見据え、今回は階級を上げて戦う。
中村は25歳。EXFIGHT、修斗のアマの試合を重ね、6月の代々木のプレリミナリーでのUNLIMITEDルールの試合では高木晟至に判定勝ちしている。
1R、開始すぐから長身の中村が前に出て、右ストレートを当ててひるませ、先手を取る。モタはスイッチを繰り返しつつステップで距離を取り続け、中村の追撃を封じるが、中村が積極的に前に出る状態が続く。終了間際、モタがバックスピンキックを当てるが、中村をひるませるほどにはならない。記者採点は中村。
2R、モタは開始すぐからタックルで倒し、踏みつけで中村を脅かす。スタンドに戻ると、中村が前に出続けるが、モタはかわし続ける。終盤、モタは左ミドルを強打してから、左フックを当ててダウンを奪い、印象を作る。記者採点はモタ。
3R、モタは変わらず距離を取りつつ、左右のミドルを当て、パンチも積極的に振るう。最後はタックルで倒し、ボディにパウンドを当て続け終了する。記者採点はモタ。合計29-28でモタ。ジャッジ3者も同じ採点で、モタが判定勝ちした。
祐輝、ジャパンキック王者の勇成を1R KOし小笠原瑛作の王座挑戦熱望
第4試合 RED フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○祐輝[よしき](OU-BU GYM)
×勇成(Formed/ジャパンキック・フェザー級王者)
1R 0’59” TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)
祐輝は広島在住の28歳。RISE、全日本キックボクシング協会、福岡でのKOS等、徳島でのDEEP☆KICKにも出場しつつ、KNOCK OUTにも23年から3度上がり2勝1敗。昨年4月、利根川仁に延長判定負けしたが、6月の代々木大会の本戦第1試合では茂木豪汰とREDルールで対戦し1R右ストレートでKO勝ちしている。
勇成は福岡在住の19歳。昨年11月、皆川裕哉に3R KO勝ちしジャパンキック・フェザー級王座を獲得。今年2月、ONEフライデーファイツに初参戦しグランプリノイ(タイ)に1R KO勝利し35万バーツ(約150万円)のボーナスを獲得。5月のジャパンキック市原大会では元True4Uバンタム級8位のヌアシラーS.R.K(タイ)を2R左の縦肘一撃でKOしている。
1R、開始すぐから祐輝がサウスポーで構えて前に出て、左ストレートを立て続けに当ててダウンを奪う。勇成のダメージは大きく、祐輝が再びパンチラッシュで再びダウンを奪うと、すぐさま北尻レフェリーがストップした。
祐輝はマイクを持つと、幼い時に父を亡くし、一人で祐輝を育ててくれた母親が闘病中だと明かし「お母さんを一人で支えられるようになるために、KNOCK OUTのベルトに挑戦させてください。小笠原(瑛作)選手、タイトルマッチやってくれませんか」とアピールした。
UNLIMITEDルールの序盤戦は石田協、ふくやーまん、松本飛雅がTKO勝ち
第3試合 UNLIMITED 68kg契約 3分3R
×高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)
○石田 協[かのう](K-1 GYM SAGAMI ONO KREST/KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED -66kgワンデートーナメント優勝)
2R 2’48” TKO (ドクターストップ:蹴り上げによる右まぶたのカット)
高塩はDEEPを主戦場とするMMA選手で、UNLIMITEDルールに2度挑戦し、いずれも敗れており、6月の代々木第二大会では木下カラテに2R TKO負けしている
K-1 GROUP推薦の石田は23歳。Krushで22~23年に3戦し2勝(2KO)1敗(当時のリングネームは協)。7月5日のKNOCK OUT常葉大会でのUNLIMITED 66.0kg 1DAYトーナメントで3勝し優勝し賞金100万円を獲得した。

1R、高塩が石田を倒すが、高塩が腰を上げた際、石田が下からの蹴り上げで高塩の右まぶたを切り裂く。高塩が大出血し、ドクターチェックを受ける。再開後、石田が高塩がテイクダウンを繰り返すが、またも出血が激しくなり再びドクターチェックが入る。再開後も高塩がグラウンドでバックを取る場面もあるが、その先の打撃に持ち込めない。記者採点は石田。
2R、高塩がテイクダウンを繰り返し、終盤にはマウントとバックを行き来しつつ、パウンドを当て続けて追い詰める。だがまたも高塩の右まぶたの出血が激しくなり、3度目のドクターチェックが入る。ここでようやくドクターストップがかかり石田のTKO勝ちとなった。
第2試合 UNLIMITED スーパーライト級(65kg) 3分3R
×木村亮彦(KNOCK OUT クロスポイント大泉)
○ふくやーまん(FIGHTER’S FLOW)
1R 1’07” TKO (レフェリーストップ:右フック)
1R、ふくやーまんは木村を倒すと、踏みつけを放つ。これは空振りに終わったが、スタンドの攻防の中で、ふくやーまんが低い構えから右フックをクリーンヒット。木村がダウンすると、すぐさまレフェリーがストップした。
第1試合 UNLIMITED 58kg契約 2分3R
○松本飛雅[ひゅうが](パラエストラ広島)
×西村虎次郎(誰ツヨDoJoy)
1R 2’00” TKO (レフェリーストップ:左フック)
1R、西村がガードを下げつつパンチを当て、やや優位に進めていたが、終盤、テイクダウンを奪うと、松本があっさりリバースしてマウントを取る。松本は残り時間が短いことを意識してか、すぐ立って顔面を振りつける。逃げるように西村が立つと、松本が左フックを当てて倒し、レフェリーがストップした。
































