KNOCK OUT 3.13 後楽園ホール:小笠原瑛作「ベルトを持ってKNOCK OUTを引っ張っていく」×KING強介「大会ポスターを見て、さらに燃えました」|試合順発表。17:30開始に変更
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KNOCK OUT ~The REBORN~(3月13日(土) 後楽園ホール)のメインイベント、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定戦で対戦する小笠原瑛作とKING強介のインタビューが主催者から届いた。
2018年10月の対戦では強介に勝利している小笠原だが、今回は勝ってチャンピオンとなり、REBORNするKNOCK OUTを引っ張っていくと誓う。強介は一度敗れたトーナメントで復活し、瑛作へのリベンジのチャンス、ジム移籍一発目の試合と、テーマが豊富な一戦。そしてさらに燃えさせる材料もインタビューで語っている。
試合順も決定。新型コロナウイルス緊急事態宣言の延長にともない、試合開始時刻が当初から30分早い17:30に変更となっている。第1試合から鈴木千裕 vs. 久保政哉のKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝が行われるため要注意だ。
メインイベント KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者)
KING強介(京都野口ジム/Team fight bull/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)
小笠原瑛作「ベルトを獲るのは当たり前。今までとは違う試合内容で盛り上げます」
――今回、トーナメント決勝でいったん兄弟対決が決定し、そこからこのカードに至りました。準決勝の時点で、兄弟対決になるという可能性はやはり考えてはいたと思いますが。
小笠原 僕は最初からこのトーナメントに出ることが決まっていて優勝するつもりでいて、裕典は欠場した選手の代打として話が来て。そこでお兄ちゃんが出るか出ないかは会長と本人の判断だったと思うんですよね。僕は決勝に上がるということしか考えてなかったし、そこでお兄ちゃんが自ら出場するという決意を固めて会長もOKを出したということは、もしも決勝に上がってきたらやる可能性はあるなとは思ってました。
――でも実際に決まってみたら、やはり難しかった?
小笠原 そうですね、自分としては……気持ちよく試合することはできないですよね。僕の場合は、その気持ちにはなれなかったということです。
――というところで、KING強介選手が今回の対戦相手となりました。一度勝利しているということもあって、カード発表会見では差があるという前提での発言が見られました。前回の対戦を振り返ると?
小笠原 前回の対戦は、江幡塁選手にKO負けして、タイで1戦挟んでの国内復帰戦だったんですよね。倒された後ということもあって、ミスをしない戦い方をしたということもあり、最後まで攻めきれなかったなというのは、自分の中ではあります。守りに入ったとまではいかなくても、かなり警戒して戦ってしまったなという感じですね。
――その時に感じた相手の印象は?
小笠原 やっぱりタフな選手でしたよね。ただ、自分の中ではもっと打ち合ってくれそうなイメージがあったんですけど、その時はどちらかといえばクレバーに戦う選手という感じでした。しっかり頭を使って、相当、作戦を練って臨んでくる選手だなと。
――それも踏まえて今回は、会見でも「打ち合いをしてほしい」という発言がありました。
小笠原 そういう戦い方をしてくれた方が、僕のチャンスが増えるなとは思ってるんですけど、たぶんそうはならないなとは思うんですよね。だから前回と同じような展開になっても、一回勝ってる相手には改めて自分の成長を見せなきゃいけないなと思っているので、前回とどう違う内容で勝つかというところを見せたいですね。
――前回は敗戦後の復帰戦、今回はKNOCK OUTがREBORNする大会で王座決定戦と、シチュエーションだけでもだいぶ異なります。
小笠原 前回と今回の位置づけは全然違うと思っています。自分はKNOCK OUTを引っ張っていこうと思っているし、会見でも「団体を背負う」と発言しました。今回、REBELSがKNOCK OUTに統合されて一発目の大会でベルトが懸かっているということは、大会自体が自分にかかっているということなので、モチベーションも違いますね。
――これまでのキャリアでは、勝った試合でも相手のいいところを“出させてしまった”上で大逆転して盛り上がった試合もいくつもありました。そういう盛り上げ方とはまた違う?
小笠原 お客さんからしたら面白い部分でもあって、そこが僕の魅力でもあったとは思うんですけど、やっぱりいつまでもそういう試合をしていてもダメだとは思ってます。そこはコロナになってからの期間で、ずっと変えようとしてきている部分でもあるので、この新生KNOCK OUTでは過去のような倒し倒されという盛り上げ方ではない試合内容で魅せたいなと思ってますね。
――勝ったらチャンピオンということも踏まえた上で、このところKNOCK OUTの主役争いが活発化してきている中で思うことは?
小笠原 若い選手がたくさん育ってきている中で、安本選手だったり龍聖選手、ぱんちゃん選手だったりと目立つ選手もいっぱい出てきてて、それはイベントが盛り上がっていいことだとは思うんですけど、俺の使命というか……旧KNOCK OUTからずっと出ていて、REBELSもクロスポイント生え抜きの俺がずっと出てきた大会なので、そこにかける思い、そしてやっぱり自分が内容で示して他の選手たちを引っ張っていく気持ちというのはまた他の選手たちと違うなと思ってるので。もちろん他の選手たちにも頑張ってもらいたいですけど、自分の引っ張り方というのはまた違うなとは思ってます。
――そこで、自分が思う、自分のエースとしてのよさとか強みというのはどこでしょう?
小笠原 今完成に向けて作っている最中ではあるんですけど……過去は倒し倒されという盛り上げ方でしたが、今は穴なくしっかり倒すということが自分のやらなくちゃいけないことだと思ってます。試合内容で魅せるのが、一番説得力があると思うので。
――その上でベルトは不可欠だと思うんですが、改めて今回のベルトへの思いとは?
小笠原 自分の中では、ベルトを獲ってからが始まりというか、ベルトを持ってKNOCK OUTを引っ張っていくものだと思っているので、獲ることは自分の中では当たり前だと思ってるし、それによってまた別のストーリーが作っていけて発言権も出てくると思ってます。だから今回はベルトを獲って当たり前の試合、その中に内容を問われる試合だなと思ってます。
――このタイミングでこの王座決定戦が組まれるという期待感も感じてますよね?
小笠原 はい。やっぱりそうやって僕のことを組んでくれているということには応えなくちゃいけないと思ってます。
――「新しいKNOCK OUTは小笠原瑛作でいくぞ」ということにさせる試合?
小笠原 そうしなくちゃいけないし、そうしようと思ってます。今回、今まで以上に時間をかけて相手の対策もして練習もしているので、その部分を、3月13日に期待して見てもらえればと思います。このコロナ禍でチケットを買っていただいていることには感謝しかないので、お客さんと一緒に大会を作っていければと。その中で僕はいい試合をするので、楽しみにしていてください。
――ありがとうございました!
KING強介「“望まれたストーリー”にはさせない。大会ポスターを見て、さらに燃えました」
――今回、トーナメント決勝戦が変更になってKING強介選手が出場ということになりました。それが決まった時の気持ちは?
KING 僕はトーナメントの最初の時に、「決勝に行って勝ってベルトを巻きたい」ということを言っていたので、一度負けはしたけどその道は消えてないのかなと思って、内心では「ウッシャー!」と思いました。
――相手の小笠原瑛作選手とは、2018年10月に対戦しています。その試合を振り返ると?
KING あの時は正直、瑛作君のうまさに完全にやられた記憶があります。左ミドルの対処も出来なかったので、腕をバンバン蹴られて、気づけば試合が終わってました(笑)。
――一番感じたのはうまさ?
KING そうですね。うまいのと、仕掛けるタイミングもすごくよくて。試合中の技の選択肢も多いですよね。引き出しもすごく多い選手だと思いました。
――そこから約2年半経つわけですが、今回はどう戦おうと?
KING 前回の試合も踏まえて、また、僕は彼のお兄ちゃんに延長Rで負けてるんですよね。どちらも、結果として倒しに行くスタイルがあだになったので、今回はそれを封印しようかなと思ってます。そういうスタイルではなく、引き出しの出し合いをしたいなと。今まで通り倒しに行くスタイルでKOを狙うというわけではなく、「倒せる時に倒す」「無理せず戦う」ということを身上に戦おうかなと思ってます。今までのスタイルとは真逆ですね(笑)。
――それを心がけて練習をしていると?
KING そうですね。僕は今年から京都野口ジムに移籍したんです。今まではキックボクシング的というか、倒すスタイルばかり練習してきたんですが、今のジムはムエタイを主軸としてやってるジムなので、引き出しを増やす練習をしてる段階です。
――リングネームは変わらないんですね。
KING はい。これは僕がやり始めた時からの師匠(KING皇兵)がつけてくれたものなので、引退するまではこの名前を使い続けるつもりです。今までの僕のスタイルに、新しいジムでの練習によっていい相乗効果が加わるようにアレンジしてもらっているところです。
――ただ、試合になると前のめりに出たくなったりはしないですか?
KING そういうところが練習でも出てしまうこともあるんですけど、それを抑える練習をしてます。
――小笠原選手は、「もっと打ち合いに来てほしい」と言っていました。となると、試合に向けての思惑は互いに違ってきそうですね。
KING その方が僕はありがたいですけどね。向こうは、僕がそう来るだろうと思って練習してはると思うんで、いい意味でそこを出し抜けたらなと思います。お互いキャリアも経験もあるので、いい意味で騙し合いをするというか、先行で出し抜けたらなと思っています。
――今回はKNOCK OUTがREBORNする大会になりますが、ベルトに対しての思いというのは?
KING いやあ、僕、旧体制の頃からずーっとKNOCK OUTに上がりたくて、ずーっと熱望してたんですよ。何回かお話はいただいたんですけどスケジュールが合わなくて、REBELSチャンピオンだったのでREBELSを優先させてもらってたんです。ここでようやくチャンスが来て、それが上がりたかったリングのベルトが懸かった試合になるとはという感じで、すごく運命を感じます。
――新生一発目の大会でタイトルマッチですからね。
KING でも、今回の大会ポスターを見て、運営側の思惑がすごく出てるなと思ったんですよね。やっぱり首都圏の選手、これから背負って行くであろう選手がすごく目立ってて、地方の選手は全員、すごく小っちゃくなってるじゃないですか。あれを見た瞬間に「よし、ぶっ潰してやろう!」と思って(笑)。
――燃えるものがありましたか。
KING 今回、瑛作君が勝つのが「望まれたストーリー」だとは思うんですけど、そうなると絶対面白くないと思うんですよ。それでポスターを見て、さらに燃えましたね。絶対にぶっ潰してやろうと思って(笑)。よりクレバーに倒したいと思います。倒すのを最優先にはしないですけど、勝ちをもぎ取っていろんな人の目論見をぶっ潰したいと思います。
――最終的には倒したい?
KING そうできれば理想です。無理はしないで、倒せる流れに持っていけたら。無理をすると、また変な方向に行ってしまうので。
――ここで勝ってチャンピオンになったら、REBORN一発目の大会ということもあり、KNOCK OUTの主役争いでもかなり進むことになると思いますが。
KING うーん……僕は年齢的にも「主役」という感じでもないと思うし……そうですね、主役うんぬんはあんまり考えたことがないです。主役クラスは、龍聖選手とか壱センチャイジム選手とか、若い選手がいっぱいいると思うんですけど、僕はまた違うポジションがいいかなと。それより、「名脇役」ぐらいの方がしっくりくると思います。
――でもチャンピオンになったら「脇役」というわけにもいかないのでは?
KING 主役になれたらなりたいですけど、僕が主役で盛り上がるかどうか(笑)。ただ、瑛作君がチャンピオンになって主役になるという流れなんだとしたら、絶対そうじゃない方が面白いよというのは見せたいと思います。その後の展開までは考えてないですけど(笑)。
――「爆腕ビッグダディ」というキャッチフレーズがついていて、4人のお子さんがいらっしゃるということですが、4人育てながらファイターとしても活動するというのは、大変では?
KING よくそういう風に言われるんですけど、正直2人目以降はあまり変わらないので、そんなに大変でもないです。もうマヒしてきてて、何が大変なのかよく分からないというか(笑)。
――父親になったことで、ファイターとしての気持ちに変化はありましたか?
KING ありました。最近、特にあったんですよ。一番上の子が今8歳で、今年小学3年生になるんですけど、携帯でYouTubeを見たりもするようになったんですよね。そういうメディアで僕の試合を見たり、学校で話したりもしてるみたいで。直接そのことを話はしないんですけど、喜んでるっていう話は聞いてるので、勝利への意欲というか「もっと喜ばせてあげたいな」という気持ちがより強くなりました。
――カッコよく勝つところを見せたいですよね。
KING はい。自慢できる父親になるということは、父親なら誰しもが思ってることやと思うので。僕でいうと格闘技をやってるので、そこで目立てれば一番いいのかなと思いました。
――ここまでの試合にまつわる話、どれを取っても負けられないじゃないですか。
KING そうなんですよ。主催者側は負けてほしいんでしょうけど(笑)。僕にも周りの人の思いがあるので、「負けられない気持ち」では負けない自信があります。
――その気持ちをぶつけると。
KING 「8割負ける」と言われても、まだ2割は可能性があるので、それを狙っていきます。相手がミスショットした瞬間を狙っていきますんで!
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第8試合 メインイベント KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者)
KING強介(京都野口ジム/Team fight bull/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)※Team fight bullから所属変更
第7試合 セミファイナル REDルール フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
安本晴翔(橋本道場/REBELS-REDフェザー級王者)
ペットシラー[Phetsila]・FURUMURA-GYM(タイ/FURUMURA-GYM/元プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者、TOYOTA HI-LUX REVOスーパーバンタム級トーナメント2016優勝)
第6試合 BLACKルール フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
龍聖(TRY HARD GYM)
大脇 武(GET OVER/DBS&RKAフェザー級王者、WBCムエタイ日本7位)
第5試合 REDルール スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/元ルンピニージャパン・バンタム級王者)
古村 光(FURUMURA-GYM)
第4試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級(75kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(TRY HARD GYM/WOMF世界スーパーミドル級王者)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級(75kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
吉野友規(STURGIS新宿ジム)
田村 聖(拳心館/元NKBミドル級王者)
第2試合 KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
与座優貴(橋本道場)
宮越慶二郎(拳粋会宮越道場/元WBCムエタイ・インターナショナル・同日本・NJKFライト級王者)
第1試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
久保政哉(Monolith)※フリーから所属表記変更
概要
大会名 KNOCK OUT ~The REBORN~
日時 2021年3月13日(土) 開場・16:45 開始・17:30
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 チケットぴあ KNOCK OUT OFFICIAL SHOP 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@rebels.jp http://www.rebels.jp/