RISE 7.2 エディオンアリーナ大阪(レポ):54kgトーナメント準決勝は志朗×クマンドーイ、大﨑一貴×田丸辰に。原口健飛、GLORYトーナメント準優勝のボイナザロフを1R KO「俺もGLORYに行きたい」
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ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 1st Round
2023年7月2日(日)エディオンアリーナ大阪 第1競技場
レポート&写真:井原芳徳
原口健飛、GLORYトーナメント準優勝のボイナザロフを1R KO「俺もGLORYに行きたい」
第14試合 メインイベント スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA K-1ルール世界ライトウェルター級(65kg)王者、元RISEライト級(63kg)王者、RISE -63kgトーナメント2020優勝)
×アンバー・ボイナザロフ[Anvar Boynazarov](ウズベキスタン/アンバー・ムエタイ/EM Legendフェザー級トーナメント2018優勝、GLORYフェザー級トーナメント2017準優勝)
1R 1’31” KO (左三日月蹴り)
原口は昨年6月のTHE MATCHでK-1の山崎秀晃を2R KO。8月のRISE大阪大会ではペットパノムルンの膝蹴りに手を焼き6R判定負けしリベンジに失敗した。12月の両国大会ではGLORYのランカーのセルゲイ・アダムチャックに判定勝ちし、3月のRISE ELDORADOではジェレミー・モンテーリョに4R KO勝ちしISKAの世界王座を獲得している。
原口は「大阪大会では2年連続でペッチ(=ペットパノムルン)に負けてますけど、縁起が良くないのを払しょくして、さらに上に行きたいです」と5月のカード発表会見で意気込みを語った。大阪大会3日前には8月にオランダで海人がGLORYライト級王座に挑戦することが発表されたが、大阪大会の前日計量後の会見で原口は海人に刺激を受けたか聞かれると「めちゃめちゃありますよ」と即答し「さすが海人ですね。GLORYで日本人の強さを見せて欲しいです。俺も日本人の強さを見せれると思うので、よりGLORYに行きたいと思いました」と話していた。
ボイナザロフはキック124戦95勝(53KO)27敗2分と経験豊富な34歳。17~19年にGLORYを主戦場とし、先日武尊がパリで戦ったベイリー・サグデンに18年に判定勝ち。19年にはアブデラ・エズビリにも判定勝ちしたが、同年7月にペットパノムルンのGLORYフェザー級王座に挑戦し判定負けした。以降はMMAに転向し、米国の大会で5戦4勝(4KO)1敗。昨年8月、UFCのトライアウト(コンテンダーシリーズ)にも出場したが1R TKO負けしている。
試合は原口が短時間で圧勝する内容に。1R、原口はサウスポーで構え、序盤から左ミドル、三日月蹴りをヒットする。ボイナザロフをロープ際に詰めると、顔面狙いの左前蹴りでスリップさせる。すると原口はさらに左ハイを当てて、ボイナザロフをフラつかせてから、左三日月蹴りもヒットする。ボイナザロフはダウンして動けず、原口のKO勝ちとなった。
原口は「大阪大会、2年連続メインで結果残せてなかったから、めちゃめちゃホッとしています。GLORY関係者の皆さん、RISEの皆さん、ボイナザロフ選手、ありがとうございます。色んな格闘家の華がありますけど、僕は強さだけで海外でも証明したいです。皆さんついてきてください。海人選手が先週ぐらいにGLORYのタイトルマッチが決まったんですけど、俺も行きたいです。(RISEの)伊藤(隆)代表、いつでもいいんで行かせてください」とアピールした。
伊藤代表は大会後のインタビューで「ハイでぐらつかせてミドル。ああいうミットの2連打のような蹴りは試合ではできないと思うんでさすがですね。お客さんは『アンバーって本当に強い外人なの?』って思っちゃうぐらい凄かったです」と原口を称えた。GLORYへの派遣については「昨日の時点でGLORYに『秋ぐらいに組んで欲しい』と伝えています。早ければ10月かな。今日の結果を受けて報告するので、決めてくれると思います。たぶんランキング戦になると思います」とコメントしている。
◆原口のインタビュー談話
作戦通りすぎてびっくりしています。左ミドルでKOというテーマがはまりました。アップ中もミドルだけ打っていました。ハイキックを効かせて、その軌道で(ミドルに)落としたので効いたと思います。アンバー選手がサウスポーの左ミドルでKO負けしている映像を2週間前に見てから作戦を変えて、サウスポーで行こうと思いました。一発当たったら気持ちが切れると思いました。
(GLORYで戦いたい相手は?)ザカリア・ゾウガリーとはやらないといけないと思いますし、前回ペッチに負けた選手(=5月の6度目の防衛戦の相手のアフマド・チク・ムーサ)もいいと思いますし、ペッチへのリベンジが目標なんで、納得できる相手がいいですね。
RISEの世界トーナメントは-54kgから再開。準決勝は志朗×クマンドーイ、大﨑一貴×田丸辰に
コロナ禍の渡航規制が昨年2022年後半から徐々に緩和され、海外勢が日本の大会にも戻って来たが、RISEでもコロナ禍以前のような海外勢を招いてのトーナメントを再開する。今回のトーナメントはスーパーフライ級(53kg)とバンタム級(55kg)の中間の54kg契約。RISE世界バンタム級王者の志朗、同スーパーフライ級王者の大﨑一貴、同フライ級(51.5kg)王者の田丸辰の3選手が日本代表として参加する。(バンタム級王者の鈴木真彦は不参加)。
海外からはムエタイ大会「スック・ワンキントーン」を主催する「K」ことナタポン・ナクシン氏の招へいルートから、クマンドーイとペッシラーが参戦する。ヨーロッパのスペイン、ベルギーからも選手が参加する。
一回戦は7月2日のエディオンアリーナ大阪大会、準決勝は8月26日の東京都大田区総合体育館大会、決勝は10月末~11月の首都圏での大会で行われる。決勝までの組み合わせも決まっており、対戦待望論の強い志朗と一貴は決勝で当たる構図だが、クマンドーイ&ペッシラーのタイ勢がどこまでRISEルールにアジャストしてかき回せるかが、決勝までの展開の鍵となりそうだ。復調の兆しを見せている田丸も志朗・一貴を脅かす素質を持っている。また、那須川天心がボクシングに転向し、RISEの軽量級を今後リードするのは誰になるかも、このトーナメントの大事なテーマとなる。賞金は優勝1000万円、準優勝100万円。
第13試合 セミファイナル RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメントAブロック1回戦 3分3R(延長1R)
○志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE世界バンタム級(55kg)王者、元ISKAムエタイ世界同級王者、RISE -53kgトーナメント2021準優勝、RISE -55kgトーナメント2020優勝)
×ルペン・セオアネ[Ruben Seoane](スペイン/ムエ・スペイン)
判定3-0 (板坂30-29/和田30-29/長瀬30-29)
天心と2度戦った志朗は、昨年6月のTHE MATCHではK-1の玖村将史に判定負けしたが、10月のRISE大田大会では大﨑一貴の弟・孔稀に延長判定勝ちし、12月の両国大会ではRISEバンタム級王者・鈴木真彦とのノンタイトル戦で判定勝ち。3月のRISE ELDORADOでディーゼルレックに5R右ハイでKO勝ちし初代RISE世界バンタム級王者になった。一回戦の相手・セオアネは初来日。11戦10勝(1KO)1敗の21歳。志朗は大阪大会を意識し、大阪城の描かれたパンツを履いて前日計量をクリアすると「天下を取るという意味です」と説明。決着イメージについては「理想は1Rですよね。次の試合が8月(26日)で期間が短いので、怪我したくないのもあります。自分にプレッシャーを与えるじゃないですけど、世界チャンピオンになって初戦ですので、みんなが望んでいるのはKOだと思っているので、狙えるところは狙いたいです」と話していた。
1R、志朗は右のカーフ、ローキックを序盤からヒット。セオアネは前に詰め左ボディを当て、右のローを返す。だが志朗が執拗に右カーフを当てていると、終盤にはセオアネは下がってロープに詰められる時間が長くなる。志朗が攻め続け、やや優位で終える。記者採点は志朗だがまだイーブンもありうる。
2R、志朗が右カーフを当てつつ、右ボディもヒットすると、セオアネのガードが下がり、右ハイも当てる。志朗が右カーフ主体で主導権を維持し、セオアネは苦しそうだが、倒れず、セオアネも左ボディや左インローを返し、タフさを印象付ける。記者採点は志朗。
3R、志朗は右カーフ、ローを効かせ、セオアネはフラつくが、何とか持ち直し、左インローを執拗に返す。それでも志朗が手数差を維持し終える。記者採点は志朗。合計30-27で志朗。ジャッジ3者とも2Rだけ志朗を支持した模様で、1点差で志朗が判定勝ちという僅差の結果となった。
志朗は「すみませんでした。世界チャンピオン初戦なんですけど初戦こんな試合見せてすみませんでした。8月は天心君といい勝負したタイ人(クマンドーイ)なんですけど、差を見せつけて勝たないと軽量級最強になれないんで、8月は54kgにアジャストした志朗を見せたいです」とアピールした。
なお、RISEの伊藤代表は「1点差で志朗が勝ったと思いましたけど、ルペンはいい選手だったので、8月のリザーブファイトに入れたいです」と話している。
第12試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメントBブロック1回戦 3分3R(延長1R)
○大﨑一貴(OISHI GYM/RISEスーパーフライ級(53kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53.5kg)王者、元WMC日本&LPNJ同級王者)
×アイマン・ラマー[Aiman Lahamr](スペイン/アーバンマルチボクシング/WFCフランス・バンタム級王者、XFCバンタム級王者、Enfusion ECEシリーズ・アンダー18トップコンテンダー)
2R 1’41” KO (3ダウン:右カーフキック)
志朗と反対ブロックの有力選手は大﨑一貴。20年9月に田丸辰を下しRISEスーパーフライ級王者に。その後も川上叶、一航、石井一成、田渕神太、サンチャイを下し、昨年10月の大田大会では風音を返り討ちにし初防衛。1月の後楽園大会ではムァンコーンを、3月のRISE ELDORADOではハビエル・セシーリオをKO。4月の後楽園大会ではニコラス・リヴァースに4R左後ろ上段廻し蹴りでKO勝ちし、ISKAオリエンタルルール世界フライ級王座を獲得した。現在18連勝、RISE 12連勝中だが、志朗とはまだ戦っていない。21年に弟・孔稀の新型コロナウイルス感染および一貴の怪我が理由で2度、志朗戦が流れている。
当初、一貴はフレッド・コルデイロと戦う予定だったが、コルデイロが怪我のため欠場し、大会9日前に相手の変更が発表された。代役のラマーはスペイン出身、フランス在住の17歳で戦績10戦8勝2敗(6KO)で今回初来日。会見ではフランス語を話していた。
1R、一貴がプレッシャーをかけ、右のカーフを時折当てる。だがラマーは接近戦で右フックを当て、さらに左ボディと顔面への左フックの連打を決め、一貴をフラつかせ、場内がどよめく。だがこれで火がついた様子の一貴は、ラマーをロープに詰め、左右のボディ、左フックを度々ヒットし、ラマーを追い詰める。ラマーは耐えて終える。記者採点は一貴。
2R、一貴は開始すぐからパンチで攻めつつ、右のカーフを連打すると、これが効き目を発揮し、ラマーはダウンする。ラマーは立ったがダメージが大きく、サウスポーにスイッチするが、一貴もサウスポーに切り替え、パンチラッシュで追い詰める。ラマーは耐えきれずオーソドックスに戻ると、一貴がまたも右カーフでダウンを奪う。それでもラマーは立ち上がったものの、さすがに限界で、最後も一貴が右カーフを当ててマットに沈めた。
一貴は「ラマー選手、直前にも関わらず試合してくれてありがとうございます。若い選手なんで1Rからガンガン来ると思っていたので、倒そうと思ったら時間がかかりました。僕の前に田丸選手が1R KO勝ちし、僕が入場する時に舞台袖来て『やりましょう』と言ってくれました。2回目の対戦ですけど、また僕が勝って決勝に進みます。必ず僕が優勝して世界チャンピオンになります」とアピールした。
終わってみれば一貴の完勝だったが、ラマーは序盤にチャンスを作り、最後は3ダウンをした後もすぐに立ち上がり、気持ちの強さも印象付けた。退場時も観客から大きな拍手を浴びており、ファンの心もつかんでおり、RISEの伊藤代表も「アイマンはまだ17歳ですが気持ちが強くて、今後RISEでソンヒョンやチャンヒョンのように育てたいです」と連続起用に意欲的だった。
第11試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメントBブロック1回戦 3分3R(延長1R)
○田丸 辰[とき](TRY HARD GYM/RISEフライ級(51.5kg)王者、同スーパーフライ級(53kg)6位・元王者)
×ペッシラー・ウォーウラチャー[Petchila Wor.Auracha](タイ/ウォーウラチャージム/True4U&WMOスーパーフライ級王者、WPMF世界&True4Uライトフライ級王者)
1R 2’57” KO (左膝蹴り)
田丸はRISEスーパーフライ級王者だった19年9月、1階級上の王者・鈴木真彦に延長判定負けし、プロデビュー以来の連勝が10で止まって以降、所属先の閉鎖や怪我等の影響もあり苦戦が続き、大﨑一貴、政所仁にも敗れた。だが昨年10月、数島大陸に判定勝ちし初代RISEフライ級(51.5kg)王者に。1月にはクンスックノーイに判定勝ち。3月のRISE ELDORADで組まれた世界54kgトーナメントの予選では、風音に判定勝ちし、今回の出場権を獲得した。
ペッシラーは85戦60勝(12KO)22敗3分の19歳。クマンドーイからハイキックでダウンを奪って勝利した実績がある。
1R、両者サウスポーで構え、田丸がプレッシャーをかけ、ペッシラーが回り続ける構図となる。その中でお互い蹴りを放ち、ペッシラーは左ミドルを強打する。田丸はなかなか詰め切れないものの、終盤、右ボディフックをクリーンヒット。ペッシラーは顔が歪み、後退すると、田丸はパンチを振りながら追いかけつつ、左テンカオをクリーンヒットする。ダウンしたペッシラーは動けず、田丸のKO勝ちとなった。ペッシラーはうずくまったまま長時間動けず、田丸の攻撃の破壊力が強く印象付けられた。
田丸は「2年前、ここで政所選手に負けてから、強い姿を見せたくて、いい勝ち方ができて良かったです。3年前に大﨑選手に負けてからずっとリベンジしたかったので、もし大﨑選手が勝ち上がったら最後のチャンスだと思うので、連勝を止めればいいストーリーになると思います。大﨑選手を倒して世界一になります。まだまだこんなもんじゃないんで、もっともっと駆け上がります」とアピールした。
第10試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメントAブロック1回戦 3分3R(延長1R)
○クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー[Kumandoi PetchyindeeAcademy](タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナン&True4Uスーパーフライ級王者、オムノーイ認定フライ級王者、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王者)
×モハメッド・カルーア[Mohamed Kloua](ベルギー/DCボクシングジム/ISKAムエタイ・インターコンチネンタル・バンタム級(55kg)王者、WFMC欧州フェザー級王者)
判定3-0 (吉田30-29/秋谷30-28/大沢30-28)
志朗と同じブロックのクマンドーイは152戦120勝30敗2分の29歳。後にONEの王者となるロッタンに勝ったことがあり、20年大晦日のRIZINで天心と対戦し判定負けしている。クマンドーイの参戦について志朗は「ロッタンに近い感じの戦い方をする選手」「出てくるとイメージしていた選手なので純粋に楽しみです」「天心君は判定勝ちだったので、もし戦うならKOを狙いたいですね」と5月のカード発表会見で評している。
カルーアは戦績29戦22勝(4KO)7敗。昨年9月のNJKF大阪大会に参戦し、元NJKFバンタム級王者の甲斐元太郎とISKAムエタイ・インターコンチネンタル・バンタム級王座決定戦を行い判定勝ちしている。トーナメント出場選手の中では最も長身だ。
1R、カルーアがリーチを生かした伸びのあるパンチを放ち、クマンドーイは序盤は戦いにくそうだったが、少しずつ距離が合うと、左右のミドルを強打するように。終盤には右フック、左ボディといったパンチも当て、次第に優位になる。記者採点はクマンドーイ。
2R、クマンドーイは距離を取りつつ、左右のミドル、右ローを的確に当て続ける。左右のフックも絡め主導権を維持。カルーアは耐えるが、攻撃が少ない。記者採点はクマンドーイ。
3R、ガムシャラに前に出るカルーアに対し、クマンドーイはボディと顔面へのパンチ、右ロー、左ミドルを、コンビネーションで何度も当てて圧倒。終盤には右ローでフラつかせる。記者採点はクマンドーイ。合計30-27でクマンドーイ。ジャッジは1~2点差でクマンドーイを支持し、クマンドーイが判定勝ちした。
マイクを持ったクマンドーイは「キックボクシングは2度目なので緊張しました。次はもっといい試合をします」と話した。
これで8月26日の大田区総合体育館大会でのトーナメント準決勝の組み合わせは、志朗×クマンドーイ、大﨑一貴×田丸辰に決定した。4選手が勝ち上がった後、揃ってリングに登場し改めて意気込みを語った。
<リング上での意気込み>
◆志朗 8月は圧倒して勝ちます。ぜひ会場で応援お願いします。
◆クマンドーイ 志朗選手に勝つにはもっと準備しないといけません。練習して勝ちます。
<バックステージでの談話要約>
◆志朗
2か月前から体重を制限していて、最初は動きが良かったんですけど、1か月前から動きに違和感が出てきて、力が思ったよりも出なくなりました。今回は55kgから1kg少ない分、脂肪を2kgから2.5kg落とすことをテーマにしました。減量は上手くいったんですけど、パフォーマンスに誤差があって、この1kgは改めて大変で、食事が重要だと改めて思いました。次は54kgにアジャストした志朗を見せられると思います
(セオアネの印象)ボディ3発とか、今までやった相手にないコンビネーションをやってきたり、効いている素振りを見せた後に軽い攻撃を返したり、予想通りやり辛い相手でした。
(クマンドーイの印象)天心君は何ポイントで勝ったかわかりますか?(※20年大晦日のRIZINで天心は30-28/30-27/30-27で判定勝ち)毎試合前に戦った選手以上の差をつけて勝つのを目標にしています。ボクシングもやっているので、RISEルールに次はもっとフィットするかもしれないですけど、ここは攻められるとわかったので、しっかり差を見せつけたいです。結構ローを蹴っていたんで、日本人に近い戦い方をしていると思いましたけど、そっちのほうが自分的にはやりやすいです。
(決勝で戦いたい相手)大﨑選手ですけど、今の勢いを見たら田丸君も凄いですね。決勝はまだ考えないです。クマンドーイが強い選手なんで。素直な思いです。
◆クマンドーイ
(決勝で戦いたい相手は?)ペッシラーに勝った選手(=田丸)と戦いたいです。
<リング上での意気込み>
◆一貴 前回試合をした時からお互い凄くレベルアップしているので、前回以上の試合が2人でできると思います。盛り上げつつ2回目も勝ちます。楽しみにしてください。
◆田丸 予想通りの4人が集まって、つまんないと思うんですけど、予想を覆せるのは自分です。引っ繰り返して、みんなをびっくりさせたいです。
<バックステージでの談話要約>
◆一貴
(田丸の印象)裏で田丸選手の試合を見ていて、いい勝ち方をしていたんで、負けられないと思ったんですけど、勝ち方は負けましたね。8月の準決勝は2回目で、だいたいの癖はわかると思うんですけど、お互いレベルアップしているところもあるので、全部で上回って勝ちたいです。前よりスピードが上がっていると思いました。
(決勝で戦いたい相手)志朗選手です。
◆田丸
(一貴の印象)19連勝なんで。今回“は”大﨑選手よりいい勝ち方ができたんですけど(苦笑)、一回のKOだけで引っ繰り返らないですね。
(決勝で戦いたい相手)クマンドーイ選手とやりたいですね。相思相愛ってことで。
政所仁、親友・風音との延長戦制しリベンジ
第8試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kgトーナメント リザーブマッチ 3分3R(延長1R)
×風音[かざね](TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級(53kg)1位、RISE -53kgトーナメント2021優勝)
○政所 仁(魁塾/RISEスーパーフライ級(53kg)4位、WBKF世界スーパーフライ級王者、元J-NETWORKフライ級王者)
4R 判定2-1 (吉田10-9/長瀬10-9/和田9-10)
3R 判定1-0 (吉田30-29/長瀬29-29/和田29-29)
-54kgトーナメントのリザーブファイトは風音×政所の地元関西出身勢対決。21年のDoA -53kgトーナメント準決勝では風音が勝利している。風音はそのトーナメントで江幡睦、政所、志朗に勝利し、下馬評を覆して優勝。昨年4月の天心のRISEラストマッチの相手を務め僅差の判定で敗れたが、6月のTHE MATCHではK-1の黒田斗真に延長判定勝ちした。昨年10月のRISE大田大会で一貴のスーパーフライ級王座に挑戦し判定負けし、今年3月のRISE ELDORADで組まれた世界54kgトーナメントの予選では田丸に判定負け。2連敗中とはいえ実力者相手の惜敗のため、世界トーナメントに出ても遜色のない実力の持ち主だ。
政所は2021年の-53kgトーナメント一回戦では田丸に判定勝ちし、準決勝では風音に判定負け。昨年は3月のRIZIN大阪大会での佐藤執斗戦は1Rノーコンテストに終わり、8月のRISE大阪大会では花岡竜に3R TKO負けしたが、12月の後楽園大会では滉大に判定勝ちしている。
1R、風音はやや低めに構え、ステップが少しぎこちなく、政所の右カーフを序盤からもらい、バランスを崩しがちに。政所は右ミドルやストレートも強打する。だが終盤、風音も右フック等を返し、大差はつけさせない。記者採点はイーブン。
2R、政所は右カーフ、左右のボディを随所で強打するが、風音も接近して手数を上げ、随所で右フックを返し、なんとか渡り合う。記者採点は政所につけようか迷ったがイーブン。
3R、政所がパンチ、右カーフを当てていると、風音はクリンチとスリップが増えてしまう。だが終盤の接近戦でパンチを返し、政所も攻撃が少し減り、はっきり差をつけさせず終える。記者採点はイーブン。合計30-30でイーブン。ジャッジは1者が風音を支持したが、2者がイーブンで延長へ。
延長R、お互いフラフラながらもガムシャラに攻撃を出し続け、風音が右フック、政所が左ハイを強打する場面もあったが、均衡状態は崩れないまま終了する。記者採点はイーブン。RISEの場合、延長はマスト判定ではないものの、ジャッジは3者ともどちらかに振る。判定は割れたもの、2者がやや手数の上だった政所を支持し、政所の判定勝ちとなった。勝敗が決まると、風音はすぐ笑顔を浮かべ、両者抱き合って健闘をたたえ合った。
リベンジを果たした政所は「一回勝ってメリットないのに再戦してくれた風音ありがとう。風音がおったからここまで来れました。でもリザーブの器じゃないんで、タイトルマッチや決勝で再戦できればと思います。僕はまだまだこんなもんじゃないです」とアピールした。
チャンヒョン、初のOFGマッチは山口侑馬を1R KO。YA-MANがチャンヒョン戦に意欲
第9試合 オープンフィンガーグローブマッチ ライト級(63kg) 3分3R
○チャンヒョン・リー[イ・チャンヒョン](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者)
×山口侑馬(道化倶楽部/RISEライト級(63kg)11位、元INNOVATIONライト級王者、元DEEP☆KICK -60kg王者)
1R 1’11” KO (左フック)
チャンヒョンは1月の後楽園大会で常陸飛雄馬を相手に6R判定勝ちしRISEスーパーフェザー級王座の防衛に成功すると、「これからは1個上の階級に挑戦したいです」とコメントしており、今回は3kg重いライト級での試合となる。またオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチも初挑戦となる。
侑馬はこれまでOFGマッチでYA-MANと木村“ケルベロス”颯太に敗れ、昨年8月の大阪大会では伊藤澄哉に3R負傷判定で勝利し、連敗も5で止めている。
1R、序盤からお互いパンチを振るう中で、チャンヒョンが右フックをクリーンヒットすると、侑馬はフラつく。チャンヒョンはボディ打ちを絡めたラッシュで倒しにかかり、左フックでダウンを奪う。侑馬は立ち上がるがフラつき、レフェリーがストップ。チャンヒョンがOFGで強化した破壊力を印象付け見事KO勝ちした。
なお、この試合を見ていたYA-MANはABEMAの中継の中で「僕の階級が合えばチャンヒョンとやりたいです。MMAをやって体が大きくなっていますけど、63kgでやれるならやりたいです。絶対に面白くなります」と対戦に強い意欲を示した。
中野椋太、元70kg王者ソンヒョンをバックハンドKO「トップ選手全員かかってこい」
第7試合 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○中野椋太(誠至会/RISEウェルター級王者、S1世界ウェルター級王者)
×イ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISEミドル級(70kg)1位・元王者、元同ライト級(53kg)王者、KTK −70kg級王者)
2R 1’03” KO (左バックハンドブロー)
中野は昨年5月の後楽園大会でのRISEウェルター級王座決定戦で稲井良弥を2R KOし6連勝としたが、8月の大阪大会では強豪・チャド・コリンズに1R KO負けしている。ソンヒョンは3月のRISE ELDORADOで海人に判定負けし、RISEミドル級のベルトを失った。それからわずか1カ月後に韓国で試合をし2R KO勝ち。今回はウェルター級に階級を下げて日本に戻ってくる。計量で中野は1回目は67.55kgで50gオーバーしたが、約10分後の2回目に67.45kgでクリアしている。
1R、中野が左右のミドルを随所で当てる。右ハイも放つが、全てソンヒョンはスウェーし、中野にその先の攻めを許さない。ソンヒョンは中盤から右カーフ、右ストレートのヒットを少しずつ増やすが、中野をひるませるほどにはならない。記者採点はイーブン。
2R、ソンヒョンは手数を上げ、中野は少し押され気味になったが、随所で蹴りを返す。すると中盤、中野は右ハイを放つと、またもソンヒョンにスウェーされてしまうが、中野はそのまま回って左のバックハンドブローをソンヒョンにヒット。ソンヒョンは右フックを放ったカウンターでもろにもらってしまい、ダウンしたまま動けず、中野のKO勝ちとなった。ソンヒョンは担架で運ばれた。
マイクを持った中野は「世界のトップ選手とタイマンして倒せると証明したんで、これから格闘技界のトップ選手全員倒します。全員かかってこい」とアピールした。
門口佳佑、元SB王者・川上叶に判定勝ち「軍司選手や安本選手からSNSで名前が出ていて、正直ムカついている」
第6試合 フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○門口佳佑(EX ARES/RISEフェザー級王者、SB日本同級3位)
×川上 叶[きょう](龍生塾/シュートボクシング日本フェザー級1位・元王者・元同バンタム級王者)
判定2-0 (長瀬30-29/小川29-29/宮本30-28)
門口は昨年8月に梅井泰成に判定勝ちしRISEフェザー級王者に。12月のRISEとSBの合同大会では、後にSB日本同級王者となった山田彪太朗にSBルールで判定勝ちした。3月のRISE ELDORADOとのK-1勢との対抗戦では、元Krush同級王者の新美貴士に判定勝ちし、他団体勢相手にも強さを示している。
川上は昨年4月に魁斗を下してSB日本フェザー級王者になり、12月のRISEとSBの合同大会では安本晴翔とSBルールで対戦し判定勝ち。2月には初めてタイ人と対戦し、ガオパヤックを下したが、4月のSBでの王座初防衛戦で山田彪太朗に判定負けした。
1R、両者サウスポーで構え、門口がプレッシャーをかけ続ける。川上も右ジャブを返しつつ応戦していたが、終盤、門口が右ボディストレートを当てつつ、左ローを当て続けると、やや効き目を発揮したか、川上は少し足が流れる。記者採点はまだイーブン。
2R、川上もパンチを返すが、門口が前に出続け、左カーフ、右インローを執拗に当て続けると、中盤からはボディ狙いの左右のフックを増やす。終盤には左ストレート、左テンカオも当て、手数で差をつける。記者採点は門口。
3R、門口の勢いは止まらず、再三ボディに左右のパンチを当て、随所で左ミドルや膝も当てる。川上は苦しくなり、クリンチが増え、中盤過ぎにはレフェリーからイエローカードをもらう。記者採点は門口。合計30-28で門口。ジャッジ1者はイーブンだったが、2者は順当に門口を支持し、門口が判定勝ちした。
門口は「フェザー級が盛り上がっていないと言われますが、僕が国内で絶対一番です。軍司選手や安本選手からSNSで名前が出ていて、正直ムカついているんで、僕がフェザー級最強だと試合内容で証明します」とアピールした。
山田洸誓が引退式「THE MATCHや色んな経験をさせてもらい感謝」
第5試合終了後、第4代RISEスーパーライト級王者・山田洸誓の引退セレモニーが行われた。この後に試合を控えている練習仲間の原口健飛も花束を贈呈した。山田は「空手の全日本チャンピオンになった時に辞めようと思ったんですけど、縁があってRISEに呼んでもらい、最初はプロがちょっと経験できて良かったって感じでした。だけど次第にRISEに対する熱や愛が芽生え始め、タイトル戦線に食い込んでベルトを持つことができました。ベルトを取ってからはあっという間やったと思います。THE MATCHや色んな経験をさせてもらい感謝しています。正道会館やジム生や家族には感謝しきれない思いでいっぱいです」等と話し、最後は10カウントゴングを聞いてリングを降りた。
第5試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○憂也(魁塾/RISE 4位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
×翔真(SEED GYM/RISE 14位)
判定3-0 (小川30-28/秋谷30-28/下原30-27)
憂也は昨年5連勝と好調だったが、今年3月のRISE ELDORADOで初参戦のモトヤスックに延長判定負け。5月のRISEでは対戦相手のリカルド・ブラボが前日計量直前に体調不良を起こし試合が無くなっていた。今回地元大阪での試合は大会9日前になってようやく発表された。
翔真は2021年3月から6連勝後、今年2月のRISEで中島将志に判定負け。6月18日のRISE WEST福岡大会で龍威地に判定勝ちし、わずか2週間隔で上位ランカーとの試合に臨む。
試合は憂也が順当にレベル差を示すことに。1R、憂也が左ジャブ、ボディ、右フックを当てつつ、終盤には右ハイも当て、次第に優位に。2R、憂也がパンチを当て翔真に鼻血を出させると、左ミドルを効かせ、パンチを度々当て圧倒する。3Rも憂也がパンチや膝を当て続け、ダウン寸前まで追い込み、点差を広げ判定勝ちした。
第4試合 62kg契約 3分3R
○Ryuki(フリー/中国英雄伝説60kg級アジアトーナメント2017優勝)
×ハムザ・ハッザール[Hamza Hazzar](モロッコ/ファイトマスターズ)
判定3-0 (下原30-29/秋谷30-28/和田30-28)
Ryukiは大阪出身の26歳でキック戦績20戦18勝1敗1分。19年7月のRISEでは中村寛にも判定勝ちしているが、その後はMMAに転向しDEEPやRIZINで5戦3勝2敗の成績を残している。久々のキックの試合では、外国人選手の門番的な役目を担うことに。
ハッザールは初来日の24歳。戦績6戦5勝(2KO)1敗。最近では3月のEnfusionオランダ大会で判定勝ちしている。
1R、スイッチするハッザールに対し、Ryukiはサウスポーで構え、随所で左ストレートをクリーンヒットし、やや優位に試合を運ぶ。
2R、ハッザールはRyukiの圧力をかわしつつ、オーソドックスから右ミドル、ストレートを強打する場面が目立つように。Ryukiも左ストレートを当てるが攻撃が減る。
3R、お互いボディ狙いの攻撃を当てるが、終盤、Ryukiがパンチを当てるとハッザールは鼻血を出し、Ryukiは下がり気味の展開で終わる。ジャッジ3者ともRyukiを支持し、Ryukiが判定勝ちした。
第3試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○数島大陸[りく](及川道場/RISEフライ級(51.5kg)1位)
×松岡宏宜[ひろき](H.K.A gym/KOSスーパーフライ級王者)
判定3-0 (大沢30-28/吉田30-28/和田30-28)
20歳の新鋭・数島は昨年10月の初代RISEフライ級王座決定トーナメント決勝で田丸辰に判定負け。2月大会ではスーパーフライ級でPRANDAM BRAVELYを2R KOし「僕置いてタイトルマッチありえないでしょ?」とアピールしていた、田丸がトーナメント参戦中のため、それまでしっかり試合で経験を積んでおきたいところ。
松岡は兵庫出身で、RISEでは4年前に風音に判定負けして以来の登場。その後はREBELSで小笠原瑛作、新日本キックで泰史、NJKFで志賀将大といった各団体の上位勢に判定負けしているが、今年3月のDEEP☆KICKでは清志に3R KO勝ちしている。
1R、サウスポーの数島が左ストレート、ミドル、奥足狙いのローを的確に当て続け主導権を握る。松岡も右ストレートを時折返すが攻撃が少ない。
2R、数島が松岡をコーナーに詰め、右ジャブ、左ストレートを当て追い詰める。度々左ストレートをクリーンヒットし、ダウン寸前まで追い込む。
3R、数島はやや勢いが落ちたものの、随所で左ストレートを当て、主導権を維持し判定勝ちした。
塚本望夢が1R KO勝ちし8.26 大田参戦志願
第2試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○塚本望夢[もうむ](team Bonds/RISEフライ級(51.5kg)3位、DEEP☆KICK -51kg王者)
×山川敏弘(Maynish Kick Boxing Gym)
1R 2’18” KO (右バックハンドブロー)
塚本は17歳。2月の後楽園でのNEW WARRIORS フライ級トーナメントでは初戦で那須川龍心に判定勝ちしたが、決勝では松本天志に3R KO負けした。山川は関西でのDEEP☆KICKやホーストカップに上がっている選手。
1R、塚本がサウスポーからの左ミドル、ハイ等で攻め続けて先手を取ると、中盤にオーソドックスに切り替え、右ストレートを当てて山川をフラつかせる。さらに右ストレート、ボディストレートも効かせて追い詰めると、右のバックハンドブローをクリーンヒット。ダウンした山川は動けず、塚本が見事1R KO勝ちした。
塚本は「日本にフライ級で相手が松本選手と数島選手と田丸選手しかいないと思います。無傷なんで、8月26日に外国人選手と組んでください」とアピールした。
第1試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○京谷祐希(TEAM TEPPEN/RISEバンタム級8位)
×翔磨(多田ジム/DEEP☆KICK -55kg王者、HOOST CUP日本バンタム級王者)
判定3-0 (吉田30-29/小川30-28/30-28)
京谷は山口道場からTEPPENに移籍し、2月の試合では加藤有吾に2R KO負け。当たらにオープンしたTEPPEN大阪のトレーナーに就任し、地元大阪に戻っての試合となる。翔磨はDEEP☆KICKとホーストカップの2冠で、昨年8月の大阪大会では加藤に判定負け。以降は國本真義、鷹介に勝利している。
1R、両者サウスポーで構え、京谷がプレッシャーをかけ、ボディ、顔面にパンチを当て、膝やミドルも絡め主導権を握る。終盤に翔磨が左ストレートを返し、少し京谷をフラつかせるが、全体の手数差は大きい。
2R、京谷が右ジャブ、左テンカオを効かせるが、翔磨も左右のフックを当て、ほぼ五分の状態に。3Rも似た構図で続き、京谷が上手く距離を取りながらやや優位で終了する。ジャッジは3者とも京谷を支持し、京谷が判定勝ちした。
オープニングファイト2 スーパーライト級(65kg) 3分3R
○将太(KSS健生館)
×山本 槻[けやき](TOP GUN GYM)
2R 2’01” TKO (コーナーストップ:左ストレートでダウン後)
オープニングファイト1 女子53kg契約 3分3R
○Hotaru(Continue)
×河埜留奈(TEAM TEPPEN)
不戦勝
オープニングファイト1 エキシビションマッチ 2分2R
―Hotaru(Continue)
―聖愛[せいな](魁塾/フライ級6位、WMC女子日本スーパーフライ級王者)
勝敗無し
河埜留奈が前日公式計量1回目56.7kg、2時間後の最終計量56.50kgで、53kgのリミットを3.5kg超過し、規約により河埜の失格、Hotaruの不戦勝となった。計量クリアしたHotaruが聖愛とエキシビションマッチを行った。キャリアで勝る聖愛が圧倒する内容だったが、プロ4戦目のHotaruもバックスピンキックやパンチを返して奮闘した。
Hotaruは聖愛や関係者に感謝を述べ「私事ですが、志朗選手のファンなので、同じリングに上がる夢が無くなるかもと思って昨日は泣いちゃいました」と話して観客を和ませ「最近、計量オーバーが相次いでいます。色んな人の支えが無いとここに上がれません。相手選手にも色んな方が支えてくれていたと思うので、そういう人たちを裏切る行為をしてほしくないです。私もですがプロとしてもっと自覚を持って欲しいです」「聖愛さん、タイトルマッチ頑張ってください」と話した。
聖愛は「RISEのリングに上がることがHotaru選手の夢だったと聞き、RISEに救っていただいた私にとっても少しは恩返しになったと思います。今月末、後楽園でRISE QUEEN初代バンタム級王座決定トーナメントの決勝があります。少しでも名前でも覚えていただき、また応援していただければと思います」とアピールした。