RIZIN 4.29 有明アリーナ:鈴木千裕「倒すチャンスは5回ある」×金原正徳「1回チャンスがあれば極められる」。日韓対抗戦勝利チームに榊原CEOからボーナス。篠塚辰樹のベアナックル戦の相手は開会式で発表
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RIZIN.46(4月29日(月/祝)東京・有明アリーナ)の前々日の27日、全出場選手の一斉インタビューが行われた。28日には公式計量・公開計量が行われた。この記事では両行事での選手・関係者の談話をお届けする。計量は全選手がクリアしている。
鈴木千裕「倒すチャンスは5回ある」×金原正徳「1回チャンスがあれば極められる」
第10試合 MMA RIZINフェザー級(66kg)タイトルマッチ 5分3R
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/王者、KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者)※初防衛戦
金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA/挑戦者、元SRCフェザー級王者)
初防衛戦を迎える千裕はこれまでの試合前との気持ちの違いについて聞かれ「長いですね。この試合までの期間が凄い長い。1ヶ月間隔ぐらいで僕は試合したいんで。(発表から)5ヶ月くらいですか。間の4ヶ月くらい練習しなきゃいけないんで。なんでこんなに練習しなきゃいけないんだよ、好きでやってるのにって自暴自棄になったことが多いですよね」と話し、早く試合をしたい様子。試合展開については「1Rで倒せればいいんですけど、フルラウンドやっても全然いいですし、倒すチャンスは5回あると思うので、その中で倒せれば僕の勝ちです」と語った。
金原は2009年の戦極フェザー級タイトルマッチ(GP決勝)で戦った小見川道大からプレゼントされた青いスーツを着用してインタビューに登場。「小見川先輩とは戦極という(格闘技界)冬の時代を迎えた団体からで、2~3年前に引退しちゃって、そういう思いを僕に託してくれて、本当に熱い男だなって改めて思いました」と話す。
タイのプーケットでの約1か月の合宿には所英男も同行。「僕より5個上なんですけどマジで何も役に立たない。置き引きに遭った時も頼りにならない」と練習以外での所についてボヤきつつも「この歳でキツいことをやっているとサボりたいと思うこともあるけど、あの人、試合も何も決まってないのに僕の練習には必ずついてくると決めたらしくて、本当にあの人がいるからサボれなかったし、頑張れて、本当にありがたかったです」と語った。
金原はさらに「この間の今成さん(=2月のRIZINで摩嶋一整に逆転一本勝ち)もそうだし。やっぱ自分たちが生きてきたのが冬の時代じゃないですか。今でもやってる人たちを見ると、やっぱ僕も元気になり、負けずに頑張ろうって気になります」と、同世代の選手たちから受けた刺激について話した。
千裕との試合展開については「僕が倒されるか僕が極めるか、本当そこじゃないですかね。わかりやすいと思います。判定はないと思います。決着はつくと思う」と断言。鈴木が「倒すチャンスが5回ある」と話したことに対して金原は「僕は1回チャンスがあれば極められる自信があります。2回もいらないです」と自信たっぷりに話した。
公式計量を王者の千裕は66.00kgジャスト、挑戦者の金原は65.95kgでクリアした。公開計量の前にはタイトルマッチの調印式も行われた。◆以下は公開計量でのコメント。
◆千裕 勝たないといけない理由が僕にはあるんで、明日はKOで勝って、新しい時代を作ります。
◆金原 僕にしかできないことがあります。このベルトを取って色んな人の手に掛けたいです。明日しっかり鈴木千裕選手に挑みたいです。
階級落とす牛久絢太郎について太田忍「レスリング時代のロシアとかキューバとかのバケモノに比べたら屁みたいなもん」
第9試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
牛久絢太郎(アメリカントップチーム/K-Clann/元RIZIN&DEEPフェザー級王者)
太田 忍(THE BLACKBELT JAPAN/2016リオ五輪・レスリング・グレコローマン59kg級銀メダリスト)※パラエストラ柏から所属先名変更
牛久はフェザー級から階級を落としての初戦で、計量前日(試合2日前)の段階では「あと3~4kgくらい」とコメント。大幅な減量だと汗を出すための運動をしがちだが、牛久は「ずっと動ける状態で練習してきたので問題ない」と話し、計画的に体重を落とせていた模様だ。「太田選手もフィジカルが強いので、そこは肌を合わせないと分からない。僕もフィジカルに自信あるのでいい攻防になると思います」とも話した。
対する大田は「僕も普段は70kg以上あって結構落としている」「レスリング時代にロシアとかキューバとかのバケモノのフィジカルを体験しているので、その辺に比べたら屁みたいなもんです」と、階級を落とす牛久への対応に自信。バンタム級王座への道のりについては「これで勝ってあと1回、2回目くらいでタイトル挑戦はある程度あると思う」「牛久選手に勝てば井上直樹選手とやるのも可能だと思う。この試合でしっかり勝ってケンカを売りたい」と話した。
◆牛久 しっかり向こうで作って来たものを出してぶっ倒します 楽しみにしてください。
◆太田 (日韓対抗戦でボーナスが用意されると聞いて)試合後グアム旅行 ボーナス社長ください 今のところエコノミー 勝ったらアップグレードしたいです。(※この後、榊原氏は太田へのボーナスを拒否した)
日韓対抗戦勝利チームに榊原CEOからボーナス
第8試合 日韓対抗戦 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
中島太一(ロータス世田谷/元パンクラス・バンタム級王者)
キム・スーチョル(韓国/ROADジム・ウォンジュMMA/ROAD FC 63kgトーナメント2023優勝、元ROAD FCバンタム&フェザー級王者、元ONE MMAバンタム級王者)
前バンタム級王者・フアン・アーチュレッタとも接戦を繰り広げた実績のあるキム・スーチョルとの一戦について、中島は「とてもおいしい相手」「やらせてもらえるとは思ってなかった。(RIZINでは)バンタムで岡田選手に勝ったのと合わせて2戦だけなので、もうちょい時間かかるかなと思っていた」と、早くもビッグチャンス到来と捉える。スーチョルのスタンドでのアグレッシブなスタイルについて「来てくれるほうがやりやすい」と中島は話し、ギロチンを駆使する寝技についても「得意なスタイルもわかっているし、僕は(スーチョルのほうが)やりづらいんじゃないかなと思います。そんな対策はしていないですね。自分が強くなる練習を続けてきました」と対応に自信を示す。
中島は3月で35歳になったばかりで「(プロ生活を)12年くらいやって、今は本当に一番格闘技に集中できている。このままRIZINのチャンピオンになります」と話した。
公開計量でスーチョルは「中島選手、明日、地獄でお会いしましょう」とエールを送れば、中島も「明日地獄でお会いしましょう」と回答。スーチョルは日韓対抗戦で勝ち越したチームへのボーナスを榊原信行CEOに提案し、榊原氏は「銀行からおろしてきます。ポケットマネーから出します」と約束した。スーチョルは喜んだが、中島も「キム・スーチョル選手、ミスりましたね、僕はお金かかると強いですよ」と話し、モチベーションがより高まっていた。
なお、囲み取材で榊原氏は「UFCのデイナ・ホワイトならともかく、僕のポケットマネーなら知れてますから。3人みんながちょっと小遣いになるぐらい。上野で飲めるぐらいです」「日本の選手から言われると断りますけど、スーチョルにニコっとされると緩くなるじゃないですか。Switchを買うぐらいには」と笑顔で話していた。
神龍誠、挑発するイ・ジョンヒョンに「明日ボコボコにするからな。クソガキ」
第7試合 日韓対抗戦 MMA フライ級(57kg) 5分3R
神龍 誠(神龍ワールドジム/DEEP&CFFCフライ級王者)
イ・ジョンヒョン[Lee Junghyun](韓国/チームAOM)
神龍は青を主体に染めた髪について「ユニコーンカラーと言われるやつです。今回ブルーをテーマに準備してきたんで。今年は挑戦の色ということです」と説明。ジョンヒョン戦については「僕の強さだけを見せて試合が終わる」と自信たっぷりに語り、6月の代々木第一大会、7月の超RIZINにも出場を希望し、「いっぱい試合したい」と話す。その先に見据えるのは大晦日のフライ級王者決定戦で敗れた相手・堀口へのリベンジ。神龍は「なるべく早くリベンジしたいし、堀口さんがどっか行っちゃうと戦い辛くなるので、なるべく早く、年内目指してやりたいです」と語った。
堀口戦後に敗因はスタミナと語っていたが、その後の練習で神龍は「基礎の練習をまた戻ってやったりしました。自分の強みを改めて確認して弱点を減らしていくみたいな感じです」といい、日本体育大学レスリング部で練習したことも明かした。
なお、堀口が6月の代々木大会でにンタム級に戻ってセルジオ・ペティスとのリベンジマッチに臨むことについて、神龍は「一回負けた相手にリベンジするってなったら、階級は上げるだろうなって思いましたね。フライ級には戻ってくれると思うんで、変わらず、そこはリベンジ目指して戦っていこうと思います」と寛容だった。
◆神龍 (フェイスオフでジョンヒョンに胸を突かれ)楽しいですね。明日ボコボコにするからな。クソガキ。
◆ジョンヒョン 神龍選手は実力がありますが、私には勝てません。圧勝します。明日泣かないように気をつけて下さい。
第6試合 日韓対抗戦 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)
ヤン・ジヨン[Yang Jiyong](韓国/チェジュ・チーム・ザ・キング)
◆倉本 チームジャパン、全員勝ちます。
◆ジヨン 100%自分の実力を出し切れば圧倒的に勝てると信じています。
第5試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/元RISEウェルター級(67.5kg)王者、元J-NETWORK同級王者、極真会館全日本ウェイト制2018軽量級優勝)
井上雄策(リバーサルジム川口REDIPS/MAJESTIC)
第4試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
中原由貴(マッハ道場)
ビクター[ビクトル]・コレスニック(ロシア/タイガームエタイ/Kuznya/セルビアンBC&ロシア・オープンFCフェザー級王者)
篠塚辰樹のベアナックル戦の相手は開会式で発表
第3試合 ベアナックルルール 58.9kg契約(スーパーフェザー級相当) 2分5R
篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會/元Krushフェザー級(57.5kg)王者)
未定
初のベアナックルルール(素手のボクシング)に挑戦する篠塚。試合前々日の会見に及んでも相手が発表されないが、篠塚は「決まってるんで楽しみにしててください」と話し、RIZIN側では準備は着々と進んでいることを示唆した。相手の対策ができなかったことへの不安を聞かれても、篠塚は「不安はないです。相手がどうこうじゃないんで大丈夫ですね」と話した。
もっぱら素手でのパンチの対策に準備を費やしたといい、フルコンタクト空手の剛毅會宗師・岩崎達也らから対策を教わり、「動きはボクシングで打ち方は空手です」と篠塚は説明。具体的には「パンチの角度も振らなかったり。グローブみたいに殴っちゃうと折れちゃう」「アゴ殴ったりすると絶対折れるんで、耳の裏とか首とがを殴る」と話した。
多くは語らなかったが、父親が死去して間もないといい、普段の試合前との気持ちの違いを聞かれた篠塚は「違いますね。親父に見て欲しかったので」と話した。
前日の公開計量でも、篠塚の相手は発表されなかったが、篠塚だけでなく相手選手も計量はクリアしていることがアナウンスされた。囲み取材で榊原CEOは「ベアナックル(=BKFC)側の用意する相手がなかなか決まらず遅れました」「開会式の選手登場時に発表します。ここまで延びてしまったので当日発表にします」と話した。
第2試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
山本空良[そら](POD/PFC/元Fighting NEXUSフェザー級王者)
イルホム・ノジモフ[ナジモフ][Ilkhom Nazimov](ウズベキスタン/タイガームエタイ)
第1試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
高木 凌(パラエストラ八王子/パンクラス・フェザー級1位)
西谷大成(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先名変更
概要
大会名 Yogibo presents RIZIN.46
日時 2024年4月29日(月/祝)開場・14:30 開始・16:00
会場 有明アリーナ [HP]
中継 ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE(前売5,000円/当日5,500円/アーカイブ3,300円)、スカパー(5,000円) ※RIZIN公式YouTubeで第2試合まで無料配信
チケット料金 VVIP席275,000円 VIP席110,000円 SRS席33,000円 S席22,000円 A席11,000円 ※1歳よりチケットが必要
チケット販売 イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RIZIN FF事務局 03-5772-3223 https://jp.rizinff.com/