RISE+SB 12.25 両国国技館(レポ/RISE×SB他):志朗、鈴木真彦との接戦制し返り討ち。宮﨑小雪、MISAKIとの王者対決制す。大﨑孔稀・笠原友希が対抗戦制す。憂也、T-98をKO
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Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022
2022年12月25日(日) 両国国技館
レポート&写真:井原芳徳
(※RISE×GLORY対抗戦のレポートは別記事でお伝えします)
志朗、鈴木真彦との接戦制し返り討ち
第11試合 RISEルール バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
×鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級(55kg)王者、元WBCムエタイ日本&ホーストカップ日本同級王者)
○志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISEバンタム級1位、RISE -55kgトーナメント2020優勝、RISE -53kgトーナメント2021準優勝、ISKAムエタイ世界バンタム級王者)
判定0-2 (豊永29-30/和田29-29/秋谷29-30)
鈴木と志朗は20年11月のRISE大阪大会でのDoA -55kg 那須川天心挑戦者決定トーナメント決勝で対戦し、志朗が判定勝ちしている。
鈴木は今年6月のTHE MATCH 2022でK-1王者の金子晃大に判定勝ちし、8月のRISE大阪大会ではSB日本王者の植山征紀に延長判定勝ち。昨年9月のRISE横浜大会で那須川天心に敗れて以降5連勝中だ。
志朗は4月のRISE代々木大会で江幡塁を2R右ハイでKO。6月のTHE MATCHではK-1の玖村将史に右フックでダウンを奪われ判定負けしたが、10月のRISE大田大会では大﨑一貴の弟・孔稀に延長判定勝ちしている。
1R、大半の時間、鈴木がプレッシャーをかけ、志朗が回る構図。鈴木が右ストレート、ボディ、左インロー、ミドルを当てれば、志朗も左ジャブ、ミドル、右ロー、ハイ、フック等をお返し。高いレベルで競り合い、強打をもらってもお互い一歩も引かない。記者採点はイーブンだが鈴木につく可能性はある。
2Rも近い構図の攻防が続き、なかなか均衡が崩れない。お互いローをもらっているため少しバランスを崩すことはあるが、すぐに持ち直し攻撃を返す。最後、志朗が右ミドルを連打したものの、鈴木を苦しめるほどにはならない。記者採点はイーブン。
3Rも荒々しく前に出る鈴木に対し、志朗がクールに細かく左ジャブや右フックを返す構図が続き、均衡は崩れず。左ボディをもらった志朗は少ししんどそうだが、前に出る鈴木にミドルや膝を随所で当て終了する。記者採点はイーブンだが僅差でも評価するなら志朗についても不思議ではない。合計30-30のイーブン。ジャッジは1者が29-29だったが、2者は志朗を支持し志朗の判定勝ちに。志朗が接戦を制しリベンジを狙う鈴木を退けた。
志朗は「鈴木君やっぱり強かったです。やっぱりライバルだなと。彼も強くなっていますし、切磋琢磨して、軽量級も対世界を用意してもらいたいので、RISE関係者の皆様よろしくお願いします。次3月だと思うんですけど、世界タイトルできると思うので、その時は応援よろしくお願いします」とアピールした。
なお、この日、来年2023年3月26日(日)、RISE年間最大のイベント、RISE ELDORADOが開催されることが発表された。会場は21年の東京オリンピックの際にできた新会場・有明アリーナ。この会場で志朗が希望する大一番が組まれるか?
笠原友希、RISE石月祐作から2ダウン奪い判定勝ち
第10試合 RISEルール 61kg契約 3分3R(延長1R)
×石月祐作(KAGAYAKI/RISEスーパーフェザー級(60kg)3位)
○笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元フェザー級(57.5kg)王者)
判定0-3 (豊永25-30/小川25-30/和田25-30)
石月は昨年10月のRISEスーパーフェザー級(60kg)暫定王者決定戦で一馬に5R TKO負け。今年4月のRISE代々木大会常陸飛雄馬に1R KO負けし、7月のRIZIN埼玉大会では笠原友希の兄・弘希に判定負けし3連敗中だ。友希は6月のTHE MATCHでKrushスーパーフェザー級王者・中島千博に判定勝ちし7連勝となったが、9月のSB後楽園大会では常陸に3R TKO負けしている。
1R、前進して来る石月に対し、友希はサウスポーで構えて回ってかわしつつ、左ミドル、テンカオ、ストレートを何発も当て圧倒する。右の前蹴りでも度々吹き飛ばし翻弄する。
2Rも同様に友希が左の蹴りとパンチを当て続け、終盤、パンチの連打からの左ストレートでダウンを奪う。
3R、友希は序盤から左ストレートでダウンを奪取する。その後も左奥ローを連打しつつ、左テンカオ、ミドル、ストレートを度々当てて圧倒し、KOできなかったものの完勝した。
宮﨑小雪、MISAKIとの王者対決制す
第9試合 RISEルール 女子アトム級(46kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○宮﨑小雪(TRY HARD GYM/RISE QUEENアトム級王者)
×MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級王者、元J-GIRLSミニフライ級王者)
判定3-0 (北尻30-29/豊永29-29/小川30-28)
宮﨑姉妹の妹・小雪は19歳。5月の小林愛理奈との3度目の対戦を制しRISE王座初防衛に成功。10月のRISE大田大会では初の国際戦に臨み、タイの17歳・ペットルークオンに判定勝ちし、現在7連勝中だ。
MISAKIはRENAに続くシュートボクシング(SB)女子の主力選手。昨年12月、田渕涼香との初代SB日本女子アトム級王座決定戦で勝利し、念願のSB王者に。今年6月、中村未来に判定勝ちし、10月のSB浅草大会ではタイの19歳・ペッチャーダーに1R左ボディでKO勝ちし6連勝中。その試合前からRISE王者・小雪との対戦を希望するアピールをしていた。11月のカード発表会見でMISAKIは「RISEの女子選手よりも私のほうが強いし、華があると思っています」と挑発。小雪も「RISE女子をナメられちゃ困ります」と言い返していた。
1R、小雪がサウスポー、MISAKIがオーソドックスで構え、中盤までMISAKIの右ミドル、ストレートのヒットがやや多いものの、小雪が負ったダメージはまだ乏しく、小雪も終盤に左ストレート、ミドルのヒットを増やし持ち直す。記者採点はイーブン。
2R、序盤から小雪が左ストレートを顔面に当ててMISAKIを倒すが、レフェリーはダウンとみなさない。中盤にMISAKIが右フックを返し少し巻き返したものの、終盤も小雪が左ストレートを当て、手数でも挽回する。記者採点は序盤のダウン気味の一撃を評価し小雪。
3Rも小雪が随所で左ストレートを的確に当てる。MISAKIは右膝、ミドルを細かく当てるが、小雪の勢いを止められないまま終わる。記者採点は僅差だが小雪。合計30-28で小雪。ジャッジ1者はイーブンとしたが、2者は小雪を支持し、小雪が判定勝ちで王者対決を制した。
大﨑孔稀、SB日本王者・植山征紀に判定勝ち
第8試合 SBルール スーパーバンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者、RISEバンタム級(55kg)3位)
○大﨑孔稀(OISHI GYM/RISEバンタム級(55kg)2位、BOMバンタム級王者、元J-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者)
判定0-3 (若林28-29/茂木27-29/津山27-29)
※植山は計量1.45kgオーバーし減点2。植山が8オンス、大﨑が6オンスのグローブハンデあり
植山は8月のRISE大阪大会で鈴木真彦と対戦し、1Rに右フックでダウンを奪うが、その後反撃を受け延長判定負けして以来の試合。大﨑兄弟の弟・孔稀は10月のRISE大田大会でのバンタム級初戦で志朗と延長戦の末に判定負けした。今回は植山が所属するSBルールで、投げ技や立った状態での関節技・絞め技でもポイントが入るため、初挑戦の孔稀は対策が必要となる。なお、植山は上記のとおり前日計量でオーバーし、ペナルティが科される。
1R、植山も右フックやミドルを当てる場面もあるものの、孔稀の攻撃数が上。左ロー、ミドル、ハイ、ジャブ、ボディストレートと散らしつつ、終盤には右ストレートにもつなげ印象を残す。記者採点は孔稀。
2Rも植山が中盤と終盤に右フックを強打する場面もあるが、トータルには孔稀のヒット数が上。孔稀は左ミドル、膝、ジャブを当て、左右のフックも当て、しっかり悪印象を帳消しにする。記者採点はイーブンだが、シュートボクシングの審判団は3者とも植山につける。
3R、孔稀が右テンカオを度々当て、左ボディや崩しも絡め、植山を翻弄。植山はこれまでのラウンドと異なり、ほとんど攻められないまま終わる。記者採点は孔稀。減点分合わせ合計26-30で孔稀。判定の結果孔稀の勝利となったが、ジャッジは3者とも減点2が無ければドローまたは植山を支持する採点だった。
マイクを持った孔稀は「僕も一回やってはいけないミスをしてしまって、そこから結果を残してこういう舞台に出させてもらっているんで、植山選手は55を引っ張っている選手なので、もう一回違った形で試合ができたら盛り上げられていると思います」と、植山を慰めるアピールを繰り広げた。
川上叶、安本晴翔の持ち味消し延長判定勝ち。安本はSBルールでまたも黒星
第7試合 SBルール フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
○川上 叶[きょう](龍生塾/SB日本フェザー級王者・元バンタム級王者)
×安本晴翔[はると](橋本道場/RISEフェザー級(57.5kg)6位、WPMF世界・WBCムエタイ日本フェザー級王者、元KNOCK OUT-REDフェザー級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
4R 判定2-0 (茂木10-9/若林10-10/津山10-9)
3R 判定0-0 (若林30-30/茂木30-30/津山30-30)
安本は肘有りルールでのタイトルを5本獲得し、7月の後楽園大会で5年ぶりにRISEに上がると、メールダード・サヤディを1R右フックでマットに沈めたが、その際に肘も当たっていたことからノーコンテストにとなった。10月のRISE大田大会ではRISEフェザー級6位の山川賢誠を1R KOして勝利し、ランキング入りしていた。サヤディ戦を挟み16試合連続負けなしだが、その前の黒星が19年2月のSBでの植山征紀戦だった。植山戦で投げや絞めの失点は無かったものの、SBルールへのリベンジ的なテーマもある試合となる。
川上は4月のSB日本フェザー級王者決定戦で魁斗と6Rの戦いの末に判定勝ちし2階級制覇を果たして以来の試合で、他団体で活躍してきた強豪との試合が用意された。
1R、長身の安本がサウスポーの川上にプレッシャーをかけ続ける構図が続くが、川上はうまく距離を取り、的を絞らせない。安本は右のミドル、川上が左インローが多いが、お互いまだ崩れない。記者採点はイーブン。
2R、距離が縮まり、川上が左ストレートを当て、投げを狙う場面が増える。安本も接近戦で右膝を当て応戦する。終盤、川上の左ボディストレート、左インローも増えるが、まだ均衡は崩せない。記者採点はイーブン。3Rも似たような構図の攻防が続き、お互いはっきりと攻め込む出来ないまま終わる。記者採点はイーブン。合計30-30でイーブン。ジャッジ3者とも30-30のイーブンで延長に進む。
4R、川上が左フック、安本が右ボディ、右フックを当てるが、ヒット数では川上がやや上。安本はバックドロップを放つも、疲れの影響で力が入りきらず、川上も足を掛け対処する。その後は川上の手数がやや上で終わる。川上若干優位だが、記者採点はイーブン。ジャッジ1者も同じだったが、2者は僅差ながらも川上を支持し、川上の判定勝ちに。安本は鬼門のSBルールでまたも敗れてしまった。
SBルール初庁瀬の門口佳佑、投げでポイント奪われるも2ダウン奪い判定勝ち
第6試合 SBルール フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
×山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級2位)
○門口佳佑(EX ARES/RISEフェザー級王者)
判定0-3 (若林26-29/津山25-29/茂木26-29)
SBで急成長の19歳の山田ツインズの兄・彪太朗は12戦9勝(3KO)2敗1無効試合。これまで全てSBルールでの試合で、今年は翔、蒼士、宮崎就斗相手に3連勝中だ。
門口は空手をベースとし、ABEMAの「VS那須川天心」のトーナメントを勝ち上がり天心と対戦があり、その後18年7月にRISEでプロデビュー。8月の後楽園大会でのRISEフェザー級タイトルマッチで王者・梅井泰成に判定勝ちし、初のベルトを巻いた。
1R、彪太朗が投げや崩しを織り交ぜ、右のミドルを当てるが、打撃戦では門口がサウスポーからの左テンカオ、フックを随所で的確に当て、やや好印象。とはいえまだ彪太朗も大崩れはしない。記者採点はイーブン。
すると2R、彪太朗が圧力を強め、右アッパーやギロチンで攻める場面を増やすと、首投げを綺麗に決めシュートポイント1を獲得する。打撃では追い詰めるほどにはならなかったためイーブンか。記者採点はシュートポイント分を加えて10-9で彪太朗。
だが3R、門口は山田をかわし続けると、中盤に左の飛び膝蹴りをクリーンヒットしダウンを奪う。パンチの打ち合いでも左フックを当てて2ダウン目を奪取。点差を広げ判定勝ちした。記者採点は7-10で門口。合計27-29で門口。
南原健太、坂本優起とのダウンの応酬制す
第5試合 SBルール 95kg契約 3分3R(無制限延長R)
×坂本優起(シーザージム/SB日本ヘビー級3位、元SB日本スーパーウェルター級王者)
○南原健太(極真会館/RISEヘビー級3位、極真会館・真正会共催全日本体重別2022男子軽重量級(90kg)優勝)
3R 1’02” TKO (ドクターストップ:膝蹴りによる右まぶたのカット)
坂本は56戦のキャリアのある38歳のベテラン。元々70kg戦線で活躍したが近年は大幅に体重が増え、ヘビー級での試合を続けている。6月のSB後楽園大会ではマウンテンRYUGOに判定負けしたが、10月25日の韓国のMAX FCでの無差別級1DAYトーナメントでは地元選手2人に判定勝ちし優勝している。
南原は24歳。子供時代には那須川天心の空手のライバルだった。昨年7月のRISEでキックデビューし3連続KO勝ちしたが、今年4月の代々木大会ではカリュ・ギブレインに1R KO負け。6月の極真会館・真正会共催の空手の全日本大会で優勝すると、8月のRISE後楽園大会ではタイ人のジェット・ペットマニーイーグルにKO勝ちしている。
1R、南原が右フック、右膝を何発も当てる猛ラッシュで坂本をロープに詰め苦しめる。だが坂本は耐えると、カウンターの右フック一発で逆転のダウンを奪う。その後も南原のラッシュを耐え、坂本がしっかり左右のフックを的確に当て、ダメージを与える。記者採点は10-8で坂本。
2R、お互い攻撃をもらい消耗するが、終盤、南原が手数を上げ、右フックでダウンを奪う。坂本は10カウントギリギリで立ち上がり、最後のラッシュを耐えて終える。記者採点は8-10で南原。
3Rも南原がパンチと膝とハイで攻め続ける。坂本はハイをもらっても手を広げアピールする場面もあったが、一方的に攻められ続けた中で、膝をもらって右まぶたをカットし大量に出血する。ドクターチェックでストップがかかり、南原のTKO勝ちとなった。
佐藤執斗、花岡竜を苦しめた翼を1R KO
第4試合 SBルール 53kg契約 3分3R(無制限延長R)
○佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本バンタム級(52.5kg)王者、MAX FCフライ級王者)
×翼(TARGET/RISEスーパーフライ級(53kg)2位、元ジャパンキック・バンタム級王者)
1R 1’47” KO (3ダウン:右フック)
佐藤は昨年12月に伏見和之をKOしSB日本バンタム級王者に。その後はノーコンテストを含め4戦勝ち星から遠ざかったが、11月6日に地元名古屋で行われたRIZINでKAZUNORIに1R KO勝ちしている。
翼はジャパンキックを離れ今年からTARGETに移籍して以降3勝1敗。10月の大田大会では花岡竜をパンチで苦しめ、負傷判定ながらも勝利する波乱を起こした。
1R、翼が前に詰めパンチを振るうが、佐藤はロープ際でスウェーし、投げも狙って寸断する。すると翼のパンチのかわし、佐藤が右フックを当ててダウンを奪うことに成功。翼のダメージは大きく、以降もパンチを当て続け2ダウンを重ねKO勝ちした。
SB山田虎矢太、有井渚海との新鋭対決をKOで制す
第3試合 RISEルール バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×有井渚海[しょあ](ARROWS GYM/RISEバンタム級12位、CKC 2021 -54kgトーナメント準優勝)
○山田虎矢太[こやた](シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位)
2R 1’21” KO (右フック)
21歳の有井は10月のRISEでの1年ぶりの試合で彪司からダウンを奪い判定勝ちした。戦績13戦11勝(3KO)1敗1分。唯一の黒星は昨年7月のCKCトーナメント決勝の寺山遼冴戦でのものだ。山田ツインズの弟・19歳の虎矢太は9月のSBで佐藤執斗に判定勝ち。デビュー以来8連勝中。RISEとSBの次代を担う新鋭同士の戦いとなる。
1R、有井が左ボディを当てつつ、左フックで時折虎矢太をひるませる。虎矢太も右カーフ、左ボディを返すが、やや押され気味だ。記者採点は有井。
だが2R、虎矢太が左ボディを当て続け効かせる。有井は笑顔を見せ舌を出し、効いていないかのようにアピールする。だがリング付近の席に座ったシーザー会長が「行けるぞ」と声をかけると、前に出て右フックを振るった有井に対し、虎矢太が右フックをクリーンヒット。有井はうつぶせで倒れ、すぐさま長瀬レフェリーがストプした。
虎矢太は「来年SBのタイトルに挑戦できるよう頑張ります。格闘技はもちろんSBもよろしくお願いします」とアピールした。
憂也、T-98を圧倒KOし5連勝
第2試合 RISEルール ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○憂也(魁塾/RISE 5位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
×T-98[たくや](フリー/元ラジャダムナン・WBCムエタイ日本・INNOVATION・REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王者、元WPMF世界・ルンピニー日本ミドル級王者、元WBCムエタイ日本・WPMF日本・INNOVATIONウェルター級王者)
2R 1’12” KO (パンチ連打)
憂也は昨年11月にねぎ魔神に勝利し、今年は3月に洋輔YAMATO、5月にJ、8月に匡志YAMATOをKOし、4連勝中と勢いに乗る。
T-98は昨年春にクロスポイントを離脱し、今年5月のNO KICK NO LIFEでの緑川創戦で1年半ぶりに復帰し判定負け。8月のRISE大阪大会で13年ぶりにRISEに参戦すると、RYOTAROに1Rに2ダウンを奪われ窮地に陥ったが、2Rから反撃し延長に持ち込み逆転KO勝ちしている。
1R、ローの応酬の中で、憂也が左ジャブ、左ボディも当てると、じわじわ攻撃を増やし、終盤には左右のストレートを度々ヒットしダウン寸前まで追い詰める。T-98は左まぶたが腫れている。記者採点は憂也。
2R、開始すぐに和田レフェリーがドクターチェックを要請し、試合は続行する。だが流れは変わらず、憂也がパンチ、蹴りを当てつつ、バックスピンキックでT-98を吹き飛ばすと、最後はコーナーに詰めてのパンチの連打でダウンを奪ったところでKOとなった。
圧勝で連勝を5に伸ばした憂也は「来年3月に第一子が生まれます。ベルト奪取が目標ですが、なぜか僕の上のランキングに立っている外人とやらせてください」とアピールした。
天心の弟・龍心が第1試合で判定勝ち
第1試合 RISEルール フライ級(51.5kg) 3分3R
○那須川龍心[りゅうじん](TEAM TEPPEN)
×KOUJIRO(ジムファイターズ/RKS&ジャパンカップキック・フライ級王者)
判定2-0 (小川30-29/長瀬29-29/和田30-29)
那須川天心の弟・龍心は16歳。今年春に高校生になり、4月のRISE代々木大会でのプロデビュー戦ではSBの笠原直希に判定勝ち。6月のTHE MATCHではK-1の大久保琉唯に判定負け。8月のRISE後楽園では平山龍馬に3R TKO勝ち、10月の大田大会では吉田亮汰朗に判定勝ちしプロ4戦3勝(1KO)1敗としている。対するKOUJIROはRISE初参戦の17歳で戦績5戦4勝(1KO)1敗。
龍心のセコンドには天心がつく。1R、龍心がオーソドックス、KOUJIROがサウスポーで構え、前手を突きながらミドル、ローを打ち合う。まだ差はほとんどない。すると2R、天心のアドバイスを聞いた影響か?龍心は右ストレート、ボディストレートを織り交ぜ、手数を上げやや優位に。3RはKOUJIROもパンチと蹴りの手数を戻しほぼ五分としたが、ポイントを取り返せず。龍心が2Rのポイントを取り判定勝ちした。
オープニングファイト.3 RISEルール Stand Up King of Rookie 2022 -65kg決勝 3分3R(延長1R)
○陽勇[ひゅう](TEAM 3K/JFKO全日本空手道選手権2022一般男子軽中量級優勝)※全真会館から所属変更
×野口紘志(橋本プレボ)
判定3-0 (秋谷30-28/長瀬30-28/和田30-27)
※陽勇が優勝
フルコン空手の実力者・陽勇は20歳。9月のStand upでのキックデビュー戦(トーナメント一回戦)で若林澪生に判定勝ちし今回プロ2戦目だ。試合は陽勇がサウスポーからの左ミドル、膝を多く当てるが、野口も随所で右ストレートを強打して印象を残す構図。2Rには陽勇がダウン気味にスリップする場面も。3Rは陽勇が手数で差をつけ判定勝ちしたものの、顔面パンチへの対応にはまだ課題が残る内容だった。
オープニングファイト.2 RISEルール ライト級(63kg) 3分3R
○塩川琉斗(TOP STAR GYM/Stand Up King of Rookie 2022 -60kg優勝)
×東 蒼馬(K-PLACE)
判定3-0 (29-27/29-27/29-27)
※2R左ストレートで東に1ダウン
オープニングファイト.1 SBルール 53kg契約 3分3R(最大延長2R)
×笠原直希(シーザージム)
○星 拓海(IDEAL GYM)
判定0-3 (28-30/28-29/29-30)