シュートボクシング 9.17 後楽園ホール(レポ):海人、MAXムエタイ王者カラクァートに肘で切られ苦戦も再延長判定勝ち。笠原弘希、ロンペットとの接戦制す。YA-MANと同門・常陸飛雄馬、笠原友希をKO。伏見和之、引退戦はHIROYUKIにKO負け
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SHOOT BOXING 2022 act.4
2022年9月17日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
海人、MAXムエタイ王者カラクァートに肘で切られ苦戦も再延長判定勝ち
第10試合 メインイベント 肘有り スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
○海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーウェルター級(70kg)1位、RISEミドル級(70kg)1位、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 2018 65kgトーナメント優勝)
×ケンダル・カラクァート[Kendal Karakurt](ベルギー/トルコ/MAXムエタイ-76kg級王者)
5R 判定3-0 (津山10-9/茂木10-9/若林10-9)
4R 判定1-0 (津山10-10/茂木10-9/若林10-10)
3R 判定0-0 (津山30-30/茂木30-30/若林30-30)
海人は6月19日のTHE MATCHでK-1ウェルター級王者の野杁正明と延長に及ぶ接戦を繰り広げ判定勝ち。K-1ファン、普段立ち技をあまり見ないファンにも海人の名が広まった。8月21日のRISE大阪大会での地元凱旋マッチでは、サモ・ペティ相手に苦戦も延長判定勝ち。試合中に足を痛めたが、予定通り1か月先のSB凱旋マッチに出場する。
カラクァートは初来日。タイのMAXムエタイを主戦場とし、SB協会の発表によると「得意のヒジで現在連続KO勝ちしており、43戦35勝8敗の好戦績を誇る」とのこと。海人は肘有りルールで迎え撃ったが、肘に手を焼く内容に。
1R、海人は回って距離を取り、右のカーフを放ち続けるが、次第にカラクァートはカットするようになると、海人をロープに詰める。海人は右肘で迎撃するが、カラクァートが右の縦肘を当てると、海人は鼻血を出す。中盤にはドクターチェックが入るがすぐ再開する。終盤、海人が詰めて左ボディを当てるが、カラクァートはひるまない。記者採点もジャッジ3者もイーブン。
2R、海人は圧力をかけ、右のロー、カーフを随所で放つ。時折当たるがある程度カラクァートはカットしている。カラクァートも右ミドルを返し続ける。終了間際に海人が右のカーフを効かせ、パンチを連打するが、カラクァートはひるまない。やはり70kgで西洋の選手との戦いとなるとパワーに差があるか。記者採点もジャッジ3者もイーブン。
3R、カラクァートがプレッシャーをかけ続け、右ミドル、右肘を随所でヒット。海人はロー、カーフが減ってしまいやや劣勢に。終盤、パンチの打ち合いで右フックを当てるが、ここでもカラクァートはひるまない。記者採点もジャッジ3者もイーブンで延長へ。海人は3試合連続で延長戦となる。
4R、ホームリングで負けられない海人は圧を強め、随所で右フックを当てるように。だが中盤、右フックを狙った際に、カラクァートのカウンターの左の縦肘がさく裂し、海人は右まぶたを切られ、ドクターチェックが入る。再開後も出血は収まらないが、カラクァートの追撃を封じ、最後に海人が右フックを当てて挽回し終える。記者採点は肘の有効打で切りダメージを与えたカラクァートとしたが、ジャッジは海人のパンチも評価し、2者がイーブン、1者が海人につける。場内がどよめく中、再延長へ。カラクァートは不満げな表情を浮かべる。
5R、海人は開始すぐから右のロー、カーフを連打。カラクァートは時折スイッチしバランスが悪くなる。カラクァートは肘を振り回すが空振りが続く。海人も血が左目に入り度々まばたきして戦いにくそうで、なかなか強打が続かない。終了間際にカラクァートが右フックをクリーンヒットし、場内がどよめく中ゴングが鳴る。記者採点は海人につけるか迷ったがイーブン。ジャッジは3者とも海人につけ、海人の勝利となったが、海人に笑顔は無く、カラクァートは手を広げ不満を示した。
マイクを持った海人は「自分でも納得行っていないですし、みなさんもそうだと思います。これからシュートボクサー最強を証明するためもっと強くなります。もっと強い人らを倒していきますんで期待してください」と話した。
傷の手術を終え、インタビュースペースに現れた海人は「自分が弱かっただけです。勝ったと納得行っているわけではないので、勝ったと思うようなことはないですね。肘のテクニックは相手が上やったのかなと思います。(8月の試合の)怪我も含めて自分が弱かったと思うだけです。SBは次、11月か12月かと思うんですけど、あれば準備していくので、もっと強くなります」と話した。
笠原弘希、ロンペットとの接戦制し10連勝
第9試合 63kg契約 3分3R(無制限延長R)
○笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)王者、元スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
×ロンペット・Y’ZD(タイ/Y’ZD豊見城[とみぐすく]/ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者)
判定3-0 (若林30-29/津山30-29/茂木30-29)
笠原三兄弟の長男・弘希は6月の後楽園大会でKNOCK OUT王者のバズーカ巧樹を3R TKO。7月31日にはRIZINに初出場しRISEのランカーの石月祐作に判定勝ちし、SBに凱旋する。現在9連勝中。タイ人との戦いでは昨年2月にスアレックを、昨年9月にパランラックを、いずれも左ボディでKOしている。
ロンペットはタイ時代にはロッタンとも試合経験がある25歳。20年2月の新日本キックでは勝次を圧倒し判定勝ち。昨年9月のBOMでは梅野源治と引き分け、12月のホーストカップでは北野克樹に判定勝ち。4月のRISEでは原口健飛に1R KO負けしている。シュートボクシング協会のシーザー武志会長は前日会見で「弘希が勝てば原口選手とやらせたい」と話していた。
1R、サウスポーのロンペットに弘希がプレッシャーをかけてロープ際に詰め続け、弘希が右インロー、左ボディを当てれば、ロンペットは左ミドルを返す構図。まだ均衡は崩れない。記者採点もジャッジ3者もイーブン。
2R、弘希は変わらず圧をかけ続けるが、ヒット数が減り、逆にロンペットの左ミドルが目立つように。ロンペットは相手のお株を奪うように、左ボディからの右フックも当て、やや優位で終える。記者採点もジャッジ3者もイーブンだが、流れはロンペットだ。
3Rもロンペットが回って距離を取り、左ミドルを当て続け、崩しも絡めて弘希を翻弄する。だが終盤、なんとしても勝ちたい弘希が圧を強め、左ボディを効かせると、ロンペットはやや苦しそうな表情を浮かべる。弘希はその隙を逃さず、パンチと膝で追い詰め終了。記者採点もジャッジ3者も弘希。合計30-29で弘希で、ジャッジ3者も同じ採点で弘希の勝利となり、連勝が10の大台に乗った。
伏見和之、引退戦はHIROYUKIにKO負け。引退式で先生に感謝の言葉
第8試合 53.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
○HIROYUKI(RIKIX/SB日本バンタム級(52.5kg)2位、元新日本バンタム級&フライ級王者)
×伏見和之(RIKI GYM/SB日本バンタム級(52.5kg)3位、元SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者、元MA日本バンタム級暫定王者)
2R 2’41” TKO (3ダウン:右フック)
伏見は今回が引退試合。08年にプロデビューし、14年2月に藤本昌大に判定勝ちしSB日本スーパーバンタム級王者に。同年11月の初防衛戦で内藤大樹に敗れ、その後も同級王座奪還を目指したが植山征紀にその道を阻まれ続けた。昨年12月、階級を下げてのSB日本バンタム級王座決定戦では佐藤執斗に4R KO負けした。現在31歳。
HIROYUKIは4月にSBに初参戦し内藤啓人に延長(4R)判定勝ち。6月大会でのSB 2戦目では王者・佐藤と対戦し、延長R(4R)にバックドロップでシュートポイント2を獲得し判定勝ち。SBルールへの適応度を高めていた。佐藤には試合後のマイクでベルトを懸けての再戦を呼びかけていた。
1R、HIROYUKIがプレッシャーをかけ続け、慎重なファイトが続く。終盤、右膝を当て、終了間際に圧を強めると、パンチの打ち合いで、右フックを空振りさせた後のカウンターの左フックをクリーンヒットしダウンを奪う。
2R、伏見も打ち合いで挽回を狙うが、HIROYUKIがスキルでもパワーでも上回り、右フックでダウンを奪取。中盤にはガードの上からの右ハイでダウンを重ねると、最後は打ち合いでかわしてから右フックをクリーンヒットし3ダウン目を奪い、容赦なく伏見を葬った。
伏見の引退式ではセコンドについたKrushライト級王者の大沢文也や、RIKI GYMの生徒たちが花束を贈呈した。伏見が14歳に格闘技を始めた際から無償で指導してくれたRIKI GYMの鈴木剛生代表をリングに上げ「先生が9年前に倒れて、こういう状態になってしまって。先生が教えてくれたのは人の心を動かせるファイター。そんなプロになりたくて14年やってきました。今日負けたけど誰かの心に残れたかな。明日からやる気になった人いますか。先生に教えてもらったプロの形に一つなったと思います。だからこれでプロの仕事を終えます。先生の教えは次の誰かに託します」等と、涙ながらに感謝の言葉を述べ、10カウントゴングを聞いた。通算戦績55戦32勝(8KO)22敗1分。
YA-MANと同門・常陸飛雄馬、笠原友希をKO
第7試合 60.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
×笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元フェザー級(57.5kg)王者)
○常陸飛雄馬[ひゅうま](TARGET SHIBUYA/RISEスーパーフェザー級(60kg)2位)
2R 1’12” TKO (レフェリーストップ:右フック)
笠原三兄弟の次男・友希は6月のTHE MATCHでKrushスーパーフェザー級王者・中島千博から3Rに右フックでダウンを奪って判定勝ちし、SBに凱旋する。現在7連勝だ。
常陸はテコンドーをベースにし、16年と17年の全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者となり、プロデビュー後は11戦8勝(6KO)2敗1分。4月のRISE代々木大会では石月祐作を1R KOし、友希同様に7連勝と勢いに乗りSBに初登場する。
1R、友希がサウスポーで構え、左ミドル、ストレートを当て続け優位に進める。終盤、左の飛び膝蹴りで倒すが、常陸はすぐ立ち、北尻レフェリーは押し倒しの範囲と判断した模様で、ダウンとみなさず。常陸は負けじと前に出て、ロープに詰めての打ち合いで左フックを当ててダウンを奪い、流れを変える。
すると2R、中盤のパンチの打ち合いで、常陸がカウンターの右フックをクリーンヒット。ダウンした友希は伸びた状態となり、すぐさまレフェリーがストップ。常陸はセコンドのYA-MANと抱き合って喜んだ。試合後はマイクを要求したが拒まれてしまった。
シンパヤック、イモトに続き村田聖明を撃破
第6試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
×村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーライト級(62.5kg)1位、元スーパーフェザー級(60kg)王者)
○シンパヤック・Y’ZD GYM[Singphayak](タイ/Y’ZD GYM/元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級2位)
判定0-3 (和田27-30/斉藤28-30/津山28-30)
村田兄弟の兄・聖明は昨年12月のSB日本スーパーライト級王座決定戦でイモト・ボルケーノに判定負けしたが、以降は2連勝。6月大会ではプーパンレックに2R KO勝ちし、今回もタイ人との試合となる。
シンパヤックは190戦138勝(49KO)45敗7分、95年12月17日生まれの26歳。7月のSB愛知大会で日本で初めて試合し、イモトをサウスポーからの左ミドル主体で圧倒しTKO勝ちしている。
1R、シンパヤックがイモト戦同様、左ミドルを当てつつ、度々左フックも当てて優勢。聖明も右フックを時折返すがシンパヤックの勢いを止められない。
2R、シンパヤックが左膝を効かせ、崩しも繰り返し決めると、聖明をコーナーに詰め、パンチ、ミドル、膝を何発も当て、一時はダウン寸前まで追い込む。
3R、シンパヤックは変わらず左ミドル、膝、ストレートを何発も当て聖明を圧倒。聖明も時折パンチを返すが、シンパヤックは最後まで攻め手を緩めず終了。シンパヤックが完勝した。記者採点は3Rともシンパヤックで合計27-30でシンパヤック。シンパヤックは首相撲に頼らない攻めができており、他団体の65kg勢との絡みも面白そうだ。
第5試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
×佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本バンタム級(52.5kg)王者)
○山田虎矢太[こやた](シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)2位)
判定0-3 (津山26-29/斉藤25-29/北尻25-29)
山田ツインズの弟・7戦無敗の虎矢太は当初別の相手を予定していたが変更となり、大会2週間前に佐藤戦が発表された。佐藤は1階級上での試合となる。
1R、佐藤が序盤から左ミドルを立て続けに出して先手を取ろうとする。だが中盤、虎矢太が詰めて右フックを効かせ、終盤には右フックでダウンを奪う。さらにバックドロップでシュートポイント2を重ね大差をつける。
2R、虎矢太は右ストレートを随所で的確に当てるが、佐藤はひるまず細かく左の蹴りを返し、はっきりした差はつけさせない。
3R、パンチの比重が両者上がり、なかなか均衡は崩れず。終了間際に佐藤が虎矢太をコーナーに詰めてパンチを連打してひるませたが、時間切れでダウンは奪えず。最後は失点したが、虎矢太がポイント差を維持し逃げ切る形で判定勝ちした。
第4試合 68kg契約 3分3R(無制限延長R)
×村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位)
○璃久[りく](フリー/SB日本スーパーウェルター級(70kg)4位)※志真会館から所属変更
判定0-3 (斉藤29-30/津山29-30/北尻28-29)
両者は20年11月に対戦し延長(4R)に義光が判定勝ち。以降、瑠久は1つの引き分けを挟んで現在4連勝中。義光は6月のSB日本ウェルター級王座決定戦で奥山貴大に敗れ再起戦となる。
1R、サウスポーの義光に対し、璃久が圧力をかけ続け、右ミドル、ストレートを随所で当てて主導権を握るが、まだ連打をまとめきれず、義光に明確なダメージを与えることはできない。璃久にポイントがつくか微妙なラインだ。
2R、義光が前に出て圧をかけ返す場面が増え、左ミドル、ストレートを返すが、璃久も前に出てパンチと蹴りを返し、お互い譲らない展開に。
3R、序盤こそ義光が左フックを効かせ挽回したが、中盤から璃久が雄たけびを上げ、度々首投げを狙いつつ、パンチもヒット。終了間際に首投げを成功させシュートポイント1を獲得する。結局これが決め手となり、璃久が判定でフリー初戦を白星で飾った。
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
○山田彪太朗[こたろう](シーザージム/SB日本フェザー級2位)
×宮崎就斗(TARGET/RISEフェザー級5位、DEEP☆KICK 57.5kg王者)
2R 2’47” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
山田ツインズの兄・彪太朗は今年2月の翔戦、6月の蒼士戦と2連勝中。蒼士との新鋭対決では技術向上を印象付けた。宮崎は44戦25勝(8KO)18敗2分と経験豊富な29歳。昨年4月に笠原友希に判定勝ちして以来のSB登場で、以降はホーストカップで泰良拓也に、DEEP☆KICKで麻太郎に勝利しているが、RISEでは後にスーパーフェザー級王者となる梅井泰成にKO負けしている。
1R、サウスポーに宮崎に対し、彪太朗がプレッシャーをかけ続け、終盤にはコーナーに詰めての右ストレートを効かせ、パンチの連打で追い詰める。
2R、彪太朗が右ストレートを効かせ、パンチの連打で宮崎を追い詰めるが、彪太朗のガードが甘くなると、宮崎がカウンターの左フックを当ててダウンを奪う。だがダメージの蓄積では宮崎が上のまま。危機感を持った様子の彪太朗は、前に出てパンチを返し、左右のフックの連打でダウンを奪い返す。宮崎はダメージが大きく、最後は彪太朗が左右のフックで再びダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
第2試合 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
○基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM)
×オーシャン・ウジハラ(シーザージム渋谷/元WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)※氏原文男 改め。フリーから所属変更
判定3-0 (30-26/30-27/30-27)
20歳の基山は現在3連勝中でSB本戦シリーズには初登場。オーシャンはキックからボクシングに転向後、19年10月のRISEでの前口太尊戦でキックに戻ったが判定負け。20年9月にはヘンリー・セハスにTKO負けし2連敗。それから2年経って今回SBでリングに戻る。現在35歳
1R、サウスポーの基山が左ストレート、ミドルを当て続け、終盤には連打で追い詰めると、左ハイでスタンディングダウンを奪う。ウジハラは基山のスピードに反応できていない。
2Rも基山が左ロー、ミドル、ストレート、右フック等を度々当て、主導権を維持する。2R終盤から動きが落ちるが、3Rはウジハラの右フックをもらう場面もあったが、随所でパンチをまとめて印象を残し判定勝ちした。
第1試合 53kg契約 3分3R(最大延長2R)
○笠原直希(シーザージム)
×竹野展生[てんき](風吹ジム)
2R 2’13” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
笠原三兄弟の三男・16歳の直希と、SB日本スーパーバンタム級1位の竹野元稀の弟・17歳の展生の一戦。直希は4月のRISEでプロデビューし、那須川龍心に判定負けしたが、6月のSBでの2戦目では小林大樹に2R負傷判定勝ち。展生はプロデビュー戦だ。
1R、直希が圧をかけ続け、右ストレート、左ボディを随所で強打しやや優位に試合を進める。2Rも直希がパンチを当てて展生を削ると、終盤、右ストレートからの左ボディでダウンを奪う。最後は右ストレートで2ダウン目を奪ったところでレフェリーがストップした。