シュートボクシング 2.11 後楽園ホール:海人、タイ強豪ポンシリに判定勝ち。MIO、寺山日葵に辛勝。植山征紀、安本晴翔との好勝負制す
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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SHOOT BOXING 2019 act.1
2019年2月11日(月/祝)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 メインイベント スーパーライト級(65kg)(肘有り) 3分5R(無制限延長R)
○海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝・同日本スーパーライト級(65kg)王者)
×ポンシリ・ポー・シリポン [Pongsiri Por.Siripong](タイ/WPMF世界ウェルター級王者、元ルンピニー同級王者、ラジャダムナン認定スーパーウェルター級2位)
判定3-0 (北尻50-46/津山50-46/若林50-46)
昨年はS-cup制覇、RIZIN・KNOCK OUTにも参戦し活躍した海人が2019年初戦。今回からAbemaTVでのSBの生中継がスタートし、海人自身もRENAと同じ芸能事務所のレプロと契約し、さらに今年は知名度がアップしそうだ。
対するポンシリはタイの2大スタジアムで活躍する選手で、昨年8月に初来日しS-cupベスト4の鈴木真治を圧倒している。海人は昨年9月に10連勝を阻止したチャムアトーンとのリベンジ戦を熱望しており、そこにつなぐためにも、同じ対タイ人強豪で強さを示しておきたいところだ。(ジャッジは3Rまでオープンスコア)
1R、体格で勝る海人が序盤から左ジャブと前蹴りを放ちながら圧力をかけ続け、左ボディ、バックスピンキックを随所でヒットし主導権を握る。ポンシリも終盤は右ミドルを当てるが、まだ攻撃が少ない。ジャッジは1者が海人につける。記者採点はイーブン。
2Rも同じ構図だが、中盤、海人が右ローを強打すると、ポンシリは少し嫌そうにする。海人は右ロー、左バックスピン、左ストレートのコンビネーションも決める。ジャッジ3者とも海人。記者採点も海人。
3Rも海人ペースだが、少しポンシリも持ち直して前に出て、蹴り数を上げるように。海人の右ローをもらうと少し足が流れるが耐え続ける。ジャッジ3者とも海人。記者採点はイーブン。
4Rもポンシリが出てくると、海人は1分ごろからサウスポーにスイッチし、少し変化を持たせようとし、ポンシリの右ミドルに海斗が左ミドルで応戦する。1分ほどでオーソドックスに戻すが、ポンシリが左右のミドルをもらってしまう。しかし残り30秒、海人は近距離からの左の飛び膝と左肘を連続でヒット、最後には右ストレートでものけぞらせ、好印象を残す。記者採点は海人。
5R、海人は倒そうと圧力を強め、ポンシリは4Rと違って序盤同様に下がる展開に。海人は右ロー、左ストレート、左縦肘を当てるが、ポンシリは回って必死に耐える。記者採点は海人。合計50-47で海人。ジャッジは3者とも50-46で、海人の完勝だったが、海人は倒せなかったことには満足せず。マイクを持つと「2019年初めてのシュートボクシングの大会だったんですけど、しょっぱい試合で反省しています。もっと強くなって、もっともっと強い人を倒せるよう頑張ります。今年もシュートボクシングと僕のことをよろしくお願いします。気を付けて帰ってください」とアピールした。
第9試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
○植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)
×安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
判定2-0 (若林30-27/津山29-29/茂木29-28)
安本はジュニアで24本のベルトを獲得し、13戦11勝(4KO)2分無敗の18歳の新鋭で、SB初参戦。1R、植山がオーソドックス、安本がサウスポーに構え、序盤から鋭い蹴りの応酬。植山が右インローを効かせつつ、顔面へのパンチにつなぐ。安本も伸びのある左ハイで植山を脅かす。終盤には安本も左右のフックを連続で当ててチャンスを作り、左のミドルも連打して好印象を残す。記者採点は安本
2Rも安本がパンチと蹴りをバランス良く打ち続けるが、植山もコツコツ右インローを返し応戦すると、終盤には少し安本の足が流れるように。記者採点は植山。
3Rも植山がローを当て続け、顔面とボディへのパンチにもつなげ攻勢。中盤にはローを嫌って組んできた安本にギロチンを仕掛ける。安本もバックスピン、バックハンドブロー等で逆転を狙うが、当たりは浅く終了する。記者採点は植山。合計29-28で植山。ジャッジ1者はドローで、30-27というジャッジは信じられないものの、2者が植山を支持しSB王者としての威厳を保った。安本はプロ初黒星を喫したものの、高いスキルを観客とAbemaTVの視聴者に印象付けた。
第8試合 女子ミニマム級(48kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
○MIO(シーザージム/SB日本女子王者)
×寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級王者)
判定2-0 (大村30-29/若林29-29/津山30-29)
昨年末は格闘代理戦争でMMAに挑戦したMIOがSBに復帰。1R、長身の寺山が右ミドル、ロー、左前蹴りを着実に当て続けて主導権を維持する。終盤に寺山の蹴り足をMIOがつかんで対応するようになるが、攻撃が少ない。寺山が若干優位だが、記者採点10-10。
2R、中盤まで寺山が蹴り数で優位だったが、次第にMIOが圧力を強め、パンチのヒットを増やすように。MIOが若干優位だが、記者採点10-10。
3Rもお互いはっきり差がつかない状況が続いたが、少しずつMIOがパンチを当てていると、寺山は鼻血を出すように。その後もMIOがやや優位だが、寺山もパンチと膝を返し抵抗する。記者採点10-10。合計30-30。ジャッジは2者がMIOを支持し勝利となったが、18歳の寺山の健闘が光る試合に。今回はノンタイトル戦だが、今後タイトル戦、Girls S-cup、あるいは寺山のホームとなるRISEでの再戦も期待したいところだ。
第7試合 68kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級王者)
×笹谷 淳(team COMRADE/元J-NETWORKウェルター級&スーパーウェルター級王者)
判定3-0 (津山30-29/平30-28/若林30-28)
40代同士の一戦。1R、サウスポーに構える笹谷に対し、宍戸が右の蹴りを上中下に打ち分けるが、まだ笹谷は崩れない。2R、序盤に笹谷が左フックで宍戸をひるませるが、中盤から宍戸が右ストレート、バック肘を当てて挽回する。終盤にはバックスピンキックと左ストレートの連続技も決める。3Rも宍戸が動きを切らさず、右のミドル、ハイ、左の縦肘等を当て続け優位を維持して判定勝ちした。
第6試合 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
○村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)1位、元SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
×ヒンチャイ・オー・センスックジム(タイ/センスックジム/MAX MUAYTHAI -61kg級王者)
判定3-0 (平30-27/津山30-27/若林30-27)
昨年6月に対戦時はヒンチャイが肘で切って逆転TKO勝ちしたが、今回は肘無しでの再戦となった。1R、ヒンチャイが左ミドルを当てるが、まだ蹴り数が少なく、終盤に村田が左右のボディブローを当て、少しヒンチャイの動きを止める。2Rも村田がパンチ主体でヒンチャイを追い詰める。3R、序盤はヒンチャイも挽回しようと蹴り数を上げて来るが、村田が右アッパー、左ボディ主体で持ち直す。残り1分には首投げでシュートポイント1を獲得し、点差を広げ判定勝ちした。
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
○元貴(DAB/SB日本2位)
×手塚翔太(GONG-GYM坂戸/SB日本4位)
判定2-0 (30-29/29-29/30-28)
第4試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
×坂本優起(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級3位)
○奥山貴大(ネックススポーツ/グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位)
判定0-2 (28-29/29-29/28-29)
第3試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(無制限延長R)
○MISAKI(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本1位)
×MARI(ナックルズGYM/ミネルヴァ・ピン級王者)
判定3-0 (30-29/30-29/29-28)
第2試合 ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
○斐也(チームドラゴン)
×マウンテンRYUGO(Ten Clover Gym)
判定3-0 (28-26/28-26/28-25)
第1試合 67kg契約 3分3R(最大延長2R)
○村田義光(シーザージム)※義光 改め
×石本裕一(GONG-GYM坂戸)
1R 2’41” KO (左膝蹴り)