スック・ワンキントーン 8.29 後楽園ホール:鈴木真治・高橋幸光・MOMOTARO・奥脇竜哉、タイの強豪に完敗。紅絹は判定勝ち
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ノーナクシンムエタイジム東京「SUK WAN KINGTHONG(スック・ワンキントーン)Go to Raja」
2018年8月29日(水) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント ラジャダムナン・ランキング査定試合 64kg契約 3分5R(インターバル2分)
○ポンシリ・ポー・シリポン [Pongsiri Por.Siripong](タイ/ルンピニー認定ウェルター級3位・元王者、プロムエタイ協会1位)
×鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
判定3-0 (50-47/49-48/50-46)
ノーナクシンムエタイジム東京はNJKF・ムエタイオープンの日本勢の好敵手として活躍したK・ルークプラパーツ(ナタポン・ナクシン)が会長を務めるジムで、自主興行は昨年11月の地元の赤羽大会以来。ナタポン氏の父親がラジャダムナンスタジアムのプロモーターで、今大会はラジャ認定興行として行われ、現在ラジャ等で活躍するトップ選手を招へいし、ラジャの関係者も多数来場した。全試合レフェリーとジャッジはTRY HARD GYMのノッパデッソーン氏ら、在日タイ人のムエタイトレーナーたちが務めた。「ラジャダムナン・ランキング査定試合」として行われたこの日の2試合に関しては、本場タイの試合同様、インターバルが2分設けられた。
メインイベンターとなった鈴木は4月のREBELSで勝利後、2月のルンピニータイトルマッチで梅野源治をKOしたクラップダムとの試合を希望。試合翌日の会見で「プロでやっている以上は強い選手とどんどんやりたい」と話していたが、その思い通りの相手のオファーが飛び込んで来た。
1R、鈴木は距離を取って回りつつ、細かく左右に動くフェイントを仕掛けながら、左右のロー、左ボディをヒット。ポンシリは慎重だが、攻撃をもらっても動じず、時折鋭い左右のミドル、ハイを返し、怖さを印象付ける。
2Rも鈴木がボディ、ローを当てるが、ポンシリは圧力を維持し、少しずつパンチ、ミドル、膝のヒットを増やし、鈴木をじわじわと削る。鈴木は口から出血している。
3Rもポンシリが右ハイ、ミドル、肘を当て続け、圧倒する展開に。右肘を突き上げて左手で叩いて挑発を繰り返す。鈴木は苦しみながらも、相打ち覚悟で右のローやパンチを返し場内を沸かせるが、ポンシリの勢いは止められない。
4Rもポンシリが右ミドルを強打するが、鈴木がしつこく右ローを当て続けると、ポンシリの足が流れ始め、圧力も落ち、少し状況が変わり始める。
5R、2分のインターバルを経ると、ポンシリは回復し、序盤から左右のミドルを何発も当て、鈴木を苦しめる。鈴木も耐え、右ロー、右フックを時折り返すが、終盤はポンシリは逃げ切る形を取り終了。文句無しの判定勝ちで格の差を見せつけた。
第8試合 セミファイナル 66kg契約 3分3R
○チャムアックトーン(チャムアトーン)・ファイタームエタイ [Chamucktong Fighttermuaythai](タイ/ラジャダムナン認定スーパーライト級王者、ルンピニー認定ウェルター級5位、WMC世界スーパーライト級王者)
×高橋幸光(はまっこムエタイジム/元J-NETWORK&MA日本ライト級王者)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
チャムアックトーンは昨年7月のBOMでのWMC世界王座決定戦で石井達也をわずか67秒で膝蹴りでKOしている現役王者。1R、サウスポーの高橋に対し、チャムアックトーンはガンガン圧力をかけ、右ミドル、膝を強打。高橋はバックスピンキックを序盤に当てるが、大半の時間は距離を取って耐え続ける展開になる。高橋特有のトリッキーな動きを出す隙をチャムアックトーンは与えない。
2R、チャムアックトーンは圧力を強め、ミドル、組んでの肘、膝を何発も当て続け圧倒。高橋は防戦一方。3Rもチャムアックトーンが膝、肘で圧倒。中盤が過ぎると、攻撃を減らし、逃げ切りモードに入り、高橋の反撃を封じ完勝した。
第7試合 58kg契約 3分3R
○カオタム(ガウテム)・ルークプラパーツ[Kaotam Lukpabath](タイ/元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級王者、元ルンピニー&プロムエタイ協会バンタム級王者)
×MOMOTARO(OGUNI GYM/元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
最近はRISEで活躍していたMOMOTAROが、1年強ぶりに対ムエタイ路線にカムバック。対するカオタムは、16年11月に新日本キックで瀧澤博人と対戦し、サウスポーからの蹴りと膝で圧倒し5R判定勝ちした選手。今年の初めまでラジャの王座を持っていた強豪だ。
1R、両者サウスポーに構え、MOMOTAROは回って距離を取りながら、ミドル、テンカオを狙う。積極性では上だが、まだクリーンヒットには至らない。カオタムはまだ慎重だが、左ミドルを随所で返す。
2R、カオタムは圧力を強め、左ミドル、テンカオ、組んでの膝のヒットを増やす。MOMOTAROの動きはまだ落ちないが、攻撃を返せず印象が良くない。
3Rもカオタムが中盤までミドルと膝で攻勢。MOMOTAROも飛んでのミドルや膝を多用するが、スピードが出ず、反撃に持ち込むことはできず判定負けに終わった。
第6試合 ラジャダムナン・ランキング査定試合 47.5kg契約(ミニフライ級相当) 3分5R(インターバル2分)
○ペットデー・サクヴィチェン (タイ/ラジャダムナン認定ミニフライ級10位)
×奥脇竜哉(はまっこムエタイジム/WMC世界ピン級王者)
判定3-0 (50-49/49-48/49-48)
1R、奥脇が右ストレート、右ローをヒットすると、応援団から歓声。ペットデーも右ローをすくってからの右肘、左ミドルを当て、崩しも決め、奥脇を脅かす。2Rも序盤こそ奥脇が右ストレート、右ローを当てていたが、終盤、ペットデーが首相撲からの膝を連打して、肘、崩しで主導権を握る。
3Rもペットデーが首相撲から膝を連打し、右肘で額を切り裂き攻勢。終盤、奥脇も右ロー、右ストレート、崩しを決めて挽回するが、中盤までの劣勢感を払しょくするほどにはならない。4Rもペットデーが首相撲から膝を当て続け攻勢。奥脇は右ロー、右ハイ、崩しを返すが3R同様に攻撃の数に大差がある。
5Rは奥脇も左ボディを度々ヒットし巻き上げ、応援団を沸かせたが、3R・4Rに点差をつけていたペットデーは耐えて逃げ切り判定勝ちした。
第5試合 53.5kg契約 3分3R
○ウィラポンレック・ウォーワンチャイ(タイ/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級1位)
×小嶋勇貴(NFG/WPMF日本&ルンピニー日本バンタム級王者、元J-NETWORK王者)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)
ウィラポンレックは2年前にK-1で武尊と戦った元プロムエタイ協会スーパーフライ級王者のヨーセンチャイにも勝ったことがある、攻撃型のサウスポー。1R、開始すぐからウィラポンレックは前に詰めて、左ストレートで度々小嶋をのけぞらせて主導権。2Rも同様にウィラポンレックはアグレッシブに攻めるが、小嶋も少しずつ右ミドル、ハイを返すようになる。3Rも小嶋は右ハイを当てるが、終盤はウィラポンレックが距離を取って反撃を封じ判定勝ちした。
第4試合 女子48kg契約 3分3R
×ゲーオター・ポー・ムンペット [Kaewta Por Muengpetch](タイ/WPMF女子世界ライトフライ級王者)
○紅絹(NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者)
判定0-3 (29-30/28-29/29-29)
ゲーオターは7月6日のシュートボクシングのGirls S-cup 48kg世界トーナメントに出場し、準決勝でMIOに判定負けした選手。一回戦ではパンチャーのジュジー・ナガオワ相手に強力な左ミドルを当て続けて判定勝ちした。。
サウスポーの紅絹が回って距離を取りつつ、左インロー、左フックを詰めて時折当てるが、なかなか攻撃が連続にならず。ゲーオターはミドルを当てられず、組んで膝を当てるが流れはつかめない。3R、紅絹が少しずつパンチ、ミドルを当てていると、ゲーオターはコーナーを背負う時間が長くなる。紅絹が最後まで積極的に攻め続けて点差をつけて判定勝ちした。
第3試合 56kg契約 3分3R
○ラット・ウォーウィッシェン(タイ/元ラジャダムナン認定バンタム級3位)
×片島聡志(クレイン/WPMF日本スーパーフライ級王者)
判定3-0 (30-29/29-28/30-28)
片島はラットをなかなか詰められず、2R終盤に肘をもらい、額から出血する。3Rも前に出続けるが打開できなかった。
第2試合 62kg契約 3分3R
×ジャクチャイ・ノーナクシン[Jakchai Nor Naksin](タイ/元ラジャダムナン認定バンタム級6位)
○永澤サムエル聖光(ビクトリージム/新日本キック日本ライト級1位)
2R 1’56” TKO (3ダウン:左ストレート)
ジャクチャイの鋭い右ミドルや崩しに手を焼いた永澤だが、少しずつローを返し続け、2R、左ボディ一発でダウンを奪取。その後は左ストレートで2ダウンを重ね逆転勝ちした。
第1試合 61.5kg契約 3分3R
○シンダム・OZジム(タイ/元ラジャダムナン認定バンタム級王者)
×雅 駿介(PHOENIX)
判定2-0 (29-28/29-28/29-29)
1R、雅がパンチ、ローで積極的に攻め先手を取るが、2Rからシンダムも攻撃を増やし挽回。3R、前に出る雅をシンダムはかわし続け終わる。シンダムのムエタイ的な試合運びがタイ人ジャッジ3者に支持され、雅は惜しくも敗れた。
オープニングファイト第2試合 58kg契約 3分3R
×川合サンディー(キング・ムエ)
○中澤良介(TRY HARD GYM)
判定1-2 (28-29/28-29/30-29)
オープニングファイト第1試合 58kg契約 3分3R
×MASA(クラミツムエタイジム)
○白木 幹(ウィラサクレック札幌)
2R KO