REBELS 4.27 後楽園ホール 一夜明け会見：WPMF獲得の小笠原瑛作、次は6.8 KNOCK OUT江幡塁戦「勝つ自信もあるし、必ず倒したい」

　REBELS.55 4月27日 後楽園ホール大会から一夜明けた28日、東京・日本橋のREBELS事務局で、WPMF世界スーパーバンタム級王座獲得に成功した小笠原瑛作ら勝利選手が前夜の試合を振り返った。

第2部　第6試合　メインイベント　WPMF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ　3分5R（インターバル2分）
×ダウサコン・モータッサナイ（タイ／ウィラサクレック・フェアテックスジム／王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級8位、元プロムエタイ同級8位／54.85kg）
○小笠原瑛作（クロスポイント吉祥寺／挑戦者、ISKA K-1ルール世界バンタム級（55kg）王者／55.20kg）
3R 0’49” TKO (レフェリーストップ：右フックでダウン後)
※小笠原が王者に

◆小笠原瑛作
　REBELSのメインをいい形で締められて、ベルトも取れてホッとしています。
（ダウサコンと戦ってみた感想は？）映像を見て、蹴りとか組んだ時の強さとがかあると思っていたんですけど、意外とパワーもミドルの重さも感じなかったです。1R目にコカされた後に膝を顔に入れられそうになって、タイ人特有の動きをされて、まずいなって思ったんですけど、そこまでヤバいと思う場面は無かったです。
（昨日は上下の攻撃の散らしが上手くなった印象でした）去年は倒しに行こうとして、ローやパンチに固執してしまっていたので、もっと攻撃を散らして、右ジャブや前足のフェイントを意識して出しました。左肘が痛かったせいで、逆に右をいっぱい使えたのかなと思いました。一発目の右ジャブが入って、距離がつかみやすくなりました。
（2Rはダウサコンが耐え、最後のゴング直後に倒れました）1Rからフックをもらうと嫌そうな顔をしていて、ローもダメージが確実に溜まっているのがセコンドのアドバイスでもわかって、いつかチャンスが生まれるなと思っていました。実際2R終盤にガクっと来て、仕留めに行ったらゴング直後に倒れた感じでした。

（その流れで3Rに仕留めようとした？）倒しに行こうとも思いましたし、「相手来るぞ」とセコンドも言っていて、そうなるとカウンターのチャンスもあるので、それがうまくハマった感じでした。拳が痛かったですね。トレーナーのウーさんのバンテージは拳に置く布が少ないんですよ。ウーさんは「これがルンピニースタイルだ」って（苦笑）。それで倒せているんでいいんですけど。
（パワーも増した印象です）タイ人と対峙して自分のパワーが上回っていると肌で感じました。課題はバランスですね。去年はフィジカルがあるからこそ行き過ぎて隙が出ていましたし、昨日も課題が見つかったので、修正して連勝したいです。
（次の6月8日のKNOCK OUTの江幡塁戦への意気込みを聞かせてください）この階級でトップは那須川天心、江幡塁、そして僕だと思っていて、交わっていなかったうちの一つが交わって、白黒はっきりつくのはファンも見たかったでしょうし、勝つ自信もあるし、必ず倒したいです。
（12月のKNOCK OUTでの塁の宮元戦は見た？）これから見ます。これまでREBELSのメインとこのベルトを取ることに集中していたので、これから次に向けて準備して行く感じです。
（今回の勝ちは塁戦に向けて自信になった？）今年一発目で新しい自分が発見できて、いいスタートが切れたと思います。

　　
　　
第2部　第5試合　セミファイナル　REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級タイトルマッチ　3分5R
×KOUMA（ウィラサクレック・フェアテックス荒川／王者／54.65kg）
○KING強介（ロイヤルキングス／挑戦者、MA日本バンタム級王者、元ホーストカップ日本同級王者／55.10kg）
1R 3’00” TKO (レフェリーストップ：パンチ連打)
※KINGが新王者に

◆KING強介
　倒し倒されの試合ができて良かったですけど、勝ったのはたまたまで、最初のスリップ気味のをダウンとレフェリーに取られていたら、流れがそのまま向こうに行っていた可能性もあるので、紙一重でした。師匠の念願のベルトを取れていい一日でした
（1R最初のスリップについて）ダメージは無かったんですけど、ダウンと言われておかしくないタイミングでした。
（KOUMAと戦った感想は？）パンチが硬かったです。攻撃力を感じたので、右に回って被弾しないようにやりました。向こうがしょっぱなから来るのがわかっていたので、1Rが鍵だと思っていました。KOUMA選手のパンチが空を切って、ヤバいなと感じ、足を止めて打ち合う選手じゃないなって。減量幅も少なくてあのパンチ力は凄いです。バケモノです。
（途中から首相撲でKOUMAの攻撃を寸断したのは？）向こうは自分の攻撃を当ててリズムを取るタイプなので、僕も首相撲するタイプじゃないですけど、相手によって寸断するのも手かなとと思いました。
（強介選手の振りかぶるパンチは独特だが？）練習していなくても自然と出るんですよね。ミットでは出なくてもスパーでは出る、昔からやっている動きですね。
（マイクアピールではREBELSを引っ張るという内容の話をしていました）REBELSのベルトを巻いたからには引っ張らないといけないですし、僕一人だけじゃなく、KOUMA選手とかとも盛り上げたいです。
（今後について）RIZINがキックのトーナメントを58kgでやるみたいんで、僕なんかで良かったら出られたらなと思います。かき回す自信もあります。そういう野心もあります。第一にREBELSを盛り上げたいです。
（打倒・那須川天心という意識は？）ないです。みんな狙っている首なんで、自ずと当たれば。口に出したところでそう簡単にできないですもん。まずは僕の1枚2枚上の選手を引きずり降ろさないと。

第2部　第3試合　スーパーライト級　3分3R
○鈴木真治（フジマキックムエタイジム／元J-NETWORK王者／63.45kg）
×橋本　悟（橋本道場／ムエタイオープン王者／63.30kg）
1R 0’51” TKO (タオル投入：右ストレートで2ダウン後)

◆鈴木真治
　橋本選手も最初からガンガン出て来る選手なので、僕のほうが先に当たった感じですね。リベンジマッチは記憶にある限り初でしたけど、こんなに（負けられない）プレッシャーがあるもんなんだなと感じました。
（試合後のクラップダムへの挑戦表明について）プロでやっている以上は強い選手とどんどんやりたいので、チャンスがあればやりたいというのが、生意気ですがあります。
（勝つ可能性は1％も無いという意見が大半だと思うが？）中立な目で見て、そう思うのが普通だと思います。スアレック選手を完封した梅野源治選手がクラップダムにああやってやられたのに、スアレックに封じられて負けている僕がそう思われて当然です。
（それでも勝機がある？）よく言いますけど、同じ人間なんで、どんなタイミングでも一発当たれば倒れることもありえると思うんですよね。難しいことで、恐怖もあるんですけど、やりがいのあることだと思います。
（前の所属先の藤原ジムの小林聡さん、森井洋介がムエタイの強豪に挑んだ気持ちとも似ていますか？）それぞれの詳しい思いは詳しくわからないですけど、みんな一番高いところを目指して、僕もそう思ってやっていたので、場所が変われど、その気持ちは変わらないです。
（今のジムに移籍して成長できた部分は？）ムエタイのジムなので、自分の幅が広がったかなと思います。今は練習相手が少なくなって、逆に頭を使うようになりました。藤原敏男先生がよく言っていたことですけど、いかに今まで頭を使っていなかったかが、少しはわかった感じですね。

第2部　第2試合　57kg契約　3分3R
×浜本‘キャット’雄大（クロスポイント大泉／WPMF日本スーパーバンタム級王者／57.0kg）
○安本晴翔（橋本道場／INNOVATIONバンタム級1位、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者／56.85kg）
2R 1’50” KO (3ダウン：右ストレート)

◆安本晴翔
　2R KO勝ちできて、自分的にもいい試合ができました。相手はイメージと違う戦い方をしてきてアレだったんですけど、なんとか修正できて倒せたので良かったです。もっと出入りをすると思っていました。三日月を狙ってハイにつなげることができました。前の自分だと1R目からどんどん行って、スタミナも気持ちも落ちて来るんですけど、冷静に戦えるようになった感じです。減量が楽だと動きも軽い感じがします。フェザー級でもスーパーバンタム級でも全然大丈夫です。
（那須川天心は意識する？）まだもうちょっと試合したいですね。試合してから、やれるならやりたいです。
（将来の目標は？）有名になれたらなりたいです。
（高校3年生だが、進路は？）キックで大学行きたいですね。勉強がアレなので、一芸で突破できれば（笑）

第1部　第2試合　REBELSルール（肘無し・首相撲制限あり）　58kg契約　3分3R
×清水　悟（シーザージム新小岩／57.55kg）
○鈴木宙樹（クロスポイント吉祥寺／57.75kg）
3R 1’59” TKO

◆鈴木宙樹
　なんとかKO勝ちできてうれしいです。2Rからボディを攻めたらKOできて良かったです。Twitterで試合前に大会の宣伝の動画を上げていたらフォロワーが増えて、直前に「後楽園ついたぞー」って上げたら、女子高生で同じようにやって上げる子もいて、反響があるのがうれしいですね。（ユーチューバーになりたい？）その気持ちも少し出ていますけど（笑）、格闘技との両立が難しいので、チャンスがあれば。（今後の目標は？）REBELSのタイトルを取りたいです。