REBELS 4.27 後楽園ホール:小笠原瑛作、ダウサコンを3R KOしWPMF世界スーパーバンタム級王座獲得
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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REBELS.55
2018年4月27日(金) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第2部
第6試合 メインイベント WPMF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
×ダウサコン・モータッサナイ(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級8位、元プロムエタイ同級8位/54.85kg)
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/挑戦者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者/55.20kg)
3R 0’49” TKO (レフェリーストップ:右フックでダウン後)
※小笠原が王者に
小笠原兄弟の弟・瑛作は昨年12月のKNOCK OUT両国大会で高橋亮と対戦し、ダウンの応酬の末5Rドローとなって以来の試合。ホームリングのREBELSには昨年9月のISKA世界王座戦でフランク・グロスに判定勝ちして以来の登場だ。
対するダウサコンはゲーオ、ゴンナパーと同じウィラサクレックに所属するタイ人で、昨年9月のREBELSで浜本‘キャット’雄大と対戦し、ミドル、ハイ等で圧倒し3R判定勝ち。11月のM-ONEでのWPMF世界スーパーバンタム級王座決定戦でソン・ダーチェン(中国)に判定勝ちし王者となった。
瑛作は2年前の大野貴志戦あたりから昨年12月まで平均2か月間隔での試合が続き、高橋戦では2ダウンを喫し、連勝が7でストップした。その後、フィジカルを強化し、タイの名門・PKセンチャイジムにも出稽古。約4か月半ぶりの試合に向け「成長した小笠原瑛作を見せて、倒して勝ちたいです」と意気込んでいた。
1R、瑛作がサウスポーに構え、右ジャブを多用しつつ、左ミドルをヒット。ダウサコンも右ミドルを返し、首相撲になれば崩してから膝を当てようとし、肘も振るう。終盤、瑛作は左のボディストレートも当てつつ、すぐ蹴りにつなげる、これまで以上にパンチと蹴りをバランス良く駆使している印象だ。
2R、瑛作は手数を上げ、右ジャブ、左肘、左奥ロー、左ボディを矢継ぎ早にヒット。ダウサコンは右まぶたを切りながらも右ストレート、右ミドルを返す。瑛作も時折顔をしかめるが、ひるまず前に出続け、これまで同様の攻撃を当て続ける。そして終盤、左の奥ローを効かせつつ、さらに相打ちながらも右ジャブをクリーンヒットしてふらつかせた後、パンチを連打。ダウサコンはゴング直後に倒れ、ダウンとはみなされない。
3R、後の無いダウサコンは序盤から前に出て、パンチ勝負に賭ける。ダウサコンが右フックを当てると、瑛作は少し後退。さらに瑛作が左のテンカオを放つと、ダウサコンが右のパンチを合わせ、瑛作は尻餅をつく。フラッシュダウン状態のため、ムエタイの流儀通り、ダウンとはみなされない。ダウサコンは勢いを止めず、瑛作をロープに詰めてパンチを連打するが、瑛作はガードが甘くなったダウサコンに右フックをクリーンヒットすると、ダウサコンはダウンし、大の字になったまま立つ気配を見せず、5カウントでセンチャイレフェリーが両手を上げて振り、瑛作の勝利となった。
ベルトを巻き、マイクを持った瑛作は「今年一発目、小笠原瑛作、成長できていたでしょうか?REBELSの強さを証明しに、6月8日はKNOCK OUTで江幡塁選手と戦います。応援しに来てください」とアピールした。VIP席ではKNOCK OUTの木谷高明オーナーも観戦し、瑛作の勝利の瞬間にはスタンディングオベーションをして喜んでいた。
第5試合 セミファイナル REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
×KOUMA(ウィラサクレック・フェアテックス荒川/王者/54.65kg)
○KING強介(ロイヤルキングス/挑戦者、MA日本バンタム級王者、元ホーストカップ日本同級王者/55.10kg)
1R 3’00” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
※KINGが新王者に
昨年6月に炎出丸にTKO勝ちしREBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王座を獲得したKOUMAは、2月の後楽園大会で炎出丸に判定勝ちしたKING強介を相手に初防衛戦だ。
1R開始間もなく KOUMAの左のジャブストレートで強介が倒れるが、和田レフェリーはダメージが小さいと判断したか?ダウンを宣告せず。続行するうちに、強介の頭を沈めながらの左フックが当たるようになり、首相撲の展開でも崩しや膝を度々決めて主導権を握ると、右フックを効かせてから、再び頭を沈めての左フックを当ててダウンを奪取。KOUMAはダメージが大きく、強介が前に詰めてのパンチラッシュで2ダウン目を奪う。KOUMAは立ち上がるが、千鳥足のため、レフェリーがストップした。
ベルトを巻いた強介は「西の地からREBELSを荒らしに来ました、爆腕ビッグダディことKING強介です。REBELSを荒らすと言いましたが、ベルトを取ったので、今日から僕がREBELSです。REBELSの看板を背負います。KOUMA選手、凄いパンチが強かったです。今日は僕のパンチが当たっただけです。これからも一緒にREBELSを盛り上げましょう」とアピールした。
第4試合 ライト級 3分3R
×良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-MUAYTHAI王者/61.10kg)
○パスカル・コスター [Paskal Koster](オランダ/オトマニジム/60.80kg)
1R 2’38” KO (右ローキック)
良太郎は昨年11月のREBELSで初の王座を獲得。相手のコスターは1993年10月30日生まれの23歳でキック戦績32戦24勝(4KO)7敗1分。テコンドーの経験もあるという。
1R、コスターがジャブ、ワンツーを駆使しながら左右のローを的確にヒット。オランダ系のスタンダードな動きで良太郎を確実に痛めつけていると、良太郎は動きが止まり、コスターがバックスピンキックをボディに叩き込みダウンを奪取。最後は棒立ちの良太郎に、コスターが容赦なく右ローを叩き込みKO勝ちした。
第3試合 スーパーライト級 3分3R
○鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORK王者/63.45kg)
×橋本 悟(橋本道場/ムエタイオープン王者/63.30kg)
1R 0’51” TKO (タオル投入:右ストレートで2ダウン後)
2月大会でクロスポイント吉祥寺と橋本道場の対抗戦2試合が組まれたが、いずれもドローに。橋本道場からは潘隆成と引き分けた橋本悟が連続参戦し、昨年11月のREBELS-MUAYTHAIスーパーライト級トーナメント決勝でスアレックに敗れた鈴木真治と対戦した。
過去に鈴木が敗れているが、開始すぐの打ち合いで鈴木が右ストレートを当ててダウンを先取。橋本はダメージが大きく、鈴木がコーナーに詰めての右ストレートで再びダウンを奪ったところで、橋本道場の橋本敏彦会長がタオルを投げた。試合後、マイクを持った鈴木は、2月のREBELSで梅野源治をKOしてルンピニー王者となったクラップダムとの対戦を希望した。
第2試合 57kg契約 3分3R
×浜本‘キャット’雄大(クロスポイント大泉/WPMF日本スーパーバンタム級王者/57.0kg)
○安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONバンタム級1位、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者/56.85kg)
2R 1’50” KO (3ダウン:右ストレート)
1R、安本がサウスポーに構え、左ミドル、三日月蹴り、ロー、ハイを自在に当てて主導権。2R、序盤から左ハイの2連打でダウンを奪うと、三日月蹴りと左ストレートの連打で2ダウン目を奪い、最後は右ストレートでマットに沈めた。
第1試合 ウェルター級 3分3R
△平野将志(インスパイヤードモーション/ムエタイオープン王者/66.35kg)
△CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM/蹴拳ムエタイ級王者/66.50kg)
判定1-1 (和田29-29/センチャイ29-28/山根28-30)
両者サウスポーに構え、ロー、ミドル主体で削り合い、接戦が続く中、3Rに首相撲の展開が増えて来たところで、CAZの頭が秋谷益男レフェリーに当たり、レフェリーが右眉の上を切るという異例の事態に。場内がどよめく中、秋谷氏は少し血を気にしつつも平常通りレフェリングを最後まで敢行。試合後にすぐ止血され、ジャッジペーパー―をようやく回収。裁定はドロー。その後の試合でもジャッジ席に座って職務を果たしていた。
第1部
第5試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定リーグ戦 第2戦 3分3R
○老沼隆斗(STRUGGLE/J-NETWORKスーパーフライ級新人王’17/勝ち点2→4/52.05kg)
×濱田 巧(team AKATSUKI/勝ち点0/52.05kg)
判定3-0 (和田30-29/センチャイ30-28/秋谷30-28)
第4試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定リーグ戦 第2戦 3分3R
○JIRO(創心會/勝ち点2→4/52.05kg)
×蓮沼拓矢(テッサイジム/勝ち点0/52.0kg)
判定2-0 (秋谷30-29/山根29-29/センチャイ29-28)
※6月6日(水)後楽園大会で最終戦・老沼×JIRO、濱田×蓮沼を実施予定。勝ち点4で揃う老沼×JIROの勝者が王者に
第3試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 60kg級 3分3R
○橋本亮汰(NEXT LEVEL 渋谷/59.65kg)
×聖也(ウィラサクレック・フェアテックス西川口/59.75kg)
1R 1’37” KO
第2試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 58kg契約 3分3R
×清水 悟(シーザージム新小岩/57.55kg)
○鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺/57.75kg)
3R 1’59” TKO
第1試合 フェザー級 3分3R
×原島 モルモット 佑治(テッサイジム/56.90kg)
○三浦 翔(クロスポイント大泉/56.90kg)
1R 0’23” TKO