RIZIN 9.28 名古屋IGアリーナ(レポ/前半):サバテロ、佐藤将光をレスリングで圧倒して判定勝ちし井上直樹にバンタム級王座戦要求。ソルダトキンがヘビー級GP優勝。梅野源治・高木凌・矢地祐介・鈴木博昭ら勝利

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RIZIN.51
2025年9月28日(日)愛知・IGアリーナ(愛知国際アリーナ)
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)RIZIN FF
(後半戦は別記事でお伝えします)
中継:ABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 Club、RIZIN LIVE、スカパー
サバテロ、佐藤将光をレスリングで圧倒して判定勝ちし井上直樹にバンタム級王座戦要求
第8試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
×佐藤将光[しょうこう](坂口道場一族/FightBase都立大/元修斗バンタム級世界王者)
○ダニー・サバテロ[Danny Sabatello](米国/アメリカントップチーム/元Titan FCバンタム級王者)
判定1-2 (松宮=サバテロ/豊永=佐藤/石川=サバテロ)
7月の埼玉大会では井上直樹が福田龍彌に判定勝ちしバンタム級王座の2度目の防衛を果たした。佐藤×サバテロは次期挑戦者を占う重要な一戦となる。
佐藤は38歳。09年から14年にパンクラスを主戦場とし、15年から修斗に主戦場を移し、17年に石橋佳大に勝利し修斗バンタム級世界王者となる。19年からONEに参戦し、同年10月にパンクラス同級王者のハファエル・シウバにTKO勝ち。23年10月、RIZINに初参戦し太田忍に判定勝ち。昨年3月の神戸大会では井上直樹に判定負け。9月の埼玉大会では牛久絢太郎に判定勝ち。今年5月の韓国大会ではキム・スーチョルに判定勝ちし、13年越しのリベンジを果たした。
サバテロは32歳。レスリングをベースとし、18年にMMAデビュー。21年5月からベラトールに参戦し、22年にはバンタム級暫定王座に挑んだが判定負け。23年7月のベラトール日本大会でのマゴメド・マゴメドフとのバンタム級ランカー対決では、1Rギロチンで一本負けした。昨年8月のPFLでラザロ・ダイロンと引き分け。今年5月の東京ドーム大会でRIZINに初参戦すると、太田忍に3R TKO勝ちした。
試合はサバテロがレスリング技術で差をつける内容に。1R、サバテロがタックルを仕掛けて倒し、佐藤のバックを取ろうと動き続けるが、佐藤は完全に足を入れさせずに脱出する。中盤、サバテロのタックルを佐藤が切ると、離れ際に右のサッカーボールキックを当て、一瞬サバテロがひるむ。サバテロはすぐタックルを仕掛け、またも倒してバックを狙う。終盤、サバテロはトップに移り、佐藤を寝かせてポジションキープする。佐藤は下からしがみつき、サバテロに強いパウンドを打たせず終える。ここまでサバテロの支配時間が長いが、佐藤も打撃で印象を作るラウンドに。
2R、サバテロがこのラウンドもタックルからテイクダウンを奪い、今度はオンブを狙い、離れてもすぐ組み付く。佐藤はポジションキープを許さないものの、守勢が続いてしまい印象が悪い。中盤、離れると、打撃戦となるが、差は乏しい。終盤、サバテロはタックルとコントロールを繰り返す。残り1分、サバテロは佐藤を寝かし、弱いもののパウンドを当て、主導権を維持して終える。
3R、サバテロは変わらず序盤からタックルで倒し、今度は序盤から背中をつけさせ、ハーフで押さえる。佐藤は脱出するが、サバテロは動き読んだ様子ですぐに組み付く。サバテロがコーナーに佐藤を押し込み膠着すると、ブライアン・マイナー・レフェリーは数十秒でブレイクするが、すぐにサバテロは組み付く。疲れ知らずのサバテロに対し、佐藤は疲弊感を隠せず、残り1分、またもサバテロが倒すと、コーナー際で押さえる。最後、一旦立つが、サバテロが倒して終える。
記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-0、ジェネラルシップ0-20の合計0-20でサバテロ。佐藤は1Rに顔面への蹴りでサバテロをひるませたが、サバテロは腰が落ちた程度でダウンはしていないため、評価は低いと判断した。ジャッジは1者が佐藤に票を入れたが、2者は順当にサバテロを支持し、サバテロが判定勝ちした。
マイクを持ったサバテロはリングの近くで観戦していた王者の井上の方を見つつ「大晦日にベルトを腰に巻きたいです。みんなも応援してください。井上をボコボコにしてベルトを巻きます」とアピールし、最後は「クビアラッテマットケ」と日本語で井上を挑発した。
ソルダトキン、サモチュクとの接戦制しヘビー級GP優勝
第9試合 MMA RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級(120kg)トーナメント決勝 5分3R
×マレク・サモチュク[Marek Samociuk](ポーランド/ユニーク・ファイトクラブ/ポーランドKSW推薦)
○アレクサンダー・ソルダトキン[Aleksandr Soldatkin](ドイツ・ロシア/スピットファイヤージム・ベルリン/クロアチアFNC推薦)
判定0-3 (橋本=ソルダトキン/松宮=ソルダトキン/豊永=ソルダトキン)
※ソルダトキンが優勝
RIZINヘビー級GP2025は8選手参加で、5月の東京ドーム大会と6月の札幌大会で一回戦、7月27日の埼玉大会で準決勝が行われ、9月28日の名古屋大会で決勝を迎える。優勝賞金2千万円、準優勝賞金500万円。優勝者は大晦日大会で、ベラトール・ヘビー級王者で元ライトヘビー級王者のライアン・ベイダーとRIZINヘビー級王者決定戦を行う。
サモチュクは5月の一回戦では計量オーバーのダニエル・ジェームスに判定勝ち。7月の準決勝ではジョゼ・アウグストに判定勝ちした。
ソルダトキンはロシアの大会で11連勝後、UFCのトライアウトのDWCSに参戦したが、反則となるグラウンド状態での膝蹴りを放ち失格となる。6月の札幌大会でのGP一回戦ではプリンス・アウンアラーに判定勝ち。7月の準決勝では上田幹雄に2R TKO勝ちした。
1R、スタンドで中央付近でお互い打撃を放つ展開が続く。静かな攻防だが、ソルダトキンが左ジャブを当てていると、サモチェクは右頬をカットし出血する。終盤、サモチェクも右カーフ、左ジャブを当て、僅差の状態をキープする。
2R、サモチェクは右カーフを随所で当て、時折サウスポーに切り替え右ジャブも当てる。ソルダトキンは時折バックスピンキックを当てていたが、終盤にバックスピンを空振りすると、詰めたサモチェクが押し倒して上になり、押さえ続けて終える。ここまでサモチェクが若干だが優位だ。
3R、ソルダトキンも右カーフを当てているため、サモチェクはスイッチを繰り返すが、ひるむことはない。サモチェクは眉間からも出血しているため顔が血で染まる。サモチェクは前に出て左テンカオを当てる。お互いタックルを仕掛けるがテイクダウンは奪えない。中盤過ぎ、サモチェクの蹴りがローブローとなり一時中断する。終盤、お互い攻撃が少ないままで、ソルダトキンもパンチをまとめる場面もあるが、ヒット自体は正味なところ少ないまま終わる。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-0、ジェネラルシップ20-0の合計20-0でサモチュク。お互い攻撃の山場がなく甲乙つけるのが難しい内容だが、ヒット数・積極性でサモチュクがやや上だったと評価した。ジャッジは3者ともソルダトキンを支持し、ソルダトキンの判定勝ちとなった。
優勝のソルダトキンは賞金2千万円のプレートを受け取り、榊原信行RIZIN CEO、セコンド、一人でソルダトキンを育てた母親に感謝の言葉を述べた。
なお、この試合終了後、休憩時間前には、愛知県の大村秀章知事がリングに登場し、榊原氏と記念撮影した。
梅野源治、ムエタイ+グラップリングで芦澤竜誠に判定勝ち
第7試合 MMA バンタム級(61kg) 5分3R
○梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン&BOMライト級(61.23kg)王者、元WPMF世界・WBCムエタイ世界・同インターナショナル・スーパーフェザー級(58.97kg)王者、元M-1フェザー級(57.15kg)王者、元WPMF日本&WBCムエタイ日本スーパーバンタム級(55.34kg)王者)
×芦澤竜誠(フリー/元INNOVATIONフェザー級(57.15kg)王者)
判定3-0 (石川=芦澤/橋本=芦澤/豊永=芦澤)
梅野は36歳。23年からMMAの練習をし、昨年大晦日大会での大雅とのMMAデビュー戦では寝技主体で攻め続け判定勝ちしている。今回も引き続きキックボクシング出身者とのMMAの試合が組まれた。
芦澤は30歳。23年大晦日大会でMMAデビューしたが太田忍に1R KO負け。今年7月の超RIZIN.3では皇治とMMAルールで再戦し判定勝ち。11月の名古屋大会では昇侍に2R右膝蹴りでKO勝ち。大晦日大会では福田龍彌に54秒でTKO負けした。
1R、芦澤がパンチを振って前に出るが、梅野はムエタイ仕込みの首相撲で捕まえて膝を連打すると、タックルを仕掛けた芦澤の脇を差して崩して上になる。梅野はハーフで押さえ、パスガードしてサイドで押さえる。芦澤は逆に動きやすくなり、ブリッジで返して上になるが、梅野は足を登らせて三角絞めを仕掛ける。ロープ際のため梅野は極められず、芦澤は引き抜いて脱出する。終盤、スタンドに戻り、梅野は離れ際の右肘でひるませ、首相撲からの左膝も当てる。芦澤も右のフックを返すが、打撃のヒット数でも差の大きい状態が続く。ラウンド終了後に芦澤は攻撃があったため長瀬レフェリーから注意1を出される。
2R、梅野が首相撲から膝を放つが、芦澤は突き放しつつ左フックを当てると、少し梅野はひるむ。梅野は下がりつつ右肘や左ミドルを当てる。芦澤も組んで膝を連打するが、梅野は崩しを決め、ムエタイスキルで差を示す。終盤、芦澤がタックルで倒すと、梅野は下からギロチンチョークを仕掛けるが、芦澤は首を引き抜く。芦澤は上から押さえるが、梅野は下から蹴って脱出する。梅野は下がりながら左ミドルを当てる。なお、三角絞めの展開で芦澤にサミングがあったとして、再び注意1がインターバル中に出される。
3R、梅野が首相撲で芦澤を捕まえて膝を連打すると、芦澤は振り払って梅野を倒す。芦澤はロープをつかみながら踏みつけを連打し、一時中断する。長瀬レフェリーはイエローカードを芦澤に提示する。この反則で梅野は右まぶたから出血し、止血の後に再開する。梅野は左ミドルを当て、またも首相撲に行って、逆に崩されると、芦澤は踏みつけを狙って飛ぶが、梅野は下から足で蹴って迎撃して吹き飛ばす。すぐ芦澤はタックルを仕掛け上になるが、梅野はまたもギロチンチョークで迎撃する。梅野は三角絞め、ネックシザースに切り替えるが、いずれも極まりは浅い。終盤、スタンドに戻り、芦澤が左ハイを放つが、自らスリップしてしまい。梅野が上になる。芦澤は上を取り返し、最後は上四方で押さえるが、その先に持ち込めず終わる。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0で梅野。ジャッジ3者も梅野を支持し、梅野が判定勝ちした。
マイクを持った梅野は「みなさん、ヤバいだろ。芦澤選手もそうだし、立ち技選手がMMAで頑張っています。僕はムエタイのテクニックを使って、少しでもムエタイの認知度を上げられるよう頑張るので、ぜひこれからも応援お願いします。芦澤選手、ベビ梅確定」とアピールした。
高木凌、パンクラス王者の三宅輝砂に判定勝ち
第6試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○高木 凌(フリー/元パンクラス・フェザー級1位)※パラエストラ八王子から所属変更
×三宅輝砂[きさ](ZOOMER/パンクラス・フェザー級王者)
判定3-0 (松宮=高木/橋本=高木/石川=高木)
高木は26歳。21年にパンクラスでデビューし、フェザー級ランキング上位で活躍。23年10月の名古屋大会でRIZINに初参戦しビクター・コレスニックに判定負け。昨年4月に西谷大成に1R KO勝ち。9月には萩原京平に1R裸絞めで一本勝ち。今年5月の東京ドーム大会では秋元強真に判定負けした。
三宅は26歳。20年からパンクラスに参戦し、21年のオブラッドトーナメントで優勝。その後は勝ち負けを繰り返したが、23年11月の櫻井裕康戦で2R裸絞めで勝利後は5連勝・5連続フィニッシュ勝利中。昨年12月大会のフェザー級王者決定戦で平田直樹に72秒TKO勝ち。今年6月、中田大貴に1R TKO勝ちし初防衛を果たすと、「地元名古屋のRIZINにパンクラス代表して出させてください」とマイクアピールしていた。高木には去年から繰り返し対戦要求していたが、完敗に終わることに。
高木はパラエストラ八王子から離れフリーとなったが、引き続きセコンドには同ジムの塩田歩代表がつく。
1R、高木が腰投げを狙うが、三宅は切り返して倒し、バックを奪い、オンブになって裸絞めを狙うが、足のロックが緩く、高木は振り落とす。三宅は高木をコーナーに押し込み、テイクダウンを狙うが、高木は自軍近くでセコンドのアドバイスを聞いて対処する。終盤、離れると、高木が右カーフ、ストレート、左ジャブを当て、打撃戦ではやや優位に進める。ここまで打撃を当てた高木がやや好印象だ。
2R、高木が左ジャブ、フック、右カーフを当て、変わらず打撃で優位をキープする。三宅は鼻血を少し出す。中盤過ぎ、高木が詰めて右フックを当ててから、タックルで倒す。すぐスタンドに戻るが、高木は左テンカオを当てる。終盤も高木が左ジャブ、右テンカオを当て、ビッグヒットはないものの主導権を維持する。ここまで高木優勢だ。
3R、高木は変わらず左ジャブ、右カーフを当てて優位に進める。三宅がパンチを振って前に出ると、バッティングとなり、高木は右まぶたから出血し、ドクターチェックと止血を受ける。再開後、組みの展開となり、三宅が背後から組み付く場面もあるが、すぐに高木は離れる。三宅は今度はタックルを仕掛けるが、これも高木は切る。終盤、高木が変わらず左ジャブ、右ローを当て、最後は右ストレートも当て、主導権をキープする。最後は疲れ果てた三宅のガードが下がった状態で終わる。記者採点はダメージ00-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0高木。ジャッジ3者も高木を支持し、高木が判定で古巣パンクラスの現役王者を下した。勝った高木は塩田氏を肩車して勝利を喜んだ。
矢地祐介、初参戦の芳賀ビラル海に2R一本勝ち
第5試合 MMA ライト級(71kg) 5分3R
○矢地祐介(フリー/元修斗環太平洋&PXCフェザー級王者)
×芳賀ビラル海[Bilal Kai Haga](MASTER JAPAN TOKYO/GRACHANライト級王者)
2R 2’10” 裸絞め
矢地は35歳。RIZIN草創期の16年からRIZINに上がり続け、21年大晦日にホベルト・サトシ・ソウザの持つライト級王座に挑戦し2R一本負け。22年4月にはルイス・グスタボに2R TKO負けし2連敗。その後はRIZINで3連勝したが、昨年5月のベラトール・パリ大会でマンスール・ベルナウイに1Rダースチョークで一本負け。9月には宇佐美正パトリックに判定勝ちしたが、大晦日大会では桜庭大世の蹴り足キャッチからの左ストレートでわずか26秒でTKO負けをしてしまった。
芳賀は28歳。西アフリカのガーナと日本のハーフで愛知出身。日本拳法がベースで、17年の全日本体重別選手権中量級で準優勝し、19年の総合選手権大会では木村柊也に決勝で敗れる。22年2月、EXFIGHTでMMAプロデビュー。当初は4連敗を喫したが、GRACHANを主戦場にしてからは6勝全勝。今年3月、ロクク・ダリに判定勝ち。5月、林RICE陽太に判定勝ちし、GRACHANライト級王座を獲得した。今回RIZINに初出場した。
1R、芳賀が矢地をコーナーに押し込み、腰投げで倒し、サイドで押さえる。その先に攻めに持ち込めず、矢地は立つと、コーナーに押し込んで膝を当てる。終盤、膠着ブレイクがかかるが、最後も矢地がコーナーに押し込んで終わる。ここまで芳賀が若干優位だが差はまだ小さい。
2R、芳賀は最初から組み付いてコーナーに押し込む。矢地が押し返すと、脇を差して足も掛けつつ、抱え上げて倒すと、うつぶせになった芳賀のバックを取り、立った芳賀の飛び乗りオンブになる。そのまま倒れると、矢地は足4の字ロックで捕獲しパウンドを連打してから、裸絞め極めタップを奪った。
マイクを持った矢地は「RIIZNも周りも、矢地引退とか、がけっぷちとか、うるせえ馬鹿野郎」と叫び、「まだまだここから前進して最終章輝くんで、よろしくお願いします」とアピールした。
第4試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
○鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM/元シュートボクシング世界スーパーライト級(65kg)王者)
×ファン・イェーロウ[Huang Yuele](中国/恩波格斗クラブ/YFUフェザー級王者)
判定2-1 (石川=鈴木/マイナー=ファン/松宮=鈴木)
鈴木は40歳。シュートボクシングの主力として活躍し、ONEでの立ち技ルールでの5戦を経て、21年10月のRIZINでMMAデビュー。23年6月の札幌大会では西谷大成に左フックからのパウンドで56秒TKO勝ち。昨年2月の佐賀大会では芦田崇宏に1R TKO勝ち、7月の超RIZIN.3ではYA-MANに1R左フックでKO負け。11月の名古屋大会では秋元強真に判定負け。大晦日には安井飛馬に判定負けし、3連敗となる。6月の札幌大会では山本空良の組み技を封じ判定勝ちし、連敗を脱出した。
ファンは25歳。中国武術、ボクシングをベースとし、19年にMMAデビュー。MMA戦績11戦10勝(3KO/3一本)1敗。21年よりUFCのトレーニング施設・UFC PI上海のアカデミー生に。23年3月、ONEにも参戦したチャオ・シエを72秒右フックでKOしYFUフェザー級王座を獲得する。23年10月、UFC参戦経験もあるヘジナウド・ヴィエイラに1Rギロチンチョークで一本負けしMMA初黒星を喫する。その後は鬱状態や怪我に苦しむが、1年7ヶ月ぶりとなる25年5月の再起戦で韓国のキム・ミンウに1Rニンジャチョークで一本勝ちし、今回RIZINに初参戦する。
1R、長身のファンがサウスポーの鈴木にプレッシャーをかけ、右ストレートを放つ。ファンはかわし、時折左ミドルを返す。終盤、飛び膝で詰めて来たファンに、鈴木がかわして左フックを当ててダウンを奪い、鈴木が上から攻めようとしたが、すぐスタンドに戻る。打撃戦が続き、ファンが最後、右ボディ、ストレートを当て終える。ここまで鈴木がダウンで印象を作る展開に。
2R、鈴木はファンのプレッシャーをかわし、前足に左右のローをコツコツと当てる。中盤、ファンも右ボディ、肘を返すように。ファンがタックルを仕掛けるが、鈴木は突き放し、変わらずローを当て続ける。終盤、ファンも右インローを返すように。残り1分、ファンがタックルを仕掛けるが、鈴木は切ると、脇差の展開から左ボディをファンに当てると、不意を打たれたファンはうずくまり、鈴木がボディと顔面にパンチをまとめ、差を印象付ける。ここまで鈴木が2Rとも優勢だ。
3R、スタンドの展開が続き、鈴木は細かくローを当て続けるが、ビッグヒットはなかなか出ない。ファンも右ミドル、ハイを出すが防御される。お互い疲れが溜まっており、このラウンドは差の乏しい状態で終わる。。記者採点はダメージ00-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0で鈴木。ジャッジはUFCの試合も裁いているブライアン・マイナー氏ンのみマイナーにつけたが、2者は順当に鈴木を支持し、鈴木が判定勝ちした。寝技のほとんどない試合だったが、試合後には柔術トレーナーのマルコス・ヨシオ・ソウザ氏が鈴木に柔術の紫帯を与えた。
第3試合 MMA フライ級(57kg) 5分3R
○冨澤大智(FIGHTER’S FLOW)※フリーから所属変更
×平本 丈(剛毅會)
判定2-1 (豊永=平本/マイナー=富澤/松宮=富澤)
1R、平本蓮の弟・丈がタックルを仕掛け、コーナーに押し込み、テイクダウンを狙うと、オンブになり、裸絞めを狙う。そのまま倒れると、アゴの下に入るが、完全に首が絞まるわずか手前で冨澤は耐えて脱出する。コーナー際での組んだ展開で、冨澤の膝蹴りがローブローとなり一時中断する。残り1分、離れた状態で再開し、両者サウスポーで構え、冨澤がプレッシャーをかけて左ストレートを当てる。
2R、富澤がプレッシャーをかけ、右ジャブを度々当てる。丈はスイッチを繰り返しつつ左右のハイ、ローを当てる場面もあるが、攻撃が少ない。終盤、富澤が左カーフを当てると、丈は少しバランスを崩す。ジャブをもらい続ける丈は鼻血を出すように。残り30秒を切ると富澤の左ストレートも当たるように。富澤がやや優位だが、1Rの劣勢の悪印象をぬぐうほどの攻撃は出せない。
3R、丈がパンチを振って前に出た際、富澤の指が目に入り、丈が少し後退したが、詰めて来た富澤に丈が組み付くと、テイクダウンに成功し、自軍近くで上になる。だがマウントを奪うと、余力のある富澤がすぐ脱出しスタンドに戻す。中盤、丈はまたもタックルを仕掛けるが切られる。丈は鼻血の影響もあって息苦しそうだ。打撃戦が続き、富澤は右ジャブ、左ストレートを的確に当て続けて主導権を維持する。富澤は左テンカオも当て、残り30秒には左フックでダウンを奪う。丈はすぐ立つが、最後に印象の悪い場面を作ってしまう。
記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス30-0、ジェネラルシップ20-0の合計50-0で富澤。1Rに丈も裸絞めでチャンスを作ったためジャッジは割れたが2者が富澤を支持し、富澤が判定勝ちした。
マイクを持った富澤は「試合前から散々抜かしていた自称格闘技有識者の皆さん、見る目ないから辞めたほうがいいんじゃないですか」と下馬評では不利だったことを皮肉り「大晦日、リベンジしたい奴がいます。篠塚、MMAフライ級でやっていくなら逃げられないでしょう」とアピールし、OFGキックで敗れた相手・篠塚辰樹に再戦を要求した。丈のセコンドについていた篠塚は会場奥まで退場していたが、富澤に向け中指を立てる姿が映像カメラには映されていた。
第2試合 MMA 100kg契約 5分3R
×金田一孝介(フリー/元パンクラス・ライト級1位)
○チャートゥ・バンビロール[Thiatou Bambilor](セネガル/ROOTS GYM)
判定0-3 (マイナー=バンビロール/松宮=バンビロール/豊永=バンビロール)
バンビロールはエドポロキングの練習パートナーとしてアフリカのセネガルから日本に来た選手。試合は元々ライト級の金田一とのパワー差が如実に出る展開に。
1R、バンビロールが金田一の蹴り足をすくってから組み付くと、抱え上げて倒し、立たれても引き続き組み付いて押し込み、抱えて倒す。バンビロールはトップで押さえ、時折パウンドを当てる。途中、バッティングとなってしまい、注意を受ける。膠着状態だったためブレイクがかかり、お互い見合ってあまり攻めず終わる。
2R、バンビロールが序盤からテイクダウンを奪い、上からコントロールし、随所でパウンドを当て主導権を維持する。終盤、膠着するとブレイクがかかり、バンビロールは首相撲で捕まえて膝をボディに当て、倒して上になって終える。
3R、バンビロールがテイクダウンを繰り返し、上から押さえて膠着すると、橋本レフェリーがブレイクする展開が繰り返される。終盤、立った状態が続き、バンビロールが繰り返し押し込み、反撃を封じて終える。記者採点はダメージ0-0、アグレッシブネス0-30、ジェネラルシップ0-20の合計0-50でバンビロール。ジャッジ3者もバンビロールを支持し、バンビロールが判定勝ちした。
第1試合 MMA フェザー級(66kg) 5分3R
×大和哲也(大和ジム/元K-1スーパー・ライト級(65kg)王者、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFライト級王者)
○奥山貴大(NEX SPORTS/シュートボクシング日本ウェルター級(67.5kg)王者)
1R 4’10” 腕ひしぎ十字固め
愛知出身の立ち技選手同士のMMAが名古屋大会で組まれた。
哲也は37歳。14年11月、サゲッダーオに3R TKO勝ちしWBCムエタイ世界スーパーライト級王座を獲得。17年からK-1を主戦場とし、22年4月に山崎秀晃を1R KOしK-1スーパー・ライト級王座を獲得する。K-1王座を2度防衛すると、昨年3月、王座を返上。キャリア10本目のベルトを狙うためムエタイ路線に戻ったが、昨年6月、12月の2試合ともタイ人選手に判定負け。プロデビュー20周年となる今年、キャリアの集大成としてMMAへ挑戦を決めたという。
奥山は31歳。シュートボクシングの現役王者で、昨年12月のSB TDCホール大会での白川ダーク陸斗とのMMAデビュー戦で1R腕十字で一本勝ち。柔道ベースの組技技術を発揮した。早速、3月のDEEPで開幕したDEEPフェザー級GPに抜てきされたが、一回戦で海飛に判定負け。5月のDEEPでもMMAデビュー戦の元RISE王者・直樹に1R KO負けしている。
試合は寝技の技術さが如実に出る展開に。1R、スタンドの離れた距離での攻防の後、1分ごろ、奥山がタックルを仕掛けると、一発でテイクダウンに成功する。奥山はハーフガードで押さえ、足を抜いてマウントを奪う。奥山が上から肘を当て、腕十字を狙う。哲也は下からロープに足を引っかける反則をしつつ、奥山を跳ね返し、下から足を取るが、奥山は引き抜き、再び上で押さえる。奥山は上四方に回ると腕を取り、下になりながら腕十字を極めてタップを奪った。
【オープニングファイト】
第4試合 MMA ライト級(71kg) 5分2R
×太田将吾(NEX SPORTS)
○Street♡★Bob洸助(BOND GYM)
判定0-3
第3試合 MMA バンタム級(61kg) 5分2R
×山木麻弥(ALIVE/パンクラス・バンタム級7位)
○石坂空志(リレイズ東京/BRAVE)
判定0-3
第2試合 MMA フライ級(57kg) 5分2R
×佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ名古屋/シュートボクシング日本バンタム級(52.5kg)王者)
○小林大介(ALIVE)
判定0-3
第1試合 MMA フェザー級(66kg) 5分2R
○YUHEI(ONE LINK/スック・ワンキントーン・ウェルター級(66.68kg)王者)
×脇田 仁(COMRADE)
判定3-0
RIZIN 9.28 名古屋IGアリーナ(レポ/後半):サトシ・ソウザ×堀江圭功、シェイドゥラエフ×コレスニック、フライ級GP準決勝 随時速報&見所紹介















