KNOCK OUT 4.18 沖縄(レポ):漁鬼、シッティチャイからダウン奪いドロー防衛。カーライル、UNLIMITED戦で木村ミノルを26秒パウンド葬。龍聖、ドイツの選手を1R KO

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REMY presents KNOCK OUT.63 KNOCK OUT SPRING FES in OKINAWA
2026年4月18日(土)沖縄コンベンションセンター 展示棟
レポート:井原芳徳 中継:U-NEXT
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
漁鬼、シッティチャイからダウン奪いドロー防衛
第16試合 メインイベント KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ(5ジャッジ制) 3分3R
△漁鬼[りょうき](SHINE沖縄/王者)
△シッティチャイ・シッソンピーノン[Sitthichai Sitsongpeenong](タイ/挑戦者、元GLORYライト級王者、元ルンピニー認定ウェルター級王者)
判定1-0 (神谷29-28/秋谷28-28/大澤28-28/北尻28-28/和田28-28)
※漁鬼が初防衛
KNOCK OUT初の沖縄大会には、沖縄出身で東京在住の渡慶次幸平、壱・センチャイジムや、全国的な知名度の高い龍聖、木村“フィリップ”ミノルも登場したが、メインイベントを任されたのは、沖縄県那覇市出身・在住の29歳・漁鬼だ。
漁鬼は沖縄のTENKAICHI、広島のBEASTで王座を獲得し、22年7月のKNOCK OUT初戦で中島弘貴にTKO負け。24年2月、1年半ぶりのKNOCK OUTで渡部太基に判定勝ち。同年10月のBLACKウェルター級王座決定トーナメント準決勝では中島玲に判定負け。>昨年5月6月の代々木大会ではユリアン・ポズドニアコフに判定負け。11月、ペドロ・グランホに判定勝ち。12月、UNLIMITEDルールで松嶋こよみに判定負け。その後、海人の王座返上によりBLACKスーパーウェルター級正規王者に格上げとなり、今回、地元沖縄で強敵を迎えて初防衛戦に臨む。
シッティチャイは34歳。14年にルンピニー認定ウェルター級王者、16年にGLORYライト級(70kg)王者となり、GLORYでは6度王座防衛。20年からONEに上がり、22年3月のキック・フェザー級(70.3kg)GP決勝でチンギス・アラゾフに判定負けし準優勝。24年1月の有明大会ではマラット・グレゴリアンに3R右テンカオでKO負け。昨年6月、ONE初戦の野杁正明に判定勝ちしたが、12月にムエタイでシャドウ・シンハマウインに判定負け、今年4月にムエタイでニコ・カリロに2R KO負けと負けが込み、ONEとの契約が終了した。8月、KNOCK OUTと複数試合契約を結び、12月の代々木大会で海人の王座に挑戦したが、精彩に欠き判定負けした。
1R、漁鬼がオーソドックスで前に出てパンチを振い、シッティチャイがサウスポーで構えて距離を取り、左ミドルを的確に当てる。漁鬼は少し距離が遠く、パンチの空振りが多い。シッティチャイは詰められればクリンチで難を逃れ、左膝蹴りも絡めて主導権を握る。記者採点はシッティチャイだが、まだ漁鬼を追い詰めるほどではないため、イーブンになっても不思議ではない。
2R、シッティチャイは左ミドル、ボディストレート、テンカオを当てつつ、右インローも絡めて先手を取る。中盤以降もシッティチャイが随所で左ボディ、膝蹴りを当て、主導権を維持する。ところが終盤、シッティチャイが左テンカオを当てた後、漁鬼が突き放してすぐさま右ボディをヒット。するとシッティチャイが追撃を嫌うように左フックを放って空振りすると、すぐさま漁鬼が右アッパーと左フックを連続で当てて倒し、ダウンを奪う。漁鬼は左ミドルを連打し、必死に挽回を狙うが、漁鬼は耐えきる。10-8で漁鬼がポイントを取る。
3R、シッティチャイは開始すぐから左奥ロー、ミドルを当てるが、耐えた漁鬼は右テンカオからの右フックを立て続けに当て、またもシッティチャイをひるませる。だがシッティチャイは変わらず左ミドルを強打し続け、左ストレートも絡めて反撃する。終盤、シッティチャイは焦ったか?組んで2発膝を当てる反則を犯し、秋谷レフェリーから注意される。シッティチャイは左ストレート、ミドル、右膝で漁鬼を追い詰めるが、漁鬼が耐えて終える。記者採点は9-10でシッティチャイ。合計28-28でイーブン。タイトルマッチは5ジャッジ制で、1者が漁鬼を支持したが、4者はイーブンとしたためドローとなり、漁鬼の王座防衛となった。
バックステージでのインタビューで漁鬼は「綺麗な勝ちではなかったですけど、ドローを合わせても1%も防衛は無いと言われていたのを覆したので、地元の声援があったからだと思うので、良かったと思います」と、一定の手応え感じた様子だった。ダウンを奪ったパンチについては「野杁選手とタワンチャイ選手が試合をした時に、左膝に対して左フックで一回ダウンを取ったので参考にしていました。あれはラッキーではなく狙っていました」と振り返った。再戦については「自分は正直、67.5kg(ウェルター級)で試合をしたいので、シッティチャイ選手が67.5kgに落としてくれれば、ベルト懸けても懸けなくてもいいんで、そこでリマッチするならやってもいいなと思います」と話し、「ウェルター級のベルトも目指しているので、王者のユリアン選手とまた組まれるように勝ちを重ねたいです」とも語った。
対するシッティチャイは「相手のペースにハマってしまい失敗しました。漁鬼選手は丈夫で強い相手でした。これからも王座を目指します。次は勝ちたいです」と話した。
大会後、KNOCK OUTの山口代表は「まさかですよね、あのシッティチャイダウンを取るって。海人選手でも競った内容でした。地元沖縄のメインということで成長させたのかなと思います。でもシッティチャイ選手は圧巻の左ミドルで、すぐ試合したいと言っていたんで、また近いうちに見られると思うので、楽しみにしていて欲しいです」とコメントしている。初の沖縄大会自体について山口氏は「沖縄の子たちのやる気が凄かったので、2年に1回ぐらいでやりたいです。みんなで沖縄を盛り上げたいです」と話し、再上陸に意欲を示した。
スパイク・カーライル、UNLIMITED戦で木村“フィリップ”ミノルを26秒パウンド葬
第15試合 セミファイナル UNLIMITED 73kg契約 3分3R
○スパイク・カーライル[Spike Carlyle](米国/Naughty House/パンクラス・ウェルター級(77.1kg)3位)
×木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle Box/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、元Krushウェルター級(67.5kg)王者)
1R 0″26″ TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
カーライルは32歳。20年にUFCで1勝2敗。21年12月にベラトールで勝利すると、22年からRIZINを主戦場とし、武田光司、キム・ギョンピョには一本勝ちし、ホベルト・サトシ・ソウザ、堀江圭功に判定負け。昨年3月、泉武志に判定負けし、前日計量でライト級リミットを2kgもオーバーした。その後、日本に残り、クロスポイント吉祥寺を練習拠点とし、9月のパンクラスでは1階級上のウェルター級で村山暁洋に1R TKO勝ち。12月の代々木大会でKNOCK OUTに初参戦し、UNLIMITEDルールで空手家の宮原穣と対戦し1RパウンドでTKO勝ちした。
木村は32歳。21年12月、K-1スーパー・ウェルター級王座防衛戦で和島大海に判定負けし、K-1 GROUPを離脱。RIZINでの試合でのドーピング検査で失格となり、24年10月には大麻取締法違反の疑いで逮捕され、12月には懲役6カ月・執行猶予3年の有罪判決を受けた。昨年2月にK-1復帰が発表され、9月大会での-70kgトーナメント一回戦ではメイソン・ストロッドマンに1R KO勝ちしたが、11月の決勝トーナメントは右拳の骨折を理由に欠場していた。今回、RIZINのドーピング検査の結果を受けて失格に裁定が変わった23年3月のクンタップ戦以来3年ぶりにKNOCK OUTに登場する。KNOCK OUTの山口元気代表は、今回、木村戦のドーピング検査を行うことを明言している。木村のOFGを着けての戦いは16年9月のRIZINでのチャールズ・ベネットとのMMAの試合以来約10年ぶりとなる。
試合はカーライルの完勝に。1R、カーライルがサウスポーで構え、ゴングと同時に前に出て胴タックルを仕掛けて倒す。ハーフガードのカーライルに対し、木村は下からカーライルの左手をつかんで防御しようとするが、カーライルが右手でパウンドを連打すると、木村は腕を離してしまう。カーライルは左右のパウンドを連打し、木村は胴体にしがみつくが、体格で勝るカーライルは抱え上げて叩きつけ、木村の顔を押して脱出すると、左の鉄槌を連打し、木村が防戦一方になったところで、豊永レフェリーがストップした。
勝利者インタビューでカーライルは「いつもと違うルールで戦った木村選手に敬意を表します。今、32歳で、25年前にレスリングを始めました。UNLIMITEDは自分にあったスタイルです。UNLIMITEDのチャンピオンになりたいです」と話した。
敗れた木村はインタビューで「MMAというかこういうルール、まだまだ弱いなと思ったんですけど、キックに戻る気は無く、MMAとかこういうルールでリベンジしたいなと思いました。凄い悔しくて、これを極めてどこまでいけるかやりたいなって思いました。キックは一回お預けして、MMAとかこっちのルールで頑張りたいと思いました」とコメントしている。大会後、KNOCK OUTの山口代表は「いきなりカーライルは強すぎたので、段階を踏んで、UNLIMITEDでテイクダウンのディフェンスをしっかりやってもらえるように組んでいきたいです」と話し、KNOCK OUTで育てていく方針を示している。
龍聖、ドイツの選手を1R KO
第14試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○龍聖(BRAID/TEAM SUERTE/ISKA K-1ルール世界スーパーフェザー級(59kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)※BRAIDから所属変更
×アレン・クラーク[Alen Kalac](ドイツ)
1R 1’52” KO (右三日月蹴り)
龍聖は25歳。24年6月、久井大夢に判定負けし、18戦目でプロ初黒星を喫する。12月の再起戦ではブライアン・ガビオに判定勝ちしISKA王座を獲得。昨年3月のONE埼玉大会ではスリヤンレックに判定勝ち。6月のKNOCK OUTでの久井との再戦でも判定負け。10月のGOATではロムイーサンに判定勝ち。12月のKNOCK OUT代々木大会では玖村修平を2R KOした。なお、3月22日のREBELSシリーズでは、成尾拓輝に判定勝ちした小森玲哉から対戦要求を受けていた。
クラークは初来日で26戦20勝(3KO)6敗の25歳。セコンドにはK-1のルーカス・アハテルバーグがつく。
試合は龍聖の完勝に。1R、龍聖はサウスポーのクラークに対してプレッシャーをかけ、右ミドル、左ボディ、右インローを序盤から着実に当てると、右のボディフック一撃でダウンを奪う。クラークは回って距離を取るが、龍聖は追いかけ、左右のボディを当てる。そして中盤過ぎ、龍聖が右ボディを当てつつ、顔面の左右のパンチも当ててから、右の三日月蹴りで再びダウンを奪うと、クラークは腹を押さえてうずくまり、大澤レフェリーがストップした。
勝利者インタビューで龍聖は、KNOCK OUT初の沖縄大会開催のために協力したスポンサーに感謝を述べた後「次、6月(21日の)代々木でタイトルマッチかな?唯一、60kgの黒のベルトは取り逃しているので、自分自身にリベンジしたいです」と話した。
壱・センチャイジムはドロー
第13試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
△壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/WBCムエタイ日本&ムエタイオープン・スーパーバンタム級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
△クルンタイ・ティーデッド99[Krungthai T-Ded99](タイ)
判定1-0 (和田28-27/秋谷27-27/大澤28-28)
※クルンタイが計量1.25kgオーバーし減点2、KOボーナス無し、ファイトマネー30%を対戦相手に譲渡
壱は沖縄県那覇市出身の28歳。昨年6月、森岡悠樹に3R KO負けしKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座から陥落。10月大会ではNJKF王者の繁那に判定勝ちし、WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王座を獲得。12月のムエタイオープンではタイ人のワイトップに2R TKO勝ち。今年2月のKNOCK OUTでは前田大尊に判定負けしたが、壱陣営が2R最初に前田を倒した場面はダウンではないかと異議申し立てをしたところ、審議の結果、ダウンが認められ、壱の判定勝ちに裁定が変わった。今回、上京して10年で初めて故郷沖縄で戦う。
クルンタイは70戦57勝11敗2分の24歳で初来日。3月27日のONEフライデーファイツでビンラディン・センモラコットとストロー級(56.7kg)で対戦し判定勝ちし、3週間隔での試合で、今回は計量で1.25kgオーバーする。
1R、壱がサウスポー、クルンタイがオーソドックスで構え、壱は左ミドルを当てるが、クルンタイも右ミドルやストレートを返し、五分に近い状態をキープする。壱がプレッシャーをかけても、クルンタイは八角形リングの中でステップしてかわし、戦いやすそうだ。記者採点はイーブン。
2R、壱が中央で構え、クルンタイがステップでかわす構図が続く。両者ミドルを当てるも、ヒットが少なく、静かな展開が続く。すると残り20秒を切り、壱が前に出て右フックを振うと、クルンタイはもらいつつも頭をズラして強打を免れつつ、右ストレートを壱のアゴに当てて倒しダウンを奪う。壱はダメージは小さい様子だが手痛いポイント差をつけられる。8-10でクルンタイが取る。
3R、壱は挽回を狙って圧を強めるものの、クルンタイは軽快にステップして反撃を許さず終わる。記者採点はイーブン。クルンタイの減点2を合わせ合計28-28でイーブン。ジャッジは1者が壱を支持したが、2者はイーブンとし、ドローとなった。
大沢文也、UNLIMITED戦でMMAの安谷屋智弘を3R KO
第12試合 UNLIMITED 62kg契約 3分3R
○大沢文也(ザウルスプロモーション/KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元Krush同級王者)
×安谷屋[あだにや]智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)
3R 1’51” KO (右膝蹴り)
大沢は昨年5月のKNOCK OUT 2戦目では過去にKrushで延長判定負けしている大谷翔司を翻弄して判定勝ちしBLACKライト級王座を獲得。6月の代々木大会ではUNLIMITEDルールで祖根寿麻に判定勝ち。11月にはREDルールでゲーオガンワーンに判定負け。今年2月、大谷翔司の引退試合の相手を務め3R KOした。今回、UNLIMITEDルールの試合を希望し、DEEPを主戦場とする沖縄在住の安谷屋との試合が組まれた。
1R、安谷屋が両脇を差して反り投げ気味に倒すが、大沢は下からしがみついて攻撃を封じ、植松レフェリーがブレイクする。安谷屋はその後もテイクダウンを繰り返すが、ブレイクが続く。大沢はスタンドの局面で右フック、左ハイを当てて印象を作る。記者採点は大沢。
2R、安谷屋は序盤こそ組んでいたが、次第に組む頻度が下がる。逆に大沢が右ローを強打し、首相撲で膝蹴りを当て、最後はロープ際に詰めてボディと顔面にパンチをまとめ、安谷屋を追い詰めて終える。
3R、安谷屋は足を掛け倒すが、ここでもパウンドが打てずブレイクがかかる。大沢は左ボディ、組んでの膝、左テンカオを的確に当てる。すると安谷屋はロープを背にしつつ首投げを狙うと失敗して自分だけ倒れてしまい、大沢が上からパウンドを当てる。安谷屋は立ったが大沢は逃がさず、首相撲で捕まえて右膝蹴りを顔面に当てて倒すと、すぐさまレフェリーがストップした。
元プロボクサー福永輝、UNLIMITEDルールでKO勝ちしタン・フォン戦熱望
第11試合 UNLIMITED 61kg契約 3分3R
×中村悠磨(和術慧舟會HEARTS)
○福永 輝[ひかる](フリー)
2R 1’29” KO (右フック)
沖縄県北谷町出身の福永はプロボクシング14戦10勝(7KO)4敗、MMA 3戦3勝 (2KO)の27歳で、知人の漁鬼の紹介でKNOCK OUT初参戦。福岡出身でUNLIMITED 4戦3勝 (1KO) 1敗の中村相手に結果を残す。
1R、長身の中村に対し、福永はプレッシャーをかけ、随所で素早く踏み込んで左右のフックや右ボディを当てる。すると2R、福永は右のオーバーハンドフック一撃で中村をダウンさせると、亀になった中村の背後からパウンドを連打したところで、福田レフェリーがストップした。
勝利者インタビューで福永は「タン・フォン選手が強いと思っていて、いきなりはできないと思うんですけど、山口さん、次も出られるなら、次勝ったら、タン・フォン選手と年末にでもやりたいです」と話し、昨年のUNLIMITED -60.0kgトーナメント優勝者のタンとの対戦を希望した。大会後、KNOCK OUTの山口代表は「福永選手にはすぐに次のオファーをしました」と話している。
渡慶次幸平、故郷で引退エキシ「第二・第三の鈴木千裕を育てる」
渡慶次幸平 引退記念スペシャルエキシビション 3分1R
―渡慶次[とけし]幸平(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
―鈴木千裕(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者、元RIZINフェザー級(66kg)王者)
勝敗無し
渡慶次は沖縄県豊見城(とみぐすく)市出身の37歳。糸満高校野球部時代にテレビで見た山本“KID”徳郁に憧れ、格闘技を始める。上京し、12年5月のパンクラスでプロMMAデビュー。敗れはしたが新居すぐる、芦田崇宏とも対戦する。17年からラウェイの試合が主体となり、ミャンマーと日本の両方で試合を重ね、21年までに19戦8勝4敗7分の成績を残す。以降はRIZINやDEEPに参戦し、両プロモーションの沖縄大会にも出場した。KNOCK OUTにも21年と23年に2度上がり、松倉信太郎にKO負け、MASATO BRAVELYにTKO勝ち。24年10月にはROMANのバーリトゥード戦で元UFCのウィル・チョープをKO。今回、波乱万丈のプロのキャリアの最後のリングに立つ。キック5戦2勝(2KO)3敗、MMA19戦8勝 (5KO)11敗。
相手を務める鈴木千裕は渡慶次の後輩で、クロスポイント入会時から渡慶次にかわいがられてきた。昨年5月に朝倉未来戦で敗れ、秋に右拳を手術し、現在は療養中。ちょうどこの大会中、東京ではRIZIN 9月10日 京セラドーム大阪大会で千裕が復帰することが発表された。
エキシビションは序盤から、体格で勝る千裕が前に出て、左ボディ、フック、右アッパー等を当てる。16オンスのグローブで大きめとはいえ、問題なく右のパンチを打てている様子だ。もらい続けた渡慶次が右フックを空振りして前のめりでスリップすると、エキシながらも神谷レフェリーがダウンを宣告する。渡慶次は立って右フックを放つが、千裕がブロックすると、渡慶次をロープ際に詰め、左アッパーを当てる。渡慶次はダウンすると、これは明確にダメージがあり、少し伸びたような状態で動けず、レフェリーがストップした。
マイクを持った千裕は「倒す以外、引退の花道を作れないと思って、僕なりの敬意と思って、思いっきり行きました」と話した。千裕はKOボーナスとして用意された純金製の時価約60万円のKNOCK OUTコインGOLDを渡慶次にプレゼントし、両選手は抱き合って涙を流した。千裕は復帰戦については言及せずリングを降りた。その後はKNOCK OUTの山口元気代表、ノックアウトマネジメントの朝倉和夫代表、夫人と2人の子供らから花束が贈呈された。
渡慶次は「松倉信太郎戦がベストバウトです。KNOCK OUTにこんな舞台を用意してもらい冥利に尽きます。これからは今日一緒に入場したキッズたちを第二・第三の鈴木千裕に育て、KNOCK OUTを世界一の団体になるよう、下から支えます。これからもKNOCK OUTをお願いします」と話し、10カウントゴングを聞いた。
地元沖縄の辰樹・下地奏人が本土勢に完勝
第10試合 BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R
×玖村修平(シューティングスター/元Krushフェザー級(57.5kg)王者、元NJKFバンタム級王者)※K-1ジム五反田チームキングスから所属変更
○辰樹(Y’ZD GYM沖縄)
判定0-3 (北尻25-29/神谷25-29/和田25-29)
玖村将史の兄・修平は昨年2月のK-1で兼田将暉に1R KO負け。9月には2年ぶりにKNOCK OUTに参戦し、雅治に3R TKO勝ち。12月の代々木大会では龍聖と対戦し2R KO負け。最近、玖村兄弟はTEPPEN GYMで練習しており、セコンドにはTEPPEN GYMの那須川弘幸会長がつく。VIP席では那須川天心も観戦している。辰樹は地元沖縄の30歳で18戦7勝(3KO)8敗3分。昨年4月は古木誠也に、10月には“狂拳”迅にKO負けしている。
1R、辰樹がサウスポーで構え、中盤過ぎ、辰樹が左インローを当てると、すぐさま左ストレートにつなげてダウンを奪う。
2R、お互いインローを蹴り合う展開が続き、玖村も五分に戻していたが、中盤過ぎ、右ミドルを放つと、辰樹が左ストレートを合わせて倒しダウンを奪う。再開後も同じパターンで辰樹が左ストレートでダウンを奪う。
3R、後の無い玖村は前に出て左右のパンチを振う。辰樹は八角形のリングの中を回って距離を取りつつ、随所で左ストレートを的確に当てる。玖村も右ストレートを返すが、逆転ならず終了。3Rはジャッジ3者とも玖村につけたが、辰樹が大差をつけ判定勝ちした。
第9試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○下地奏人(フリー)
×YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM)
1R 0’46” KO (右ストレート)
下地は昨年、ゴンナパーと成尾拓輝にKO負けし、今回、地元沖縄で再起戦。1R、序盤から下地が右ロー、左ジャブを当て、YUZUKIの右フックのカウンターで右フックをクリーンヒット。さらに右ストレートを当て、YUZUKIをダウンさせる。YUZUKIは立ったがフラつき、レフェリーがストップした。ここまで10試合連続でフィニッシュ決着となり、休憩、後半戦の開会式に入った。
第8試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○新田[あらた]宗一朗(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺/元INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
×我如古[がねこ]優貴(タイガーキック沖縄)
2R 2’23” TKO (ドクターストップ:パンチによる右まぶたの負傷)
第7試合 RED 54kg契約 3分3R
×利共[りとも](TOP RUN GYM)
○祖根亮麻(大和ジム)
1R 2’35” KO (右ストレート)
第6試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
○渡口 耀(Y’ZD GYM沖縄)
×井原駿平(ワイルドシーサーコザ)
1R 1’02” TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)
第5試合 BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R
×川端駿太(SHINE沖縄)
○小島慎太(KINGS)
1R 2’45” TKO (レフェリーストップ:右ローキックでダウン後)
第4試合 BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R
○河崎鎧輝(真樹ジムオキナワ)
×上汰(SHINE沖縄)
1R 2’24” TKO (3ダウン:左ハイキック)
第3試合 BLACK フライ級(51kg) 3分3R
○久貝飛雄馬(DROP)
×中島唯翔(MSKC)
1R 1’00” TKO (レフェリーストップ:左フックでダウン後)
第2試合 RED フェザー級(57.5kg) 3分3R
×慧(真樹ジムオキナワ)
○平野凌我(MTS/元MA日本フェザー級王者)
2R 1’57” KO (左ストレート)
※慧が計量0.5kgオーバーし減点1、KOボーナス無し、ファイトマネー30%を対戦相手に譲渡
第1試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
○知花優太(タイガーキック沖縄)
×矢野来輝(赤雲會)
1R 2’06” KO (右ストレート)
プレリミナリーファイト BLACK 女子45.5kg契約 2分3R
×RHINO(真樹ジム糸満)
○原田ゆうな(SHINE沖縄)
2R 1’47” TKO (レフェリーストップ:左ミドルキック)

