UFC 5.9 ニューアーク(レポ):平良達郎、UFC王座初挑戦もジョシュア・ヴァンの打撃に苦しみ5R TKO負け。ストリックランド、チマエフに判定2-1で初黒星つけミドル級王座奪還
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UFC 328: Chimaev vs. Strickland
2026年5月9日(土/現地時間)米国ニュージャージー州ニューアーク:プルデンシャルセンター
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)Zuffa LLC/UFC
平良達郎、UFC王座初挑戦もジョシュア・ヴァンの打撃に苦しみ5R TKO負け
第12試合 コーメインイベント UFCフライ級チャンピオンシップ 5分5R
○ジョシュア・ヴァン[Joshua Van](ミャンマー/王者)
×平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN/3位、元修斗世界同級王者)
5R 1’32” TKO (レフェリーストップ:左フック)
※ヴァンが初防衛

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 08: Tatsuro Taira of Japan poses on the scale during the UFC 328 ceremonial weigh-in at Prudential Center on May 08, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
平良は26歳。MMA 19戦18勝(6KO/8一本)1敗。沖縄出身・在住で、18年8月に修斗でプロデビューし、21年7月に福田龍彌を1Rで下し修斗世界フライ級王者となる。22年にUFCと契約し、5月の初戦ではカルロス・カンデラリオに判定勝ちし、10月の2戦目ではC.J.ベルガラに2R腕十字で一本勝ち。23年2月にはヘスス・アギラーに1R腕ひしぎ三角固めで一本勝ち。7月にエドガー・チャイレスに判定勝ち。12月にカルロス・ヘルナンデスに2R TKO勝ち。その後ランキング入りし、24年6月にはアレックス・ペレスに2R TKO勝ちし、5位まで浮上した。10月に1位のブランドン・ロイバルに5R判定2-1で惜敗し、プロデビュー以来の連勝が16勝、UFC参戦以来の連勝が6でストップした。昨年8月の再起戦でパク・ヒョンソンに2Rフェイスクランクで一本勝ち。12月、元王者で2位のブランドン・モレノを2Rパウンドで粉砕すると、王座挑戦を熱望し、今回ついに王座に初挑戦した。
ヴァンは24歳。ミャンマー出身で子供の時に米国に移住し、19年からMMAを始め、地元テキサスでのフューリーFCのフライ級王者となる。23年6月にUFCに参戦後3連勝したが、24年7月、チャールス・ジョンソンに3R KO負け。その後は9月にエドガー・チャイレス、12月にコディ・ダーデンに判定勝ち。昨年3月に鶴屋怜に判定勝ち。6月にブルーノ・シウバに3R TKO勝ち。マネル・ケイプの代役で3週間後にも試合し、1位のブランドン・ロイバルに判定勝ちし、12位から1位に一気にジャンプアップした。12月、王者・アレシャンドレ・パントージャに挑戦すると、開始早々、ヴァンがパントージャの蹴り足をつかんで押し倒すと、パントージャが左手をマットについて着地した際に肘を負傷し、レフェリーがストップし、わずか26秒でヴァンが勝利し王者となった。昨年後半、UFC史に残るようなトントン拍子で頂点まで駆け上がり、アジア人男性選手では初のUFC王者となり、今回初防衛戦を迎えた。
平良はUFC初参戦から約4年、UFC 9戦8勝1敗、UFC 10戦目、プロ20戦目の節目でUFC王座に初挑戦した。アジア人男子同士、2000年代生まれ同士によるUFC王座戦は史上初となった。
なお、当初、UFC 327 4月12日(現地時間)マイアミ大会で両者が戦う予定だったが、大会1週間前、ヴァンの負傷により約1か月後のUFC 328に延期することが発表された。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: (R-L) Tatsuro Taira of Japan punches Joshua Van of Myanmar in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
試合は平良が寝技で攻めるも、ヴァンのパンチに苦しむ展開に。1R、平良は開始すぐから右のカーフキックを2度当て、胴タックルを仕掛け、金網に押し込む。平良は両脇を差して抱え上げ、50秒ほどで倒すことに成功すると、すぐにマウントポジションを奪う。ヴァンがもがくと、平良は落ち着いてハーフに戻り、サイドで押さえる。ヴァンが立とうとすると、バックを狙いつつ首を抱えて押さえるが、ヴァンはスタンドに戻す。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: (R-L) Tatsuro Taira of Japan grapples with Joshua Van of Myanmar in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
ちょうど1Rの半分が過ぎ、ヴァンは右ストレート、左ジャブを当てる。左ジャブの差し合いで平良は被弾するが、すぐにタックルを仕掛けて倒し、金網際で押さえる。残り1分、ヴァンが立つと、金網に押し込み、またも倒すとマウントを奪い、パウンドを当て、最後はスタンドに戻って終わる。記者採点は平良。ジャッジ3者も同じだ。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: (L-R) Joshua Van of Myanmar punches Tatsuro Taira of Japan in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
2R、開始すぐから平良が組むが、ヴァンは倒れず離れる。1R同様、ヴァンは的確にパンチを当てる。平良はパンチに反応できていない様子だ。それても再び平良はタックルを仕掛けると、今度は倒すことに成功し、オクタゴン中央付近でマウントを奪う。だがトップに戻って攻めあぐね、残り1分を切り、スタンドに戻ると、ヴァンが右フックを顔面にクリーンヒットして平良を倒し、上からパウンドを当てて攻めて終える。平良は右まぶたと左頬が腫れている。記者採点はヴァン。ジャッジ3者も同じだ。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: Joshua Van of Myanmar punches Tatsuro Taira of Japan in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
3R、ヴァンは右ストレート、左ジャブを随所で的確に当てる。平良はタックルを仕掛けるが力が入らず、ヴァンは余裕を持って切る。平良は鼻血を出す。ヴァンが左ジャブを連打すると、ついに平良はダウンする。ヴァンは金網際でパウンドを連打し、バックマウントを奪うと、相手のお株を奪わんとばかりに裸絞めを仕掛ける。平良は間一髪で防御し、スタンドに戻すが、ヴァンは変わらず前に出て、パンチを当て、平良もパンチを返して終える。記者採点は10-8でヴァン。ジャッジ2者も10-8とし、1者は10-9に留める。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: (R-L) Joshua Van of Myanmar punches Tatsuro Taira of Japan in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
4R、平良は右カーフを当て、タックルを仕掛け、倒して上になる。ヴァンは3Rに攻め続けたせいか体力を消耗している模様だ。平良は中央付近でマウントを奪い、じっくりと攻める。中盤過ぎ、ヴァンがブリッジすると、平良は下になりながら三角絞めを狙うが、ヴァンは対処して引き抜いてスタンドに戻す。終盤、ヴァンは右ストレート、左ジャブを当て、平良も右カーフを返す。平良は組むが倒せず、最後はヴァンが左右のパンチを少し当てて終える。記者採点はパンチを当てて正味の攻撃のあったヴァンにつけたが、割れる可能性もある。ジャッジはやはり割れており、1者はヴァン、2者は平良につける。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: (R-L) Joshua Van of Myanmar punches Tatsuro Taira of Japan in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
すると5R、ヴァンは開始すぐから左右のボディブローを当て、攻撃を下に散らしつつ、左ジャブ、右フックを立て続けにヒット。平良は金網伝いに後退し、少し横向きで体が流れる状態となり苦しそうだ。ヴァンは平良を追いかけ、左フックを2連打すると、平良がフラつき、すぐさまビトー・シャオリン・ヒベイロ・レフェリーがストップした。平良はストップ直後に崩れ落ち、両手を広げて不満を示しつつつ、悔しさを露にした。なお、この試合がファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれ、両選手とも賞金10万ドル(約1500万円)ずつを獲得している。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: Joshua Van of Myanmar reacts after a TKO victory against Tatsuro Taira of Japan in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: Joshua Van of Myanmar reacts after a TKO victory against Tatsuro Taira of Japan in the UFC flyweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
ストリックランド、チマエフに判定2-1で初黒星つけミドル級王者に
第13試合 メインイベント UFCミドル級チャンピオンシップ 5分5R
×カムザット[ハムザト]・チマエフ(王者)※初防衛戦
○ショーン・ストリックランド(3位、元王者)
判定1-2 (48-47/47-48/47-48)
※ストリックランドが王者に
チマエフはロシアのチェチェン出身で中東のUAEに住む32歳。18年にMMAデビューし15戦全勝、20年から上がったUFCでも9戦全勝。元はウェルター級ランカーだったが、23年10月、カマル・ウスマンに判定勝ちしミドル級のランキングに入る。24年10月、元ミドル級王者で3位のロバート・ウィテカーに1Rフェイスロックで一本勝ち。昨年8月、王者・ドリカス・デュ・プレシを寝技で圧倒し判定勝ちし王者となった。
ストリックランドはカリフォルニア出身の35歳。23年9月、イズラエル・アデサニヤに判定勝ちしミドル級王者となったが、24年1月にドリカス・デュ・プレシに判定負けし王座陥落。6月の再起戦では7位のパウロ・コスタに判定勝ち。昨年2月、デュ・プレシの王座に挑戦したが判定負け。今年2月、3位のストリックランドは4位のアンソニー・ヘルナンデスニ3R TKO勝ちし、チマエフの王座挑戦権を得た。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: (R-L) Khamzat Chimaev of Russia takes down Sean Strickland in the UFC middleweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、チマエフは左ミドルを開始すぐに当ててから、胴タックルを仕掛けて倒し、金網際で押さえる。チマエフは背後からコントロールし、1分過ぎで早くもバックマウントを奪う。ストリックランドが動いても、チマエフはバックマウントをキープし、マウントになってもすぐバックに戻す。残り30秒を切り、チマエフは裸絞めを狙って終える。記者採点はチマエフ。
2R、スタンドの攻防で、ストリックランドの左ジャブや右ストレートがやや目立つ。チマエフがタックルを仕掛けると、ストリックランドが切り、チマエフは引き込んで下になる。スタンドに戻ると、チマエフはタックルを仕掛けるが、ストリックランドは切り、またもチマエフは寝転んで下になる。ストリックランドは上になり、時折パウンドを当てて印象を作る。記者採点はストリックランド。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: Khamzat Chimaev of the United Arab Emirates, (L), punches Sean Strickland of the United States in a middleweight title bout during UFC 328 at the Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Ishika Samant/Getty Images)
3R、チマエフがプレッシャーをかけ、左ジャブ、右ストレートを随所で当てる。ストリックランドも次第に鼻血を流すようになるが、細かく左ジャブを当て続け、ヒット数で上回る。残り30秒を切り、チマエフが右フックを当てると、ストリックランドは少しひるんでしまうが、すぐ持ち直す。記者採点は僅差だがストリックランド。ジャッジ3者もストリックランドにつける。
4R、チマエフがプレッシャーをかけ、随所で右フックを当てるが、ストリックランドも距離を取りつつ左ジャブを細かく当て返す。残り1分を切り、チマエフはタックルを仕掛けて、すぐ倒し、背後からコントロールして終える。記者採点はチマエフ。ジャッジ3者もチマエフにつける。
5R、今度は開始すぐからチマエフがタックルを仕掛け、手堅くポイントを取ろうとするような戦略に。ストリックランドはすぐ立つが、チマエフは金網際でコントロールを続ける。だが中盤、離れてスタンドに戻る。お互いパンチを当てるが強打にはつなげられない。ストリックランドの細かい左ジャブがこのラウンドも多い状態だ。終盤、またもチマエフがタックルを仕掛けるが、これもすぐスタンド勝負に戻る。最後お互いパンチを振うが、差の乏しいまま終わる。記者採点はパンチの手数の多かったストリックランド。ジャッジは割れ、2者がストリックランド、1者がチマエフにつける。47-48でストリックランド。ジャッジは1ポイント差で割れ、ストリックランドが2者に支持され判定勝ちした。試合前は激しい舌戦を広げた両者だが握手し、キャリア初黒星を喫したチマエフも笑顔でストリックランドを称え、ストリックランドがチャンピオンベルトを巻かれる際には横から腕を添えてサポートした。

NEWARK, NEW JERSEY – MAY 09: Sean Strickland reacts after a split-decision victory against Khamzat Chimaev of Russia in the UFC middleweight championship fight during the UFC 328 event at Prudential Center on May 09, 2026 in Newark, New Jersey. (Photo by Ed Mulholland/Zuffa LLC)
第11試合 ヘビー級 5分3R
○アレクサンドル・ヴォルコフ(2位)
×ワルド・コルテス・アコスタ(4位)
判定3-0 (30–27/29–28/29–28)
第10試合 ウェルター級 5分3R
○ショーン・ブレイディ(6位)
×ホアキン・バックリー(9位)
判定3-0 (30–25/30–25/30–27)
第9試合 ライト級 5分3R
○キング・グリーン
×ジェレミー・スティーブンズ
1R 4’20” 裸絞め
※スティーブンズは計量4ポンドオーバー。対戦相手にファイトマネーの30%を譲渡
第8試合 ミドル級 5分3R
○アテバ・グーティエ
×オジー・ディアス
2R 1’10” TKO
第7試合 ウェルター級 5分3R
×ヨエル・アルバレス
○ヤロスラフ・アモソフ(14位)
2R 1’13” 肩固め
第6試合 ライト級 5分3R
○グラント・ドーソン
×マテウス・レベツキ
3R 4’42” 裸絞め
第5試合 ライト級 5分3R
○ジム・ミラー
×ジャレッド・ゴードン
1R 3’29” フロントチョーク
第4試合 ミドル級 5分3R
○ロマン・コピィロフ
×マルコ・トゥリオ
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第3試合 フェザー級 5分3R
○パット・サバティーニ
×ウィリアム・ゴミス
判定3-0 (30–27/30–27/29–28)
第2試合 ミドル級 5分3R
○バイサングル・ススルカエフ
×ジョーデン・サントス
3R 4’12” 裸絞め
第1試合 フライ級 5分3R
×クレイトン・カーペンター
○ホセ・オチョア
判定3-0 (30–27/30–27/30–27)




