K-1 5.31 後楽園ホール(レポ):横山朋哉、松山勇汰を1R KOしスーパー・フェザー級暫定王者に「(正規王者の)レミー・パラをぶっ飛ばす」。石田龍大、関口功誠を1R KOしフェザー級王者に「兼田・新美・大久保・斗麗選手を倒していく」

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K-1 REVENGE
2026年5月31日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
横山朋哉、松山勇汰を1R KOしスーパー・フェザー級暫定王者に「(正規王者の)レミー・パラをぶっ飛ばす」
第6試合 K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)暫定王座決定戦 3分3R(延長1R)
○横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級王者)
×松山勇汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
1R 2’21” KO (左ストレート)
※横山が暫定王者に
横山は25歳。昨年5月の横浜大会の第6代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント一回戦でイゴール・ベクレフに延長RにKO勝ちし、準決勝でもマシュー・ダールマンに1R KO勝ちしたが、決勝でレミー・パラに2R KO負けした。11月の代々木大会では元同級王者のレオナ・ペタスから左フックでダウン奪い判定勝ち。今年5月大会ではパラの王座に挑戦予定だったが、パラの負傷欠場により、松山との暫定王座決定戦に変わった。
松山は22歳。昨年5月の王座決定トーナメントの一回戦でパラにKO負け。昨年10月のKrushでは斎藤祐斗を2R KO。今年2月のK-1では元Krush同級王者の中島千博に判定勝ちした。
横山と松山は24年12月のKrush同級王座戦で対戦し、累計3度のダウンを奪った横山が判定勝ちし初防衛に成功した。今回のK-1のテーマはリベンジ。松山は横山へのリベンジの機会が急きょ巡って来たが、横山が野望を打ち砕くことに。
1R、両者サウスポーで構え、開始すぐに横山が飛び蹴りを放って距離を詰め、中央を取ると、左ローを空振りさせて下に意識を向けさせてから、松山も左ローを返してきたところで、左フックを当ててダウンを奪う。松山は尻もちをついた後、すぐ立ち、ダメージは小さい様子だ。
松山のダメージは小さいと判断したか?横山はラッシュには行かず、距離を取ってじっくりロー、カーフキックやミドルを当て、ボディへのパンチも絡める。松山も持ち直し、前に出て左ローを返す。だが終盤、横山がワンツーでの右ストレートを当て、さらに左ストレートを当てると、松山が少し苦しそうな様子を見せる。横山が一旦左カーフを下に散らしてから、左ストレートを当てると、松山は腰が落ち、うつぶせでダウンする。松山は意識はある様子だが、うつぶせのまま動けず、レフェリーがストップし、横山のKO勝ちとなった。
暫定チャンピオンのベルトを腰に巻かれた後、肩にかけ直した横山は「急きょ対戦を受けて下さった松山君、ありがとうございます。松山君のおかげで盛り上がりました。あえて(ベルトを)腰に巻かなかったのは、レミー・パラ、お前、いずれぶっ飛ばすからな。61kg、62kg、何kgでもいいんで、階級関係なく絶対組んでください。群馬で来年やるんで楽しみにしてください。スーパーフェザー級の一番強いのはKrushにいるんで、Krush見に来てください」とアピールした。
石田龍大、関口功誠を1R KOしフェザー級王者に「兼田・新美・大久保・斗麗選手を倒していく」
第5試合 第7代K-1 WORLD GPフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
○石田龍大[りょうた] (POWER OF DREAM/Krushフェザー級(57.5kg)王者)
×関口功誠(ALONZA ABLAZE)
1R 2’48” KO (3ダウン:左ストレート)
※石田が王者に
石田は23歳。プロ2戦目で髙橋直輝に判定負けしたが以降は12連勝。24年6月のKrushフェザー級王座決定トーナメント準決勝では“狂拳”迅を1R右フックでKO。9月の決勝では橋本雷汰に延長判定勝ちしベルトを獲得した。昨年2月のK-1で永坂吏羅に判定勝ち。5月のKrushで松本海翔をKOし王座初防衛。7月のK-1ではダウサヤームに判定勝ち。今年2月のKrushでク・テウォンに3R KO勝ちした。
関口は9戦9勝(5KO)無敗の22歳。23年にプロデビューし、昨年4月には元Krushフェザー級王者の新美貴士に判定勝ち。9月には大脇武に判定勝ち。今年1月のKrushで森本直哉に3R KO勝ちした。
関口はプロ無冠で、普通なら石田のKrush王座に挑戦する流れだが、Krushの宮田充プロデューサーは1月の関口の勝利後「K-1のフェザー級王者が空位になれば、石田対関口でK-1フェザー級王座決定戦がいいと思っています」とコメント。2月20日、寺田匠が王座を返上し、K-1王座戦が正式に組まれた。
試合は経験で勝る石田の完勝に。1R、石田がサウスポー、関口がオーソドックスで構え、お互い離れた距離から蹴り主体の静かな立ち上がりだったが、中盤過ぎ、じわじわプレッシャーを強めた石田が、左ボディストレートと左三日月蹴りを交互に当てると、関口が少し苦しそうな表情を見せる。すると終盤、この攻撃を繰り返して主導権を握った石田が、ワンツーからの左ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。関口は立つがダメージが大きく、石田がさらに左ストレートで2ダウンを重ねて、1Rの時間内にKO勝ちした。
K-1のチャンピオンベルトを巻き、マイクを持った石田は「関口君、対戦ありがとうございました。ここまで来れたのは幼稚園からお世話になっている横山先生、古川会長のおかげです」と感謝を述べた。
さらに石田は「K-1チャンピオンという夢はかなったのですが、目標や会長から言われている課題は残っています。一つ一つクリアし最強のチャンピオンになります。まずはK-1フェザー級で敵無しにならないといけないです。強いと言われている選手が残っています。兼田(将暉)選手、新美(貴士)選手、大久保(琉唯)選手、斗麗選手、この4人を今年から来年にかけて、チャンピオンの俺が倒していきます」と、はっきり今後の挑戦者候補を名指しした。
サッタリ、コシエフに判定勝ち
第8試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
○マハムード・サッタリ[Mahmoud Sattari](イラン/TEAM大和魂/元Krushクルーザー級王者、M-1世界ヘビー級王者、K-1無差別級トーナメント2022優勝)
×アスラン・コシエフ[Aslan Koshiyev](カザフスタン・トルコ/ファイトクラブ・タイタン/2025年IFMAアジア選手権-91kg級優勝、2025年WAKOカザフスタン選手権 +91kg級優勝、2025年IMMAF世界選手権 -93kg級3位)
判定3-0 (箱崎30-28/西村30-28/岡田30-29)
サッタリは35歳。24年9月のK-1クルーザー級タイトルマッチでリュウ・ツァーに挑むも判定負け。昨年4月にKrushクルーザー級王座を返上。5月の横浜大会ではリュウがティアン・ターザンを相手に防衛戦を予定していたが、リュウが負傷欠場したため王座を返上し、ターザンとサッタリで王座決定戦が行われ、サッタリは1R KO負けした。9月、山口翔大を2R KO。今年2月の-90kg世界最強決定トーナメントでは初戦でルーカス・アハテルバーグに51秒KO負けした。アハテルバーグは3連続1R KO勝ちし優勝している。
コシエフは20歳。アマ大会での経験が豊富で、プロは9戦7勝(4KO)2敗。2月の-90kgトーナメントでK-1に初参戦し、準々決勝でニキータ・コズロフを1R右フックでひるませたが、ジャッジの評価は厳しく延長にもつれ込み、接戦の末に敗れている。コズロフは決勝まで進んでいる。
1R、開始すぐこそパンチが交錯し、場内がどよめくが、サッタリは落ち着いて距離を取り、右カーフキックをコツコツ当てる。終盤にはサッタリの右カーフでコシエフがスリップするように。最後、コシエフが詰めてパンチを振るうが、空振りに終わる。記者採点はサッタリ。
2R、サッタリが右カーフを随所で当てて主導権を握り続ける。だが中盤、サッタリが右カーフを空振りし、ロープ側を向いて相手に背中を向けしまうと、コシエフが背後からボディに左右のパンチを連打すると、流れが変わる。サッタリは後退し、コシエフが詰めて右テンカオ等を当てるように。だが最後、コーナーに詰められたサッタリが右ストレートを当てると、コシエフは崩れ、一瞬マットに手をつく。ダウンにも見えたが、豊永レフェリーはスリップと判断する。記者採点はサッタリ。最後の倒した場面を評価した。ジャッジも2者が同じ評価をする。
3R、両者とも体力消耗も相まってか慎重になり、サッタリが右カーフ、コシエフが右ミドルや左ジャブを当てる場面もあるが、攻撃が少なく均衡状態のまま終わる。記者採点はイーブン。合計30-28。ジャッジ3者もサッタリを支持し、サッタリが判定勝ちした。
なお、今大会ではスペシャルラウンドガールとしてタレントでプロ雀士の岡田紗佳さんが登場した。第6試合で登場予定だったが、2試合連続で1R KOが続き、最後の第8試合の2R目にようやくラウンドできた。
ムシンスキ、谷川聖哉を1R KO
第7試合 ミドル級(75kg) 3分3R(延長1R)
○カスペル・ムシンスキ[Kacper Muszynski](ポーランド/Armia Polkowice/MFC・IRON FIGHTER・WKSF・WFMCライト級(70kg)王者)
×谷川聖哉(Yogibo DATSURIKI GYM/元Krushクルーザー級(90kg)王者)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTから所属変更
1R 0’49” TKO (コーナーストップ:パンチ連打)
ムシンスキは28歳。24年3月のK-1 70kg世界トーナメント開幕戦でストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い判定勝ち。準々決勝はゾーラ・アカピャンに判定勝ちするが、準決勝は怪我で棄権する。その後2連勝を経て、25年の同トーナメントの一回戦でオウヤン・フェンに判定負け。今年2月、ミドル級(75kg)に階級を上げ、デング・シルバと対戦し、ダウンを先取したが、1R終盤に逆転KO負けしている。
谷川は29歳。22年のK-1無差別級トーナメントでは準優勝。24年3月、Krush初代ミドル級(75kg)決定トーナメントに出場するも、減量に苦しみブハリ亜輝留に判定負け。その後はクルーザー級(90kg)、無差別級に戻り、勝ち負けを繰り返し、昨年5月のKrushクルーザー級王座決定戦では山口翔大に延長判定勝ち。9月のK-1ではクルーザー級でレダ・ゼイディに3R KO負け。再び階級を下げるため、谷川はKrush王座を返上し、1月のKrushでは80kg契約でジュリオ・セザール・モリに3R KO勝ち。今回約2年ぶりにミドル級に再挑戦したが、完敗に終わる。
1R、両者ミドルを蹴り合った後、ムシンスキが谷川の右のパンチに合わせて右フックを当て、崩れた谷川にすぐに右フックを再び当てて、開始わずか20秒でダウンを奪う。谷川は10カウントまでに立ったが、ダメージは大きい様子で慎重に立ち上がる。それでも角田信朗レフェリーは試合を続行するが、谷川は自ら前後のステップを踏んだだけで少しフラつく。谷川はガードを固めていたが、ムシンスキは隙間から左右のフックを当て、崩れた谷川に左右のボディも当てて倒し2ダウン目を奪う。
既に危険な状態に見えるも、角田レフェリーをカウントを始めようとしたが、谷川陣営がタオルを投入し、ムシンスキのTKO勝ちとなった。
K-1アマチュア~THE MASTERS~ -60kgスペシャルファイト 2分2R(延長1分1R)
○兼子ただし(兼子道場)
×平川一弘(K-1ジム五反田)
判定3-0
- 5月のK-1後楽園ホール大会での須藤元気氏
永澤サムエル聖光、大岩龍矢との打ち合い制す
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×大岩龍矢(team VASILEUS/Krushライト級王者、元Bigbangライト級王者)
○永澤サムエル聖光[きよみつ](日本/ボリビア/B Make/元WMOインターナショナル・WBCムエタイ日本・ジャパンキック・ライト級王者)
判定0-3 (山根29-30/西村29-30/豊永28-30)
大岩は34歳。24年7月のKrushで伊藤健人に判定勝ちし、Krushライト級王者となる。11月の地元名古屋大会ではトーマス・アギーレと63kg契約で対戦し判定負け。昨年7月のK-1で西本竜也に3R KO勝ち。盟友・武尊氏率いるVASILEUSに移籍し、昨年11月、篠原悠人に判定勝ちしKrushライト級王座を防衛した。
永澤は36歳。ジャパンキック、WBCムエタイ日本のタイトルを獲得後、24年8月からK-1 GROUPに参戦。里見柚己、古宮晴、佐野天馬に敗れ、瓦田脩二、上野空大に勝利。今年2月のK-1では西京佑馬に1R KO勝ちし、K-1 GROUPでの戦績を3勝3敗の五分とした。本来ならこの後楽園でのKrushで大岩の王座に挑戦すれば、メインイベントになりそうだが、今回はK-1後楽園大会の前半パートのノンタイトル戦として組まれた。
大岩のセコンドには武尊氏がつく。1R、両者頭を近づけての接近戦で、永澤が中盤、左右のボディのヒットを増やすが、大岩も右ロー、ミドル、左前蹴り等を返し、終盤には右ストレートを当てて、五分に近い状態をキープする。記者採点はイーブン。
2R、大岩が右カーフ、右ストレートを随所で当て、やや優位になるが、永澤も左奥ローを返し、左右のボディを変わらず当て、一歩も引かないファイトを展開する。記者採点はイーブンだが、やや手数で勝った永澤につく可能性もある、
3Rもお互い接近戦で削り合うが、次第に失速したのは大岩のほう。永澤が大岩をコーナーにまで下がらせ、左ボディ、右アッパー等を度々当て、大岩を追い詰めて終える。記者採点は永澤。合計29-30で永澤。ジャッジ3者も永澤を支持し、永澤が判定勝ちした。
璃明武、乙津陸を翻弄し判定勝ち
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○璃明武[りあむ](K-1ジム総本部チームペガサス/Krushスーパー・バンタム級王者)
×乙津 陸[おつ りく](KNOCK OUTクロスポイント大泉/KNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王者)
判定3-0 (岡田30-28/西村30-27/金子30-28)
璃明武は25歳。24年のK-1 -55kg世界最強決定トーナメントでは7月の一回戦を突破したが、9月の準決勝では金子晃大に判定2-0で惜敗した。12月のK-1では大久保琉唯に判定負け。昨年3月、池田幸司に延長判定勝ちしKrushhスーパー・バンタム級王座3度目の防衛。11月、村田健悟に判定勝ちし4度目の防衛を果たした。
乙津は21歳。24年2月のKrushでは齊藤龍之介に延長判定勝ちしたが、アゴを骨折。その後はホームリングのKNOCK OUTに戻り、昨年4月の復帰戦では森岡悠樹に1R KO負け。6月、石川直樹を3R KO。12月、星拓海に判定負け。今年3月のジャパンキックでの西原茉生戦では54kgのリミットを1.15kgオーバーし失格となっていた。55kgに階級を上げるためKNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王座を返上し、約2年ぶりにK-1 GROUPに登場した。
試合は璃明武が乙津を終始翻弄する展開に。1R、璃明武が左ジャブを突きつつ、左ミドル、テンカオ、インローと攻撃を散らし、右ストレートや左右のハイも絡め、矢継ぎ早に攻撃を当て続ける。まだ乙津はひるまないが、ほとんど攻撃が返せない。記者採点は璃明武。
2R、璃明武が開始すぐからバックスピンキック、左ボディを強打し、ミドル、膝、ジャブを当て続け、終盤には左右のハイも当て、好印象を残す。乙津は序盤こそ右ローやフックを当てたが、その先が続かない。記者採点は璃明武。
3R、璃明武が変わらず左ミドル、インローを当て続け、ハイも絡め、乙津を翻弄して終了する。記者採点は璃明武。合計30-27で璃明武。ジャッジは2者が意外にも30-28としたが、1者は30-27で璃明武を支持し、璃明武が判定勝ちした。
池田幸司が1R KO勝ち
第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○池田幸司(ReBORN経堂/元Krushバンタム級(53kg)王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
×藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
1R 0’51” KO (左膝蹴り)
池田は28歳。昨年5月、スーパー・バンタム級王者の金子晃大からダウンを奪い判定勝ちしたが、9月の金子の王座を懸けてのリマッチでは判定負け。11月には新鋭の大鹿統毅に判定負け。今年2月、橋本楓汰に判定2-0で惜敗し3連敗となった。
藤田は28歳。21年11月に池田と対戦しKO負けしている。K-1には22年8月に石井一成にKO負けして以来約4年ぶりの出場。昨年12月、スーパー・バンタム級に階級を上げ、寛心に判定負けしたが、2月には内田竜斗に判定勝ちしている。
試合は5年前の初対決以降のキャリアと経験差が如実に出る展開に。1R、池田が開始すぐから左三日月蹴りを効かせ、左テンカオでダウンを奪う。藤田はダメージが大きく、池田が左テンカオで再びダウンを奪ったところで、レフェリーがストップした。
第1試合 スーパー・フェザー級 3分3R(延長1R)
○龍翔[りゅうしょう](EX ARES/ジャパンカップキック・スーパーバンタム級王者)
×小野寺隼[はやと](K-1ジム大宮チームレオン)
判定2-0 (山根30-29/豊永29-29/三浦30-29)





































