K-1 2.8 代々木第二(レポ/-90kgトーナメント):ドイツの身長2mの新鋭ルーカス・アハテルバーグ、サッタリらを3連続1R KOし優勝。須藤元気P「ターザンとのタイトルマッチが見たい」

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K-1 WORLD GP 2026~ -90kg世界最強決定トーナメント~
2026年2月8日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館
レポート&写真:井原芳徳 ※ワンマッチのレポートは別記事でお伝えします。
ドイツのアハテルバーグ、サッタリを1R KO
第9試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
×マハムード・サッタリ[Mahmoud Sattari](イラン/TEAM大和魂/元Krushクルーザー級王者、M-1世界ヘビー級王者、K-1無差別級トーナメント2022優勝)
○ルーカス・アハテルバーグ[Lukas Achterberg](ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen/Fair FCライトヘビー級(91kg)王者、Gladiator Fight Nightライトヘビー級(93kg)トーナメント優勝)
1R 0’51” KO (左フック)
-90kg世界最強決定トーナメントは8選手が参加し、一日で決勝まで行われる。K-1クルーザー級(-90kg)王者のティアン・ターザンは、9月のオランダでの試合で左拳を負傷し、11月のK-1で計画されていた元王者・リュウ・ツァーとの防衛戦を欠場していたが、今回のトーナメントも欠場する。リュウもトーナメントに出場せず、K-1の二強不在の世界最強決定トーナメントとなってしまったが、今後、二強を脅かしそうな精鋭が各国から集った。
サッタリは25戦21勝(13KO)4敗の34歳。24年9月のK-1クルーザー級タイトルマッチでリュウ・ツァーに挑むも判定負け。昨年4月にKrushクルーザー級王座を返上。5月の横浜大会ではリュウがティアン・ターザンを相手に防衛戦を予定していたが、リュウが負傷欠場したため王座を返上し、ターザンとサッタリで王座決定戦が行われ、サッタリは1R KO負けした。9月には山口翔大を2R KOした。
初来日のアハテルバーグは16戦15勝(6KO)1敗の29歳。ヨーロッパでのEnfusionやSENSHIを主戦場とする。当初、今回はリザーブファイトに出る予定だったが、K-Jeeの負傷欠場により本戦に繰り上がった。
1R、サッタリは長身のアハテルバーグに対し、潜り込んでから右フックを放ち、先手を取ろうとする。だがアハテルバーグはかわすと、右フックで詰めてから、サッタリが左フックを返したところへのカウンターで、左フックをクリーンヒット。サッタリがダウンすると、伸びた状態となり、すぐに豊永レフェリーがストップした。サッタリはしばらく立てなかったが、最後は同郷のシナ・カリミアンにも支えながら歩いて退場した。
第10試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
×マッティア・ファラオーニ[Mattia Faraoni](イタリア/RAINI CLAN/ISKA世界スーパーヘビー級(100kg超)&スーパークルーザー級(95kg)王者)
○ボグダン・ストイカ[Bogdan Stoica](ルーマニア/ストイカブラザーズ・ファイトアカデミー/元Enfusionライトヘビー級(95kg)王者、WKUクルーザー級(90kg)王者、SUPERKOMBATクルーザー級(92kg)王者、WAKO-PROインターコンチネンタル・クルーザー級(88.6kg)王者)
2R 2’41” KO (左フック)
ファラオーニは35戦30勝(14KO) 5敗の35歳。24年12月のK-1初戦でフェン・ルイに判定負けし、昨年11月には地元イタリアでのOKTAGONでAKIRA Jr.をKOした。
初来日のストイカは76戦59勝(41KO)17敗の36歳。ONEやGLORYにも出場経験があり、16年10月には後にUFC王者となるイスラエル・アデサニヤとも対戦経験がある。
1R、キャリアで上回るストイカがプレッシャーをかけ、右ミドル、ストレートを当てる。ファラオーニも左ミドルを随所で返す。ストイカがやや積極的だが、まだ差は乏しい。記者採点はイーブン。
2R、ストイカが変わらず前に出てパンチを振るう。ホールディングが繰り返され、両者とも箱崎レフェリーから注意、警告、減点1を科される。だが減点の後、ストイカが一気に前に出ると、左フックをクリーンヒットしダウンを奪う。ファラオーニはダメージが大きく、すぐさまレフェリーがストップした。ファラオーニはストレッチャーで運ばれた。
第11試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
○イブラヒム・エル・ボウニ[Ibrahim El Bouni](モロッコ/ジム・ハーレム/初代K-1ヘビー級王座決定トーナメント2017準優勝)
×マルコ・ブラック・ダイヤモンド[Marco Black Diamond](ブラジル/LOUTUS MMA/K-1 WORLD GP 2026 -90kg南米予選トーナメント優勝、SFT COMBATミドル級(84kg)王者)
判定3-0 (山根29-25/三浦29-25/梅木29-25)
エル・ボウニは54戦42勝(22KO)11敗1分の33歳。17年11月のK-1初代ヘビー級王座決定トーナメントではKOICHI、ロエル・マナートを下すが、決勝でアントニオ・プラチバットに判定負け。その後はONE、GLORY等に参戦し、9年ぶりにK-1に参戦する。
マルコは41戦34勝(12KO)7敗の28歳。25年10月のK-1南米地区予選で優勝し、今回のトーナメントで初来日する。

1R、エル・ボウニが右ロー、左右のボディストレートを散らしつつ、右ストレート、左フック等の顔面へのパンチも当て、手数多く攻める。マルコも打ち合いで左フックをカウンターで返すが、攻撃が少なく、攻撃をもらうと時折動きが止まり印象が悪い。記者採点はエル・ボウニ。
2R、エル・ボウニが序盤から右ストレートでダウンを奪う。ダメージの溜まったマルコは、組み付きを繰り返し、豊永レフェリーから警告を受ける。さらにマルコはエル・ボウニの右ミドルをつかむ反則をしながら右ストレートを当てて倒し、レフェリーから警告の累積で減点1を科される。さらにダメージもあるため減点1が加わる。エル・ボウニの回復時間が設けられた後再開する。お互い目立つ攻撃なく終わる。エル・ボウニの10-6というポイントに。
3R、やや消耗した感のあるエル・ボウニは回って距離を取り、マルコがパンチを連打して反撃するが時間切れに。エル・ボウニが判定勝ちした。
第12試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
○ニキータ・コズロフ[Nikita Kozlov](ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/RCC Fair Fightヘビー級王者)
×アスラン・コシエフ[Aslan Koshiyev](カザフスタン/ファイトクラブ・タイタン)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定0-1 (29-30/29-29/29-29)
両者ともK-1初参戦。コズロフは23戦20勝(7KO)3敗の33歳。過去にティアン・ターザンに判定負けし、アリエル・マチャドに判定勝ちしている。
コシエフは8戦7勝(4KO)1敗の20歳。出場メンバーでダントツの最年少だが、昨年のIFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)世界選手権3位に入賞するなど、アマでの経験が豊富だ。
1R、コズロフのパンチのヒットがやや目立つものの、差の乏しい状態が続いたが、終盤、コシエフの右フックでコズロフがひるみ、コシエフが印象を作る。記者採点はコシエフ。
2R、コズロフが変わらずパンチ、ローを当て、やや積極的だが、はっきり差をつけられず、コシエフも右ストレート、ローを返し、大差をつけさせない。記者採点はイーブン。
3Rも差の乏しい状態が続く。終盤、コズロフが前に出てパンチのヒットを増やすが、詰め切れず終わる。記者採点はイーブン。合計29-30でコシエフ。ジャッジは1者がコシエフ支持だったが、2者がイーブンで延長へ。
延長R、中盤までコズロフがパンチ、ローで積極的だったが、終盤はコシエフが右膝、ストレート等を返して持ち直して終了する。記者採点は迷ったが手数がやや上だったコズロフ。ジャッジ3者もコズロフを支持し、コズロフが判定勝ちした。
第8試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
×グンター・カルンダ[Gunther Kalunda](コンゴ民主共和国/ReBORN経堂/KROSS×OVER KICKヘビー級王者)
○AKIRA Jr.(フィリピン/Team Aj/IKCヘビー級王者、RKSクルーザー級王者、元蹴拳ムエタイ・スーパーミドル級王者)
3R 2’08” 反則
1R、カルンダが左フックを効かせ、左右のフックの連打でダウンを奪う。だが膝立ちのAKIRA Jr.にカルンダがパンチを当てる反則を犯し、一時中断する。カルンダに減点1が科される。すると再開後、回復したAKIRA Jr.が前に出てパンチを当て、右ストレートでダウンを奪い返す。
2R、序盤こそAKIRA Jr.がパンチを当て優勢だったが、中盤過ぎからカルンダが右ストレート、アッパーを効かせ、優位に進める。
おそらくポイントイーブンで迎えた3R、カルンダの左肘が当たり、西村レフェリーは減点1を宣告する。AKIRA Jr.は右まぶたをカットし、ドクターチェックを受ける。再開後、パンチの打ち合いとなるが、その中でカルンダが後頭部を殴る反則を犯し、3度目の減点が入ったため、カルンダの反則負けとなった。
アハテルバーグ、準決勝も1R KO勝ち
第15試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○ルーカス・アハテルバーグ[Lukas Achterberg](ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen/Fair FCライトヘビー級(91kg)王者、Gladiator Fight Nightライトヘビー級(93kg)トーナメント優勝)
×ボグダン・ストイカ[Bogdan Stoica](ルーマニア/ストイカブラザーズ・ファイトアカデミー/元Enfusionライトヘビー級(95kg)王者、WKUクルーザー級(90kg)王者、SUPERKOMBATクルーザー級(92kg)王者、WAKO-PROインターコンチネンタル・クルーザー級(88.6kg)王者)
1R 1’50” KO (左三日月蹴り)
1R、アハテルバーグが開始すぐ、右フックでダウンを奪う。アハテルバーグは無理にラッシュせず、しばらく攻防を続けるが、中盤過ぎ、離れた間合いから左三日月蹴りをクリーンヒットすると、アハテルバーグは一発で再びダウンし、アハテルバーグのKO勝ちとなった。アハテルバーグは2連続1R KO勝ちで、ダメージ無しで決勝に進んだ。
第16試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×イブラヒム・エル・ボウニ[Ibrahim El Bouni](モロッコ/ジム・ハーレム/初代K-1ヘビー級王座決定トーナメント2017準優勝)
○ニキータ・コズロフ[Nikita Kozlov](ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/RCC Fair Fightヘビー級王者)
判定0-3 (26-30/27-30/26-30)
1R、エル・ボウニが最初から積極的に攻めるが、コズロフは耐えると、左フックでダウンを奪う。エル・ボウニはダメージが溜まり、ホールディングを繰り返し、箱崎レフェリーから警告を受ける。
2R、エル・ボウニは回って攻撃をもらわないようにする状況が続き、コズロフが追いかけ、パンチを随所で当て、エル・ボウニを追い詰める。
3R、コズロフが前に出て、パンチ主体に攻めつつ、顔面への右膝蹴りも当て、優位を維持し終了する。コズロフが点差を広げ判定勝ちし、決勝に進んだ。
アハテルバーグ、決勝も1R KO勝ちで優勝。須藤元気P「ターザンとのタイトルマッチが見たい」
第20試合 K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
○ルーカス・アハテルバーグ[Lukas Achterberg](ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen/Fair FCライトヘビー級(91kg)王者、Gladiator Fight Nightライトヘビー級(93kg)トーナメント優勝)
×ニキータ・コズロフ[Nikita Kozlov](ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB/RCC Fair Fightヘビー級王者)
1R 2’19” KO (右カーフキック)
アハテルバーグは200cm、コズロフは196cmと、長身選手同士の決勝に。1R、開始すぐからアハテルバーグがプレッシャーをかけ、右カーフキックを当て、左右の三日月蹴りも当て、着実にダメージを与える。すると終盤、アハテルバーグが右のカーフキックを当てると、コズロフは悲鳴を上げて倒れ、豊永レフェリーはダウンを宣告すると、ダメージが大きいと判断しストップした。当初はリザーブファイト要員だったアハテルバーグだが、3連続1R KO勝ちで-90kg世界トーナメントを制した。
須藤元気のプロデューサーは大会後の総括「ターザンとのタイトルマッチが見たいですよね」とコメントしている。アハテルバーグは「ティアンとは何度かヘマーズジムで練習をしたことがあり、いい選手だと知っています。試合が組まれればやります」と対戦に前向きな姿勢を示した。











