Krush 5.25 後楽園ホール(レポ):谷川聖哉、山口翔大との延長戦制しクルーザー級王者に。ヴィトー・トファネリ、塚本拓真に3R KO勝ち

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Krush.176
2025年5月25日(日)東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
谷川聖哉、山口翔大との延長戦制しクルーザー級王者に
第9試合 メインイベント 第3代Krushクルーザー級(90kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
○谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×山口翔大(GENESIS/TEAM3K/RKS&AJKNクルーザー級王者、JFKO全日本フルコンタクト空手道選手権2018・19重量級優勝)
4R 判定3-0 (梅木10-9/岡田10-9/豊永10-9)
3R 判定1-0 (梅木30-29/岡田30-30/豊永30-30)
※谷川が王者に
マハムード・サッタリが返上したKrushクルーザー級王座を懸けた一戦。23年のK-1 ReBIRTH以降、世界戦略の一環で無差別級が強化された影響で、谷川も山口も無差別級での戦いが増えたが、本来のクルーザー級に戻り、持ち味を発揮しやすい試合となりそうだ。また、今大会の翌週31日のK-1横浜BUNTAI大会では、K-1同級王者のリュウ・ツァーがディアン・ターザンを相手に防衛戦を行うため、次のK-1王座の挑戦者を占う上でも大事な試合となる。
谷川は28歳。フルコンタクト空手の真正会の全日本重量級で2度優勝し、17年のキックデビュー後の戦績は24戦13勝(6KO)10敗1分。2022年のK-1無差別級トーナメントでは準優勝。昨年は3月にミドル級に落としてKrush初代ミドル級決定トーナメントに出場するもブハリ亜輝留に判定負け。8月のKrushではクルーザー級に戻りRUIをKO。10月のK-1無差別級トーナメント予選でクォン・ジャンウォンに判定負け。12月の同トーナメント・リザーブファイトでは実方宏介を1R KOした。4月に入り、元K-1 GIRLSでタレントの堀尾実咲さんとの婚約を発表したばかりだ。
山口は34歳。フルコンタクト空手の新極真会等の集まったJFKOの全日本大会を2度制し、22年のキック転向後の戦績は10戦8勝(3KO)2敗。昨年10月はK-1無差別級トーナメント予選でエロール・ジマーマンを苦しめるもKO負け。同予選で谷川に勝ったクォン・ジャンウォンが病気により欠場し、山口は12月の本戦トーナメントの代役に抜てきされると、一回戦ではクラウディオ・イストラテの反則負けとなり、準決勝ではフェン・ルイに判定負けしている。最近ではX上で谷川の所属するKRESTについて「バシレウスの2軍じゃなく、クレストはクレストだって言うなら武尊選手の数字に頼るな」等と記し、KRESTの亀本勇翔、黒川瑛斗、倉田永輝と舌戦を繰り広げていた。
1R、谷川が右ロー、ボディを積極的に放ち、やや優位に進める。だがまだひるませる攻撃や、攻撃をまとめるほどにはならない。山口は右ローを時折当てるが攻撃が少ない。お互い組み付く場面も多い。記者採点はイーブン。
2R、お互いホールディングが多く、箱崎レフェリーが「押して」と言ってもなかなか離れない状態が繰り返される。レフェリーは両者に注意をまず出し、それでも変わらないため、警告に繰り上げる。その後もホールディングが繰り返される。谷川の右膝とフックの積極性が少し上だが、差は乏しい。記者採点はイーブン。
3Rも同様で、ホールディングが繰り返され、レフェリーは警告を両者に出す。その中でこれまで同様、谷川の右ロー、ボディ等のヒットが少し上だが、差は乏しいまま終わる。記者採点はイーブンだが谷川についても不思議ではない。やはりジャッジは1者が谷川につけるが、2者はイーブンで延長へ。
延長Rも基本的に同じ構図で、ホールディングにレフェリーは注意を出し、谷川が右フック、ボディ、膝等を随所で当てる展開が続く。疲れの溜まった山口はほとんど攻撃を出せず終了する。記者採点もジャッジ3者も谷川で、谷川が判定勝ちし、Krushクルーザー級王者となった。
記念撮影では実咲夫人、オランダ修行時に谷川が英会話で世話になったというシナ・カリミアンとも撮影した。
ヴィトー・トファネリ、塚本拓真に3R KO勝ち
第8試合 セミファイナル 66kg契約 3分3R(延長1R)
×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
○ヴィトー・トファネリ[Vitor Toffanelli](ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館/WBKF世界スーパーウェルター級(70kg)王者、S-BATTLE KICKミドル級(70kg)王者、FIGHT DRAGON 70kg級王者)
3R 0’47” KO (左ローキック)
塚本は昨年4勝2敗。近藤魁成、不可思に判定勝ちしたが、上位勢のゴンナパー、佐々木大蔵に判定負けした。4月29日のKrushでは岩﨑悠斗を2R KO。試合後には「6月試合したいです。ベルト欲しいです」「今年5試合やりたいです」と話していた。大会の生放送で宮田充プロデューサーは5月大会への連続参戦を提案。塚本は予定していた韓国旅行をキャンセルし、約1か月間隔での試合に臨む。
トファネリは39歳のベテラン。過去にK-1 GROUPで野杁正明、佐々木大蔵、稲垣柊に判定負け、林健太にKO負け、鈴木勇人とは1勝1敗。23年3月に近藤魁成に判定負けして以来約2年ぶりにK-1 GROUPに参戦する。最近では昨年12月のKOS福岡大会で松島勲也を右上段後ろ回し蹴りでKOしWBKF世界スーパーウェルター級王座を獲得している。
1R、前に出るトファネリに対し、塚本が右ミドル、カーフキックを当てる。トファネリも左右のローを随所で返す。中盤にも塚本が左ローをもらって少しバランスを崩す場面があったが、残り30秒、トファネリが左奥ローを太もも当てると、塚本はスリップする。立っても棒立ちの塚本に、トファネリが左ロー、ハイ等をまとめて追い詰めて終える。
2R、トファネリは執拗に左ローを当てる。塚本も必死に右ミドルを返すが、次第に足が止まりがちに。終盤、トファネリがロープ際に詰め、右フックを効かせ、パンチラッシュからの左ローでダウンを奪う。塚本は立ったが、ダメージが大きい様子だ。
3R、開始早々からトファネリがラッシュを仕掛け、パンチを当てつつ、左ローをヒットし、塚本がひるんだところで豊永レフェリーがストップ。トファネリのKO勝ちとなった。塚本は2カ月連続の試合で、コンディションが万全でなかった可能性もあるが、それ以上にトファネリの攻撃のシャープさが光る一戦だった。
計量オーバーの鬼山桃太朗がKO勝ち
第7試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangスーパーバンタム級王者)
×齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
2R 2’28” KO (右ストレート)
※鬼山が計量1.5kgオーバーし1R減点2、ファイトマネーの30%を対戦相手に譲渡、齊藤8オンス・鬼山10オンスのグローブハンデ
1R、鬼山が前に出続けるが、齊藤は回ってかわし、随所で右膝やパンチを当てる。鬼山も時折右フックを返す。まだお互い強打は乏しい。記者採点はイーブン。
2R、齊藤が変わらず右テンカオ、前蹴り等を当て、やや優位に進める。だが鬼山のセコンドの渡辺雅和氏が「全部出せ。俺が出してやるから」と声を飛ばすと、鬼山は少しずつパンチのヒットを増やし、左フックでダウンを奪う。後頭部に当たっていたが、中野レフェリーは有効打とみなす。さらに鬼山が齊藤をロープに詰め、右ストレートをクリーンヒットしてマットに沈めた。とはいえ鬼山は大幅に計量オーバーしていたため、後味の悪い結果となってしまった。
白幡裕星、長野翔との接戦制す
第6試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)
×長野 翔[かける](K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
4R 判定2-1 (梅木9-10/岡田10-9/豊永10-9)
3R 判定0-0 (豊永30-30/岡田30-30/梅木30-30)
1R、長野がプレッシャーをかけ続け、白幡がサウスポーで構えつつコーナーを背負う時間が長く続く。お互いミドルを当て、パンチ含めた手数は長野が上だが、まだはっきり差をつけることができない。記者採点はイーブン。
2R、長野が中央側に立つが、白幡は詰められる場面が減り、1R寄りは前に出るように。ミドルの蹴り合いでも五分に近づく。お互いひるませたり追い詰める攻撃はまだ出せない。記者採点はイーブン。
3R、パンチの比重が上がり、長野が右ストレートをクリーンヒットする場面もあるが、白幡はひるまず、五分に近い状態をキープする。記者採点はイーブン。合計30-30でジャッジ3者も同じ採点で延長へ。
延長R、長野は右アッパー、ストレートを随所で当て、やや優位に進める。クリンチが増え、西村レフェリーは両者に注意を出す。クリンチの状況で、白幡は膝を当て、離れれば左ミドルを当てる。終了間際、白幡が蹴り数を上げて終了する。延長Rはマスト判定で、記者採点は長野。差が乏しいまま終わり、長野のパンチと白幡の蹴りの評価でジャッジの解釈が割れた模様で、2者が白幡を支持し、白幡が判定勝ちした。
第5試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
○西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONライト級王者)
判定3-0 (豊永30-28/箱崎30-28/山根30-28)
和歌山県紀の川市出身で愛媛の武勇会に所属するマルちゃんはKrush初参戦。25戦15勝(6KO)8敗2分の27歳。最近では所属団体のINNOVATIONの4月5日の新宿フェイス大会で井上竜太に判定勝ちし、INNOVATIONライト級王座を防衛している。

1R、長身のサウスポーのマルちゃんに対し、西元がプレッシャーをかけ続け、前足に左右のローを随所で当てる。終盤には西元がマルちゃんをロープ際に詰め、ボディにパンチを当てつつ顔面にもつなげて差を示す。
2R、西元が右の三日月蹴りも絡めつつ、顔面とボディへのパンチ、右ローをこれまで同様に随所で当て、手数差をつける。
3R、マルちゃんも左ハイ、膝のヒットを増やすが、マルちゃんが最後にパンチをまとめ、反撃を封じ終了。2Rまでのポイントを取った西元が判定勝ちした。
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
×桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
1R 1’15” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
1R、開始すぐから山本が、左ボディを当てると、一発で桝本は下がり、さらに山本が右ボディ、左アッパーを当ててから、左ボディをクリーンヒットすると、桝本はダウンする。山本は前に出てパンチと膝を出し続け、右ストレートで再びダウンを奪うと、桝本のダメージが大きく、梅木レフェリーがストップした。
第3試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
○岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×HAYATO(CRAZY WOLF/PRO-KARATEDO達人フェザー級王者)
判定3-0 (岡田29-27/西村29-27/梅木30-27)
初参戦のHAYATOは兵庫県明石市出身の23歳で戦績19戦11勝(6KO)8敗。22年のRISEでの戸井田大輝らとの3試合はいずれも判定負けに終わったが、その後も地元関西中心に試合を重ね、1月のPRO-KARATEDO達人ではNJKFのランカーでもある祖父江泰司に判定勝ちし達人のフェザー級王座を獲得している。
1R、互角の攻防が続いていたが、終盤に岡嶋が右ストレートを効かせ、その後に右ストレートを立て続けに当ててダウンを奪う。だが金子レフェリーは、8カウントの段階で、まだ膝立ち状態のHAYATOにファイティングポーズのジェスチャーをし、HAYATOが立っていないにも関わらずファイティングポーズをしたのを確認し、試合を続行してしまい、場内はどよめく。また、岡嶋が自軍コーナーに下がっていたのをレフェリーは見逃していた。その後も岡嶋は右ストレートを当てるが、HAYATOは防御して終える。
2R、岡嶋が前に出続けるが、空振りが続くと、終盤、HAYATOが右ストレート等のパンチのヒットを増やして巻き返す。
3R、途中までHAYATOがやや優位だったが、お互い消耗した状況で迎えた終盤、岡嶋がまたも右ストレートをきっかけにパンチ連打で追い詰め終了。点差を広げ岡嶋が判定勝ちした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○銀次(VAINQUEUR GYM/KPKBインターナショナル・フェザー級王者)
×寺島 想[こころ](AX GYM/K-1カレッジ2020 -60kg優勝)
判定2-0 (金子30-30/西村30-29/豊永30-29)
1R、寺島が銀次を押し倒すと、銀次はマットに後頭部を打ち、しばらく中断する。三浦レフェリーは寺島に注意する。2R、銀次が長時間寺島をロープ、コーナーに詰め、右ストレートでひるませる場面も作る。3Rも銀次が詰め続け主導権を維持し判定勝ちした。
第1試合 女子50kg契約 3分3R(延長1R)
○ケイト・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/M-1 JAPAN女子ライトフライ級王者)
×恵音[あやね](NEXT LEVEL渋谷/KPKB女子バンタム級王者)
判定3-0 (豊永30-28/山根30-28/三浦30-27)
初参戦の恵音は3戦3勝の26歳。故郷の福岡でのKPKB(九州プロキックボクシング)で昨年5月、小澤聡子に延長判定勝ちし、KPKB女子バンタム級王座を獲得している。
1R、前に出る恵音に対し、長身のケイトは距離を取りつつ、右ミドルとストレートの連打を度々決めて主導権を握る。2Rも同様に攻めつつ、終盤には単発での右ストレートのヒットを増やし、恵音は時折ひるむ。3R、恵音も左フック、右ハイを強打して巻き返し場内を沸かせたが、ケイトもパンチを細かく返し続け終了。ケイトが判定勝ちした。
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
×上田咲也(HIGHSPEED GYM/K-1甲子園2022 -65kg優勝)
○瑠唯[るい](リーブルロア)
判定0-3 (28-30/28-30/28-29)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
○加藤りこ(K-1ジム五反田チームキングス)
×辰巳璃央[りお](Team Free Style)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)






















