Krush 4.23 後楽園ホール:壽美、真優に判定勝ちし女子フライ級王者に。松岡力、加藤虎於奈にリベンジしウェルター級王座奪取
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Krush.124
2021年4月23日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
壽美、女子フライ級奪取。先輩の紅絹、小林愛三も祝福
第7試合 ダブルメインイベント1 第5代Krush女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
×真優(月心会チーム侍)
○壽美(NEXT LEVEL渋谷)
判定0-3 (梅木28-30/豊永28-30/山根29-30)
※壽美が王者に
真優(まひろ)と壽美(ことみ)も2度目の対戦で、19年12月のK-1女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブファイトで対戦し、壽美が判定勝ちしている(YouTube)。壽美は昨年11月のK-1福岡大会でK-1王者・KANAから金星をあげ、1月の後楽園でのKrush女子フライ級王座決定トーナメント・準決勝では芳美に大差の判定勝ち。真優はNA☆NAを2R左前蹴りでKOしている。
1R、壽美がサウスポーに構え、お互いミドル、ローを当ててから、距離を詰めパンチが交錯し、クリンチになる展開が繰り返される。離れるとお見合いになる時間も多く、まだお互い攻略の糸口をつかみきれていない感がある。
2R、壽美が圧力をかけ、左ミドルを当てつつ、随所で左ストレートをヒットする場面を増やし好印象。クリンチが増え、真優は自分から組み付くことが多く、岡田レフェリーから警告を受ける。
3Rも壽美が圧をかけ、左ミドル、左ストレートを随所で当てて主導権を維持する。真優はバックハンドブローを狙うが防御され続け終了。壽美が2R以降のポイントを取り判定勝ちし、真優に連勝すると共に初のベルトを獲得した。
壽美は「不器用な私をチャンピオンにしてくださったグレイシャア(亜紀)さんありがとうございました。トレーナーも先輩も素敵な方ばかりで私の誇りです」と話し、関係者に感謝を述べ「チャンピオンになってここからがスタートなのでもっと頑張ります」とアピールした。最後はグレイシャア・トレーナー、先輩の紅絹、小林愛三と共に記念撮影した。
松岡力、レオナ・ペタスの弟・加藤虎於奈からダウン奪いリベンジし王座奪取
第8試合 ダブルメインイベント2 Krushウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS/王者)※初防衛戦
○松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者)
判定0-3 (岡田27-30/山根27-30/梅木28-29)
※松岡が王者に
加藤虎於奈(こおな)は1月に山際和希を倒し王座を獲得し、兄のレオナ・ペタスと揃っての同時兄弟Krush王者となった。その前の昨年11月の松岡戦では、虎於奈が2Rに2度のダウンを奪うも、反撃した松岡のつかんでからの膝蹴りの反則で虎於奈が目を負傷し、反則勝ちという決着に(YouTube)。虎於奈は「まずは自分の中のもやもやを消し去りたい」と思い、松岡を挑戦者に指名した。
1R、お互い慎重で、虎於奈が左ミドル、松岡が右ローを随所で当てるが、また攻撃が少ない。
2R、クリンチが繰り返される中で、松岡が右ロー、ミドルのヒットをじわじわ増やす。中盤過ぎ、松岡がパンチの連打から左ハイも絡めて一気に前に出て、打ち合いの中で左フックでダウンを奪う。その後も松岡がパンチや膝を当て、虎於奈を追い詰める。
3Rもクリンチが多いものの、その合間に松岡がパンチをまとめ主導権。虎於奈も右フックを当て返し、少し松岡をひるませる場面を作るが、松岡も耐えてパンチを返して挽回し終了。松岡がダウン分の点差を守り、リベンジを果たすと共に、第9代ウェルター級王者となった。
ベルトを巻いた松岡は「虎於奈が強すぎて何を言ったらいいかわからないですけど、格闘技人生に花を添えることができました。28歳で年ですけど、もう1回K-1で世界トーナメントやってもらって、格闘技人生を終えたいので、それまでオファーしないでください。それまでは遊びます」と、彼らしい表現で喜びと今後の目標を語った。
小嶋瑠久、幸輝、植村真弥、昇也が豪快KO勝ち
第6試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○小嶋瑠久(PURGE TOKYO) ※K-1 GYM横浜infinityから所属変更。瑠久 改め
×斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
2R 1’25” KO (右ストレート)
1R、バックハンドブローを多用する斉藤に対し、小嶋は再三コーナーに詰め、左ボディを効かせて優位に試合を運ぶ。
2Rも小嶋が左ボディを効かせ、詰めて右フックも効かせ追い詰め、パンチの連打でスタンディングダウンを奪う。最後もコーナーに詰めて、右のフック、ストレートを連打してダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
移籍初戦で快勝の小嶋は「久しぶりです。これから成長し、次に次に行って、チャンピオン取りに行くんで」とアピールした。
第5試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)
○幸輝(インタージム/KPKBスーパーウェルター級王者)
1R 2’07” KO (右フック)
KPKB(九州プロキックボクシング)の王者・幸輝はK-1 JAPAN GROUP初参戦。両者ともミドルを蹴りつつ、パンチも当て、積極的に攻める中で、FUMIYAの左ミドルのカウンターで、長身の幸輝が右ストレートをヒット。ひるんだFUMIYAに対し、幸輝が詰めて右フックを当ててダウンを奪うと、FUMIYAは立ち上がれず、幸輝のKO勝ちとなった。幸輝は「今日はメインがウェルター級タイトルマッチなので、いずれ挑戦したいです」とアピールした。
第4試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
○植村真弥(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/元WMC日本ヘビー級王者)
×中平卓見(北眞舘)
1R 1’43” KO (右アッパー)
1R、開始すぐから体格で勝る植村が圧力をかけてパンチを当て、コーナーに詰めての右アッパーと左ボディの連打でダウンを奪う。植村はその勢いのまま、右アッパーで2ダウンを重ねKO勝ちした。
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×迅也(北斗会館浅科道場)
○昇也(士魂村上塾/Bigbangスーパーライト級王者)
1R 2’24” KO (右フック)
1R、両者サウスポーに構え、迅也が先に左フックでダウンを奪う。だが昇也は右ジャブのフェイントからの左フックをクリーンヒットすると、左フックを再び当てダウンを奪う。迅也は立ち上がるがダメージが大きく、迅也の右フックのカウンターで昇也が右フックをクリーンヒットして再びダウンを奪うと、すぐさまレフェリーがストップ。昇也が見事逆転KO勝ちした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×久保一馬(FIGHT CLUB 428)
○立基[りき](K-1ジム目黒TEAM TIGER)
判定0-2 (山根29-30/太田29-29/豊永28-30)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○里見柚己(team NOVA)※K-1 GYM横浜infinityから所属変更
×堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R
○齋藤紘也(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
×マーク・バード・ジェームス(イギリス/K-1五反田チームキングス)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)