Krush 11.27 後楽園ホール:新美貴士、玖村修平&森坂陸との計7Rを制しフェザー級王者に。菅原美優が女子アトム級王者に
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Krush.119
2020年11月27日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第2試合 第5代Krushフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○森坂 陸(エスジム)
3R 2’58” KO (2ダウン:右バックハンドブロー)
江川優生がK-1フェザー級王者になったことでKrush同級王座を返上し、8選手による同王座決定トーナメントが9月26日のKrush.117で開幕。今回は岡嶋形徒 vs. 森坂陸、玖村修平 vs. 新美貴士の準決勝と、決勝まで1日で行われた。
岡嶋は一回戦で林京平を3R KOしプロ5戦全勝に。7戦全勝で王者となるか?森坂は初戦で山浦力也に攻め込まれたが、試合終了間際の左バックハンドブローでのダウンが決め手となり逆転判定勝ちしており、準決勝でもそのバックハンドブローが決め手になる。
1R、森坂が細かくステップしつつ、右ロー、左ミドルをタイミング良く当て、やや優位。岡嶋は的を絞れない様子だ。2Rも森坂ペースで、中盤以降には右フック、左ボディ、左ジャブなどのパンチも随所で当て優位を維持する。
3R、岡嶋がパンチを当て、少し森坂がバランスを崩すと、岡嶋が圧力を強める。だが岡嶋が右フックを放った際、森坂がカウンターの左のバックハンドブローを当ててダウンを奪う。岡嶋もパンチで必死に抵抗するが、終了間際に森坂が再び右のバックハンドブローでダウンを重ね2ダウンとなり、トーナメントの規定によりKO勝ちとなった。
第3試合 第5代Krushフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/元NJKFバンタム級王者)
○新美貴士(名古屋JKファクトリー)
判定0-3 (梅木29-30/岡田29-30/豊永28-29)
玖村修平は弟の将史と共にKrush・K-1で活躍し、武居由樹・金子晃大ら実力者とも対戦経験豊富で、今回の優勝候補筆頭と評される。1年前の網膜剥離のピンチを乗り越え、復帰戦となった9月の一回戦では秀樹を3R KO。対する新美は一回戦が知良の計量失格で不戦勝となっていた。
1R、新美がサウスポーに構え、開始すぐから修平をロープ、コーナーに詰め続け、パンチ主体で手数多く攻める。修平は随所で右ミドル、右ストレートを返す。新美の攻撃でひるむこと自体は無いが、手数差が開いたままで印象が良くない。
2Rも新美が詰めてパンチを当て続けると、修平は鼻血を出し苦しそうに。修平も右ミドル、右ボディを随所で強打するが、新美は耐え、随所でパンチをまとめて好印象を残す。
3Rも新美がパンチを当ててやや優位だが、中盤以降、修平も負けじとパンチを増やし、手数でようやく上回る。記者採点は1Rと2Rが新美、3Rが修平で28-29で新美。ジャッジも3者とも1点差で新美を支持し、先手策の成功した新美が下馬評を覆して決勝に進んだ。
第1試合 第5代Krushフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
×山浦力也(北斗会館浅科道場/K-1甲子園2018 -60kg優勝)
○水津空良(優弥道場)
判定0-2 (豊永28-29/梅木29-29/岡田28-29)
第8試合 ダブルメインイベント2 第5代Krushフェザー級(57.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R(延長1R)
×森坂 陸(エスジム)
○新美貴士(名古屋JKファクトリー)
4R 判定1-2 (豊永9-10/梅木9-10/岡田10-9)
3R 判定0-1 (豊永29-30/梅木30-30/岡田29-29)
※新美が王者に
1R、新美は準決勝同様、サウスポーに構えてガードを固めてガンガン前に出て、森坂はステップでかわす構図に。お互いロー、ミドルを当てるが、均衡状態は崩れない。
2Rも新美は前に出続け、パンチの連打、左奥ロー、左膝を当て、やや優位に。森坂は少し口が開いて疲れが見え始めたが、終盤、右ミドル、ロー、ストレート等の攻撃を増やして巻き返す。
3Rも森坂ペースが続き、序盤から手数多く右ストレート、右ミドル、左ボディ等を当て続け、新美は鼻血を出す。新美も攻撃を返し、接近戦で激しい打ち合いになるが、新美がやや手数が劣る状態で終える。記者採点は2Rに新美、3Rに森坂につけ29-29でイーブン。ジャッジは1者が新美を支持したが、2者がイーブンで延長へ。
4R、両者接近戦で打ち合う展開が続き、中盤まで森坂が右の奥ローを多く当てていたが、新美は耐え、中盤から左ストレート、アッパー、左ミドル等の攻撃を増やす。だがお互いひるまず、手数も大差無く、僅差のまま終える。記者採点は難しかったが、手数でやや上だった新美。ジャッジ3者も同様で、新美が消耗戦を制し判定勝ちし王者となった。
ベルトを巻いた新美は「小森会長の作戦通りで勝てました。もっと強い選手に勝てるように頑張ります。これからもっと強くなってK-1のチャンピオンになります」とアピールした。
第7試合 ダブルメインイベント1 第3代Krush女子アトム級(45kg)王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R(延長1R)
○菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
×MOE(若獅子会館)
判定3-0 (豊永30-29/山根30-29/山崎30-28)
※菅原が王者に
高梨knuckle美穂が階級アップのため返上した女子アトム級王座を懸けて、4選手によるトーナメントの準決勝が7月に行われ、菅原美優が優に、MOEがチャン・リーに判定勝ちし、決勝に駒を進めた。菅原はプロ6戦目の21歳、MOEはプロ7戦目の18歳。
1R、中盤から菅原の回転の速い連打の中で右フックが当たり出すが、終盤にMOEも右ストレートを返し、ほぼ互角の展開。
2R、菅原が右ロー、前蹴り、左ミドル、MOEが顔面狙いの左前蹴りを当てる。バッティングも1Rからお互いあり、その都度中断する。終盤、菅原がスリップしたところで、MOEが蹴りを当ててしまい、岡田レフェリーから警告を受ける。終盤にも菅原がまたもバッティングをしてしまい、菅原にも警告が出され、荒れ気味の展開に。
3R、MOEはバッティングの影響かパンチの影響か?鼻血を出し、少し苦しそうで、手数が落ちる。やや冷静さを欠いたMOEに対し、菅原は右ロー、左ミドル、右ストレートを細かく出し続けやや好印象。終盤、MOEが左の顔面への前蹴りを一発当てるが、目立つ攻撃はこれぐらいになってしまう。
記者採点は3Rのみ菅原につけ30-29で菅原。ジャッジ3者も1~2点差で菅原を支持し、菅原が王者になった。ベルトを巻いた後は、先輩のKANA、練習仲間の城戸康裕、シルバーウルフOBの左右田泰臣氏が菅原を祝福した。
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)
○加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)
2R 反則
1R、両者カウンター狙いか?蹴りを少し打ち合う程度で、ほとんど攻撃を出さない状態が続く。終盤、虎於奈の左ハイが当たるが、松岡はすぐ持ち直し、虎於奈の追撃も無い。
すると2R、序盤から虎於奈が、左ジャブからの右ストレートでダウンを奪取。中盤にも右フックでダウンを奪い、松岡を追い詰める。松岡もパンチを返し、必死に巻き返しを狙うが、終盤、松岡が首相撲からの右膝蹴りの反則で虎於奈をダウンさせてしまう。これで加藤は左まぶたがふさがり、ドクターチェックの結果、続行不可能と判断され、虎於奈の反則勝ちとなった。
虎於奈はマイクを持つと、無念な形での勝利の悔しさから涙声になりながらも、Krushウェルター級王者・山際和希への挑戦を希望した。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1甲子園2019&2020 -65kg優勝)
×志村力輝(兼清流総本部)
1R 2’02” KO (左ストレート)
1R、龍華が序盤から左フックでダウンを奪い、志村は少しフラつきながらも立ち上がる。だが直後、志村が左フックでダウンを奪い返し波乱の展開に。その後、志村の前蹴りがローブローとなり、龍華が苦しむアクシデントもあったが、パンチの交錯する展開で龍華が左フックで2ダウン目を奪ったところで、志村のダメージが大きいことから、梅木レフェリーがストップした。マイクを持った龍華は、K-1甲子園2連覇とプロ6連勝の実績をアピールし、来年1月のK-1代々木競技場第1体育館大会への出場を希望した。
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2018 -60kg優勝)
×目黒翔大(優弥道場)
判定2-0 (太田30-29/山根29-29/山崎30-28)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
×古宮 晴(昇龍會/K-1甲子園2020 -65kg準優勝)
○児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定3-0 (28-30/27-30/26-30)
プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○立基[りき](K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×神田賢吾(ウィラサクレック・フェアテックス幕張)
判定3-0 (30-28/30-27/30-26)