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12.14 pancrase 「船木は新ル−ルエキシビジョンで登場」
12.14 shooto 「2000年、修斗公式戦第1戦全カ−ド発表」
12.14 nhb 「イ−ゲン、故郷でメインを飾る」
12.10 pride 「PRIDE-GP2000に佐竹参戦」
12.7 NHB 「ヒクソン VS 船木ついに正式調印へ!」
12.3 rings 「坂田“グレイシ−を消す!”宣言。Bブロック一回戦でヘンゾと激突」
12.3 rings 「前田社長襲撃事件で安生容疑者、書類送検へ」
12.3 rings 「恒例オランダ大会に金原、滑川派遣」
12.3 rings 「恒例もちつき大会開催」
12.1 pancrase 「高橋、再びノ−ル−ルマッチに挑戦」
 
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12月11月10月9月8月7月6月・5月(前半中盤後半)・4月(前半中盤後半

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pancrse 12月14日 公式情報

「船木は新ル−ルエキシビジョンで登場」

▼ 今週末に迫ったパンクラス横浜文化体育館大会の全カ−ドが発表された。メインイベントはやはり鈴木みのるVS菊田早苗と決定、生え抜きパンクラストである鈴木とパンクラチオンマッチ世代である菊田の象徴的な対決によって、パンクラスの1900年代が幕を閉じられることになった。
 また、ひと足早い新ル−ルお披露目試合となると言われていた船木誠勝の試合だが、やはりヒクソン戦決定の余波でエキシビジョンマッチという形に落着いたようだ。

 その他のカ−ドでは、9月の王座挑戦で近藤有己に壮絶なKO負けを喫した國奥麒樹真がパンクラチオンマッチに初挑戦する第6試合、注目のアマレストップアスリ−ト集団RJWから、今年の全日本社会人選手権85キロ級を制したを太田浩史が第一の刺客として送り込まれる第2試合などが注目されるところだろう。

(井田英登)

 
SKY PerfecTV! ライブスペシャル
PANCRASE BREAKING THROUGH PANKRATION
横浜文化体育館 1999.12.18 (日)
OPEN 16:30 START 18:00
 
メインイベント 鈴木みのる復帰戦!! 10分1本勝負
鈴木 みのる(横浜)
菊田 早苗(東京)
 
セミファイナル パンクラチオンマッチ 15分1本勝負
高橋 義生(東京#7)
チャック・ライデル(米/チーム・パニッシュメント)
 
第6試合 パンクラチオンマッチ 15分1本勝負
國奥 麒樹真(横浜#2)
レイン・アンドリュース(米/ホワイト・マーシャルアーツ・アカデミー)
 
第5試合 エキジビジョン/パンクラス新オフィシャルルール 3分
船木 誠勝(東京)
渋谷 修身(東京#8)
 
第4試合 パンクラチオンマッチ 15分1本勝負
美濃輪 育久(横浜)
クリス・ライトル(米/I.F.アカデミー)
 
第3試合 パンクラチオンマッチ 15分1本勝負
ネイサン・マーコート(米/コロラド・スターズ)
須藤 元気(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
 
第2試合 パンクラスルール 10分1本勝負
稲垣 克臣(横浜)
太田 浩史 (RJW/CENTRAL)
 
第1試合 パンクラスルール 10分1本勝負
窪田 幸生(横浜)
レスリー・アレン(英/ドラゴンズ・ゲート)
 

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修斗 12月14日 公式情報

「2000年、修斗公式戦第1戦全カ−ド発表」

▼ 来年2000年のプロ修斗第1戦となる1月14日(金)後楽園ホ−ル大会の全対戦カ−ドが発表になった。メインイベントはカルロス・ニュ−トンラリ−・パパドポロスの外人対決が据えられた。ニュ−トンは現在ランキング1位、パパドポロスは2位となっており、これまでパ−ソンの天下が続いてきたライトヘビ−王座の次期挑戦者を決定する闘いになるだろう。外人対決がメインイベントを飾るのはプロ修斗史上でもおそらく初めてではないかと思われるが、実力的に申し分のない両者の対決だけに、見ごたえのある対決が期待できるだろう。また10月の大阪大会でSTG大阪移籍第一戦を勝利で飾った中尾受太郎が7月の加藤鉄史戦以来約半年ぶりに東京のファンに姿を見せるセミも注目したい。

 今大会はヘビ−、ライトヘビ−級の対戦が多いが、これは来年新設が予定されているクル−ザ−級への伏線として、この階級周辺の選手の洗い直しを図るものであろう。第6試合に登場するジョン・カルボは、エンセン井上が設立したPUREBRED STGグアムからの初参戦選手で、エンセンが手塩にかけた選手として今後の活躍が期待される。

 また前半戦4試合は陣容が充実してきたパレストラの4選手が登場し、さながらパレストラ4番勝負の様相を呈しているのも興味深い。

(井田英登)

 
【第9試合】ライトヘビー級 5分3R
カーロス・ニュートン(チーム・ローニン)VS ラリー・パパドポロス(AUS修斗スパルタン・ジム)
 
【第8試合】ミドル級 5分3R
中尾受太郎(シューティングジム大阪)VS レイ・クーパー(ジーザス・イズ・ロード)
 
【第7試合】ライトヘビー級 5分3R
佐々木有生(無所属)VS ロナルド・ジューン(ジーザス・イズ・ロード)
 
【第6試合】ヘビー級 5分2R
ジョン・カルボ(PUREBRED STG グアム)VS 北川 純(直心会格闘技道場)
 
【第5試合】フェザー級 5分2R
廣野剛康(和術慧舟會)VS 西山典男(K'z FACTORY)
 
【第4試合】ライトヘビー級 5分2R
竹内 出(K'z FACTORY)VS 山下志功(パレストラ)
 
【第3試合】ウェルター級 5分2R
倉持昌和(STG横浜)VS 鶴屋 浩(パレストラ)
 
【第2試合】ウェルター級 5分2R
南部陽平(STG横浜)VS 八隅孝平(パレストラ)
 
【第1試合】ウェルター級 5分2R
松本光央(WILD PHOENIX)VS 鈴木洋平(パレストラ)
 

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nhb 12月14日 フルコンタクトファイタ−HPより

「イ−ゲン、故郷でメインを飾る」

▼ 去る12月7日ハワイで開催された「FUTURE BRAWL 2000」の結果速報が入ってきた。近年、修斗ル−ルによる公式戦を取り入れ、着実にロ−カルNHBの大会としてハワイに根付きつつあるSUPER BRAWLの第15回大会として開催されたものだが、今回も日本から、マモル勝田哲男ら日本人シュ−タ−、あるいはUSWFからエリック・ペインらを迎え盛況のうちに幕を閉じたようだ。中でも今回の売りは地元ハワイで、グラップリング・アンリミテッドを主催、SUPER BRAWLにも選手を派遣してきた、イ−ゲン井上がメインイベントを務めたことであろう。ポスタ−でもイ−ゲンは大きく取り上げられており、地元の人気が強大であることを伺わせていた。試合結果は以下にご覧頂けるように、シャ−クタンクのジョン・アレッシオを相手に横綱相撲を繰り広げて圧勝したようだ。

 ただ気になる情報としては当日セコンドについたエンセン井上と、地元で柔術を教えるへウソン・グレイシ−がまたもや小競り合いを起したとの記述が記事にみられる事だ。かつてエンセンはへウソン門下で柔術を学んだ経緯があるが、当地で行われた柔術大会でも判定を巡って対立するなど、現在は両者の関係は一触即発の状態にあるという。この事件についても詳細が判明し次第お伝えしたい。

(井田英登)

▼ SUPER BRAWL XV: FUTURE BRAWL 2000
場所 Blaisdell Arena, Honolulu, Hawaii  
日付 1999年12月7日
 
修斗ルール B-Class 5分 2回戦 ヘビー級- 85kg (187.5lbs)以上
○トゥリ・クリハ−パイ(Grappling Unlimited)
×デニス・タディオ (Jesus Is Lord) 
判定 [(19-18), (29-28), (20-18)]
 
パンクレーションルール ライトヘビー級- 187.5lbs
○Andy Wang アンデイ ウオン (Grappling Unlimited)
×Eddie Millis エディ ミルス (Shark Tank)
エディがドクターチエックをパスできず。アンデイ ウオンの不戦勝
 
修斗ルール B-Class 5分 2回戦 ライト級  63kg以下 (138lbs)
○リンカーン・テイラー (Yong Do Wong)
×シェーン・カビラ (Jesus Is Lord) 
腕ひしぎ逆十字による一本勝ち  1ラウンド 25秒
 
パンクレーションルール ミドル級- 175lbs
○Victor Hunsaker (Shark Tank)
×Brennan Kamaka (Jesus is Lord)
ヒールホールドによる一本勝ち 1ラウンド 46秒
 
パンクレーションルール ライト級- 155lbs
○マイク・ナック (Grappling Unlimited)
×ジエフ R. パーマー
判定勝ち
[今大会で最も会場を沸かせた試合]
 
修斗ルール B-Class 5分 2回戦 ライト級  72.5kg (160lbs)以下
○エリック ペイン (USWF)
×シェイヤン・パダケン
チョークによる一本勝ち 1ラウンド 1分33秒     
 
パンクレーションルール ライトヘビー級 - 187.5lbs
○Danny Pfau (Shark Tank)
×John Crisostomo (Grappling Unlimited)
腕関節による一本勝ち 1ラウンド 1分01秒  
 
修斗ルール B-Class 5分 2回戦 ライトヘビー級- 85kg (187.5lbs)以下
○ロナルド・ジューン (Jesus is Lord)
×デション・ダンギー (Shark Tank)
チョークによる一本勝ち 1ラウンド 4分21秒 
 
パンクレーションルール ライトヘビー級- 200lbs
○Nikko Vitale (Jesus is Lord)
×Phil Ortiz (Shark Tank)
腕関節による一本勝ち 1ラウンド 2分39秒  
 
修斗ルール A-Class 5分 3回戦 ライト級 65kg以下 (143lbs)
○アンソニー・ハムレット (AMC)
×勝田哲夫 (Shooto)
判定勝ち [(20-19), (20-19), (20-20)]
 
修斗ルール A-Class 5分 3回戦 61 Kg(134lbs)以下契約
○マモル (#1 Ranked Shooto)
×"The Finisher" バレット吉田(Grappling Unlimited)
レフリーストップ 3ラウンド 1分18秒
 
パンクレーションルール ライトヘビー級- 187.5lbs
○イーゲン井上 (Grappling Unlimited)
×ジョン・アレシオ (Shark Tank)
チョークによる一本勝ち 1ラウンド 2分41秒

(翻訳: 山口 龍)

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pride 12月10日 記者会見

「PRIDE-GP2000に佐竹参戦」

▼ ついにK-1を離脱した怪獣王子が始動する。今年10月大阪ド−ムでの「K-1GP'99開幕戦」武蔵戦での判定に不服を唱えての離脱宣言、フリ−格闘家に転向を表明していた佐竹雅昭が、来年1月東京ド−ムで開催される「PRIDE-GP2000」に出場を決め、心機一転、VTの舞台での闘いに身を投じることになった。

 9日、夕刻から東京プリンスホテルで行われた「PRIDE-GP2000」の記者会見には出場が決定した4人の日本人格闘家が出席。高田延彦、桜庭和志、アレクサンダ−大塚と、PRIDEシリ−ズではすでにお馴染みになった顔触れが入場、マスコミのフラッシュを浴びたが、最後に登場してきたのは古代ギリシャの戦士風のマスクを被った佐竹雅昭だった。

 現在、佐竹は高田道場で寝技を中心とした総合格闘技の対応策を学んでおり、1月に入ってからは再度シアトルのモ−リス・スミスジムで打撃の研磨する予定だという。こうした訓練はあくまで総合格闘家への転身ではなく、空手家としての技術を総合ル−ルの中でどれだけ活かせるかに主眼をおいた訓練になるだろうと言う。

「(復帰戦はワンマッチからとは思わなかったかという質問に答えて)自分を過保護にせず、いきなりト−ナメントに挑戦してみたいと思ったんです。そうしてやっていくことで、今後やらなきゃいけない事もわかると思いますし、昔K-1を始める前にニ−ルセンとやったときに、空手家がキックボクサ−とやってどれだけ出来るかっていうものもあったんですけど、やってみて自分で凄く緊張感あったし、今回空手家として寝技に挑戦してみて、通用しないかもしれないけど、キックやった時と同じで学ぶところが多いと思います。勝負の勝ち負けだけじゃなくて、学ぶことが寝技ありの世界にもあると感じたんで、どうせやるんだったらト−ナメントに出てみて、学びたいっていう気持ちなんでね。競技的に言えば全然違う事なんですけどね。新しい事を学ぶときの不安と楽しみのバランスでいえば、いま楽しみの方が増えてますし、34になっていろんな違う分野に踏みだすことは凄く大変だけれど、それに向かって技術にチャレンジしてる姿勢を応援してもらえればうれしいですね。あの薄いグロ−ブで人間の顔面を殴ったらどんな感触があるのかっていうのもたのしみなんですよね(笑)。

 まずはチャレンジで。やってみないと判らない世界なんで、自分の性格上、やっぱり経験してから物を言いたいんで。グレイシ−とも闘ってみたいし、ここに出場する選手は大男ばっかりなんで、自分の技がどこまで通用するかやってみたい。あとアメリカ系の荒くれ者、ケンカファイタ−みたいな、ああいうのとケンカしてみたいなっていうのはありますね。格闘家としてわくわくしますね。その分緊張度もすごいんだけど、K-1の時とは比べ物にならないぐらいの緊張もあるんだけど、反面唇がにやっとしてしまうのもあったりして(笑)。まあ空手道の修業の一環として寝技編に入ったと思ってます。今、34になってしか出来ない最高のステ−ジを与えてもらったと思ってます。日本人ファイタ−だったら、やっぱり小川選手が上がるって聞いてたんで、ト−ナメントを勝ち上がっていけばいずれ当たると思ってるんで。ぜひこのPRIDEのル−ルでやってみたいと思ってます。これからも、打診があれば他所も上がるかもしれませんけど、1月30日という時期が自分にとって闘いたいという気持ちにぴったりあったからじゃないですかね。出来るときにやっとかないと損だと思う性格なんで、まずはそっから活路を見出していきたいんで。高い壁があってもとにかくチャレンジしていくって姿勢をアピ−ルしていきたいですね」
 

 一方、その佐竹に寝技研究の場所を提供する形になっている高田延彦もこの日、会見に出席。ト−ナメント参戦をアピ−ルした。既報の左足の怪我は現在も完治しておらず、筋肉も落ちた状態だというが、プ−ルで怪我に負担のかからない形でトレ−ニングを再開しているという。今回、噂されるホイス・グレイシ−との対戦に関しては、一回戦で即という形にならなくても、ト−ナメントを勝ち上がればいずれ当たるだろうと柔軟に考えているという姿勢をしめした。前回の会見でも高田戦を執拗にアピ−ルした小川直也については「スト−カ−でも追っかけてこなくなると淋しくなるよね(笑)どうしてるんだろう?みたいな感じで」と軽く受け流したに止まった。

 また、今回の興行はフジテレビ事業部が主催という形で参画することも決まった。そのため、通常どおりのスカイパ−フェクTVのペイパ−ビュウとともに、フジでの地上波放送が行われることになるという。

(井田英登)

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nhb 12月7日 <コロシアム2000> プレスリリ−ス情報

「ヒクソン vs 船木ついに正式調印へ!」

ricksonfunaki
▼ ついに20世紀の日本格闘技界最後のビッグカ−ドが、実現の運びとなるようだ。これまで巷間の噂として格闘技マスコミをにぎわしてきた ヒクソン・グレイシ−船木誠勝の対決が、ついに実現し今月15日に正式調印されるというプレスリリ−スが、6日夕刻各マスコミに向けてファックスされてきたのである。

 以下がその主な内容である。

 
SAMMY presents ”コロシアム2000”が2000年春に始動
ヒクソン・グレイシ− VS 船木誠勝
12月15日 調印式ならびに記者会見のお知らせ
 このたび、21世紀を前に格闘技の新しい”ム−ブ”を起すため、世界最強という目的のもとに、真剣勝負を行う舞台を提供する格闘プロジェクトとして、「コロシアム2000」を立ち上げ、そのこけら落としを2000年春に開催する運びとなりました。

 格闘技界において2000年最大の話題となる事間違いない初対決を中心に、新世紀の格闘戦士が集います。

(一部略)
 

 
 今年に入って船木はパンクラス本来のル−ルを離れ、パンクラチオンマッチに専念、いわゆるノ−ル−ルマッチを三戦経験してきたことは周知のとおりだが、さらなる挑戦の対象としてヒクソンの名前が浮上してきたのは秋ごろあたりから。テレビ東京系列で放映されていたで格闘技番組「格闘コロシアム」の関係者、大手代理店、そしてパンクラス側が協力する形で、ヒクソンvs船木戦を実現しようと言う動きがある、というものだった。ただ、これまでヒクソン・グレイシ−は二戦に渡る高田戦やホイラ−との柔術エキシビジョンの披露と言った形でPRIDEシリ−ズとの結びつきが強固であると見られており、特定の団体による興行には参戦しないというポリシ−の他、億はくだらないという高額のギャランティの問題もあり、実現は難しいであろうといわれていた。しかし、この間も水面下では着々と交渉が進められていたようで、10月末PRIDE-8 にホイラ−、ヘンゾらのセコンドとしてヒクソンが来日した前後からマスコミ各誌には、実現方向での記事があいついで掲載されるようになった。(おそらくこの時期に当事者間で、最終的な交渉のツメが行われたと見られる。)

 当誌でもPRIDE-8 開催前後、「どうやらパンクラスの大口スポンサ−でもある機械メ−カ−がギャランティを準備する事に同意、会場は東京ド−ムを予定。テレビ東京が地上波放映、スカイパ−フェクTVもPPVを考えている模様」という情報をつかんでいたが、最終的なウラ取りができず、記事化できなかったという経緯がある。

 ヒクソン・グレイシ−といえば、リングス前田日明との対戦交渉を進めていた際にも、調印直前で契約交渉を一方的に破棄し、PRIDE-4 での高田延彦戦を選択したという経緯がある。それだけに、今回も正式調印が交わされるまで完全に船木戦が実現するどうか保障できないのだが、今回、リリ−スされた内容は「テレビ東京事業部内コロシアム2000記者会見広報準備室」という組織名で配付されたものであり、スポンサ−名も一致するなど、まさにこうした断片情報と完全に符号するものであることから、本誌では公開に踏み切った。

 なおこの一戦を実現する為に組織されたと見られる 「コロシアム2000」だが、このネ−ミングから見るかぎりやはり前述のTV番組「格闘コロシアム」との関連がかなり濃厚な組織と見られる。文面からも伺えるとおり、今回の興行一回で終了するイベントではなく、継続的にリアルファイトの興行を行っていくプロモ−ションとしての位置づけがあるようだ。まだ詳細の判明しない段階では統一的なル−ルを持つ”競技団体”なのか、それともいろいろな格闘技を一同に集めた「格闘技オリンピック」的組織なのかも判然とはしない。だが旗揚げ戦での「ヒクソン VS 船木」戦は、従来のVT・ノ−ル−ル系の形式で行われると見て間違いないだろう。(現在、この組織がフルコンタクト系空手団体のチャンピオンや、船木と同じパンクラス選手で過去海外でのノ−ル−ル大会にも参戦経験のある選手らにオファ−が出しているという未確認情報もある。彼らが仮に参戦するとなっても「ヒクソンVS船木」戦と同じル−ルで闘うかは不明。)ただ、もしこのプロモ−ションがこのまま継続的に興行を行っていくことになれば、既存のK-1、PRIDE、UFC-J など専属選手を抱えずに、大会運営のみを専業とする「アリ−ナ型格闘技プロモ−ション」の第四勢力が誕生する事になる。

 はたしてその実態がいかなる物になるか? 正式な開催時期はいつか? また、噂される東京ド−ム興行は事実なのか? まだまだ霧の中である「コロシアム2000」だが、来年前半の格闘技界の大きな目玉になることだけは間違いない。(ヒクソンの参戦交渉を行う際に、この組織とドリ−ムステ−ジエンタ−テイメントが話し合いを持ったという一部情報もあり、「PRIDE-GP2000」が行われる1月と4月を避けた、3月もしくは5月開催が濃厚という話しもある。)こうした各種の未確認情報にも15日に予定されている記者会見ではかなりはっきりした答えが出るはずである。注目して、続報をお待ちいただきたい。

(井田英登)

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rings 12月3日 公式情報

「坂田“グレイシ−を消す!”宣言。Bブロック一回戦でヘンゾと激突」

▼「グレイシ−が大嫌いなんで、ぐちゃぐちゃにしてやりたいです」
発表されたト−ナメント表を前に、坂田亘がそう吠えた。
「こいつの名前、マジックで消してやりたいぐらいっスよ」

 総勢16名の出場選手の内、ネットワ−ク所属選手で決勝に残ったのはイリュ−ヒン・ミ−シャただ一人。その上、エントリ−されたブラジル人選手は二名とも無傷で決勝進出。メガバトルオ−プント−ナメントAブロックはまさにネットワ−ク存亡の危機ともいうべき結果で終った。残るBブロックでは、リングスの本丸を死守しなければならないジャパン選手が三名出場する。誰も負けることの許されない一回戦、坂田亘の一回戦の相手に、なんとU系の仇敵ともいえるグレイシ−一族のヘンゾ・グレイシ−が指名されたのである。

「田村さんと毎日みっちり練習して、ヘンゾ用に三つの必殺技を開発しましたからね。それを炸裂させてやります」と言う坂田の口調は余裕にあふれたものだったが、先日のPRIDE−8でヘンゾに敗れたアレクサンダ−大塚は、かつてリングスマットで一度土を付けられた相手でもある。その後、ファス戦の勝利で大ブレイクを迎えたアレクへのライバル意識もあるだろう。長く浮上のチャンスを伺ってきた坂田にとって、この一戦は選手生活最大のチャンスでもある。

 本日、東京虎の門WOWWOW本社では12月22日(水)に大阪府立体育会館で開催される、リングスワ−ルドメガバトルオープントーナメントBブロックの組み合わせが発表になった。当初、会見に出席予定とされていた前田日明社長は先月14日にUFC−J会場で安生洋二から受けたの暴行の後遺症で欠席となり、会見は坂田のほか田村潔司が参加するのみの淋しい内容となった。

 こうしたリング内外の異常事態にあって、選手の意識の中にも危機意識が芽生えてきたことは間違いない。Aブロックの感想を聞かれて田村は「リング下でみていただけですけども、怪我人とかが多く出るような感じなので殺伐とした雰囲気あるなと思います」と語り、坂田も「ミ−シャしか残らなかったことで、危機意識ありますし、なんとか二つ勝って、田村さんと高阪と3人残って、なんとか日本人3人で決勝進出したいと思います」という言葉で、ト−ナメントの現状に対する思いのただならぬ事を覗かせた。

 しかし、Bブロック参戦の外部選手の顔触れを見るかぎり、Aブロック同様かなりのハイレベルな出場選手が揃っている。97・98・99と三年連続でブラジリアン柔術世界大会ス−パ−ヘビ−級を制し、第二回アブソリュ−ト大会では、あのイゴ−ル・ボブチャンチンと35分闘い抜いてドロ−という記録を残している強豪カステロ・ブランコ、UFC現役ライト級チャンピオンでアンドレ・ペデネ−ラスをも破っているパット・ミレティッチ、そして先日のUFC−Jでジェイソン・デル−シアを一発の投げだけで戦闘不能に追い込んだジョ−・スリックなど、ヘンゾ以外にもネットワ−ク選手の決勝進出を阻みそうな実力者が揃った。果たしてリングスファイタ−達はAブロックの失態を回復できるか? また坂田のグレイシ−打破宣言は実現されるのだろうか? 

(井田英登)

【リングス・メガバトル・オ−プント−ナメントKING OF KINGSBブロック】 

<一回戦>       <二回戦>
カステロ・ブランコ━━━━━┓
(ブラジル)        ┣━┓
アンドレイ・コピロフ━━━━┛ ┃
(R・ロシア)         ┣ 2・26武道館決勝 
タイロン・ロバ−ツ━━━━━┓ ┃
(アメリカ)        ┣━┛
リカルド・フィエ−ト━━━━┛
(R・オランダ)
ジョ−・スリック━━━━━━┓
(アメリカ)        ┣━┓
ヴォルク・ハン━━━━━━━┛ ┃
(R・ロシア)         ┣ 2・26武道館決勝
ヘンゾ・グレイシ−━━━━━┓ ┃
(ブラジル)        ┣━┛
坂田亘━━━━━━━━━━━┛
(R・ジャパン)
ギルバート・アイブル━━━━┓
(R・オランダ)      ┣━┓
ビタ−ゼ・タリエル━━━━━┛ ┃
(R・グルジア)        ┣ 2・26武道館決勝
クリストファ−・へイズマン━┓ ┃
(R・オ−ストラリア)   ┣━┛
高阪剛━━━━━━━━━━━┛
(R・ジャパン)
ティム・ラジック━━━━━━┓
(アメリカ)        ┣━┓
ボリス・ジュリアスコフ━━━┛ ┃
(R・ブルガリア)       ┣2・26武道館決勝
パット・ミレティッチ━━━━┓ ┃
(アメリカ)        ┣━┛
田村潔司━━━━━━━━━━┛
(R・ジャパン)
 
※当初出場予定とされていたヨ−プ・カステルは練習中の怪我で出場辞退。

【ネットワ−ク外出場選手のプロフィ−ル】
  
ヘンゾ・グレイシ−(Renzo Gracie)
1967・3・11 ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ出身
178センチ・80キロ ヘンゾ・グレイシ−道場所属
※ヒクソン、ホイスの従兄弟にあたり、WCC、MARSなどアメリカでのVT系大会を総なめにして話題を撒く。日本ではPRIDEシリ−ズで小路晃、菊田早苗、アレクサンダ−大塚などと対戦している。
 
カステロ・ブランコ(Castello Branco)
1967・8・19 ブラジル・リオ・デ・ジャネイロ出身
189センチ105キロ アライアンス柔術チ−ム所属
※97・98・99と三年連続でブラジリアン柔術世界大会ス−パ−ヘビ−級を制し99年世界柔術ス−パ−ヘビ−級チャンピオン第二回アブソリュ−ト大会では、あのイゴ−ル・ボブチャンチンと35分闘い抜いてドロ−という記録を残している。
 
パット・ミレティッチ(Pat Miletich)
1968・3・9 アメリカ・アイオワ州出身 NHB戦績30勝2敗2分
178センチ・86キロ ミレティッチ・マ−シャルア−ツセンタ−所属
※96〜99エクストリ−ムチャレンジミドル級ス−パ−バウトチャンピオン。UFCライト級でも長く王座を保持し続けている。佐藤ルミナをKOしたあのアンドレ・ペデネ−ラスをも降している。スタンドでの勝負強さには評価が高い。
 
ジョ−・スリック(Joe Slick)
1977・10・17 アメリカ・アイオワ州出身 NHB戦績14勝2敗2分
183センチ・95キロ ミレティッチ・マ−シャルア−ツセンタ−所属
※98・99エクストリ−ム・チャレンジミドル級ト−ナメント優勝。先日のUFC−Jではジェイソン・デル−シアを一発の投げだけで戦闘不能に追い込んで戦慄の日本デビュ−を果たしたばかり。
 
ティム・ラジック(Tim Lajicik)
1965・6・21アメリカ・カリフォルニア州出身
185センチ・103.4キロ グラジエ−タ−トレ−ニングセンタ−所属
※第21回UFCで高阪剛、続く第22回ではロン・ウォ−タ−マンと対戦、この所UFCの常連となりつつある選手で、学生時代には全米アマレスチャンピオン2回アマチュアボクシングでも9勝1敗という格闘技歴を持つ。
 
タイロン・ロバ−ツ(Tyrone Roberts)
1972・7・14 アメリカ・アイオワ州出身 NHB戦績13勝1分 
180センチ・95キロ ミレティッチ・マ−シャルア−ツセンタ−所属
※98・99エクストリ−ム・チャレンジト−ナメント優勝。生粋のネイティブアメリカン。学生時代のアマレス経験に加えてプロボクサ−としての活動歴は5戦5勝。実兄はUFCに参戦したこともある体重180キロの巨漢アンドレ・ロバ−ツ。
 

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rings 12月3日 記者会見

「前田社長襲撃事件で安生容疑者、書類送検へ」

▼先月14日東京ベイNKホ−ルのUFC−J会場で勃発したリングス前田日明社長襲撃事件は格闘技界を大きく震撼させたが、事件から二週間が経過した11月30日にこの事件が刑事事件として検察庁に書類送検された事実が明らかになった。これで襲撃を実行した安生洋二は、正式に刑事事件の容疑者としてなったことになる。

 この事実はこの日WOWOW本社で行われたオ−プント−ナメントの記者会見に引き続いて行われた、リングス顧問弁護士の中村裕二弁護士の記者会見で明らかになったものである。捜査は、事件直後千葉県警浦安署に出された被害届に基づいて行われ、安生容疑者も翌日浦安署に出頭事情聴取を受けた。その後29日に警察の捜査は終了、30日に千葉地方検察庁に書類送検。現在は検察で立件するかが審査されているという。中村弁護士によれば、事件自体の規模から考えて、略式起訴による罰金刑という可能性もあるが、社会的に注目度の高いプロレスラ−による暴行事件ということもあり、法廷に持ち込まれる可能性も高いとの事。現在、リングス側では民事も含めて第二段の告訴も検討中であるという。

 この日、前田社長はト−ナメント記者会見に出席予定だったが、襲撃時に床に強打した左目の回復が捗々しくなく、カメラのフラッシュ撮影等に耐えられない状態のため欠席することとなった。症状に関しては、事件後の11月18日東京警察病院の脳外科でCTスキャンによる検査を行い、脳ならびに頭蓋骨には異常なしという診断が下り、脳震盪による二週間の療養を言い渡されたという。ただし現在も前田社長本人は頭痛があり、左目の調節能力が低下しているという。なお事件については刑事事件の捜査中と言うこともあり、ノ−コメントであるとの事。

 一方、安生容疑者は昨日後楽園ホ−ルで開催されたシュ−トボクシングの興行に姿を見せたが、マスコミとは接触せず、事件について一切何も語らなかった。また、この件に関連して一部マスコミで共謀説が流されたパンクラスの事務所には、ファンからと見られる嫌がらせの電話やホ−ムペ−ジへの悪質な書き込みが絶えず、この噂を流したと目されているリングス関係者、あるいはマスコミ紙上でパンクラスへの誹謗を繰り返した前田社長への告訴を検討中らしく、尾崎社長は先日のなみはや大会で「年内提訴のつもりで弁護士との調整に入っている」と明言している。

 いずれにせよ、UWF解散が生んだ負の遺産は、各方面に乱反射しながらまだ当分格闘技界を揺らし続けることになりそうだ。

(井田英登)

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rings 12月3日 公式情報

「 恒例オランダ大会に金原、滑川派遣」

▼毎年2月恒例となったリングスオランダ大会が、今年も2月6日に開催される事になった。今年は26日に武道館でのト−ナメント決勝を控えるリングスジャパンだが、Aブロックで二回戦敗退となった金原弘光と、ト−ナメントの余波で出場機会の少なくなった滑川康仁の二選手が派遣される。

 金原の相手には、同じくト−ナメントで敗退したヴァレンタイン・オ−フレイムが、そして滑川と対戦するのは、ジャパン若手の鬼門でもあるウィリ−・ピ−タ−スがそれぞれマッチメイクされている。

(井田英登)

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rings 12月3日 公式情報

「恒例もちつき大会開催」

▼ こちらも毎年恒例行事となっているリングスジャパン前田道場での餅つき大会が12月26日(日)13時から開催される。毎年ジャパン選手が勢ぞろいする人気のイベントだが、参加費は無料。
 参加希望者は人数把握のため事前にリングス事務所まではがきで申し込みしてほしいとのこと。

 〒150-0036 渋谷区南平台町13-1 サトウビル202
(株)リングス「餅つき参加申込」係まで

(井田英登)

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pancrase 12月1日 公式情報

「高橋、再びノ−ル−ルマッチに挑戦」

▼12月18日の横浜文化体育館大会で高橋義生がパンクラチオンマッチに初出場することになった。高橋はかつて97年2月アラバマで行われた第12回アルティメット大会に出場、ヴァリッジ・イズマイウを相手に判定勝ちを奪った経験があり、いわゆるノ−ル−ルマッチは初体験ではない。ただ、パンクラス復帰以降は頑なにノ−ル−ルマッチを拒み、今年にはいってのパンクラチオンマッチ開始にも我関せずの姿勢を保ち続けて来た。2000年以降パンクラスではの新ル−ル採用に当たって、パンクラチオンマッチは封印される予定だが、ここであえてパンクラス初の日本人ノ−ル−ル経験者である高橋がパンクラチオンマッチに挑戦するということは、やはりこの大会がパンクラスにとって第一期の終章であると言うことを強く感じさせる。

 対戦相手は今年9月の第22回UFCでポ−ル・ジョ−ンズを破って話題となったチャック・ライデル。これまでUFCやIVCに出場、188cm,90kgの恵まれた体躯から繰り出す強烈な打撃を駆使し、20戦18勝(16KO)の戦績を誇る。レスリングと拳法の下地があり、専門のキックボクシングでは、USMTA北米ヘビー級王者とIKF全米ヘビー級王者に就いた実績を持つ。また今年八月ブラジルで行われた「IVC6」ザ・チャレンジではジョゼー・ランジ・ペレを相手に30分間を闘い抜き、判定勝ち。IVCミドル級3位にランクされている。現在は”チーム・パニッシュメント”に所属、ジョン・ルイスやティト・オーティズらと実戦形式のトレーニングを意欲的に行っているという。

(井田英登)

パンクラチオンマッチ 試合順未定 15分1本勝負
Ranking 7
高橋 義生  vs チャック・ライデル

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