BoutReview・ニュースと噂 99年7月

　このコ－ナ-では総合格闘技の各団体公式情報に加えて、未確認情報や怪しい噂、限りなく真実に近いオフレコただのガセネタ、ウソ、偽り、おおげさな表現、ＪＡＲＯにも相手にされないような、デマカセ、うさんくさいネタ、なんでも小耳にはさんだ情報などを、雑誌の片隅、新聞の隙間、商用ネットの暗闇から拾い上げ、当編集部の恐るべき取材力によって具体的に検証してお送りするコーナーです。胡散臭いものはより胡散臭く、確実なものはより正確に、あなたの御手元に届けます。

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1999年7月29日のニュース　★★★★★　PANCRASE Official Site

「仙台大会メインはシュルトvs稲垣」: ▼　９月４日（日）仙台市泉総合体育館で開催されるPANCRASE 1999 BREAKTHROUR仙台大会のメインイベントとしてセ－ム・シュルトvs稲垣克臣戦が行なわれることが発表された。両者はこの対戦が初対決。先日の後楽園大会で進境著しい渋谷修身を破ってランキング１位を死守したシュルトと、初のパンクラチオンマッチに挑戦、冷静な状況判断と勝負所を誤らずラッシュを仕掛ける精神力をみせた稲垣。共に上昇曲線を描いて戦績を重ねている両者だけに、対戦の結果は興味深い。怪我からの復帰以降、着実にメンタル・スキル共にグレ－ドを上げいぶし銀の魅力を認められている稲垣だが、初のメイン起用で一機にその存在を大きくアピ－ルする可能性も高い。

（井田英登）

1999年7月29日のニュース　★★★★★　協力： Full Contact Fighter

「エヴァン・タナー、休業を表明」: ▼　現USWFヘヴィー級王者であり、UFCやパンクラスでもタイトルを射程距離に入れているNHB界のトップ・アスリート、エヴァン・タナーが、格闘技活動の休業を表明した。理由は個人的なものとしかされておらず、それ以上は不明。温厚な性格で、以前にもFCFによるインタビューで東洋哲学等の影響を語り、ファイターであることに根本的な欲求が無いことを吐露していたタナーは、現在住むオクラホマから、馴染みのあるアマリロに戻り、そこで定職に就く事になる模様である。これにより、9月のUFCで予定されていた vsヴァンダレイ・シウヴァ戦は、既にキャンセルされた。また、彼が主戦場としているUSWFの主宰、スティーヴ・ネルソン氏は、「この休業がそのまま引退に繋がるようであれば、USWFにとっても多大な損失となる」と語っている。我々も、タナーの進む道に幸あることを祈りつつ、彼が闘いの場に必ず復帰してくれる事を、心より望みたい。

（眞砂嘉明）

1999年7月28日のニュース　★★★★★　公式情報

「8.19 横浜全対戦カード。メインは田村×カステルのタイトル戦」

▼　8月19日横浜文化体育館で開催される「Rise 5th.」の全対戦カードが発表された。リングス無差別級王者の田村潔司は、6月24日の後楽園ホール大会で前王者のビターゼ・タリエルを破りランキング1位に浮上したヨープ・カステルの挑戦を受け、高阪剛は4月23日の大阪大会で敗れたギルバート・アイブルとの雪辱戦に挑む。

第1試合：20分1本勝負: リー・ハスデル（イギリス）vs リカルド・フィエート（オランダ）
第2試合：20分1本勝負: 滑川康仁（ジャパン）vs 上山龍紀（U-File-Camp）
第3試合：20分1本勝負: 成瀬昌由（ジャパン）ウィリー・ピータース（オランダ）
第4試合：ランキング戦　30分1本勝負: 金原弘光（ジャパン・10位）vs 坂田亘（ジャパン）
セミファイナル：ランキング戦　30分1本勝負: ギルバート・アイブル（オランダ・3位） vs 高阪剛（ジャパン・5位）
メインイベント：リングス無差別級王座タイトルマッチ　30分1本勝負: 田村潔司（ジャパン・王者）vs ヨープ・カステル（オランダ・1位）

（井原芳徳）

1999年7月26日のニュース　★★★★★　公式情報

「8.19横浜山本vs小川は延期に」: ▼　8月19日横浜文化体育館にて行われる「RISE 5th.」大会の対戦カードについて、リングス事務所において23日に記者会見が行われ、山本宜久と小川直也の対戦が小川のけがのため延期になったと発表された。
　小川のけがは、左肘部打撲で全治２週間。本人の希望により万全のコンディションで試合をしたいとの旨で延期となった。なお、この対戦は12月22日の大阪大会に実現できる方向で今後も話し合いがもたれる予定。
　また、横浜大会の対戦カードは、7月26日以降に決定次第随時発表されるとのこと。

（井原芳徳）

1999年7月26日のニュース　★★★★★　公式情報

「１エスケープ＝１ロストポイントにルール変更」: ▼　8月19日横浜文化体育館にて行われる「RISE 5th.」大会より、リングスのロストポイントのルールが変わる。これまでは２エスケープ＝１ロストポイントだったが、この大会から１エスケープ＝１ロストポイントとなる。つまり、エスケープとダウンのロストポイントが対等となるわけだ。なお、３０分一本勝負は５ロストポイント、２０分一本勝負は３ロストポイントでＴＫＯのルールは変わらない。

（井原芳徳）

1999年7月26日のニュース　★★★★★　公式情報

「ディック・フライをランキングから排除」

▼　リングス審議委員会は、７月１日付で、ランキング９位に入っているディック・フライをランキングから外すことを決定した。理由として、「ディック・フライ選手の昨年１年間の成績を検討した結果、ランキングから外す事が妥当と判断したから」としている。
　なお、ランキングは１０位以下が繰り上がり、１０位には６・２４後楽園大会でランキングからはずれた金原弘光がランクインした。
　最新ランキングは、以下の通り。

チャンピオン　　　田村　潔司

　１位　　　　　　ヨープ・カステル

　２位　　　　　　ビターゼ・タリエル

　３位　　　　　　ギルバート・アイブル

　４位　　　　　　山本　宜久

　５位　　　　　　高阪　剛

　６位　　　　　　イリューヒン・ミーシャ

　７位　　　　　　グロム・ザザ

　８位　　　　　　ヴォルク・ハン

　９位　　　　　　ヴァレンタイン・オーフレイム

１０位　　　　　　金原　弘光

（井原芳徳）

1999年7月26日のニュース　★★★★★　公式情報

「9.7ホノルル大会に受太郎、郷野参戦」

▼　9月7日（火）開催される、アメリカのハワイ州ホノルル、ブレイズデイル・アリーナ大会の一部カードが発表された。どちらの試合も修斗の公式戦として行われる。

ミドル級 3R: 中尾受太郎（STG横浜）vs デイブ・メネー（アメリカ）
ライト・ヘビー級 3R: 郷野聡寛（無所属）vs ロナルド・ジューン（アメリカ）

（井原芳徳）

1999年7月26日のニュース　★★★★★　公式情報

「9.5後楽園で朝日vsノゲーラのタイトル戦」

▼　9月5日（日）後楽園ホール大会の一部カードが発表された。

ライト級チャンピオンシップ 3R: 朝日昇（PUREBRED STG大宮）［王者］ vs アレキサンドレ・フランサ・ノゲーラ（ブラジル）［挑戦者・1位］
ライト級 3R: 巽宇宙（K'z FACTORY）vs 池田久雄（PUREBRED STG大宮）

（井原芳徳）

1999年7月26日のニュース　★★★★★　公式情報

「8.4北沢全カード、浪速の嵐は吹き荒れるか？」

▼　　8月4日（水）北沢タウンホール大会の全対戦カードは以下のとおり。大会名に「浪速からの挑戦状」と銘打たれているように、関西出身シューターである三島☆ド根性ノ助、北川純、レッド・スレイヤー・ガイ、さらに今回プロデビューとなる植野伸介が名を連ねており、彼らの活躍が期待されるところである。

第8試合ウェルター級2R: 伊藤武則（格闘結社田中塾）vs 阿部和也（パレストラ）
第7試合ウェルター級2R: 石川真（PUREBRED STG大宮）vs 三島☆ド根性ノ助（格闘サークルコブラ会）
第6試合 95.0kg契約2R: 桜井隆多（総合格闘技TOPS）vs 北川純（直心会格闘技道場）
第5試合ミドル級2R: 村濱天晴（WILD PHOENIX）vs 鈴木洋平（パレストラ）
第4試合フェザー級2R: 西山典男（K'z FACTORY）vs 太田吉信（四王塾）
第3試合ウェルター級2R: 南部陽平（STG横浜）vs レッド・スレイヤー・ガイ（夢想戦術）
第2試合ウェルター級2R: 松本光央（WILD PHOENIX）vs 植野伸介（ライルーツコナン）
第1試合ウェルター級2R: 小谷ヒロキ（STG八景）vs 的場家木（PUREBRED STG大宮）

（井原芳徳）

1999年7月16日のニュース　★★★★★　公式情報

「ＳＴＧ大阪ジムが8.1にオープニングイベント」

▼　最近関西修斗界の盛り上がりが目覚ましいところだが、このたび修斗協会公認のオフィシャルジムが関西初オープンすることになった。名称はずばり「ＳＴＧ大阪ジム」。８月１日（日）にはジム開きに先立ちオープニングイベントが開催され、当日入会者はオープニングイベントに参加できる。イベントの目玉として桜井速人と佐藤ルミナのエキシビションマッチも行われることになっており、修斗側の大阪ジムへの熱の入れようがうかがわれる。

日時　８／１（日）２：００～
場所　淀川区西中島１ー１１ー９　３Ｆ: （アサヒビール看板下）; 御堂筋線　西中島南方駅２番出口より歩３分; 阪急京都線　南方駅より歩３分
問い合わせ　株式会社サステイン　ｔｅｌ0471-66-6071

イベントは２：００～
１２：００～ファンサービス、桜井速人・佐藤ルミナのサイン会あり。サインは一人一枚、１：００締めきり。サインするものは各自持参。
Ｔシャツ等グッズの販売もあり

（井原芳徳）

1999年7月16日のニュース　★★★★★　PANCRASE Official Site

「8.1昼夜興行の全対戦カード」

▼　パンクラスの8.1昼夜興行の全対戦カードが発表された。NEO BLOOD TOURNAMENTの他、昼の部では近藤有己 vs ジェイソン・ゴドシーの特別試合、夜の部ではランキング戦２試合が行われる。

PANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR
GAORA NEO BLOOD TOURNAMENT DAY&NIGHT
後楽園ホール　1999.8.1 (Sunday)
　
■　DAY TIME　OPEN 13:00　START 14:00
メインイベント　特別試合　10分1本勝負: 近藤　有己 vs ジェイソン・ゴドシー
セミファイナル　特別試合　10分1本勝負: 伊藤　崇文 vs クリス・ライトル; 　
第4試合　トーナメント一回戦　10分1本勝負: 石井　大輔 vs 豊永　稔
第3試合　トーナメント一回戦　10分1本勝負: 窪田　幸生 vs 須藤　元気
第2試合　トーナメント一回戦　10分1本勝負: 美濃輪　育久 vs 高瀬　大樹
第1試合　トーナメント一回戦　10分1本勝負: 渡辺　大介 vs 井場　正知; 　
■　NIGHT TIME　OPEN 18:00　START 19:00
メイン・イベントトーナメント決勝 15分1本勝負: 準決勝第1試合の勝者 VS 準決勝第2試合の勝者
セミ・ファイナルトーナメント3位決定戦 10分1本勝負: 準決勝第1試合の敗者 VS 準決勝第2試合の敗者; 　
第4試合　ランキング戦　15分1本勝負: リオン・ダイク（６位）vs 柳澤　龍志（８位）
第3試合　ランキング戦　15分1本勝負: ジェイソン・デルーシア（４位）vs 山田　学
第2試合トーナメント準決勝第2試合 10分1本勝負: 一回戦第3試合の勝者 vs 一回戦第4試合の勝者
第1試合トーナメント準決勝第1試合 10分1本勝負: 一回戦第1試合の勝者 vs 一回戦第2試合の勝者;

（井原芳徳）

1999年7月6日のニュース　★★★★★　大会発表

「8.1 ネオブラッドトーナメント組合せ。ルッテン道場からも参戦」

▼8.1 (日) 後楽園ホールのパンクラス昼夜興行で開催される「GAORA NEO BLOOD TOURNAMENT DAY&NIGHT」の出場選手発表および公開組合せ抽選会が、7.6（火）後楽園大会のリング上で行われた。パンクラス内から4選手、外部から4選手がエントリーされ、１回戦では内部と外部の選手が対戦するように抽選が行われた。

井場正知（誠ジム）vs 渡辺大介

高瀬大樹（和術慧舟會）vs 美濃輪育久

須藤元気（ルッテン道場）vs 窪田幸生

豊永稔（高田道場）vs 石井大輔

　中でも注目は、パンクラス初登場となる須藤元気。日本でレスリングを学んだ後渡米し、ビバリーヒルズ柔術教室ルッテン道場に入門、1年間NHBと柔術を学び、アメリカでは既にノールールの大会に出場経験があるという。カーリーヘアーを後に束ねたルックスもさることながら、抽選会で同コーナーに立っていた高瀬大樹と揉み合う場面もあるなど、早くも出場選手の中において一際異彩を放っていた。

（井原芳徳）

1999年7月6日のニュース　★★★★★　大会発表

「パンクラスとUFCが提携。船木も桜庭戦に意欲示す」

▼7.6（火）パンクラス後楽園大会のリング上において、パンクラスの尾崎社長とUFC-Jの坂田代表が挨拶し、両団体の提携を発表した。10月開催予定のUFC日本大会に、パンクラスからも選手を派遣、UFC側からも今後パンクラスに選手の派遣があるという。

　同大会終了後、船木誠勝は今回の提携について「PRIDEの引き抜きへの対抗策でもある。僕も選手生命が残り短いので、オクタゴンでも戦ってみたい。」と語った。

　さらに、7.4 PRIDE.6において桜庭和志（高田道場）が、船木との対戦を希望する発言をしたことについて船木は質問され「僕の名前を上げたのなら受けて立ちます」と語った。桜庭はPRIDE.6においてエベンゼール・フォンテス・ブラガに一本勝ちしたばかりだが、そのブラガに対し船木は4.18パンクラス横浜大会において引き分けている。そういった「三角関係」からも、この船木と桜庭の組合せは今後大いに注目できそうだ。また船木は、UFCで活躍する高阪剛やバス・ルッテンとの対戦についても言及していた。

　また、9.18東京ベイNK大会では、既に発表されているメインイベントの近藤有己×國奥麒樹真の他に、船木と菊田早苗がパンクラチオンマッチに出陣することが発表された。ここにきて船木のノールール街道の新たな展開が拓けてきたと言えそうだ。

（井原芳徳）

1999年7月5日のニュース　★★★★★　Full Contact Fighter

「ブラガ UFC21欠場」: ▼　エベンゼール・フォンテス・ブラガがUFC21（7月16日開催）を欠場することになった。理由はUFCの主催者SEGとブラガの代理人の交渉が決裂したため。ブラガと対戦予定だったポール・ジョーンズの新しい対戦相手は今のところ未定だが、ブラジル人選手になる模様である。
　Full Contact Fighter誌がこの記事を掲載したのが7月3日。そのため今回の欠場は、7月4日のPRIDE.6で桜庭和志と対戦する前から決まっていたことになる。桜庭戦から僅か12日の間隔を空けてUFCで戦えるのか？、両大会のカード発表当初から懸念されていたが、今回も「カード変更予定あり」のUFCの慣例が踏襲されてしまった。
　なお、川口健次負傷のため未定となっていたジェレミー・ホーンの対戦相手は、慧舟會の高瀬大樹となった模様である。

（井原芳徳）

1999年7月1日のニュース　★★★★★　PANCRASE Official Site