このコ−ナ-では総合格闘技の各団体公式情報に加えて、未確認情報や怪しい噂、限りなく真実に近いオフレコただのガセネタ、ウソ、偽り、おおげさな表現、JAROにも相手にされないような、デマカセ、うさんくさいネタ、なんでも小耳にはさんだ情報などを、雑誌の片隅、新聞の隙間、商用ネットの暗闇から拾い上げ、当編集部の恐るべき取材力によって具体的に検証してお送りするコーナーです。胡散臭いものはより胡散臭く、確実なものはより正確に、あなたの御手元に届けます。
12月23日のニュース ★★★★★ 公式情報 「1.23武道館で田村 vs フランク。カレリンも観戦へ」 ▼ リングス1.23武道館大会のカードが一部発表され、国別対抗戦の決勝の他に、田村潔司 vs フランク・シャムロック、成瀬昌由 vs 坂田亘、リー・ハスデル vs 滑川康仁が行われることが決定した。特に田村とフランクの対戦は注目度が高い。残りもう1試合は、ハンス・ナイマンに快勝しさらに連勝記録を伸ばした金原弘光の試合となるが、対戦相手はまだ発表されていない。なお、山本宜久の欠場は長期化する模様である。 また、2月21日前田日明と引退試合を行うアレキサンダー・カレリンが、1月20日〜24日の期間来日することが決定した。前田との対戦を控えてのプロモーション来日であるが、期間中に開催される武道館大会も観戦する予定である。カレリンの目にリングスのファイトがどのように映るか、楽しみである。 さらに、 2月7日にオランダ大会、3月7日にイギリス大会とオーストラリア大会が開催されることも発表され、イギリス大会には坂田亘と滑川康仁、オーストラリア大会にも日本人選手が参加するとのことである。 (井原芳徳) 12月22日のニュース ★★★★★ 広報情報 「ルミナの対戦相手に、F・シャムロック門下生」 ▼来年1月15日の後楽園ホール大会 "Devilock Fighters" のメインイベント、佐藤ルミナの対戦相手にフランク・シャムロックの主催するジムユニバーサル・サブミッション・アカデミー(TEAM U.S.A.)のチャールズ・テイラーが抜てきされた。テイラーはアマチュアレスリングでカリフォルニア州チャンピオンに二回就いており、キックボクシングおよびサブミッションファイトも経験。戦績はともに3戦2勝1敗。フランク・シャムロックのウェブ・サイトhttp://www.frankshamrockusa.com/usa.htmには写真入りのプロフィールが掲載されている。身長5フィート8インチ、体重160ポンド、20才。また、セコンドとしてフランク・シャムロックも来日する予定。 また、18日のこの欄でその他のカードについてお知らせした際に、今回の大会にはシリーズ名が付かないとの情報を併せてお知らせしたが、その後、シリーズ名が決定。今大会から使用されることが決定した。その名称は「修斗 the Renaxis 1999」RenaxisとはRenasseance(ルネッサンス:古典文芸の復興)とAxis(アクシス:運動や発展の主軸中枢)を組み合わせた造語。古代パンクラチオンのごとく、広く認知された総合格闘技の競技としての復興発展を目指す修斗が日本・世界の格闘技界の中枢を担うよううという願いから付けられたタイトル。そこに、選手一人一人の自覚を促す意味で複数形のアクシーズともかけあわせたともいう。果たして、修斗がこのタイトルが意味するように格闘技の復興運動の中核となれるか否かは、まさにこの一戦からスタートすると言っても過言ではない。 12月19日のニュース ★★★★★ 広報情報 「新年第一段興行"Devilock Fighters"カード発表」 ▼昨年、"Las Grandes Viajes"シリーズ6興行、"Shoot Gig"2興行、そして恒例の大バコ興行"Vale Tudo Japan"と全興行を大成功のうちに終了させ、勢いに乗るワールド修斗だが、早くも来年度第1段興行にあたる1月15日の後楽園大会のカードが発表になった。大会名は公式スポンサーについた、アパレルブランドのDevilockの名前を頂いた"Devilock Fighters"と決定。(ただし、このネーミングは今回限りのものであり新シリーズ名は次回3月興行から付けられるようだ。) さて気になるカードの内容だが、全12試合とフリーランサーと2回選手中心をに極めてファットな陣容を誇った前回興行とは対照的に、オフィシャルジムのレギュラークラスを交え、試合数も全6試合とコンパクトに絞り込んだものになるようだ。注目はやはり、VTJ98で伏兵アンドレ・ペデネーラスにまさかの不覚を喫した佐藤ルミナの復帰戦が予定されて居ることだろう。対戦相手は未発表ながら、新年第1段興行のメインに据えられたこの一戦、やはりワールド修斗のルミナに賭ける期待の大きさがうかがえる。失墜のダメージを補うに足る、あざやかな再スタートを決めて欲しいところだ。また、修斗四天王の一角にのしあがり、右肩あがりでばく進するミドル級王者・桜井速人は、ロス在住ブラジリアン柔術の新勢力フランシスコ・ブエノジムの新鋭アデミール・オリヴェイラを迎え撃つ。そして、一年間の肉体改造を終えいよいよジュニア・ヘビー王座に照準を合わせて修斗シーンに復帰してきた郷野聡寛は2大会連続で登場、同じくブエノジム・マルコス・シルヴァと激突する。 国際戦初登場のブエノジムだが、アンドレ・ペデネーラス門下の黒帯選手で、かつてブラジル・チャンピオン5回、リオ・ステイツ・チャンピオンでもあり、ジョー・モレイラ杯ではマチャド門下の黒帯選手を破ったこともあるという強豪・フランシスコ・ブエノがロスに開いたジムである。今回登場する2選手も別記の通り柔術で輝かしいキャリアを誇る選手ばかりであり、初登場ながら期待できる注目株であると言えよう。 第1試合 ウェルター級2回戦 松本光央(WILD PHENIX)vs 石川真(PUREBRED STG 大宮) 第2試合 ウェルター級2回戦 高田和道(WILD PHENIX)vs 五味隆典(K'z FACTORY) 第3試合 ライト級2回戦 野中公人(PUREBRED STG 大宮)vs 高山義幸(STG横浜) 第4試合 ライトヘビー級3回戦 郷野聡寛(フリー)vs マルコス・シルヴァ(ブエノ・ジム) セミファイナル ミドル級3回戦 桜井速人(総合格闘技木口道場)vs アデミール・オリヴェイラ(ブエノ・ジム) メインイベント 佐藤ルミナ(K'z FACTORY)vs 未定 12月18日のニュース ★★★★★ セルジオ・バッタレリ氏のレポート 「ホイス、敗れる!」 ▼12月17日リオ・デ・ジャネイロのコパカバーナビーチの特設会場で開催された、ホイス・グレイシーVSヴァリッジ・イズマイウの柔術マッチだが、ホイスは復帰戦を飾れなかった模様。イズマイウは"clock position." として知られる体勢から変形の送り襟締めを極めてタップを奪ったという。 ブラジルVT評議会議長でもあるセルジオ・バッタレリ氏からBoutReview宛てに届けられたレポートによれば、試合時間は極めて短いもので、せいぜい5分未満というものだったようだ。バッタレリ氏はイズマイウの試合後のコメントを以下のように伝えている。 『イージーな試合だった。これ以上ないくらいの出来だったよ。ホイスはギブアッ プせず、落ちてしまった。痙攣してしまってて、ドクターが駆け込んでくるほどだったんだ。グレイシー・ファミリー(エリオ派)は皆な悲しみに打ちひしがれてたよ。』 当初、時間無制限、ポイント制無しの究極の柔術マッチとして話題を呼んだこの試合であるが、意外なほどのあっさりした結果に終わった。 イズマイウは以前にも柔術マッチでヘンゾ・グレイシーを破ったという戦績を誇っており、今回の勝利によって、このところのNHBマッチでの凋落ぶりを補って余りある金星を射止めたことになる。一方、ホイスはこの敗戦によって、予定していたNHBマッチでの復帰戦・PRIDEシリーズでのマーク・ケァー戦はまたもや暗礁に乗り上げたことになる。 (掲載の写真はバッタレリ氏主催のHP"Brazilian VT"に掲載された当日の模様。<映像転載許可済>) * 当初このニュースにおいてイズマイウのコメントとして掲載した内容に一部誤訳があったことが判明いたしました。関係者並びに読者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをおわびいたします。現在掲載されている内容が、本誌における決定稿となっておりますのでこちらをもって、正しい内容とご理解ください。 12月7日のニュース ★★★★★ 公式HP 「UFC XVIIIカード発表、高阪 vs ルッテン正式決定」 ▼来年1月8日に開催のUFC18のカードが発表され、高阪剛 vs バス・ルッテンが正式に決定した。なお、欠場が危ぶまれていたアラン・ゴエスとアンドレ・ペデネイラスに代わり、それぞれティト・オーリッツ(Tito Ortiz)、ジョージ・パティーノ(Jorge Patino)が出場することになった。 (井原芳徳) ヘビー級 ミドル級 ライト級 予備試合 12月4日のニュース ★★★★★ 公式情報 「山本宜久欠場により、特別ルールのシングル戦4試合」 ▼ リングス12.23福岡大会は、当初ジャパンAチームとオランダチームで国別対抗戦の準決勝を行う予定だった。しかし、ジャパンAチームの山本宜久が「椎間板ヘルニア」により長期安静を要し今大会の欠場を余儀なくされたため、このカードはオランダチームの不戦勝、オランダチームの決勝進出が決定した。 そして、その穴を埋める形として、スケジュールの空いたオランダチームと、日本人選手によるシングルマッチ4試合が組まれた。これらは全て10.23愛知大会以降試行されている、グラウンドパンチを認める特別ルールで行われる。リングスにとってはまさしく非常事態、チケットを買っていた人にとっても残念な展開となってしまったが、内容で観客を満足させることが出来るような興業になることを期待したい。 (井原芳徳) WORLD MEGA-BATTLE TOURNAMENT 1998 SEMI-FINAL
(シングル戦はすべてグラウンドパンチを認める特別ルール) 第1試合 20分1本勝負 第2試合 30分1本勝負(ランキング戦) 第3試合 30分1本勝負(ランキング戦) 第4試合 20分1本勝負 第5試合 国別対抗トーナメント1回戦 SEMI-FINAL
* なお第2、3試合はランキング戦となり30分1本勝負となった。 12月2日のニュース ★★★★★ PANCRASE Official Site 「ノールールマッチは頭突き・ヒジ攻撃可、ブレイクなし」 ▼12月19日(土)、東京ベイNKホール大会において、計3試合行われるノー・ルール系スペシャルマッチのルールが、キング・オブ・パンクラス実行委員会によって制定、発表された(下記参照)。近頃の流れを反映し、オープン・フィンガー・グローブの着用義務や、シューズ着用時のキックの禁止などは定められているものの、注目すべきは、既にほとんどのNHB系興行で見られない、頭突きと肘による攻撃の許可、及び、リング上でのいかなるブレイクを認めない点であろう。 現在、ほぼ全てのNHB系大会では頭突きが認めておらず、また、加撃対象範囲の制限(e.g.首から下のみを認める)を設けない全面的な肘による攻撃も認められていない。後頭部、脊椎への攻撃はルール(反則の第6項)で認められていない為、当然禁止となるが、危険とされる顔面へのものは、どちらも許可されることになる。 一方、ブレイクについては、所謂“フリーズ”、“ドント・ムーブ”といったものすらも認めず、エプロン際での攻防でも、試合はそのまま続行される。唯一ブレイクを行う場面は、 両選手、もしくは一方の選手がリング上からリング下に転落した場合のみとなる。 また、過剰とならない範囲での拳頭へのテーピング、及びバンテージも認められており、セコンドは2名まで許可されている。このルール設定について、同大会、当ルール下でジョン・レンケンを相手にNHBマッチ・デビュー戦を行う船木誠勝は、
「最近のノールール系の大会で採用されているルールは細かくなっていて、パンクラスに近いものが多い。その様なルールでの試合をパンクラスの興行の中でやっても意味がないと思います。やる以上は差別化をはかりたいと考えていました。」 とコメントしている。ジョン・ローバーvs渡部謙吾のNHBマッチ追加発表に続き、この過酷なルール制定。1998年・パンクラス最終興行となる本大会、再び話題と注目を集めそうだ。 なお、第5、6試合の順序が以下のとおり入れ替わり、山宮恵一郎がパンクラス初のNHBマッチに挑むことになる。 (眞砂嘉明)
〜キング・オブ・パンクラス実行委員会 制定〜 12月2日のニュース ★★★★★ PANCRASE Official Site 「渡部謙吾の相手はジョン・ローバー」 ▼ 先日このコーナーにて渡部謙吾が12.19の東京ベイNKホール大会のノールールマッチに挑戦することをお伝えしたが、正式に対戦相手がジョン・ローバーであることが発表された。ローバーはパンクラス・ルールではまだ勝ち星を挙げてない上、10.16のUFCブラジルにおいてはフランク・シャムロックに敗れてはいるものの、ノールール系大会の「I.F.C.」で活躍している。今回他に参加するジョン・レンケンやジェレミー・ホーンよりも知名度でも強さでも上と言っていいだろう。そんなローバー相手に、デビュー以来強豪と当たってきた謙吾が、初のノールールマッチにおいてどのような戦いっぷりを見せてくれるか、大変注目したいところである。 なお、NK大会の全カードも以下の通り発表され、ノールールマッチの中でも船木誠勝戦のみ30分1本勝負になっており、これが試合にどのように影響するかも興味深い。 (井原芳徳) PANCRASE 1998 Advance TOUR最終戦 ■ メインイベント(20分1本勝負) King Of Pancrase Title Match ■ セミファイナル(30分1本勝負) ノールール系スペシャルマッチ ■ 第6試合(15分1本勝負) ノールール系スペシャルマッチ ■ 第5試合(15分1本勝負) ノールール系スペシャルマッチ ■ 第4試合(15分1本勝負) ランキング戦 ■ 第3試合(15分1本勝負) ランキング戦 ■ 第2試合(10分1本勝負) ■ 第1試合(10分1本勝負) 高田道場パンクラス初参戦
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