DEEP 2.21 TDCホール:DEEP 20周年メインで元谷友貴が快勝、RIZINバンタム級GP出場を榊原氏も承諾。大原樹里、北岡悟を踏みつけ葬。阿部大治&藤田大和が暫定王者に
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DEEP 100 IMPACT ~20th Anniversary~
2021年2月21日(日)TOKYO DOME CITYホール
レポート&写真:井原芳徳 中継:SPWN、サムライTV ※前日計量記事はこちら
本戦
第13試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○元谷友貴(フリー/元DEEPバンタム級&フライ級王者/61.6kg)
×昇侍(トイカツ道場/元パンクラス・ライト級王者/61.7kg)
1R 2’08” 裸絞め
DEEPの20周年と本戦シリーズ100回を記念した大会。40歳を超えたベテランから18歳の期待の星のデビュー戦まで、幅広いメンバーが揃った。RIZINでも活躍する選手が多く出場し、RIZINの榊原信行CEOが生中継のゲスト解説で出演するため、出場選手はインパクトを残したいところだろう。
メインイベントは元谷友貴と昇侍の一戦。元谷は昨年、3月にDEEPで大塚隆史、8月のRIZINで魚井フルスイング、11月のDEEPで米山千隼相手に3連勝したが、大晦日のRIZINでは井上直樹に裸絞めで一本負けした。昇侍も4年のブランクはあったが長年DEEPで活躍してきた選手。DEEPで2連勝後、昨年9月のRIZINでRIZINに初参戦し、朝倉海と対戦したが1R KO負けに終わっている。4月から日本のバンタム級16選手によるトーナメントがRIZINで始まるため、その前哨戦にもなる。
1R、圧力をかける昇侍に対し、元谷は左に回ってかわしつつ、左右のフックと右ローをヒット。そして右フックをクリーンヒットして昇侍をダウンさせる。そのまま組み付き、グラウンドで押さえると、昇侍の逃げようとする動きに合わせてバックに回り、裸絞めを極め、無傷で完勝した。
マイクを持った元谷は昇侍とDEEPの佐伯繁代表に感謝の言葉を述べた後、「次RIZINでバンタム級トーナメントあるって聞いたんですけど、参戦しても大丈夫ですか?」とアピール。すると中継席の榊原氏は「出るしかないでしょ。元谷選手にはDEEP代表として出てもらい、年末に向けて日本のナンバーワンを決めます」と回答した。最後に元谷は「佐伯代表、DEEP 20周年おめでとうございます。DEEPという最高の舞台で試合できてありがたいです」と話し、少したどたどしいマイクながら記念大会を綺麗に締めくくった。
第12試合 セミファイナル ライト級 5分3R
×北岡 悟(パンクラスイズム横浜/元DEEPライト級王者/70.75kg)
○大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ/70.6kg)
1R 4’43” TKO (レフェリーストップ:踏みつけ)
北岡は13年に中村大介に勝利しDEEPライト級王者となり4度防衛。18年10月の防衛戦で武田光司に判定負けして以来のDEEP出場だ。試合は9月のRIZINで久米鷹介に判定負けして以来となる。大原はDEEPフューチャーキングトーナメント2009で準優勝し、その後もDEEPを主戦場で戦い続けたDEEP育ちの選手の一人。9月にRIZINに初参戦し、矢地祐介に判定勝ちし、知名度を上げて凱旋する。
1R、開始すぐから北岡がタックルで押し込み、離れても大原に組み付き、足関を仕掛ける。だが大原は右のパウンドを連打して脱出する。その後も執拗に組み付く北岡に、大原はパンチと蹴りで対抗を続ける。
すると中盤、北岡がストレートを放ちながら前に出ると、リーチで勝る大原のカウンターのストレートがクリーンヒット。ダウンした北原の顔面目掛け、立った状態から大原が右足で踏みつけ、パウンドでダメ押しをしたところでレフェリーがストップした。
勝った大原は金網によじ登り、「見たか」とアピール。マイクを持つと「北岡選手は凄い尊敬できる選手で怖かったです。北岡選手に勝ったんで、次、武田選手、ベルト持って隠れているけど、5月ぐらいですかね、俺以外誰もいないでしょ」と、武田の王座への再挑戦を熱望した。
第11試合 DEEPウェルター級暫定王者決定戦 5分3R
○阿部大治(フリー/元パンクラス・ウェルター級王者/76.8kg)
×レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会/GLADIATORウェルター級王者、元パンクラス同級王者/76.85kg)
1R 2’34” TKO (レフェリーストップ:左手指の負傷)
※阿部が暫定王者に
阿部はUFC、ONE Championshipでの連敗を経て、昨年からDEEPに参戦し、元修斗ウェルター級環太平洋王者の佐藤洋一郎と元DEEP同級王者に悠太に連勝。11月大会で悠太に1R TKO勝ちした直後、阿部は「誰とは言わないけど、俺との試合断って逃げて相手選んで他の試合に出た選手、2月は覚悟しとけよ、住村」とマイクで挑発。2月のTDC大会での住村の王座挑戦が内定していたが、住村が怪我で防衛戦ができないことから、暫定王座決定戦が用意された。
その阿部が「他の試合」と言った試合が11月のRIZIN大阪大会での住村とレッツ豪太の試合。寝技主体の接戦の末、住村が判定2-1で辛勝している。レッツは2010年にプロデビュー後、修斗、パンクラス、HEAT、GRACHAN、GLADIATOR、GRANDSLAM、RIZINと各団体に上がって来たが、DEEPには初参戦だ。
だが試合は不完全燃焼で終わる。1R、両者とも蹴りの応酬の後、パンチが交錯する。一旦離れると、レッツが左手の異変をレフェリーに訴え、薬指の脱臼によりドクターがストップした。試合後のマイクで阿部はライト級進出を表明した。ただしウェルター級暫定ベルトは持ち続け、両方の階級で戦うとのことだ。
第10試合 DEEPフライ級暫定王者決定戦 5分3R
○藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We/56.55kg)
×渋谷カズキ(高本道場/56.25kg)
3R 1’38” TKO (レフェリーストップ:左サッカーボールキック)
※藤田が暫定王者に
フライ級王者の神龍誠が故郷の宮城でジムをオープンする準備があり、初防衛戦ができないことが理由で暫定王座戦が組まれた。
アマチュアボクシング日本5冠・藤田は17年10月のRIZINの那須川天心とのMMAプロデビュー戦以降、勝ち負けを繰り返していたが、19年12月以降、松丸息吹、島袋チカラ、ランボー宏輔相手に3連勝中。昨年9月のランボー戦では左フックでの豪快なKO勝ちで印象を残した。
藤田はビョン・ジェウン(韓国)とベルトを争う予定だったが、政府の新型コロナウイルス対策の入国規制の影響で来日できなくなり、渋谷に変更となった。
渋谷は15年にパンクラスでプロデビュー。初期は負けが込んでいたが、18年末からFighting NEXUSに上がり始めてから力をつけ5連勝中。昨年はDEEPで石神保貴、加藤瑠偉、鮎田直人に3連勝し、12月に鮎田をヒールホールドで秒殺した後には、涙を流しながらタイトルマッチを熱望していた。
1R、序盤から藤田がテイクダウンを奪いトップをキープし、時折パウンドを当てる。与えるダメージは小さいが、随所で当てるため、レフェリーのブレイクは入らない。藤田が手堅くポイントを先取する。
2R、渋谷がスライディングから下になり、腕十字を狙うが、藤田はパウンドを当てて脱出する。スタンドで藤田は右の膝裏狙いのローを2発強打する。またも渋谷は下から潜り込み、三角を狙うが、藤田は対処する。その後も同じような展開が繰り返され、藤田が着実に渋谷にダメージを与える。
すると3R、藤田が執拗に右の膝裏狙いのローキックを当てていると、渋谷は踏ん張りが効かなくなり、何度もスリップするように。それでもレフェリーは続行するが、最後は藤田がダメ押しのような形でサッカーボールキックをクリーンヒットし、渋谷をKOしたところで、ようやくレフェリーがストップした。
初のベルトを巻いた藤田は、Me,Weの山崎剛代表や最近結婚した妻に感謝の言葉を述べ、「まだ暫定なんで、正規チャンピオンの誠君がいるんで、もっと精進します」とアピールした。
第9試合 フェザー級(ノンタイトル戦) 5分3R
×牛久絢太郎(K-Clann/DEEPフェザー級王者/66.2kg)
○中村大介(夕月堂本舗/元DEEPライト級王者/66.1kg)
2R 0’26” KO (右膝蹴り)
牛久はパンクラスの元ランカーで、19年5月からDEEPに参戦し、3戦目の昨年9月、弥益ドミネーター聡志に判定勝ちし、DEEPフェザー級王座を奪取した。試合はそれ以来で今回はノンタイトル戦。
中村は昨年6月で40歳になり、同じく9月大会に出場し4年ぶりにMMAに復帰し、長倉立尚を2R右フックでKOし、健在ぶりを示した。長倉戦はライト級だったが、牛久戦ではフェザー級に階級を落として戦う。
1R、お互いローブローの反則があり、パンチの打ち合いの展開で、バッティングとなり、中村が鼻血を出して一時中断する。規定による最長の5分の回復時間が設けられ再開。だが再び牛久がバッティングをしてしまい、和田レフェリーは減点1を宣告する。中盤過ぎ、牛久が押し込んでからテイクダウンを奪うと、ハーフで押さえる。だが最後、中村が立って、アームロックを仕掛け、そのままグラウンドに持ち込むが、牛久は防御して時間切れに。
2R開始すぐ、今度は両者が頭から突っ込みバッティングとなり、両者とも倒れ込む。和田レフェリーは両者に「休んでいいよ」と声をかけるが、中村は率先して「やります」と話し、牛久も同意し続行。すると牛久が真正面から足元にタックルを狙うと、中村の右膝蹴りが牛久の頭にクリーンヒット。牛久が倒れ、すぐさまレフェリーがストップした。
アクシデント絡みながら王者を下した中村は「何回も中断してすみませんでした。チャンピオン強くて、なかなか行けなかったです。フェザー級に今回から落として、行けるなと思いました。今、フェザー級、盛り上がっているんで、楽しそうです。中村大介、覚えてください。佐伯さん、20年おめでとうございます。中村大介40歳、これからが全盛期です」とアピールした。
第8試合 フェザー級 5分3R
×DJ.taiki(パンクラスイズム横浜/元DEEPバンタム級王者/66.15kg)
○神田コウヤ(パラエストラ柏/65.75kg)
判定0-3 (松宮27-30/植松27-30/豊永27-30)
DJは19年5月、弥益のフェザー級王座に挑み、1R終盤に左ストレートでダウンを奪って追い詰めたが、2R序盤に右フックをもらって逆転KO負けした。試合は昨年12月、DJが大ファンである声優・田村ゆかりさんの見守る中、オーロラ☆ユーキに1R肩固めで一本勝ちして以来となる。
対する神田は18年にDEEPでプロデビューし、19年9月から3連勝後、昨年8月のRIZINに参戦したが、ZSTフェザー級王者の関鉄矢にTKO負けした。11月のDEEPでの再起戦では鬼山斑猫に2R TKO勝ちしている。
1R、スタンドで両者サウスポーに構え、蹴りの応酬。神田が圧をかけ続け、主導権を握るが、お互い次第に攻撃が減る。終盤、DJがバックハンドブローを当てるが当たりは浅く、差の乏しいまま終わる。
2Rもお互いカウンター狙いで慎重なファイトが続く。時折パンチが交錯すると、神田の左でDJの頭が流れる場面が数度あり、少し印象が悪い。
3Rもお互い慎重ではあったが、中盤過ぎ、神田の右ジャブが連続で当たると、DJは鼻血を出して苦しそう。最後、DJが前に出てパンチを連打するが時間切れ。神田が3Rともポイントを取り完勝した。
第7試合 DEEP JEWELS フライ級 5分2R
○杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We/56.8kg)
×栗山 葵(SMOKER GYM/56.45kg)
1R 2’39” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
杉山は昨年7月のDEEP JEWELSでARAMIに3R腕十字で一本勝ちして以来の試合。栗山はプロ2勝1敗の25歳。RIZINで活躍する萩原京平と同門で、昨年8月のDEEP大阪大会ではARAMIに判定負けしたが、10月のDEEP JEWELSではアミバに判定勝ちしている。
1R、蹴りの応酬の後、杉山が金網に押し込んで倒すと、上からパウンドをヒット。マウントを奪うと、そのままパウンドを当て続けてレフェリーがストップ。杉山がレベルの違いを見せつけ完勝した。試合後のマイクでは「RIZINでは負けている選手と思われていると思うので、払しょくしたいです」と話した。
第6試合 DEEP 100回記念スペシャルエキシビション グラップリングタッグマッチ 10分
―廣田瑞人(CAVE/DEEP第6代ライト級王者)&松本晃市郎(よしもとゲーミング/DEEP第4代フェザー級王者)
―菊野克紀(誰ツヨDOJOy/DEEP第5代ライト級王者)&横田一則(K-Clann/DEEP第3代ライト級&第5代フェザー級王者)
勝敗無し
DEEPの歴代王者が集まってのグラップリングエキシ。軸は元GRABAKAの練習仲間で、犬猿の仲の横田と松本の顔合わせ。抽選の結果、別々チームとなり、2人の激突になると、松本が横田の髪の薄い頭を叩き、島田裕二レフェリーが注意するなど、コミカルな展開となった。
スペシャルエキシビションの後の休憩明け、DEEPの佐伯繁代表がケージの中から来場者に挨拶。「(経営危機で)2003年にDEEPを辞めようと思った時に、PRIDEの榊原さんと加藤(浩之)さんにPRIDE武士道をやるからと声をかけてもらい、続けることができました」と話すと、VIP席から現RIZIN CEOの榊原氏が「日本の格闘技界は佐伯繁がいなかったら今ない」と激励した。その直後、場内にはRIZINでお馴染み、佐藤映像によるDEEPの20年を振り返るVTRが上映された。
第5試合 メガトン級(無差別級) 5分2R
○関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術/Bellwood Fight Team)
×誠悟(AACC)
1R 0’16” KO (スタンドパンチ連打)
関根は昨年8月のDEEPで酒井リョウに2R TKO負け。11月のZSTで平信一と対戦予定だったが負傷欠場していた。誠悟は19年12月のDEEPメガトン級タイトルマッチでロッキー・マルティネスに2R TKO負けして以来の試合となる。
1R、開始すぐから関根が右のオーバーハンドフックをヒット。ひるんで下がった誠悟に、関根がパンチをまとめ、和田レフェリーがストップした。
関根は「去年夏から怪物君こと鈴木博昭君に打撃を習い、ようやく結果が出ました。俺の弱点はもうない。次誰とやればいいかわかってるだろ。スダリオ剛さん、そろそろ俺とやらせてくれ。プロレス対相撲だ」と、RIZINで昨年デビューした元力士のスダリオとの対戦をアピールした。
第4試合 バンタム級 5分2R
○CORO(K-Clann/61.45kg)
×東 修平(AACC/61.55kg)
1R 3’43” フロントチョーク
COROは昨年8月のDEEPで昇侍に3R終了間際にKO負け。東はミャンマーラウェイの試合で活躍後、昨年10月のDEEPでMMAに復帰し、和田教良に1R裸絞めで一本勝ちしている。
1R、スタンドの攻防で、COROが左インロー、右ミドル等を的確にヒット。中盤、東がタックルで押し込むが、COROは金網を背にしつつ飛びついてギロチンを極め、そのまま引き込んでタップを奪った。
第3試合 バンタム級 5分2R
×ヒロヤ(トライフォース赤坂/61.7kg)
○雅 駿介(CAVE/元ムエタイオープン・スックワンキントーン・WMC日本ライト級(61.2kg)王者/61.65kg)※PHOENIXから所属変更
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
ヒロヤは朝倉未来のYouTube企画「朝倉未来1年チャレンジ」で育成中の選手。11月のDEEPでの2戦目こそ力也に1R TKO勝ちしたものの、昨年8月の第1戦は橋本優大に判定負け、12月の3戦目は原虎徹に判定負けしており、CAVE勢相手に連敗しており、今回もCAVEの選手との試合が組まれた。
対する雅は元キックボクサー。19年にムエタイで3本のベルトを獲得し、KNOCK OUTにも参戦し、20戦17勝3敗の好戦績を残したが、昨年突如MMAに転向し、石渡伸太郎の所属するCAVEで練習を積んできた。雅のMMA転向表明直後の昨年5月のインタビュー記事はこちら。
1R、雅はミドル、首相撲からの膝、右ストレートで強さを発揮し、タックルにトライする場面も。ヒロヤのギロチン、足関にも対処し、終盤には上からパウンドをまとめる。だがヒロヤも右のカーフキック、左ミドルも返し、打撃でもある程度渡り合う。
2R、雅は金網際で度々首相撲で押し込みつつ、膝をヒット。離れ際の右肘、組み際の右テンカオも鋭い。ヒロヤは息が荒くなりしんどうそうだ。それでもヒロヤは飛びつき腕十字などにもトライするが、雅は対処し、終盤も膝を当て続け終了。雅がMMAにも適応しつつ、ムエタイスキルを活かしてデビュー戦を白星で飾った。
第2試合 フライ級 5分2R
○安谷屋智弘(フリー/57.05kg)
×松場貴志(パラエストラ加古川/GRACHAN&GRANDフライ級王者/57.05kg)※ALIVEから所属変更
判定3-0 (豊永20-18/橋本○19-19/福田○19-19)
松場はDEEP初参戦。19年12月、GLADIATOR王者のNavEに判定勝ちし、GRAND(GRACHANとGLADIATORの統一王座)との2冠を達成。中東のバーレーンのBrave Combat Federationからもオファーがあったが、コロナの影響でDEEPを新 戦場に選んだ。MMA戦績16戦12勝3敗1分。仕事の都合で愛知から兵庫に転勤し、パラエストラ加古川に移籍した。
対する安谷屋はDEEPの常連選手。19年は現修斗フライ級暫定王者の福田龍彌、元ZST暫定フライ級王者の坂巻魁斗相手に連勝。昨年11月のDEEP & PANCRASE 大阪大会ではパンクラスのランカーの秋葉太樹に判定負けしている。
1R、序盤からパンチの打ち合いとクリンチが繰り返され、お互い被弾。ひるむことなく打ち合いが続く。松場は右ハイもヒットする。
2Rもパンチの打ち合いが続く。松場のほうが口から出血し、目の周りを腫らしているが、圧力は終始かけ続け、蹴りも絡めている。安谷屋もタックルのトライを繰り返すが、松場は耐える。僅差の攻防のまま終了するが、ダメージ差で安谷屋が評価され勝利した。
第1試合 バンタム級 5分2R
×力也(フリー/61.65kg)
○関原 翔(リバーサル東京スタンドアウト/61.1kg)
1R 3’52” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
関原はこれまでパンクラスを主戦場とし、DEEPには初参戦。1R、関原の右フックに合わせ、力也がタックルを仕掛け、立てばギロチンを仕掛ける。中盤、ピンチを逃れた関原が上から押さえる展開が続く。すると少しずつ当てたパウンドが効き目を発揮し、そのまま当て続けてレフェリーストップ勝ちした。
オープニングファイト
第3試合 フェザー級 5分2R
×高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)
○山本歩夢(パラエストラ柏)
1R 3’38” 腕ひしぎ十字固め
1R、高塩が右ハイを当ててから、タックルで倒すが、山本が下から腕十字を仕掛ける。一度極まり、高塩はタップしたかのように見えたが続行。その後も山本が果敢にサブミッションを狙い続け、最後は高塩が上になったところで、素早く腕十字を極めてタップを奪った。山本はこれでプロ2連勝。
第2試合 フェザー級 5分2R
○西谷大成(トライフォース赤坂)
×井上雄斗(パラエストラ加古川)
2R 0’26” ダースチョーク
西谷も朝倉未来チャレンジの選手。1R、開始すぐから井上がタックルで倒して上になり、西谷が立つ度に倒してパウンドを当て主導権を維持する。だが2R、井上が右ハイを空振りしてスリップすると、西谷はサイドで押さえ、立とうとする井上にダースチョークを極めタップを奪い、見事逆転勝ちした。
第1試合 フライ級 5分2R
○鶴屋 怜(パラエストラ柏)
×竜己(KRAZY BEE)※岡野竜己 改め
2R 2’17” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
扇久保博正、浅倉カンナ、岡田遼、内藤のび太ら数多くのトップ選手を育てた鶴屋浩・パラエストラ千葉ネットワーク代表の次男・鶴屋怜(れい)が、DEEP 20周年の幕開けの試合でMMAプロデビュー戦を行った。怜は18歳・高校3年生。小学生時代からレスリングと柔術の全国大会で度々優勝し、レスリングでは高校2年時にジュニアオリンピック2位、世界大会出場を果たし、高校3年になってからは全国2位に入賞した。団体戦では3年連続で全国優勝している。アマMMAでも修斗などで6戦6勝している。
1R、序盤から怜がタックルで倒すと、金網際で押さえ、パウンドを何発もヒット。腕十字やアームロックも狙うが、竜己は防御して耐える。2Rも序盤から低空タックルで倒すと、マウントを奪い、最後はパウンドラッシュで終わらせ完勝した。
デビュー戦、オープニングファイトながらマイクを渡された怜は「パラエストラ千葉ネットワーク、鶴屋浩の次男・鶴屋怜です」と、パラ千葉勢恒例の挨拶で第一声を放ち「神龍(誠)君、やろうよ」と、元同門のフライ級王者に対戦アピールした。