DEEP 4.13 ニューピアホール(レポ):佐藤洋一郎、嶋田伊吹を秒殺返り討ちし鈴木槙吾に「逃げないで、チャンピオン、戦いましょう」。鬼山斑猫&渋谷カズキ、怪我からの復帰戦で勝利|フューチャーキングトーナメントはJTT安井飛馬ら優勝
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SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2024 2nd ROUND
2024年4月13日(土)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)DEEP事務局
第10試合 ウェルター級 5分3R
○佐藤洋一郎(KATANA GYM/元修斗環太平洋同級王者)
×嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)
1R 0’52” 裸絞め
38歳のベテラン・佐藤洋一郎は、22年9月に嶋田伊吹に判定勝ちして以来となるDEEP出場で、試合は昨年10月のグアムでのJJアンブローズ戦で引き分けて以来となる。
嶋田は能登半島地震で大きな被害にあった石川県七尾市出身の28歳。佐藤に敗れた後、コマネチゆうたに勝利したが、昨年2月、住村竜市朗に判定2-1で惜敗。昨年11月には階級アップした鈴木琢仁に判定勝ちしている。
試合は秒殺決着に。1R、佐藤が右ローを当てると、嶋田は蹴り足をすくい、佐藤もあまり抵抗することなく倒れ、猪木アリ状態となる。ブレイクがかかり、嶋田の右フックが当たるが、またもパンチが交錯すると、今度は佐藤の左ジャブが当たる。嶋田も左ジャブを返したが、またも嶋田が左のパンチを放つと、佐藤がカウンターの左フックをクリーンヒットする。嶋田は前のめりでダウンし、背中を向けてしまうと、すぐさま佐藤がバックマウントを奪い、裸絞めを極めてタップを奪った。
マイクを持った佐藤は「胸毛ニキの試合が終わったらみんな帰っちゃうと思ったけど、思いのほか残ってくれてありがとうございます」と自虐的に第一声を放ち「チャンピオン、今日来てないと思うけど、タイトルマッチ、やろう。もう相手いないからね、チャンピオン以外。逃げないで、チャンピオン、戦いましょう」と、ウェルター級王者の鈴木槙吾に呼びかけた。鈴木は佐藤の1学年下で4月30日で38歳になる。まだ交わっていないベテラン対決、果たして実現なるか?
第9試合 フェザー級 5分2R
×高野優樹(JAPAN TOP TEAM)※フリーから所属変更
○鬼山斑猫[はんびょう](KRAZY BEE)
判定0-3 (橋本18-20/柴田18-20/五十嵐18-20)
高野は昨年5月大会で西谷大成に判定負けして以来の試合。その後、西谷もいるJAPAN TOP TEAMに移籍し、約1年ぶりの試合となる。鬼山は21年12月に西谷に勝利し、22年3月に星野豊も勝ったが、その後は9月に狩野優、12月に梶本保希に1Rで敗れ、怪我の療養を経て1年4か月ぶりに復帰する。
1R、一進一退のテイクダウンの攻防に。鬼山が左右のフックを当てた後、高野がタックルで倒すが、すぐに鬼山はスタンドに戻す。中盤過ぎには今度は鬼山がパンチを当ててからタックルで倒して、金網際で上で押さえる。高野に立たれると、鬼山は足を掛けてまたも倒すが、すぐに高野が返し、金網際で押さえる。鬼山は金網を背にして座った状態で、高野は押さえるだけでパウンド等ができない状態が続く。記者採点はパンチを当てた鬼山。
2R、高野が片足タックルで倒すと、鬼山は倒れながら高野の腕をつかみ、下になっても腕十字を狙うが、高野は振りほどく。鬼山はすぐスタンドに戻し、高野の追撃を許さない。すると鬼山は右ローを当て、続けて右フックを当てると、高野はダウンする。倒れた高野はすぐタックルで組み付いて追撃を封じる。スタンドの攻防に戻ると、少し疲れて来た鬼山に、高野はタックルを仕掛け倒すが、またも金網際で、背中をつけさせることができない。すると終盤、鬼山は少しずつ体をズラし、正座の状態から高野の頭に肘を連打する。鬼山は高野をがぶった状態で押さえてから、ギロチンにトライして終える。記者採点は鬼山。合計18-20で鬼山。ジャッジ3者も鬼山を支持する。
第8試合 フライ級 5分2R
×島袋チカラ(CORE)
○渋谷カズキ(高本道場)
判定0-3 (柴田19-19○/橋本19-19○/五十嵐19-19○)
島袋は43歳のベテラン。22年9月のDEEPフライ級GP一回戦で宇田悠斗に敗れたが、昨年11月に京之介に勝利している。
渋谷もフライ級GPに出場したが、一回戦でビョン・ジェウンに敗れた。同年12月の松丸息吹戦で勝利したが、それから右膝の靭帯の手術を経て1年4か月ぶりの試合となる。
1R、渋谷が序盤からタックルで倒し上になる。中盤、スタンドに戻るが、またも渋谷が片足タックルで倒して上で押さえる。ハーフで膠着が続くと、残り30秒でレフェリーが「アクション」とコールする。すると渋谷が足を引き抜こうと力を入れるが、その隙に下の島袋がクロスガードに戻しながら、ギロチンを仕掛ける。島袋はそのままリバースしてマウントになってからもギロチンをキープするが、極まりは浅く、渋谷は指を立てて「効いていない」とばかりアピールする。記者採点は渋谷だが、ジャッジは3者とも最後のギロチンで島袋を支持する。
2R、島袋が二段蹴りを放つが、渋谷やそのタイミングで足をすくって倒して上になる。島袋は下から足4の字ロックで渋谷の動きを封じていると、渋谷のトップキープから1分ほどのタイミングで長瀬レフェリーはブレイクをかける。渋谷はブレイクが早いと思った様子で、あっけにとられたようにスタンドに戻る。DEEPの基準ならありうるブレイクだろう。だが渋谷はまたもタックルで倒して上になる。終盤、渋谷はパスガードし、サイドで押さえて鉄槌、肘、肩パンチで攻め、残り30秒を切ってからマウント、バックと動き、パウンドを当て続けて終える。記者採点は渋谷。合計18-20で渋谷。ジャッジ3者も19-19だが、マスト判定で2Rに島袋を追い詰めた渋谷を支持し、渋谷が復帰戦を白星で飾った。
第7試合 バンタム級 5分2R
○朝比奈龍希(JAPAN TOP TEAM)
×八須[はちす]拳太郎(FIGHTER’S FLOW)
2R 2’12” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
朝倉未来プロデュースのBreakingDownで「胸毛ニキ」の愛称でも親しまれているプロレスラーの八須拳太郎が、未来と同門の朝比奈を相手にMMAプロデビュー戦を行った。朝比奈は柔道の元全日本強化選手。22年11月のDEEPでのプロデビュー戦で勝利し、その後は3連敗中だった。とはいえ前回昨年7月に負けた相手は、後に同門となる新鋭・秋元強真だった。今回は八須相手にしっかり力量差を示すことに。
1R、開始すぐから朝比奈が両足タックルで倒し、金網際でハーフガードで押さえ、パウンドを何発も当てる。立たれてもすぐ倒して、パウンドを当て続け圧倒する。
2R、朝比奈は右カーフ、左ジャブ等を度々ヒット。八須は打撃に反応できていない。そこから朝比奈はタックルで倒し、ハーフでパウンドを当て続けたところで、福田レフェリーがストップした。
マイクを持った朝比奈は「僕に負けたんで、昨日プレゼントした除毛クリームで全部(胸毛を)剃ってください」等と話して観客を笑わせつつ「BreakingDownとかじゃなくプロのDEEPとかを注目してくれたらうれしいです」「連敗していたので勝ててうれしいです。もっと成長した姿で帰ってきます」とアピールした。
第6試合 バンタム級 5分2R
○岩見 凌(KIBAマーシャルアーツ)
×みやび(糸満MMA)※金城雅 改め
2R 1’09” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第5試合 ライト級 5分2R
○井上竜旗(AACC)
×秋山怜冬(レンジャージム)
2R 1’32” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第4試合 ライト級 5分2R
×BAGGIO(フリー)
○Street❤★Bob洸助(KING CONNECTION/ISHITSUNA MMA)
1R 4’28” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第3試合 メガトン級 5分2R
○Guts(米国/リバーサルジム立川ALPHA)
×野畠大資(CB IMPACT)
1R 0’40” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第2試合 フライ級 5分2R
○加藤瑠偉(YSA)
×亀田一鶴(和術慧舟會HEARTS)
1R 0’33” TKO (レフェリーストップ:左フック)
第1試合 フライ級 5分2R
×松丸息吹(パラエストラ千葉)
○濱口麗地(K-Clann)
判定0-3 (19-19○/18-20/18-20)
DEEPフューチャーキングトーナメント2023 優勝者
(写真右から)
ミドル級 :アブロル・イギタリエフ(reversal gym Osaka Anne)
ウェルター級:中門虎鉄(パラエストラ東大阪)
ライト級:安井飛馬(JAPAN TOP TEAM)
フェザー級:黒岡裕真(リバーサルジム新宿Me,We)
バンタム級:斎藤リキ(Fight Holic)
フライ級:コービー・レオン(TRIBE OF JUDAH)