GOAT 5.28 後楽園ホール(レポ):テレビ東京系5/31(日)16時~放送。SB王者 笠原友希×元K-1王者 軍司泰斗。寺田匠&白鳥大珠 ISKA世界戦

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キックボクシングフェス.2 GOAT
2026年5月28日(木)東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
中継:テレビ東京系列全国6局ネット(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビ北海道、テレビせとうち、TVQ九州放送)5月31日(日)16:00~17:15
GOAT(ゴート)は、様々なキックイベントから選手が派遣され、各プロモーションのルールで試合を行う、音楽フェスティバルのような形式が特徴の大会。昨年10月30日の後楽園での第1回大会では那須川龍心らのRISE提供試合4試合、龍聖らのKNOCK OUT提供2試合、松倉信太郎のISKA世界タイトルマッチ1試合の計7試合が行われ、テレビ東京系列で大会2日後の土曜日夕方に放送された。今回もテレ東系で週末の日曜夕方に放送される。SB王者 笠原友希×元K-1王者 軍司泰斗のメインイベント、寺田匠&白鳥大珠のISKA世界戦後半主要カード3試合が放送予定で、いずれもKOボーナスとして100万円が用意されている。大会前半の若手主体のKOボーナスも50万円と破格の金額だ。なお、メインイベントの前には武尊の引退セレモニーも行われた。
(写真の下から試合結果とレポートを表示します)
元K-1王者 現KNOCK OUTの軍司泰斗、SB王者 笠原友希からダウン奪い判定勝ち
第6試合 KNOCK OUT-BLACKルール(肘無し・ワンキャッチワンアタック) スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×笠原友希(シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
○軍司泰斗(TEAM SUERTE/ISKAユニファイドルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級(59kg)王者、元K-1フェザー級(57.5kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)
判定0-3 (和田27-30/神谷27-30/大澤27-29)
シュートボクシング(SB)の主力・笠原三兄弟の次男・友希は24歳。昨年、RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kgトーナメントに参戦し、3月の一回戦ではパヌワット・TGTに2RKO勝ちしたが、6月の準決勝では中村寛に延長Rに左ハイでKO負けした。11月のSB両国大会ではONEフライデーファイツで5戦3勝2敗のタイ人・マンモスに判定勝ち。今年2月のSBではタリソン・フェレイラに2R膝蹴りでKO勝ちした
軍司は27歳。24年9月、寺田匠とのK-1フェザー級王座の2度目の防衛戦で延長判定負け。10月、クリスチャン・ボグダンに判定勝ちしISKAタイトルを獲得。昨年4月、K-1との契約が満了。5月、KNOCK OUT参戦が発表され、軍司は「僕の第2章はOFGムエタイ」と表明。6月のKNOCK OUT初戦では、実質OFGムエタイのREDルールで、元ラジャダムナン王者のペットルンルアンを1R左ボディでKO。8月、元ルンピニー王者のゲーオガンワーンに1R左肘打ちでKO負け。軍司は初のKO負けだった。11月、セーンサックグンに判定勝ち。12月、ゲーオガンワーンとの再戦でも本戦から苦戦し延長判定負けした。今回、K-1を離れて以降、初めて肘無しルールの試合に臨む。
1R、友希はサウスポーで構え、プレッシャーをかける軍司から距離を取り、リーチ差を活かして左ミドルや前蹴りを度々当てて主導権を握る。軍司も時折詰めてボディにパンチを当てるが、友希はすぐ距離を取り、ミドルを当て続ける。終盤、友希は左ハイもヒット。軍司はひるまないが、手数差をつけられたまま終わり印象が悪い。記者採点は友希だがイーブンもありうる。
2Rも友希が左ミドル等の蹴りを当て続け、主導権をキープする。だが終盤、軍司は圧を強め、テンカオを放ちつつロープ際に友希を詰めて、左右のボディ等のパンチを当てると、離れた友希を追いかけつつ左ボディを当ててから右ストレートで倒す。友希も右膝蹴りを放って片足立ちの状態で被弾したため、秋谷レフェリーはスリップの可能性を考慮して、倒れた友希の顔を覗き込んで、ダメージを確認してからダウンを宣告する。友希は立ったが、その後も軍司が攻め続けて終える。8-10で軍司が取る。
3R、友希は挽回を狙って前に出て、左ミドルを蹴りつつもパンチを増やす。だが強打につなげられずにいると、終盤、またも軍司がギアを上げ圧をかけ返し、度々友希をロープ際に詰め、ボディ、顔面にパンチをまとめ、好印象で終える。記者採点は軍司。合計27-29で軍司。ジャッジ3者も軍司を支持し、軍司が判定勝ちした。
勝った軍司は「GOATの第二弾で、前回大会より盛り上げたかったんですけど、KOが少なかったです。GOATはTHE MATCHに続くような他団体同士がぶつかり合える場所だと思っています。僕はオープンフィンガ-ムエタイに転向して(肘無しの)キックに戻ることはないと思っていたんですけど、1年半ぶりにできる喜びに感謝したいです。武尊選手が言っていたように、他の団体もみんなが協力し合えば、THE MATCHのようなイベントもできると思うんで、ファンの皆さんも応援お願いします」とアピールした。
寺田匠、ニュージーランドの選手に判定勝ちしISKA世界スーパーフェザー級王座初防衛
第5試合 ISKAユニファイドルール世界スーパーフェザー級(59kg)タイトルマッチ(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 3分3R(延長1R)
○寺田 匠(team VASILEUS/王者、元K-1フェザー級(57.5kg)王者)
×ドミニク・リード[Dominic Reed](ニュージーランド/South island leegar/挑戦者、ISKAムエタイ世界同級王者)
判定3-0 (神谷30-27/竹村30-27/和田30-27)
※寺田が初防衛
寺田は25歳。宮崎県の実家の空手道場で子供の時から練習し、20年4月にキックプロデビューしKrush・K-1で試合を重ねる。23年11月、イタリアでミルコ・フルメリに4R KO勝ちしISKA王座を獲得。24年9月に軍司泰斗に延長判定勝ちしK-1フェザー級王座を獲得。昨年2月、唯一の黒星の相手である新美貴士に判定勝ちでリベンジし王座初防衛。7月のK-1ではギリシャのアンゲロス・カポニスと59kg契約で対戦し1R KO勝ち。今年2月にK-1王座を返上し、K-1との契約も終了。それから1カ月後、3月のRISE両国大会に参戦したが、RISEフェザー級王者の安本晴翔に判定負けした。今回、2年半前に獲得したISKA王座の初防衛戦を行う。なお、王座獲得当時はISKAオリエンタルルールという名称だったが、現在はISKAユニファイドルールに名前が変わっている。
挑戦者のリードは59戦39勝(19KO)19敗1分の31歳。ISKAムエタイルールの世界同級王者。
1R、寺田がプレッシャーをかけ、左ジャブを序盤から立て続けに当てる。リードも左ジャブを返し、中盤には顔面への左右のパンチのヒットを増やす。だが終盤、寺田は左ボディを随所で強打し流れを引き寄せ、右カーフキックをコツコツ当て続け、最後には右カーフでひるませ、好印象で終える。記者採点は寺田。ISKAルールはラウンドマストが採用されている。
2R、寺田が序盤から右カーフでリードをスリップさせ好印象を作る。だが次第に勢いが落ちると、リードが逆に積極的に攻めるように。とはいえ寺田はひるむことなく、随所で左ミドル等を返し、五分に近い状態を維持する。記者採点は寺田だが割れても不思議ではない程度の差だ。
3R、序盤こそリードが積極的だったが、中盤から寺田が左ボディ、ミドル。三日月蹴りを交互に当てて、リードを下がらせ好印象を作る。終盤には顔面へのパンチも絡めて追い詰めるが、倒せず終わる。記者採点は寺田。合計30-27で寺田。ジャッジ3者も同じ採点で寺田を支持し、寺田が判定勝ちでISKA王座初防衛を果たした。
ISKAベルトを巻いてマイクを持った寺田は「大きな事言って、こんな無様な試合してすみませんでした。武尊さんの後に引っ張るとか軽く言ってこんな試合をして、ダメダメなんで、鍛えなおして、またすぐ戻ってきます」と謙虚にコメントした。
白鳥大珠、フランスの選手に苦戦もISKA世界ライトウェルター級王座獲得
第4試合 ISKAユニファイドルール世界ライトウェルター級(65kg)王座決定戦(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 3分3R(延長1R)
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEスーパーライト級(65kg)王者、元ライト級(63kg)王者、RISE -61kgトーナメント2019優勝)
×アンソニー・ヴェレイ[Anthony Velay](フランス/Boxe thai laverune/ISKA K-1ルール欧州ウェルター級(67kg)王者、WKN K-1ルールインターナショナルスーパーライト級王者)
判定3-0 (神戸29-28/竹村29-28/神谷29-28)
※白鳥が王者に
白鳥は30歳。過去に梅野源治、大雅、皇治、YA-MAN、佐々木大蔵に勝利し、直樹、原口健飛、ゴンナパー、イ・ソンヒョンに敗れる。24年12月のGLORYとRISE合同の65kgトーナメントに参戦し、一回戦で優勝者のペットパノムルンに判定負け。昨年3月麻火佑太郎に判定勝ちし、第5代RISEスーパーライト級王者となる。8月、アンディ・ターランドに1R左三日月蹴りでKO勝ち。GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTには11月の二回戦からシード参戦し、笠原弘希と延長戦の末に判定負け。3月のRISE両国大会では元ONE王者のカピタンと対戦し、延長にもつれ込むと、白鳥の負傷によりそこまでの内容で判定が行われ、2者がカピタンを支持し、白鳥は無念の2連敗となってしまった。
ヴェレイはキック16戦14勝(4KO)2敗の22歳。ISKAでは1階級上のウェルター級でK-1ルールの欧州王座を獲得しており、身長183cmで白鳥より3cm長身だ。
白鳥は2月から4月頭に放送されたABEMAの恋愛リアリティーショー「ラブパワーキングダム2」に出演し、白鳥とのラブシーンが話題となった元AKB48の永尾まりやさんとの交際を発表したことでも話題になった。RISEのラウンドガールの川瀬もえさんも白鳥とのラブシーンが話題となり、3月の白鳥の試合のラウンドガールを務めていたが、今回の白鳥の試合でも川瀬さんがスペシャルラウンドガールとして登場した。
リング近くのVIP席では那須川天心・龍心兄弟が見守る中、ゴングが鳴る。1R、白鳥がサウスポー、ヴェレイがオーソドックスで構え、両者ミドル、ローを蹴り合い、静かな立ち上がり。中盤、ヴェレイの右インローがローブローとなり、一時中断し、2分ほどで再開する。白鳥は左三日月蹴りを効かせる。ヴェレイはサウスポーにスイッチするが、白鳥は右ボディフックも当て、ヴェレイはオーソドックスに戻す。顔面攻撃は乏しいが、白鳥が的確さと手数で印象を作る。記者採点は白鳥。ISKAルールはラウンドマストが採用されている。
すると2R、劣勢のヴェレイが開始すぐからギアを上げて、スイッチを織り交ぜつつ、左右のミドル、膝、前蹴り、左アッパー等を休まず出し続ける。白鳥はひるまないものの、ヴェレイの作った流れを食い止められず、受けに回ってしまう。白鳥も左フックやミドルを返すが、手数が乏しい。記者採点はヴェレイ。
3R、ヴェレイが序盤からミドルや膝を当てつつ、顔面への右ストレートや左アッパーのヒットも増やす。白鳥はひるまないものの、鼻血を出し、受けに回る状態が続き印象が悪い。終盤、さすがにヴェレイの勢いが落ち、白鳥も右インローを絡めつつ、パンチも返すようになり巻き返すが、手数差は十分埋められず終わる。記者採点はヴェレイ。合計28-29でヴェレイ。ISKAのジャッジ3者は3Rの白鳥を支持し、揃って合計29-28で白鳥を支持し、白鳥の判定勝ちとなった。
白鳥は勝ち名乗りを受けても笑顔は無かった。ISKAのベルトを巻き、マイクを持った白鳥は「本当はKOでスカッと勝って言いたかった」「今日の内容じゃ胸張って言えない」としつつも、中継席の武尊氏の方を見て「武尊さん、引退お疲れ様でした。アマチュアの新空手のK-2トーナメントの決勝で僕ら戦っていて、武尊さんが勝ってプロデビューしました。それから全試合見ていて、武尊さんみたいになりたいと思っていましたが、今日改めて武尊さんみたいなカリスマになるのは簡単じゃないと思いました。武尊さんが去ってキック界が盛り下がるのは絶対に嫌なんで、武尊さんみたくカリスマになれないけど、僕の色でこれからを示していきたいです。武尊さんもこれからも一緒にキック界を盛り上げてください」とアピールした。
NEXT GOAT
第3試合 NEXT GOAT RISEルール(肘無し・ワンキャッチワンアタック) スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○瀧山悠斗(フリー)
×井上蓮治(RAUSU GYM)
2R 0’45” KO (左フック)
第2試合 NEXT GOAT RISEルール(肘無し・ワンキャッチワンアタック) バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM/RKSバンタム級王者)
×小野祥平(TARGET SHIBUYA)
判定3-0 (秋谷30-28/北尻30-28/和田30-28)
第1試合 NEXT GOAT RISEルール(肘無し・ワンキャッチワンアタック) スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×陽平(TAKEDA GYM)
○一颯[いっさ](谷山ジム)
判定 (北尻27-28/秋谷27-28/大澤27-28)
※1R右ハイで一颯に1ダウン。2R左膝蹴りで陽平に1ダウン



































