修斗 5.24 高松シンボルタワー(レポ):安芸柊斗、韓国の選手に1R一本負けし3連敗「ゆっくり長い期間で答えを」。掛水力×岡崎サイキ、ライト級デビュー対決はダウンの応酬の末ドロー

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Torao Nation State主催「プロフェッショナル修斗公式戦 FORCE 23」
2026年5月24日(日)香川・高松シンボルタワー 展示場
レポート:井原芳徳 写真提供:Torao Nation State
中継:ツイキャス
第7試合 フライ級 5分2R
×安芸柊斗(MMA Zジム)
○ムン・スンス[Moon Soonsue](韓国/YOUNG GYM)
1R 5’00” 裸絞め
徳島市のMMA Zジムに所属する安芸柊斗は、昨年1月の後楽園大会での関口祐冬とのフライ級暫定世界王座決定戦で4R裸絞めで一本負け。7月の後楽園大会では、前年の同級新人王で世界9位のシモンスズキに1R裸絞めで一本負け。2連敗の安芸は少しずつ順位が下がり、11月からは圏外となっていた。
シモンに敗れた直後、安芸はXに「格闘技を始めて19年。プロで試合させてもらうようなって8年。自分なりによくやってきたとは思います。初めて自分を信じれなかったです。少し疲れました。辞める事は絶対にしないですが、色々と整理していっぱい悩みます」と投稿していた。
今回、22年9月以来、約4年ぶりとなるFORCEのケージで、約1年ぶりの試合に臨むにあたり、安芸は4月17日のInstagramに今の思いを投稿した。安芸は「暫定王座戦に負けてからバーンアウト症候群になって、今までのような気持ちは無くなっていました」と明かし、「休んでた期間で明確な答えが出せた訳でもないから、今回の試合が1つの区切りな気がしています」と引退や休養を示唆しつつも「先輩後輩や練習仲間に試合でしか伝える事が出来ない物があります。それを魅せる事が、自分がZジムの先頭を走ってきた役割だと思います」と、今回FORCEで戦う意義を記し、「観戦を悩んでる方、興味のある方は試合を現地で観戦して欲しいです」と呼びかけていた。
今回の相手、ムン・スンスは19歳。韓国のアマ大会KMMAで王座を獲得し、今年2月の大阪でのWARDOGでプロデビューし、けいタッチに判定負けしている。今回の試合ではレベルの高いグラップリング技術を披露する。
1R、スンスはサウスポーで構え、左ミドルを当てる。安芸は距離を詰めてパンチを振ってから、足を掛けて倒し、パウンドを当てようとするが、スンスはすぐに立ち、首投げでテイクダウンを奪い返す。スンスは上で押さえるが、安芸は足を登らせ、三角絞めを仕掛けて、そのまま上になる。
安芸は三角を仕掛けたままパウンドを当てるが、極めが緩くなり、スンスは脱出して上で押さえる。終盤も安芸は寝た状態を続けるが、スンスはパスガードに成功する。残り1分を切り、スンスは肩固めのプレッシャーをかけつつ、マウントを奪うことに成功する。
だが安芸はブリッシすると背中を相手に向けてしまい、スンスがバックマウントを奪う。スンスは安芸の右腕も足4の字ロックで挟みこんで逃げられないようにしてから、裸絞めを仕掛けると、1R終了のブザーが鳴る直前に安芸がタップし、スンスの一本勝ちとなった。勝ったスンスはケージの外に出て走って大喜びしたが、対照的に安芸はセコンドに肩をかつがれ退場した。
3試合連続で裸絞めで一本負けした安芸は試合翌日の25日のInstagramに「応援してくれている方達には、ゆっくり長い期間で答えを渡せれたらと思います」「ネガティブに捉えないでください。楽しく自由に色々な経験を重ねる期間を作ります!期間を設けずわがままになるだけです!プロで約10年やってきた結果、楽しかったです!」と記している。
掛水力×岡崎サイキ、ライト級デビュー対決はダウンの応酬の末ドロー
第6試合 ライト級 5分2R
△掛水 力(リトルジャイアントジム)
△岡崎サイキ(ゼロ戦クラブ)※岡崎彩季 改め
判定0-0 (冨田19-19/坂東19-19/木村19-19)
揃ってプロデビュー戦だが、素質の高さが評価されセミファイナルに抜てきされ、一進一退の激闘で観客を沸かせることに。
掛水は大学時代にレスリング西日本選手権を3連覇した実績があり、元DEEP王者の越智晴雄の愛媛県松山市のリトルジャイアントジムからのプロデビュー第一号選手となる。岡山市のゼロ戦クラブに所属する岡崎も、レスリングをベースとし、掛水には昨年10月の全日本アマ修斗選手権ウェルター級決勝で判定勝ちしている。
1R、掛水の右フックで岡崎がひるむ。岡崎が序盤からテイクダウンを奪い上になるが、攻めあぐねてパウンドをあまり打てない。スタンドに戻り、残り30秒を切り、パンチの打ち合いで、掛水がサウスポーからの左フックでダウンさせ、岡崎はすぐ立って組み付いて追撃を封じる。掛水がポイントを先取する。
2R、掛水がタックルを仕掛けるが、岡崎は切る。掛水は向き直して脇を差して投げを狙うが、岡崎が潰して上になる。岡崎はハーフガードで押さえつつ、時折パウンドや肘を当てて印象を作る。終盤、岡崎はパウンドをまとめてマウントに移行するが、逆にバランスが悪くなり、掛水が脱出する。残り1分、掛水は反撃を狙ってパンチを振り回して前進するが、岡崎は下がりながらかわすと、右アッパーを空振りさせてからの左フックをクリーンヒットし、ダウンを奪い返す。最後は岡崎ががぶって押さえ、両者立ったところで試合終了。岡崎は1ポイントを奪い返すに留まり、判定はドローに。今後いずれ、3度目の対決、決着戦が組まれることだろう。
19歳の上野鷹臣、デビュー戦で1R一本勝ち
第5試合 フェザー級 5分2R
×垂水稔朗(FORCE GYM)
○上野鷹臣(パラエストラ愛媛)
1R 2’55” 三角絞め
垂水は地元高松のFORCE GYM所属。プロボクシング日本ウェルター級2位の実績があり、24年9月の修斗高松大会でプロMMAデビューし5戦2勝3敗。上野は19歳。昨年10月の全日本アマ修斗のライト級で3位に入賞し、今回がデビュー戦。
1R、開始すぐか垂水が的確な左ジャブを立て続けに当てるが、上野はタックルを仕掛けて組み付いてから、ブラジリアン柔術式に引き込んで下になると、1分足らずでスイープに成功する。上野は金網際で上になり、少しパウンドを当てると、垂水はその隙に脱出して、上を取り返す。だが上野は下から脇を差しつつ足をじわじわ登らせてプレッシャーをかけ、垂水にパウンドを打たせない。すると中盤過ぎ、上野が三角絞めをガッチリ極めてタップを奪った。
魚山皓平が54秒KO勝ち「いつか子供達の前で試合するまで頑張る」
第4試合 バンタム級 5分2R
○魚山皓平(HOPE)
×哲也(フリー)※小林哲也 改め
1R 0’54” KO (右フック)
魚山は愛媛県宇和島市のHOPE所属。哲也とはアマチュア修斗で対戦し判定負けしているが、見事なKOでリベンジを果たすことに。
長身の哲也に対し、サウスポーの魚山は開始すぐこそ距離をつかみかねていたが、物おじせず前に詰めて顔面にパンチを振い、左ボディフックも絡めて意識を下に向けさせると、右フックを振って出て来た哲也に対し、カウンターの右フックをアゴにクリーンヒット。これ一発で哲也は意識が飛んだ状態でダウンし、片岡レフェリーがストップした。
マイクを持った魚山は「2年前の9月にここで同じことを言わせてもらいましたけど、離婚していまして、子供二人が九州に住んでいます。まだ小さくて、『父ちゃん、ボクシングしてるの?』って電話で言われます。いつか子供達の前で試合して、今日みたいないい勝ち方をして、強い父ちゃんの姿を見てもらえればと思います。それまで頑張ります」と話し、会場は拍手で包まれた。
第3試合 フライ級 5分2R
―井口翔太(修斗ジム神戸)
―金内サイダー雄哉(THE BLACKBELT JAPAN)
1R 2’10” 無効試合
※偶発的なバッティングにより井口が左頬をカットしレフェリーストップ
第2試合 バンタム級 5分2R
○藤川智史(ARMS)
×波平コング(THE BLACKBELT JAPAN)
判定3-0 (安芸20-18/坂東20-18/加藤20-18)
第1試合 ライト級 5分2R
○松浦真実也(トップティア)
×キンコンカンコンケンチャンマン(Osaka FitPit Gym/UBF)
判定3-0 (冨田20-18/坂東20-18/木村20-18)
オープニングファイト アマチュア フェザー級 3分2R
×笠井颯天(MMA Zジム)
○平木翔真(Osaka FitPit Gym)
1R 1’40” 三角絞め
2026年度新人王決定トーナメント フライ級 1回戦 5分2R
―村泉 空(トップティア)
―三浦颯太(修斗ジム神戸)
試合中止














