Lemino修斗 7.13 後楽園ホール(レポ):デビュー30年 51歳の宇野薫、デビュー21年 44歳の児山佳宏との寝技勝負で沸かせるも最後力尽き判定負け

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NTT DOCOMO presents Lemino修斗.7
2026年7月13日(月)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 中継:Lemino
デビュー30年・51歳の宇野薫、デビュー21年・44歳の児山佳宏との寝技勝負で沸かせるも判定負け
第9試合 メインイベント フェザー級 5分3R
×宇野 薫(UNO DOJO/元ライト級世界王者)
○児山佳宏(THE BLACKBELT JAPAN 千葉/元ライト級環太平洋王者)
判定0-3 (片岡28-29/福田28-29/鍋久保27-30)
宇野は51歳。96年10月の修斗での桜井速人戦でプロMMAデビュー。99年に佐藤ルミナを破り修斗王座を獲得し、ゼロ年代にはUFC、HERO’S、DREAMで活躍した。DREAM休止後の12年からは、UFC再出場を目指すため修斗で試合を重ね、一時は6連勝したが、15年からは負けが込み苦戦。19年11月にマーカス・ヘルドに勝利したが、以降は21年に内藤太尊と原口央に敗れ、23年11月にはオーディンに2R KO負けし3連敗となる。
その後は柔術・グラップリングの試合を積極的に行い、広島・山口でのプロ修斗大会TORAOにもグラップリングで2度参戦した。昨年12月、TORAO山口大会での2年ぶりのMMAの試合では同じ50歳の毛利昭彦に判定勝ち。MMAで6年ぶりに勝利した宇野は「これが今の僕の、50歳の宇野薫の打投極・修斗です」とアピールしていた。前回は68kg契約だったが、今回は65.8kgのフェザー級で戦う。
児山は44歳。Lemino修斗シリーズを主催するTHE BLACKBELT JAPAN所属。レスリングで天皇杯に出場した実績があり、2005年に修斗でプロMMAデビューし、宇野がアドバイザーを務めていたCAGE FORCEにも参戦し、タイトルに挑戦したこともある。11年1月、佐々木信治を1R KOし修斗環太平洋ウェルター級王座を獲得(12年12月に返上)。その後はパンクラス等に参戦し、16年から修斗に戻り、17年に2戦した後は4年のブランクを作り、21年に復帰。23年には3連勝したが、24年以降は2敗1分と勝ち星から遠ざかっていた。24年10月のPOUNDOUT千葉大会で齋藤翼に2R TKO負けしてから約1年半ぶりの試合は、まさかの児山よりも先輩との戦いとなる。
1R、児山が開始すぐからタックルで倒すが、すぐに宇野はリバースしてサイドを奪い、場内がどよめく。すぐに児山は返して上になるが、宇野は立つ。児山は立った状態で宇野の背後からしがみつく。この状態が2分近く続き、残り1分、児山は一度倒すが、すぐに宇野は立ち、元の状態に戻る。結局最後まで児山が背後からしがみつき、主導権を維持して終える。宇野は背後の児山に時折パンチを当てていたが、軽めのため、評価材料としては弱い感はぬぐえない。記者採点は組みで長時間主導権を握った児山。
2R、児山が序盤から片足タックルで倒して上になるが、宇野はリバースしてマウントを奪う。宇野はサイドバックで押さえ、隙間からパウンドを連打し、好印象を作る。その後も上下が何度も入れ替わる展開が続き、宇野はアームロックを仕掛けながらリバースする場面も作り、度々場内を沸かせる。記者採点は宇野。
3R、児山はまたも序盤からタックルで倒す。宇野は最初こそリバースできたものの、すぐ児山が上になると、その後は宇野のリバースを児山が潰し続ける。宇野は座った状態で肩で息をする場面が増え、体力面で限界の様子だ。宇野は立っても力無く倒される場面が繰り返される。児山も疲れており、目立つ攻撃は出せないものの、上で押さえて主導権を維持して終える。記者採点は児山。合計28-29で児山。ジャッジ3者も児山を支持し、児山が判定勝ちした。宇野は敗戦の裁定が告げられると、すぐに退場し、ノーコメントで会場を後にした。
マイクを持った児山は「宇野薫選手の応援団の皆さん、勝ってすみません。僕もどうしても勝ちたかったです」と話すと、場内から笑いが起こった。児山は「デビューして20年経ち、総合格闘技をやる人が増えました。なんでそれだけ広がったか、スターが出たかというと、こういうプロの大会を地道にやっていたからだと思います。これから強い選手がどんどん出ると思いますので、Leminoさん、修斗をお願いします。上の世代の仕事は若い世代が挑戦できる場を用意することです。上の世代が『夢なんてかなわない』と若い子に言うのが嫌いです。本人が無理だと思えばいいだけです。若い子も上の世代がキツいことをいうかもしれませんが、聞いてあげて挑戦して下さい」とベテランらしいメッセージを残した。最後はTHE BLACKBELT JAPANの同僚やOBたちに胴上げされ、記念撮影した。
緊急出場の高岡宏気、フィリピンのキランテとの死闘制す
第8試合 セミメインイベント バンタム級 5分3R
○高岡宏気(FORCE GYM/フライ級世界1位)
×マーウィン・キランテ[Marwin Quirante](フィリピン/Sprawl MMA Fitness Gym)
判定2-1 (豊永30-27/片岡28-29/鍋久保29-28)
高岡は31歳。昨年6月、後にフライ級世界王者となる亮我に判定負けしたが、その後は10月に大竹陽に、今年3月に杉本静弥に、いずれも裸絞めで一本勝ちし、フライ級世界1位に浮上している。今回、藤田大和の欠場により、大会12日前に代役出場が発表された。階級はフライ級から1階級上のバンタム級に変わっている。
修斗初参戦のキランテは23歳。MMA 9戦6勝(3KO/2一本)3敗で、24・25年はONEフライデーファイツで3戦し、初戦はベトナムの選手に1R TKO勝ちしたが、以降2試合はロシアとイランの選手にTKO負けしている。
前日計量で高岡はリミットジャストの61.2kgだったが、キランテは本来の階級のフライ級より約1kg重い57.8kgまで落としてクリアしている。キランテにとってはこれぐらいまで絞ったほうが動きやすい可能性があり、試合でもスピードを生かし高岡を手こずらせる。
1R、キランテが右のカーフキックを当て、高岡がタックルを仕掛ければ切り、離れ際に膝蹴りを当てる。中盤、高岡がタックルを仕掛けるが、キランテは倒れず耐える。キランテは突き放すが、残り1分を切り、高岡がようやくテイクダウンに成功する。高岡はバックマウントを奪い、パウンドをまとめ、好印象で終える。記者採点は高岡。
2R、序盤から高岡が倒してバックマウントを奪うが、キランテは脱出する。キランテは中盤にはバックを取り返し、裸絞めを仕掛けて高岡を追い詰める。高岡は脱出し、終盤、金網際でハーフで押さえ続ける。だが最後、キランテは脱出すると、スタンドで膝蹴り、右肘打ちを何発も当て、高岡を苦しめる。記者採点はキランテ。インターバル中、高岡は左まぶたの腫れのドクターチェックを受ける。
3R、キランテが右カーフキックを当てるが、高岡は序盤からテイクダウンを奪い、金網際でハーフで押さえる。中盤、高岡はサイドバック、バックマウントを移行して主導権を握る。終盤、高岡は裸絞めを仕掛けて追い詰めるが、キランテは間一髪で脱出する。最後はキランテが立ち、上からパウンドを落とすが時間切れとなる。記者採点は高岡だがキランテにつく可能性も無いとはいえない。合計29-28で高岡。ジャッジは意外にもバラついたが、2者が高岡を支持し、緊急オファーを引き受けた高岡が判定勝ちした。
第7試合 バンタム級(+1ポンド) 5分3R
○藤田ムネノリ(SUBMIT MMA)
×ジョン・オルニド[John Ornido](フィリピン/Sprawl MMA Fitness Gym/Zeus Combat Leagueバンタム級王者)
判定3-0 (豊永30-27/鍋久保30-27/植松30-27)
藤田は27歳。23年にプロ修斗デビューし、24年9月に矢野武蔵に一本負けし、2勝3敗1分となってしまうが、昨年3月以降は塚本竜馬に2R裸絞めで一本勝ちし、11月に一條貴洋に判定勝ちし、今年2月に人見礼王に2R裸絞めで一本勝ちし3連勝中だ。
オルニドはMMA 8戦6勝2敗の22歳。昨年5月のBreakthrough Combatで熊崎夏暉に判定勝ち。今年2月、Lemino修斗 バンタム級トーナメント一回戦で野瀬翔平に1Rアームロックで一本負けしている。
1R、藤田が開始すぐからタックルを執拗に仕掛けてテイクダウンを狙い続ける。終盤、倒されたオルニドが脱出し、ガブリの状態からバックマウントを奪うが、藤田はすぐに返して上で押さえ、時折パウンドを当て、主導権を握る。
2R、藤田が序盤から倒して金網際でトップキープする。攻めあぐねるものの時折パウンドを当てて印象を作る。
3R、またも藤田が最初から倒して金網際でトップキープし、ハーフからパウンドを時折当てる。残り1分、藤田がサイド、マウントと移行し、パウンドを当て続けて終了。3Rとも藤田がぽいんt尾を取り判定勝ちした。
シモンスズキ、シンバートルに1R一本勝ちし「そろそろタイトル組んでください」
第6試合 フライ級(+1ポンド) 5分3R
○シモンスズキ(和術慧舟會HEARTS/世界3位)
×シンバートル・バットエルデネ[Shinebaatar Bat-Erdene](モンゴル/Team Tuna Shanadas/バンタム級世界4位)
1R 1’46” 裸絞め
シモンは26歳。23年に修斗でプロデビューし引き分け、2戦目も判定負けしたが、24年1月に中池武寛に1R TKO勝ちする番狂わせを起こしてからは6連勝。昨年7月、王座戦経験もある安芸柊斗に1R裸絞めで一本勝ち。10月のLemino修斗沖縄大会では宮城友一に判定勝ち。今年3月のLemino修斗では饒平名知靖に判定勝ち。シンバートル戦は亮我の世界フライ級王座挑戦実現に向けてアピール材料となるだろう。
シンバートルは23歳。モンゴルの大会で2勝後、24年10月、Breakthrough Combatで吉野光に判定勝ち。昨年1月のGLADIATORで暫定バンタム級王座決定戦が組まれ、計量で1.9kgオーバーしたため暫定王者となれなかったが、吉田開威に1Rシザースチョーク(洗濯ばさみ)で一本勝ち。6月にモンゴルで勝利し、10月のLemino修斗で野瀬翔平に80秒ギロチンチョークで一本勝ち。今年2月、Lemino修斗バンタム級トーナメント一回戦では元修斗世界同級王者の齋藤奨司に判定負け。プロ8戦目で初黒星を喫し。今回、フライ級に落として再起を図る。
1R、シンバートルがタックルを仕掛けて金網に押し込み、テイクダウンを奪おうとするが、シモンは潰してマウントを奪う。シンバートルは減量がうまく行かなかったか?力が入りきっていなかった可能性もある。シモンはパウンドを連打し、バックマウントに移行すると、裸絞めでシンバートルを絞め落とした。マイクを持ったシモンは「そろそろタイトル組んでください」とアピールした。
なお、シモンは井上理久と共に、今大会のボーナス「ゴールデンパフォーマンスアワード」50万円を獲得した。
第5試合 バンタム級 5分2R
○下間英史(THE BLACKBELT JAPAN 沖縄)
×山本敦章(THE BLACKBELT JAPAN 千葉)
判定3-0 (植松20-18/福田19-19/片岡20-18)
第4試合 フライ級 5分2R
○饒平名知靖[よへな ちせい](K太郎道場)
×村泉 空(トップティア)
判定2-0 (福田20-18/植松19-19/豊永20-18)
第3試合 フライ級 5分2R
×玉城 悠(THE BLACKBELT JAPAN)
○三浦颯太(修斗ジム神戸)
判定0-2 (鍋久保18-20/片岡19-19/植松18-20)
第2試合 フェザー級 5分2R
×松村海青(RISING SUN)
○井上理久(THE BLACKBELT JAPAN 千葉)
1R 4’41” 腕ひしぎ十字固め
1R、井上が序盤からテイクダウンを奪うと、終盤、バックから裸絞めを狙い、マウント、バックを行き来しつつパウンドを当て続ける。残り1分を切ると、井上は腕十字を狙う。松村はもがいて必死に防御したが、井上が最後は腕を伸ばしきりタップを奪った。井上は今大会のボーナス「ゴールデンパフォーマンスアワード」50万円を獲得した。
第1試合 ライト級 5分2R
△モリシマン(STYLE PLUS GYM)
△手島 響(パラエストラ綾瀬)
判定0-0 (豊永19-19/片岡19-19/福田19-19)
オープニングファイト トライアウト フェザー級 3分2R
×松田拳哉(Alma fight gym SHUKO)
○佐藤大知(THE BLACKBELT JAPAN)
判定0-3




































