RISE 7.12 後楽園ホール(レポ):花岡竜、キャルービーとのダウンの応酬制しISKA世界王座獲得。19歳の中嶋愛樹斗、梅井泰成を圧倒し判定勝ち。GUMP、チャンヒョンに辛勝

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RISE 200
2026年7月12日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
花岡竜、キャルービーとのダウンの応酬制しISKA世界王座獲得
第9試合 メインイベント ISKAユニファイドルール世界バンタム級(55kg)王者決定戦(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 3分5R
○花岡 竜(橋本道場/RISEバンタム級(55kg)2位、元RISEスーパーフライ級(53kg)王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者、元INNOVATIONフライ級王者)
×ジラリー・キャルービー[Djillali Kharroubi](フランス/CARCHARIAS GYM/元ISKAフリースタイルルール世界フェザー級(57kg)王者)
判定3-0 (和田47-46/橋迫47-46/竹村48-45)
※花岡が王者に
花岡は22歳。KNOCK OUT等で活躍後、22年6月からRISEを主戦場とし、24年12月には過去1勝1敗の政所仁に判定勝ちしRISEスーパーフライ級王者となる。昨年6月、モハメド・ミカイリ・ガザリとの54kg契約の試合で判定勝ち。8月の大田大会でも54kg契約で塚本望夢とOFGマッチを行い2R KO勝ち。12月、バンタム級で同級2位の鈴木真彦と対戦し判定勝ち。1月、階級アップのためスーパーフライ級王座を返上。3月、救急救命士の国家試験を受け合格し、4月から就職し、今回戦列復帰する。
キャルービーは25歳。構えはサウスポー。24年3月のRISEで、大﨑一貴のISKAオリエンタルルール(ユニファイドルール)世界フライ級王座に挑戦し判定負け。その後は10戦10勝(5KO)とハイペースで試合をこなし、同年11月にはISKAフリースタイル世界フェザー級(57kg)王座を獲得したが、昨年8月のRISEでは大﨑孔稀に判定負けした。今年2月、フランスでの試合では、今大会のセミファイナルに登場した中嶋愛樹斗に判定勝ちしている。
1R、長身のサウスポーのキャルービーが、左インローを度々当てつつ、右ジャブ、左ストレートも当てる。花岡は距離設定がうまく行ってない様子で、攻撃があまり出せない。終盤に花岡も右ボディ等のヒットを増やすが、最後も顔面にパンチをもらい、印象が悪く終わる。記者採点はキャルービー。
ISKAのジャッジの採点はマスト採点で、3Rまでオープンスコアリングシステムが採用され、和田氏はキャルービーを支持したが、竹村氏と橋迫氏は意外にも花岡を支持する。なお、ISKAルールの試合は、ISKAから認可された審判団によって運営されている。RISEと共通の審判員もいるが、RISEコミッションの管轄外の試合となっている。
すると2R、キャルービーが伸びのある左の膝蹴りを花岡の顔面に当てて倒し、神谷レフェリーはダウンを宣告する。その後、花岡もサウスポーに切り替えての左ローを効かせるが、流れを変えることはできない。8-10でキャルービーが取る。
3R、劣勢の花岡は前に出て左ローを効かせていると、中盤、キャルービーの左膝蹴りのタイミングで左フックを合わせて倒す。パンチは鼻をかすめた程度にも見え、与えたダメージは小さく、スリップか判断の分かれそうな倒れ方だったが、神谷レフェリーはダウンを宣告する。ギャルービーはすぐ立ち両手を広げ、ダウン宣告に不満を示す。花岡は引き続きロー等を当て、やや優位を維持する。10-8で花岡が取る。
4R、花岡はローはあまり蹴れなくなるものの、ギャルービーの攻撃をもらう場面も少なく、終盤には右ボディフックを強打し、ボディへの膝、前蹴りにつなげ、キャルービーを苦しめる。記者採点は花岡。
5R、花岡は随所で左ロー、ボディをヒットし、攻撃数では上回る。キャルービーは右バックハンドブローを当てる場面もあるものの、攻撃数が伸びないまま終わる。記者採点は花岡だが割れる可能性もある。合計47-46で花岡。ジャッジ3者も花岡を支持し、花岡が判定勝ちした。
花岡はISKA世界王者のベルトを腰に巻き、RISE 200記念で来場した那須川天心から記念のトロフィーを受け取った。マイクを持った花岡は「本当にすみません。メインイベントで倒すつもりだったんですけど、滅茶苦茶いい飛び膝もらって久々にダウンしました。もっと実力つけて帰ってきます」と反省した。
バックステージでのインタビューで花岡は「試合期間が空いたのもそうですけど、気持ちに体がついてこないところで飛び膝をもらいました。4・5Rは自分だったと思います」「ジラリー選手も滅茶苦茶いい選手でした。映像で見るよりコンパクトにパンチを打つ選手でした。中嶋選手との試合も見ていたので、警戒はしていましたけど、予想を上回る成長でした」「2Rのダウンはめっちゃ効いたわけじゃなかったです。3Rのダウンは後日判定が覆るならそれでいいけど、もう一回やっても同じ内容にさせないです」とコメントした。
RISEの伊藤隆代表は「負けたジラリーも良かったので、9月大会(=大田でのWORLD SERIES)にも(12月開幕の55kgトーナメントの)セレクションマッチに出てもらいたい」「花岡はあんなもんじゃない。9月にもう一回見たい。12月に向けて勢いをつけてもらいたい」とコメントした。花岡自身も9月の大田大会について「試合を組んでもらえるならやりたいです」と話し、12月からの55kgトーナメント出場権についても「まだでしょ。こんなんで出たら55kgトーナメントの値打ちが下がります。次の試合で証明して胸張って出たいです」とコメントした。
19歳の中嶋愛樹斗、梅井泰成を圧倒し判定勝ち
第8試合 セミファイナル フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×梅井泰成(Mouton/2位・元王者)
○中嶋愛樹斗[なかしま あきと](OISHI GYM/10位 元DEEP☆KICK -55kg王者)
判定0-3 (秋谷27-30/大澤27-30/和田27-30)
梅井は28歳。22年8月、門口佳佑に判定負けしRISEフェザー級王座から陥落して以降の3試合も2敗1無効試合となり、24年6月に翔に判定勝ちしたが、9月に國枝悠太に判定負け。昨年4月には有井渚海に判定勝ち。10月のトーナメント初戦では吉田晄成に2R負傷判定勝ちし、久々に連勝した。だが今年2月のフェザー級王座挑戦者決定戦では大森隆之介に延長判定負けした。
中嶋は15戦14勝(10KO)1敗の19歳。地元愛知でのLEGEND、大阪でのDEEP☆KICK、ACCELで王座獲得実績があり、昨年5月のONEフライデーで中国の選手に判定勝ち。今年5月、RISEに初参戦し、フェザー級10位の白石舜を1Rから追い詰め、2Rに顔面への右膝蹴りでTKO勝ちした。試合後は「ランカー5位以上、誰でもいいんでやらせてください」とマイクアピールし、早速2戦目で2位で元王者の梅井戦が用意された。
フェザー級王座は大森が次期挑戦者の権利を獲得したが、安本晴翔が世界タイトル獲得を目指すため王座を返上した。梅井×中嶋の勝者が大森と王座を争う可能性が高いが、7月1日の記者会見でRISEの伊藤隆代表は「内容次第でシャッフルする可能性もある。この両者にはビッグインパクトを残してほしい」と話し、他の選手が大森の相手に選ばれる可能性も残っている。
1R、サウスポーの梅井に対し、長身のオーソドックスの中嶋が途中まで右ストレートをを的確に当てる等、やや優位だったが、中盤過ぎから、梅井が左ミドルを当てたのをきっかけに、パンチや膝のヒットを細かいながらも増やす。記者採点はイーブン。
2R、お互いミドルを当てるが、中嶋が右膝蹴りも絡めていると、少し梅井は消耗してきたか?中盤にはスリップする場面も。すると中嶋が飛び込んでスーパーマンパンチの形で右ストレートを当ててダウンを奪う。梅井はパンチのダメージは小さい様子だが、ボディにもらった攻撃の影響か、動きが落ちる。梅井は左足首の周りをテーピングしており、元々痛めていて、踏ん張りが効かなくなっている恐れもある。8-10で中嶋が取る。
3R、中嶋がパンチ、膝を当てつつ、バックハンドブロー、顔面狙いの前蹴りといった大技も絡め、ほぼ一方的に攻め続ける。梅井は鼻血を出し、左まぶたもカットし、苦しそうだ。記者採点は中嶋。合計27-30で中嶋。ジャッジ3者も同じ採点で、中嶋が判定勝ちした。中嶋は原口健飛が提供するボーナス「原口健飛賞」を獲得している。
マイクを持った中嶋は「大森選手は梅井選手と延長まで行ったんですけど、僕は梅井選手と延長まで行かずダウンを取りました。僕は1位(=大森)しか見ていないです。最短で10代のうちにRISEチャンピオンになるので、伊藤代表、タイトルマッチ組んでください」とアピールした。
GUMP、チャンヒョンに辛勝
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×チャンヒョン・リー[イ・チャンヒョン/Lee Chanhyeong](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(60kg)2位・元同級王者)
○GUMP(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフェザー級(60kg)3位)
判定0-2 (豊永29-30/大澤29-29/秋谷29-30)
両者ともスーパーフェザー級(60kg)で戦っていたが、今回ライト級(62.5kg)に階級を上げて戦う。
チャンヒョンは33歳。18年からRISEに参戦し、19年のRISE WORLD SERIES -61kgトーナメントでは準決勝で梅野源治に敗れる。22年10月に中村寛に2R TKO勝ち。その後も常陸飛雄馬、山口侑馬に連勝したが、23年8月の秀樹戦以降、24年1月の大雅戦、昨年12月のパヌワット戦と判定負け。昨年3月の-61.5kgトーナメント一回戦では優勝者となる中村寛に判定負け。その試合で眼窩底骨折を負い、今回1年4か月ぶりに復帰する。
GUMPは23歳。24年12月、笠原友希に判定負けし連続無敗が10でストップ。昨年3月での-61.5kgトーナメント一回戦のリザーブマッチでは細越竜之介に判定勝ち。6月、髙橋亮に判定勝ち。8月、ONEフライデーファイツに初参戦し、ジャン・ハイヤン(中国)に判定勝ちした。10月の第7代RISEスーパーフェザー級王座決定トーナメント一回戦では計量で0.05kgオーバーし、常陸飛雄馬に判定負けした。
1R、接近戦でのパンチ主体の攻防の中で、チャンヒョンが左ジャブ、左右のフック、右アッパー等を随所で的確に当て、やや優位に進める。記者採点はチャンヒョン。
2Rも同様で、チャンヒョンがパンチの的確さで上回る。GUMPはパンチをもらった後、来いと手を振ってアピールする場面もあるが、自身の攻撃のヒットは伸びない。両者ともホールディングが多く、注意が出される。記者採点はチャンヒョン。
3R、チャンヒョンのパンチのヒットが減り、GUMPも右ハイを当てるが、その先に続かず終了する。記者採点はイーブン。合計30-28でチャンヒョン。ジャッジはチャンヒョンに厳しく、1者はイーブンとしたが、2者がGUMPを支持し、GUMPが判定勝ちした。
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×KENTA(HAYATO GYM/5位、元DEEP☆KICK-63kg王者)
○和田哲平(FASCINATE FIGHT TEAM/7位、GACHI!! ウェルター級2026優勝、元DEEP☆KICK-65kg王者)
判定0-3 (豊永29-30/北尻29-30/大澤28-30)
1R、両者とも慎重で、あまり攻撃が出ない状態が続くが、2R開始すぐ、和田がギアを上げ、右ストレートとでダウンを奪う。その後もミドル、ローも絡め、和田が積極的に攻めていたが、終盤、KENTAが右アッパーでダウンを奪い返し、五分に戻す。
3R、お互いパンチを振るうが、KENTAは空振りが多く、和田がかわして左右のパンチを的確に当てる場面がやや目立つ状態で終わる。ジャッジもその差を評価し、和田が判定勝ちした。
第5試合 ミドル級(70kg) 3分3R
○森田崇文(team NEWALONE/元RISEミドル級王者)
×本野有哉(照道会/DEEP☆KICK -70kg王者)
2R 0’43” KO (左飛び膝蹴り)
元RISEミドル級王者で漫画家との兼業でも話題となったことのある森田が、22年3月の宮城寛克戦以来4年ぶりに復帰した。
1R、本野が随所でローキックをヒット。森田は細かく動き続け、有効打はなかなか続けられなかったが、残り30秒を切ってギアを上げパンチの頻度を増やすと、詰めて来た本野に対し、左の飛び膝蹴りを当ててダウンを奪う。
すると2R、森田が序盤、またも左の飛び膝蹴りを顔面にヒット。ダウンした本野のダメージが大きく、すぐさま和田レフェリーがストップした。森田は「自分はRISE 100にも出ていました。レジェンド枠で来たので結果が出せて良かったです」とアピールした。
第4試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
×ブラックシーサー颯太朗(TEAM TEPPEN/7位)
○正木翔夢[しおん](OISHI GYM/10位)
1R 1’01” KO (右ストレート)
1R、ブラックシーサーが前に詰め、左右のボディをまとめる場面を繰り返し作るが、ガードが甘くなった隙を逃さず、正木が右ストレートを当てて、ブラックシーサーをふらつかせる。ブラックシーサーは持ち直すが、正木は右ハイも当てて下がらせ、さらに右ストレートを当ててダウンを奪う。ブラックシーサーは立とうとしたがフラつき、レフェリーがストップした。正木はKO賞10万円を獲得すると共に、原口健飛賞も獲得した。
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○指田 烈(TEAM TEPPEN/15位)
×神太[かんた](楠誠会館/元MA日本バンタム級王者)
判定3-0 (長瀬29-28/和田30-27/秋谷30-27)
1R、指田が右テンカオ、神太がサウスポーからの左インロー主体で攻めるが、まだどちらも攻撃が少なく、均衡状態が続く。
2R、接近戦でお互いパンチを振るう頻度が上がり、指田は少し鼻から出血し、神太は左目が少し腫れるが、試合に影響するほどでは無い様子。若干指田のヒットが目立つがまだ差は乏しい。2Rまでのジャッジの採点は割れていて、2者が指田、1者が神太を支持している。
3R、神太が右ストレートで指田を2度ひるませ、巻き返したが、終盤、神太が前に出て来たところで、ロープを背負った指田が右の飛び膝蹴りを近距離でクリーンヒットしてダウンを奪う。指田はこれで差を広げ判定勝ちした。
第2試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
○原口アンドレイ(TEAM TEPPEN)
×雅志(RIKIX)
2R 2’35” KO (右フック)
第1試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
○谷田貝海吏[かいり](CYCLONE GYM)
×王希[おうき](EX ARES)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)
プレリム2 アマチュアRISE VOA特別提供試合 64kg契約 1分30秒2R
×清水秀仁(TARGET SHIBUYA)
○帝王(D-BLAZE)
判定0-3
プレリム1 アマチュアRISE Nova特別提供試合 Aクラスルール 53kg契約 2分2R
○相田竜三(TARGET)
×宮本晴弥(RIKIX)
判定2-0

























