POUNDOUT 10.5 幕張メッセ(レポ):髙谷裕之氏主催MMA大会旗揚げ。山内渉、松場貴志に判定勝ち。格闘代理戦争優勝の中村京一郎、鍵山雄介を1R KO。山本琢也、岡野裕城に1R TKO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム中野
本場のムエタイ、教えます。初心者、ダイエット目的の方も大歓迎!まずは見学・体験を!
POUNDOUT-1
2024年10月5日(土)千葉・幕張メッセ 国際展示11ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:POUNDOUT
元DREAMフェザー級王者・髙谷裕之氏が主催するプロMMA大会「POUNDOUT(パウンドアウト)」の旗揚げ大会「POUNDOUT-1」が10月5日、千葉・幕張メッセにて開催された。髙谷氏が指導する山内渉、斎藤翼、中村京一郎らが出場し、大会に運営協力するGRACHANの元王者の手塚基伸、松場貴志、山本琢也らも参戦した。
髙谷氏の弟子・山内渉、松場貴志に判定勝ち
第9試合 フライ級 5分2R(延長1R)
○山内 渉(FIGHT FARM/修斗世界フライ級8位)
×松場貴志(パラエストラ加古川/GRACHANフライ級4位・元王者)
判定3-0 (太田=山内/大藪=山内/山崎=山内)
山内は昨年11月の修斗でのフライ級チャンピオン決定戦で新井丈と死闘を繰り広げ敗れて以来となる再起戦で、DEEPやGRACHANで活躍する松場と対戦した。
1R、サウスポーの松場に対し、山内は左ロー、右ミドル、テンカオ、フックを的確に当てる。終盤、松場も右ジャブ、左フックを当てるようになるが、山内はこれまで通り蹴りとパンチを当て続け、反撃を許さない。
2Rも山内が右インロー、ボディストレート等を当て続け主導権をキープする。中盤過ぎから右ストレートも増え、松場は時折ひるんでしまう。終盤には山内がカウンターの右フックをヒット。倒す場面は作れなかったが、最後まで優勢をキープし判定勝ちした。
マイクを持った山内は「本当は一本・KOで決めたかったんですけど、悔しいですけど、それは次回に持ち越しで。次、必ず倒すんで、皆さん応援お願いします。来年はガンガン試合するんで、今後も応援お願いします」とアピールした。
格闘代理戦争優勝の中村京一郎、鍵山雄介を1R KO
第8試合 フェザー級 5分2R(延長1R)
○中村京一郎[けいいちろう](EXFIGHT/GRACHANフェザー級3位、格闘代理戦争THE MAXフェザー級トーナメント優勝)
×鍵山雄介(コブラ会/GRACHANフェザー級4位)
1R 4’28” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
中村は3月から5月に行われたABEMA「格闘代理戦争 THE MAX」のフェザー級トーナメントに岡見勇信&中村倫也推薦で出場し優勝している。今回は約40戦の経験のある41歳のベテラン・鍵山雄介と対戦した。
1R、両者サウスポーで構え、長身の中村がプレッシャーをかけ、鍵山に長時間金網を背負わせてパンチを当てる。鍵山がタックルを仕掛けるが、中村は潰すと、すぐ高い状態のハーフガードを取り、マウントを奪う。中村は中央から金網際まで運び、左肘を連打する。鍵山は背中を向けるが、立ち上がることに成功する。鍵山もパンチを返すようになるが、中村ペースは変わらず。中村がプレッシャーをかけ続け、タックルを切り続ける。すると残り1分を切り、中村は左ボディを当ててから、左右のワンツーで倒す。すぐに鍵山は立つが、中村は金網に詰めて左右のパンチを連打し、再び倒したところで、すぐさまレフェリーがストップした。
マイクを持った中村は「僕は髙谷さんに(格闘代理戦争)DREAMERSのオーディションから面倒を見てもらっています。住むところもなくて、格闘技も全然知らない生意気な僕を家に住ませて下さったり、その恩があって、今、格闘技ができています。髙谷さんありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
山本琢也、岡野裕城に1R TKO勝ち
第7試合 ライト級 5分2R(延長1R)
○山本琢也(THE BLACKBELT JAPAN/元GRACHANフェザー級・ライト級王者)
×岡野裕城(マッハ道場/HEAT MMAライト級王者)
1R 1’07” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1R、山本がプレッシャーをかけ、真っすぐ下がった岡野が右のパンチを振ったタイミングで右ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。山本は金網際で押さえ、マウントになってパウンドを連打したところで山崎レフェリーがストップした。完勝の山本は3人の娘と夫人をケージに入れ、娘の名前も紹介して記念撮影した。
第6試合 フェザー級 5分2R(延長1R)
○齋藤 翼(FIGHT FARM)
×児山佳宏(THE BLACKBELT JAPAN/元修斗環太平洋ライト級王者)
2R 1’55” TKO (レフェリーストップ:左フックでダウン後)
修斗にレギュラー参戦している選手同士の一戦。1R、齋藤がプレッシャーをかけ続け、児山がタックルを仕掛けるが、齋藤は切ると、潰してパウンドを当てる。スタンドに戻り、齋藤が右カーフキックを強打すると、児山は足が流れる。児山は蹴りを嫌って詰めて来るが、齋藤は右フックでダウンを奪い、立たれてもパンチを当て続ける。最後は齋藤が児山を金網際で押さえ、パウンドを当て続け追い詰める。
2R、児山は前に詰めるが、齋藤が右フックをクリーンヒットしてダウンさせる。それでも児山が立ち、齋藤は左フックを当て、またもダウンさせる。児山はそれでも立ち上がるが、最後は齋藤が左フックで倒したところで、梅田レフェリーがストップした。
マイクを持った齋藤は「高谷先輩の初興行ということで、素晴らしい勝ち方ができて最高です」と喜んだ。
第5試合 バンタム級 5分2R(延長1R)
×手塚基伸(シークレットベースドミネート/コブラ会/GRACHANバンタム級2位・元王者)
○笹 晋久[くにひさ](THE BLACKBELT JAPAN)
3R 判定0-3 (大藪=手塚/太田=手塚/梅田=手塚)
2R 判定1-1 (大藪=手塚/太田=笹/梅田=ドロー)
1R、手塚が笹を金網に押し込むと、笹はグラウンドに引き込みながらギロチンチョークを仕掛けるが、手塚は腰を起こし頭をマットにつけて防御を続ける。膠着状態が続くと、山崎レフェリーはブレイクする。終盤、笹が右テンカオを当てるが、すぐに手塚はタックルを仕掛け、再び押し込むが、倒せず終わる。記者採点は笹としたが、割れても不思議ではない。
2R、手塚がタックルで倒し、バックを奪い、裸絞めを狙うが、笹は立つ。引き続き手塚はしがみつくが、笹は押し返し、突き放し右ストレート、ミドルを当てる。手塚はまたも押し込むが、膠着しブレイクがかかる。終盤、手塚がタックルから倒し、ハーフで押さえるが、その先に持ち込めず。最後はスタンドに戻り、笹が右のテンカオを当てて終える。記者採点は笹だが、このラウンドも割れそうだ。記者採点合計18-20で笹だが、案の定ジャッジは三者三様となり延長へ。
延長R、手塚がタックルを仕掛けるが、笹が切ると上になる。膠着状態となるが、中盤、笹はパスガードを狙いつつ、随所で鉄槌を当てる。終盤、手塚は立って笹を金網に押し込み、ようやく挽回体勢となるが、笹は押し返すと、左右の膝を当てて印象を作る。最後は離れ、手塚がパンチを当て、笹は飛び膝を当て終了。記者採点もジャッジ3者も笹を支持し、笹の判定勝ちとなった。
第4試合 フライ級 5分2R(延長1R)
○宮内拓海(TMC道場/GRACHANフライ級3位)
×能坂陸哉(KO.GYM)
判定3-0
第3試合 フェザー級 5分2R(延長1R)
○岡田達磨(SAI-GYM)
×八木 匠(パンクラス大阪稲垣組)
2R 0’49” 肩固め
第2試合 フライ級 5分2R(延長1R)
×樋口幹太(FIGHT FARM)
○高木恭平(BRAVE)
判定0-3
第1試合 フライ級 5分2R(延長1R)
○椎名 渉(津田沼道場)
×渡邊架月(STYLE PLUS GYM)
1R 4’30” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)