POUNDOUT 6.22 TKPガーデンシティ千葉:Road to UFC出場の山内渉&中村京一郎に続け。髙谷裕之氏主催大会第2弾、三上ヘンリー大智×イ・イサク、山本琢也×葛西和希ほか決定
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POUNDOUT 2(6月22日(日)TKPガーデンシティ千葉)の対戦カードが発表された。元DREAMフェザー級王者・髙谷裕之氏が主催するプロMMA大会で、昨年10月、幕張メッセで初開催され、今回が2度目となる。髙谷氏が指導する山内渉、中村京一郎らが出場。山内は松場貴志に判定勝ちし、中村は鍵山雄介をKOし、今年5月のRoad to UFC出場につなげており、第2回のポスターには両選手の写真と「Who’s next for Road to UFC」とのキャッチコピーが書かれている。
発表されたのは、191cmの長身ストライカー・三上ヘンリー大智(EXFIGHT)と、韓国コリアントップチーム所属の柔道黒帯・イ・イサクによる日韓ミドル級対決や、元GRACHAN 2階級制覇王者の山本琢也とパンクラス・ライト級5位・葛西和希の一戦や、第4回MMA甲子園バンタム級優勝・渡部大斗のプロデビュー戦など9試合だ。各試合の見所紹介が主催者から届いている。
ミドル級 5分2R(延長1R)
三上ヘンリー大智(EXFIGHT)
イ・イサク[Yi Isak](韓国/コリアントップチーム)
ミドル級戦線の静かな注目カードが、ついに交錯する。
ホーム・赤コーナーに登場するのは、剣道出身の異色ファイター、三上ヘンリー大智。その身長は191cm。ミドル級とは思えないサイズと、剣道仕込みの間合い感覚、そしてスイッチスタイルから放たれる多彩な打撃が魅力の一つだ。
プロキャリアの中で、打撃にとどまらずグラウンドへの対応力も格段に向上し、近年ではパウンドでのTKO勝利も増加。前に出てプレッシャーをかけるファイターながら、相手のリズムを外す巧さにも長けている。国内外での経験を重ね、現在は海外進出への足がかりをつかむための重要な一戦として、このリングに立つ。
迎え撃つ青コーナーは、韓国の強豪ジム・Korean Top Team所属のイ・イサク。柔道歴6年、+90kg級で韓国全国3位を2度経験している黒帯保持者であり、そのバックボーンはMMAでも存分に発揮されている。
プロ戦績は6勝1敗。うち4勝がTKO、1勝が一本勝ちと高いフィニッシュ率を誇り、とくにテイクダウンからのグラウンド&パウンドにおいては非凡な破壊力を持つ。直近の試合では、アギラン・ターニーにリアネイキッドチョークで敗れたが、その悔しさを糧に今回は敵地・日本での再起戦となる。
本カードの焦点は明確だ。
三上が距離を保ち、打撃で主導権を握れるか。それとも、イ・イサクが早い段階でテイクダウンに成功し、グラウンドで仕留めるか。
まったく異なる武道の出自を持つ両者。剣道と柔道という「日本発祥の武道」をルーツに、韓国と日本、それぞれのリングで磨き上げられてきた2人が、この日、ひとつの頂点を争う。
スタイルの衝突であり、文化の衝突であり、そして、キャリアの分岐点となる試合――。
この一戦に懸ける彼らの覚悟と技術が、どのような結末を導くのか。見逃せない一戦である。
ライト級 5分2R(延長1R)
山本琢也(THE BLACKBELT JAPAN/元GRACHANライト級&フェザー級王者)
葛西和希(マッハ道場/パンクラス・ライト級5位)
想いと技が交差する、実力者同士の静かな激突
柔道とムエタイをバックボーンに持つ葛西和希が、元GRACHANフェザー級・ライト級二階級王者の山本琢也と激突する。
葛西はこれまでに11勝4敗の戦績を残し、3つのKO・3つの一本を記録。打撃・組み技の両局面でフィニッシュできるオールラウンダーだ。
前戦ではPANCRASEのライト級次期挑戦者決定戦で天弥にTKO負け。悔しさを胸に、再起戦としてこの試合に臨む。
対する山本は、2024年『POUNDOUT1』でHEAT王者・岡野裕城を1R1分07秒でTKO勝利。
RIZINでの挫折を乗り越え、実力を改めて示す内容だった。葛西にとっては、同門の岡野の敗北を受け、因縁のように巡ってきた一戦でもある。
お互いに技術があり、経験もある。戦績や肩書きでは測れない「覚悟」と「感情」が、このケージの中に持ち込まれる。
葛西にとっては再起と同門の誇りを懸けた一戦。山本にとっては自身の復活を確固たるものにするための重要な一歩。
火花が散るのは、拳の交差だけではない。背負ったものと向き合う、静かで激しい真剣勝負が幕を開ける。
バンタム級 5分2R(延長1R)
内山国光(WIZARD MMA)
渡部大斗(DOBUITA)
無敗の新星と技巧派柔道家の激突
第4回MMA甲子園でバンタム級王者に輝き、ついにプロの舞台に立つ渡部大斗。
アマチュア戦績6戦6勝、3KO・2一本と圧倒的な戦績を誇り、三角締めや鋭い打撃で相手を仕留める冷静かつ完成度の高いスタイルが持ち味。“無敗の新星”が、いま格闘技人生の次なる扉を開く。
対する内山国光は、柔道をベースに足関節を得意とする技巧派ファイター。
前戦では足立晃基と対戦し、組みの展開に持ち込むも、打撃で流れを奪われTKO負け。だが、その敗戦から何を学び、どう立て直してきたかが今戦の焦点となる。
若さと勢いに満ちた渡部の“プロデビュー”に、実戦経験豊富な内山がどう立ちはだかるのか。
それぞれの道を背負い、ぶつかる二人の対決は、バンタム級の未来を占う大一番となる。
フェザー級 5分2R(延長1R)
岡田達磨(SAI-GYM)
大搗汰晟[おおつき たいせい](POLA GYM大阪)
打撃も極めも備える二者による、主導権を巡る静かな攻防戦
プロ11戦目を迎える大搗汰晟は、柔道をベースに右ストレートとパウンドを武器とするサウスポーのオールラウンダー。
近年は特に打撃の圧力と決定力に磨きをかけており、序盤から主導権を握る試合展開を得意とする。前戦では惜しくも黒星を喫したが、キャリアに裏打ちされた冷静なペース配分と対応力は健在だ。
迎え撃つ岡田達磨は、テイクダウンやポジショニングといったグラップリング能力に定評があるが、それだけにとどまらない。過去には打撃でのTKO勝利も記録しており、前戦では八木匠をボディロックや支え釣り込み足で崩し、2Rには肩固めでの一本勝ち。スタンドとグラウンドの両局面で確かな“仕留める力”を備えたバランス型に進化を遂げている。
一見“打撃 vs 組み”に映るこのカードだが、実際には互いに総合力を持つ現代型MMAファイター同士の対決。
この一戦で試されるのは「どこで優位を築くか」ではなく、「相手の強みをいかに封じるか」。
細かな主導権争いが、試合の流れを一瞬で変える──。その一瞬に、勝敗のすべてが懸かっている。
バンタム級 5分2R(延長1R)
松井 涼(EXFIGHT)
武田勇輝(マスタージャパン東京)
スタイルの真剣勝負──空手 vs レスリング、交わる若手実力者たち
Master Japan Tokyo所属、22歳の武田勇輝が迎えるプロ2戦目の相手は、キャリア20年・無敗のレスラー、松井涼。
この一戦は、打撃と組み、若さと経験。鮮やかな対比のなかに、確かな実力を持つ両者が交錯する注目のマッチアップだ。
武田は空手をバックボーンに持ち、蹴り技、特に膝蹴りに絶対の自信を持つストライカー。
アマチュア修斗での実績を経て、プロデビュー戦ではKO勝利。アグレッシブなスタイルで前に出る姿勢はすでに確立されつつある。
今大会は、自身の誕生日と重なる記念すべき一戦。「打撃でねじ伏せて勝つ」と語る姿に、22歳の覚悟がにじむ。
迎え撃つ松井は、EXFIGHT所属。レスリング歴20年という深いキャリアを武器に、プロでは2戦2勝。
前戦では千種選手を相手に、安定したタックルからのグラウンドコントロールで完勝。“漬ける”スタイルを軸に、対戦相手の武器を封じて勝利を重ねてきた。
武田の蹴りがテイクダウンを阻むのか。
松井の組みが武田の距離とテンポを崩すのか。
スタイル、年齢、キャリア――すべてが対照的なふたりの一戦は、“今この瞬間の強さ”をぶつけ合う、緊張感に満ちた攻防戦となる。
フライ級 5分2R(延長1R)
椎名 渉(津田沼道場)
後藤浩希(リバーサルジム新宿Me,We)
経験か、勢いか。静かに燃える“56.7kgの攻防”
第2回大会にして、早くもキャリアと世代のギャップが火花を散らす一戦が組まれた。
後藤浩希──プロ3戦目を迎える28歳。派手さはないが、試合ごとに確実に自分の型を構築してきた技巧派ファイターだ。打撃でリズムを取りつつ、得意のアームロックへとつなげる流れはスムーズで、グラウンドでも冷静に対処できるのが強み。「自分の型にハマれば強い」という自己分析のとおり、展開を作り出す力には定評がある。前戦では敗れたものの、その敗戦から何を持ち帰り、どう再構築してきたかが問われる。
対するは、千葉・津田沼道場の古参・椎名渉。40歳で迎えたプロ初戦で、実に見事なKO勝利を挙げた。キャリア20年。総合格闘技一本に絞り、ひたむきに培ってきた“津田沼道場スタイル”は、まさに無駄のない近距離戦の完成形ともいえる。リズムを乱さず前進し、テイクダウンからのパウンドを打ち込む姿勢には、年齢を超えた凄みがにじむ。
試合の鍵は、後藤がどこまで自分のリズムを維持し、椎名の圧力をコントロールできるか。一方の椎名は、自身のフィジカル的な衰えを経験と判断力で補い、試合を制する冷静さを持っている。
静かに燃える両者の想いが交差する一戦。 この“56.7kgの攻防”が、次なる主役を浮かび上がらせることになるだろう。
ライト級 5分2R(延長1R)
八木敬志(猛者連)
藤村健悟(和術慧舟會TLIVE)
フィジカルと経験値、真っ向勝負
ラグビーで鍛えた体を武器に、タックルと左フックでプレッシャーをかけ続ける八木敬志。
対するは、25歳にしてキャリア10年。幼少期から格闘技に親しんできた藤村健悟。
八木はこれまでに20戦を経験し、WARDOGライト級王者としての実績も持つ。
強引さと突破力を活かし、削って倒すスタイルはどんな相手にとっても脅威だ。
久々の関東での試合に「暴れる」と言い切る姿からも、勝負への迷いはない。
一方の藤村は、早くから総合格闘技に取り組み、経験値と技術のバランスに優れたファイター。
得意の腕十字を軸に、スタンドでもグラウンドでも展開を作れる。
前戦ではベテラン・高橋正寿と判定まで戦い抜き、安定感と粘りを見せた。
八木の圧力が先に通るか、藤村が自分の間合いで組み立てるか。
実力者同士のシンプルでわかりやすい攻防に注目したい。
ストロー級 5分2R(延長1R)
樋口幹太(FIGHT FARM)
工藤善哉(リバーサルジム立川ALPHA)
熟練の寝技師と若き蹴撃手が交差する
リバーサルジム立川ALPHA所属の工藤善哉は、35歳でプロデビューを果たす異色のファイター。ブラジリアン柔術をバックボーンに持ち、DEEPフューチャーキングトーナメントで2年連続ベスト4入りを果たすなど、アマチュアでの実績は十分。15戦9勝のアマ戦績が示す通り、特に寝技においては高い技術を誇る。今回の試合では、柔術の技術を駆使して一本勝ちを狙う姿勢が見られるだろう。
対する樋口幹太は、FIGHT FARM所属の20歳。サッカー出身という異色の経歴を持ち、ローキックやカーフキックを得意とするストライカーだ。アマチュア修斗では北信越選手権準優勝、東北・関東選手権3位といった実績を持ち、プロデビュー戦では敗れたものの、そのポテンシャルは高く評価されている。今回の試合では、積極的な打撃で主導権を握りたいところだ。
この試合は、寝技の熟練者と打撃の若手が激突する、まさにスタイルのぶつかり合い。工藤がグラウンドに持ち込めば一本勝ちの可能性が高まり、樋口がスタンドでの打撃戦に持ち込めばKOのチャンスが広がる。どちらが自分の得意なフィールドに持ち込むかが、勝敗の鍵を握る。
ウェルター級 5分2R(延長1R)
岩倉優晟(リバーサルジム立川ALPHA)
宇土冬真(TURNING POINT MMA)
—— リベンジか、返り討ちか。因縁の再戦が動き出す。
このカードには、単なる勝敗以上のドラマがある。
両者は約2年前、DEEP TOKYO IMPACTの舞台で一度拳を交えており、その際は岩倉が持ち味の組み技を活かして勝利を収めた。今回の再戦は、あの試合での悔しさを胸に秘めてきた宇土にとって、リベンジの機会であり、成長を証明する戦いでもある。
柔道出身の岩倉は、相手を崩し、削り、コントロールする展開を得意とするMMAファイター。3勝2敗という戦績のなかで、常に組みの展開で主導権を握り、地道ながらも着実な進化を遂げてきた。相手を“フィニッシュに近づけさせない”堅実な試合運びも大きな武器だ。
一方、宇土もまた柔道をバックボーンに持ちながら、蹴りやタックルといったアグレッシブな攻撃を武器にするサウスポーファイター。過去の敗戦を糧にして経験を重ね、現在は「当時とは違う自分」を見せるべく闘志を燃やしている。かつて格闘ドリーマーズで指導を受けた高谷裕之の大会に出場することにも特別な想いを抱いており、この一戦への気持ちはひときわ強い。
“組みで削る岩倉”と“攻めて倒す宇土”というスタイルのぶつかり合い。
そして、“過去の勝者”と“過去を超えたい者”の再会。
この再戦は、単なる勝敗だけでは語れない。それぞれの「現在」が試される、感情のこもった一戦だ。
概要
大会名 POUNDOUT 2
日時 2025年6月22日(日) 開始 14:00(予定)
会場 TKPガーデンシティ千葉(千葉モノレール1号線「市役所前」徒歩7分、京成千葉線「千葉中央」徒歩9分、JR京葉線「千葉みなと」徒歩11分)[HP]
チケット料金 VIP席 1列目:50,000円 VIP席 2列目:30,000円 自由席:9,000円 ※当日券は各席種+1,000円 ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 イープラス 出場選手・所属ジム
お問い合わせ FIGHT FARM公式サイト https://site.locaop.jp/fight-farm